クレジットカードの審査に落ちたらどうする?原因や対処方法を解説
目次
「クレジットカードの審査に落ちてしまった!」まずはご安心ください。それはよくあることです。しかしどういう理由で審査に落ちたのかは人によります。場合によっては、心配した方が良いケースもあります。
クレジットカードの審査に落ちる主な理由
クレジットカードの審査に落ちたからといって諦めないでください。まずは原因を突き止め、あとはその原因に合わせて対策を立てれば良いのです。
ここでは、クレジットカードの審査に落ちる主な原因をご紹介します。自身に当てはめて考えてみてください。
審査基準を満たさなかった
クレジットカードの審査では、申込み時に入力した各種個人情報を採点化し、合計点が基準点数を上回るかどうかで判断されます。いわゆるスコアリング審査と呼ばれるものであり、審査の第一段階は、原則的にシステムチックに行われるわけです。
スコアリング審査では、クレジットカード会社が好むような情報が多くあると加点されます。一方で、クレジットカード会社から評価されないような情報ばかりになると加点は少なくなり、点数が基準に満たなくなります。
具体例を上げると、無職なら0点で、アルバイトなら2点で、会社員(正社員)なら5点みたいな感じになります。
他にも勤務先の社名であるとか企業規模、勤続年数や役職、さらには年収なども関わるとされています。また家族構成であるとか住まいが賃貸であるか、それとも持ち家家といった情報も重要です。
ただ審査基準に関しては、カードのグレードにこだわりがなければそれほど心配はありません。当然ゴールドカードやプラチナカード、さらにはブラックカードといったハイグレードなカードは一般的な役職や収入であると審査に通りにくくなります。ステータスを維持するためにも、かなり厳しい審査基準を設定しているからです。
一方でノーマルカード・スタンダードカードであれば、「無職だった」みたいなことでなければ審査に落ちることはそうそうありません。
もし収入を得ており、一般的なグレードのカードに申込んで落ちたのであれば、別に原因がある可能性が高いです。
過去に滞納や破産など金融事故を起こした
クレジットカードの審査で落ちる原因のほとんど、と言っても良いのがこちらになります。
個人信用情報に問題があると、かなり高い確率で審査に通過できなくなります。クレジットカードの審査は二段階制といって良いものであり、第1段階は前述した審査基準です。審査基準を突破すると行われるのが、こちらの個人信用情報でありCIC(CREDIT INFORMATIN CENTER)などに対して情報開示請求がされ、その中身によって審査の可否が決定するわけです。
個人信用情報とは、過去に利用したクレジットカードやカードローン、分割購入商品などの契約内容や支払いが記録されたデータになります。CICなどの期間が管理しているもので、加盟している会社間で共有されています。そのため一度どこかの会社等で滞納等の問題を起こすと、その情報が共有され審査に落ちるのです。
では、もう少し詳しくCIC等の個人信用情報に記録されている情報の中身をチェックしてみましょう。
まずは申込情報になります。クレジットカードやローン等に申込んだ際にクレジット会社等が審査のために信用情報を確認した情報が記載されます。多く記載されると、申込数が多いことになるためカード会社は警戒します。
次にクレジット情報があります。クレジットカードやカードローン等の契約内等であるとか、支払状況、さらには残高などの詳しい情報が記されています。仮にローンを利用していたとしても、月々の支払いが確実に行われていれば基本的には問題ありません。一方で、時々支払いが遅れていたり、現在滞納中であったりすると審査に落ちる可能性は一気に高まるので注意してください。
最後に利用記録があります。クレジット会社等が信用情報を確認した記録であり、確認した目的などが記されています。カードの行進などで確認される分には問題ありませんが、何かしらの問題があると判断されて確認された場合にはマイナスの情報となるため審査に不利がなることも…。
30代以上で初めてクレジットカードに申し込んだ
こちらは比較的稀なケースになりますが、今回初めてクレジットカードを申込んだ、という人も注意してください。
クレジットカードをこれまでに一度も利用していない場合は「スーパーホワイト」と言われる状態になります。前述した個人信用情報の利用履歴に一切の記載がないため、過去に金融事故を起こし5年以上クレジットカードを保有できなかった場合と類似してしまいます。これまでクレジットカードを保有してこなかったから何も記載がないのか、それとも債務整理をしたから何も記載がないのかは業者側も判断が付きません。そこで過去に債務経験ありと判断されてしまい、審査に落ちる確立が高まってしまうのです。特に30代以降になるとクレジットカードを保有した経験がないのはおかしい、と思われることも。債務整理経験を疑われる可能性が高くなるので要注意です。
ちなみに20代で初めてクレジットカードを申し込む場合は、特に問題はありません。基本的にクレジットカードは20歳以降で初めて持つケースが多いからです。ただ20代でも後半になると、少しずつ審査は厳しくなると言われています。20代でまだクレジットカードを持っていない方は、少しでも早く申し込みを行い利用履歴をつけましょう。
ちなみに個人信用情報の利用履歴は、クレジットカードやカードローンの利用以外にも記載させる方法があります。それは分割払いです。携帯電話であるとか家電製品の中には、数万円や10万円を超えるものも少なくありません。そこで一括ではなく分割払いに対応していることもあるのです。その分割払いを利用すると、仮に口座引落であったとしても利用履歴として掲載されるので、仮にクレジットカードを保有していなくてもスーパーホワイトから抜け出せます。
分割払いをすると金利手数料が発生することもありますが、30代以降のカードの保有経験なしの方で審査に落ちた経験のある方は一度お試ししてみてはいかがでしょうか。
多重申込に該当してしまった
1ヶ月以内に3枚から4枚のクレジットカードに立て続けに申込みをしていませんか?行っていた方は多重申込と判断され、それが原因で審査に落ちたのかも知れません。
そもそも個人信用情報には、申込み及びその結果も6ヶ月間記載されます。したがって、6ヶ月以内に複数の申し込みをすると、前回の申込み情報が残っていることになり、審査時にカード会社に把握されてしまいます。「こんなにたくさん申し込みするということはお金に困っているのでは…」と思われてしまい、警戒されて審査に落ちてしまうのです。
ここで注意したいのは、個人信用情報にはクレジットカードの申込み情報だけが記されているわけではない、というところ。消費者金融や銀行カードローンなどのローンの申込情報も記されているので、クレジットカード及びローンの申込みを頻繁に行っていると、どちらの審査にも通過しにくくなります。
こちらの原因に該当する方は、とりあえず6ヶ月間は申込みを控えてください。前回の申込みから6ヶ月経過したら再び申し込みしてみましょう。多重申込が原因で審査落ちしていたのであれば、こんどこそは通過できるはずです。
クレジットカードの審査に落ちたらどうする?
クレジットカードの審査に落ちる原因をご紹介しました。あなた自身にはどの原因が当てはまるでしょうか。
ここでは審査に落ちてしまったあとの適切な対処方法をおすすめします。クレジットカードを保有する方法、ちょっと考え方を変えてデビットカードで代用する方法などをご紹介するので参考にしてもらえたら幸いです。
3秒診断があるACマスターカードに申し込む
消費者金融でおなじみのアコムのクレジットカードであるACマスターカードであれば、3秒診断と呼ばれる簡易審査が受けられます。年齢・年収・借入状況の3つを入力すると審査当落の目安を教えてくれるので、まずは気軽に利用しましょう。入力した情報については、特に記録されることはなく、個人情報を入力する必要もありません。
3秒診断で示される結果は、以下の4つになります。
- 20歳未満のお客さまはお借入ができません
- 申し訳ございませんが、70歳以上のお客さまはお申し込みができません。
- お借入できる可能性が高いです。
- ご入力いただいた内容だけではお借入可能か判断できませんでした。
以上の中で最も審査通過の確率が高いのが「お借入できる可能性が高いです。」になります。年齢条件をクリアしており、収入と借入額のバランスも問題無しと判断してもらえたことになるため、自信を持って申込みましょう。それでも審査に落ちたら、個人信用情報に問題がある可能性が高いです。
以上のようにACマスターカードは、問題の切り分けができるという意味でもおすすめのクレジットカードになります。
以下にACマスターカードの特徴を簡単にご説明します。
まず最短即日発行ができる点に注目です。店頭窓口か自動契約機での受け取りを選択することで、最短即日発行が可能になります。審査は最短30分で完了し、審査結果の連絡があると思うので、あとはカードの発行をすれば利用できるわけです。
年会費がかからない点にも注目でしょう。初年度だけではなく2年目以降も一切かからない、永年無料タイプになります。年会費が無料になる条件も設定されていないので、気軽に申し込めるカードと言えます。
ポイント制度ではなく、キャッシュバック制度を採用しています。0.25%が自動的に請求金額から割引されるので、ポイントの使いみち等で悩むこともありません。ただ、他社のクレジットカードだと0.5%から1.0%のポイント還元率なので、リターンは若干少なめです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
無料 | 0.25%(キャッシュバック還元) | Master |
ACマスターカードは公式サイト上から簡単な審査の目安を知ることができる。まずはこれを試してみて、問題なさそうであれば申し込んでみると良いだろう。もしも審査結果が良好であったのにもかかわらず審査に落ちれば、個人信用情報に何らかの問題があった可能性もわかる。クレジットカードの審査に通れない人にまずおすすめするクレジットカードだ。
個人信用情報を確認する
審査落ちの原因をはっきり突き止めたいのであれば、個人信用情報を確認しましょう。
個人信用情報は、加盟しているクレジット会社以外でも確認できます。実際に個人が取り寄せることも可能であり、手数料が1,000円かかるものの自分でどのようなことが記載されているのか確認できるのです。
取り寄せ方法としては、インターネット開示・郵送で開示・窓口で開示の3種類があります。インターネット開示は、即日回答され自宅でもでき、土日や祝日、そして夜間でもOKです(午前8時から午後9時45分まで対応)。パソコンからだけではなく、スマホでも開示請求できます。
郵送で開示に関しては、申込みから1週間から10日ほどかかります。窓口開示に関しては、各地域に設置されている開示コーナーに行く必要があります。平日のみの対応であり、午前10時から正午まで、午後1時から午後4時までその場で開示報告書を渡してもらえます。
取り寄せた自身の個人信用情報の中に「異動」の文字があったら、それが審査落ちの原因です。「異動」とは、金融用語ではブラックリストのことを指しています。極めてネガティブな情報であり、可能性としては長期の延滞経験が該当するでしょう。延滞金を返済できずに債務整理をして、減額したり破産して返済なしにしたりするようなケースも「異動」に該当します。
もちろん「異動」が消えれば再びクレジットカードの審査に通過できるようになりますが、消えるまでには5年待つしかありません。ただ個人信用情報を確認することで、審査落ちの原因は特定できるのでスッキリするはずです。
デビットカードで代用する
クレジットカードの保有を諦めなければならないケースにおすすめの対応策になります。
デビットカードとは、カードでの支払いと同時にご自身の銀行口座から引き落としがされる仕組みを持つカードです。デビットカードにも国際ブランドが付帯しているので、各ブランドの加盟店であれば利用可能です。使い方については、特にクレジットカードと違いはありません。一点異なるのが、支払いと同時に銀行口座から引き落としがされる、という部分です。つまり銀行に入金されている金額しか利用できないのです。
デビットカードにはクレジットカードにはないメリットも有り、それは使いすぎの抑制です。クレジットカードの場合は、限度枠が設定されており、その枠の範囲内であればあなたの返済能力に関係なく利用できます。つまり使いすぎる可能性も少なからずあるのです。一方のデビットカードは銀行口座と連動しているため、口座にある金額しか利用できないので返済不能になることはありえません。
原則審査が行われないところもメリットの一つでしょう。クレジットカードの場合は、一時的にカード会社からお金を借りて買い物をします。つまり返済があるため、あなた自身に信用がなければカードの発行はできません。一方で、デビットカードはカードを発行すいる会社側にリスクはありません。口座にあるお金しか使えないため、返済も無いから審査は不要なのです。
ただデビットカードも多数あるので、どれが良いのか迷ってしまうことも当然あるでしょう。
当サイトでおすすめしているのが、ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETです。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETは年会費が無料であり、しかも1,000円の支払いにつきANAマイルが5マイル貯まるカードです。
国際ブランドにVisaが付帯しているため、世界中のVisa加盟店で利用できる点にも注目でしょう。世界200以上の国と地域で使えるため、海外旅行でも活躍してくれます。海外ATMを利用する場合には、外貨口座および円口座から現地通貨を引き出すことも可能です。対象通貨は円以外にも、米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドル・スイスフラン・香港ドル・南アフリカランド・スウェーデンクローナの11通貨になります。
また月額課金や定額制といったサブスクサービスの引き落とし先として利用することも可能です(ダメなサービスもあるので、事前にご確認ください)。つまり通常のショッピング利用だけではなく、音楽配信や映像配信など毎月支払うようなサービスを利用する場合にも大いに活用できるカードなのです。
決済にカードを利用するとソニー銀行口座から即時に引き落としされるため、残高が無いと利用できません。それ以外はクレジットカードと使い勝手はほぼ変わらないので、クレジットカード審査の通過が難しいと考えられる場合にはぜひ申込みを検討してください。
嬉しいことに買い物した商品の破損・盗難などの損害について、年間50万円を限度に購入日から60日間保証してくれるショッピング保険が付帯しています(1事故あたり5,000円の自己負担額あり)。紛失・盗難などにより第三者に不正利用された場合に、不正利用補償が適用される点も心強いでしょう。
ちなみに利用限度額は自分で設定することも可能です。ショッピングの1日あたりの限度額は初期設定で50万円ですが、0円から200万円の範囲内で決定できます。1ヶ月あたりだと初期設定は200万円ですが、0円から1,000万円の範囲内でこちらも変更できるのです。
デビットカードではありますが、使いすぎを心配されている方は利用限度額をカスタマイズしてみてくださいね。
年会費(税込) | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
無料 | 1,000円=5マイル(国内利用限定) | VISA |
15歳以上なら審査なしで発行可能。VISAブランドのカードなので、世界中のVISA加盟店で利用可能。もちろんAmazonや楽天といったネットショッピングでも使えるし、格安SIMも契約できる可能性あり。年会費は無料なのでコストもかからない。どうしてもクレジットカードが持てないならこのカードを検討しよう。
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クレジットカードの審査に通りやすくなる方法
クレジットカードの審査に通過しやすくなる方法として考えられるのが以下のものです。
- 年収を増やす
- 非正規社員から正社員になる
- 居住年数を増やす
- ローンを完済する
いずれも即効性のあるものではありません。時間がかかるものもあるため、少しでも早くカードを保有したい、という場合には採用できない方法です。
そこで考えてほしいのが、自分のレベルでも審査に通るクレジットカードを探すことです。わかりやすいのが、カードのグレードでしょう。仮にあなたがアルバイトやパートである場合は、ゴールドカードやプラチナカードに申込むのは自殺行為といっても良いです。ゴールドカード・プラチナカードは審査基準を高く設定しているため、非正規雇用自体が大きなマイナスになります。年収なども一定以上なければ通過できないケースも有るのです。
クレジットカードの審査には落ちるもの
冒頭のとおりに、クレジットカードの審査落ちは誰もが経験する可能性があります。特に思い当たる節がなければ、大体は年収や職業が申込んだカードのレベルにあっていなかった可能性が高いです。そちらのカードは一旦諦めた上で、より審査基準の低いカードに申し込みましょう。
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補足の達人