PASMOにオートチャージ可能なクレジットカードを徹底比較!チャージでポイントが貯まる、最もお得なカードを紹介します
PASMOをお得に利用するためにはクレジットカードが不可欠です。PASMOはクレジットカードからチャージ可能で、しかもチャージ金額に応じてポイントが貯まります。現金でチャージするよりもポイントが貯まる分お得になるわけです。
しかし、どのようなクレジットカードでも良いわけではありません。クレジットカードからPASMOにチャージする場合、必ず「PASMOへのオートチャージに対応しているクレジットカード」でなくてはいけません。
この記事ではPASMOオートチャージをお得に利用できるクレジットカードを紹介していきます。現金でPASMOチャージしている人は、ぜひこの記事で紹介しているクレジットカードへの入会を検討してみてください。
PASMOチャージが最もお得になるおすすめクレジットカード
カード名 | 年会費 | 還元率 | 貯まったポイントの PASMOチャージ |
---|---|---|---|
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO | 初年度無料/1,100円(税込) | 1% | 10ポイントでPASMO10円分 |
Tokyo Metro To Me CARD Prime | 初年度無料/2,200円(税込)※1 | 0.5% | 10ポイントでPASMO10円分 |
OPクレジットカード | 初年度無料/550円(税込)※2 | 0.5% | 不可 |
※1:年間50万円以上のカード利用で無料。
※2:年1回以上のカード利用で無料。
PASMOにチャージできる主要クレジットカードの還元率を比較すると、TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOが最も高く1%を誇る。したがって、PASMOユーザーに最もおすすめなのはTOKYU CARD ClubQ JMB PASMO。ただし、「東京メトロしか使わない」「小田急電鉄しか使わない」など、使う路線が限定されているならその鉄道会社のクレジットカードに入会した方がお得な場合もある。
PASMOチャージでポイントが貯まるクレジットカードの選び方
PASMOチャージに対応したクレジットカードは、基本的にはPASMOが使える私鉄のグループ会社が発行しているクレジットカードに限られます。
また、PASMOをお得に使えるクレジットカードを選ぶには、自分がよく利用する鉄道会社(またはそのグループ会社)が発行しているクレジットカードから選びましょう。なぜならどの鉄道会社も自社の鉄道を利用した際にお得になる特典が付帯しているからです。
例えば、小田急電鉄利用者なら、小田急電鉄が発行しているクレジットカードに申し込めば、PASMOにチャージしてお得になるだけでなく、小田急線の乗車運賃に対してポイントが貯まります。各鉄道会社が発行している主なクレジットカードを以下にまとめておきます。
- 路線別、PASMO利用者におすすめのクレジットカード
- 東急電鉄利用者:TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
- 東京メトロ利用者:Tokyo Metro To Me CARD Prime
- 小田急電鉄利用者:OPクレジットカード
- 京王線利用者:京王パスポート
- 京急利用者:京急カード
- 西武利用者:SEIBU PRINCE CLUBカード
- その他・複数の路線利用者:東急カードがおすすめ
だいたい以上のように分類できます。それぞれのカードがどうしてお得になるのか紹介していきたいのですが、全て紹介すると大変ですので、ここでは東京メトロ、東急電鉄、小田急電鉄の利用者が、それぞれのカードを持つことでどのようにお得になるのかを紹介していきます。
また、3枚紹介した後には、PASMOへのチャージでANAマイル、JALマイルが貯まるクレジットカードも紹介します。そして最後にはその他の路線、複数の路線を利用する方におすすめの裏技も紹介しますので、是非最後までご覧下さい。
東急電鉄利用者におすすめ:TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
東急電鉄を利用する方におすすめしたいのが、東急カード株式会社が発行するTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOです。まず、このカード最大の魅力は、PASMOへのオートチャージでの還元率が1%と、他のカードよりも高いことです。他のカードではだいたい0.5%なので、2倍もお得になる計算です。
また、還元率1%ということは、1,000円チャージすると10円分のポイントが戻ってくるわけです。毎月2万円の交通費がかかっている方なら、200円お得になります。地味ですが、チリも積もれば大きな節約になるでしょう。
このカードでPASMOにオートチャージするためには、事前に「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」への登録が必要となります。これは東急カードユーザーだけが登録できる専用のサービスで、クレジットカード情報とPASMO情報を入力するだけで、無料で登録できます。
ただし、モバイルPASMOに関しては「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」の対象外です。したがってTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOからチャージしてもポイント還元率は0.5%です。モバイルPASMOは通常のPASMOとは異なり、楽天カードやビックカメラSuicaカードなど多くのクレジットカードでチャージすることが可能なので、より還元率が高いカードを使うことをおすすめします(ただしオートチャージは使えません)。
他にお得な特典として、「乗ってタッチTOKYUポイント」があります。これは、東急線の電車やバスに乗車したその日に、東急グループの商業施設にある専用端末にタッチすると、1日ごとに10円分のポイントが貯まるサービスです。
- 乗ってタッチTOKYUポイント専用端末が置いてある商業施設一覧
- 渋谷ヒカリエ ShinQs
- 東急百貨店 渋谷・東急本店
- 二子玉川ライズ S.C.
- 日吉東急アベニュー
- たまプラーザ テラス
- クイーンズスクエア横浜[アット!]
- レ・シ・ピ青葉台
- 東急百貨店 渋谷駅・東横店・東急フードショー
- 東急百貨店たまプラーザ店
- 東急百貨店 渋谷駅・東横店 東横のれん街
- 武蔵小杉東急スクエア
- フレル・ウィズ自由が丘
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOの年会費は初年度無料で翌年度から1,100円(税込)となりますが、PASMOチャージだけでも年間10万円以上の利用があれば年会費の元を取れます。
また、TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOはお得になるだけでなく珍しい特徴もあります。
通常、クレジットカードからPASMOにチャージするためにはオートチャージを使うしかありません。しかし、このカードにおいては例外的に東急電鉄の駅にある券売機で、クレジットチャージできます。例えばPASMOエリア外に行く前など、PASMOの残高をいつも以上に増やしておきたいときに重宝するでしょう。
以上のように、東急ユーザーであればこのカードとPASMOでお得で便利に利用できるため、このカード以外の選択肢はあり得ないと言い切って良いでしょう。
東京メトロ利用者におすすめ:Tokyo Metro To Me CARD Prime
東京メトロの乗車を中心にPASMOを使っている方なら、東京地下鉄株式会社が発行しているTokyo Metro To Me CARD Primeが最もお得でおすすめです。
このカードからPASMOにチャージすると、1,000円につきPASMO5円相当のポイントが貯まります。還元率にすると0.5%です。他のカードと比較して、特に高いわけでも低いわけでもなく、同水準です。
しかしTokyo Metro To Me CARD Primeは東京メトロユーザーならば絶対見逃せない特典があります。それは、このカードに入会し「メトロポイントPlus」にPASMOを登録すると、東京メトロに乗車する度にポイントが貯まるという特典です。しかも、このポイント利率が非常に高いのです。
「メトロポイントPlus」とは、To Meカードユーザーだけが登録できる無料のサービスで、専用ページにアクセスしてクレジットカード情報とPASMO情報を入力することで簡単に登録できます。
これに登録したPASMOを使って東京メトロに乗車すると、1回の乗車につき、平日は10メトロポイント、土日休日は20メトロポイントが貯まります。メトロポイントは10ポイントで10円分としてPASMOに還元できます。したがって、最大で20円お得に東京メトロに乗車できると言えます。しかも1乗車ごと(改札に入ってから出るまで)なので、行きの運賃も帰りの運賃も安くなります。
Tokyo Metro To Me CARD Primeは年会費2,200円(税込)ですが、初年度は無料で、さらに年間50万円以上のカード利用があれば、翌年度も無料になります。コスト的にも負担が少なく、東京メトロユーザーなら必須のカードです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
2,200円 | 0.47% | JCB |
PASMOチャージでポイントが貯まるだけでなく、メトロポイントPlusに登録することで乗車する度にもポイントが貯まるのが強み。
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キャンペーン期日:未定
小田急利用者におすすめ:OPクレジットカード
小田急ユーザーにおすすめなのは、小田急電鉄が発行しているOPクレジットカードです。このカードもPASMOへのチャージや、PASMOを使って小田急電鉄に乗車することで小田急ポイントが貯まります。
この小田急ポイントが曲者で、他のカードのように貯めたポイントをPASMOに還元、といったことができません。小田急ポイントの使い道は、小田急百貨店などの小田急ポイント加盟店で1ポイント=1円として使うか、商品に交換するかのどちらになります。
したがって、小田急ポイント加盟店を利用する見込みがない人は、いくら小田急の乗車でポイントが貯まるとはいえ、このカードに入会してもポイントの持ち腐れとなってしまいます。該当する方は、その他の路線・複数路線ユーザーなら東急カードがおすすめをご覧ください。
もちろん、小田急ポイント加盟店でバリバリ買い物する方なら、このカードがふさわしいことに間違いありません。改めてOPクレジットカードの特徴について紹介していきます。まず、PASMOへのチャージでは200円毎に1ポイントが貯まります。還元率は0.5%なので、平均的です。
このカードからPASMOにオートチャージするよう設定すると、今後そのPASMOで小田急電鉄に乗車すると、月間の利用金額に応じて小田急ポイントが貯まります。
月間対象運賃 | ポイント付与率 |
---|---|
0円~1,359円 | 0% |
1,360円~4,999円 | 1% |
5,000円~9,999円 | 2% |
10,000円~14,999円 | 3% |
15,000円~19,999円 | 5% |
20,000円~ | 7% |
例えば、月間17,000円使った場合ポイント利率は5%となり、850ポイント貯まります。小田急ポイント加盟店で850円として使えます。
OPクレジットカードの年会費は初年度無料で翌年度から550円(税込)がかかりますが、年に1回以上のカード利用があれば翌年度も無料になります。
PASMOチャージでマイルが貯まるクレジットカード
PASMOにチャージできるクレジットカードの中には、ポイントではなくマイルが貯まるものもあります。PASMOユーザーで、かつANAやJALのマイルを貯めているなら、次に紹介するカードを検討してみてください。
PASMOチャージでANAマイルが貯まる:ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
PASMOチャージでANAマイルが貯まるカードは2種類あります。
- PASMOチャージでANAマイルが貯まるクレジットカード
- ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
どちらも付与レートは1,000円チャージで10マイルとなり、年会費なども同じなのですが、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は東京メトロの乗車でもマイル相当のポイントが貯まるため、こちらのカードを最もおすすめします。逆に言うと、絶対に東京メトロに乗らないならどちらのカードでも良いでしょう。
ソラチカカードに入会後、会員専用の無料サービスである「メトロポイントPlus」に登録し、クレジットカードとPASMOの情報を入力すると、今後そのPASMOで東京メトロに乗車する度に4.5マイル相当のポイントが貯まります。さらに土日祝日なら13.5マイル相当にアップします。わずか200円前後の運賃で最大13.5マイルも貯まるので、非常に効率良くマイルを貯められます。
メトロポイントPlusにさえ登録しておけば乗車で必ずポイントが貯まるので、頻繁に東京メトロを利用する方はもちろん、そこまで利用しない方でもしっかりポイントを貯められ、マイルと交換できます。
なお、このカードはANAカードの1種ですので、毎年のボーナスマイルや、搭乗時のボーナスマイルも他のANAカードと同じように貯まります。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
PASMOチャージでJALマイルが貯まる:JALカード OPクレジット
JALマイルを貯めている方なら、PASMOチャージでJALマイルが貯まる唯一のクレジットカードのJALカード OPクレジットで決まりです。
2017年4月1日以前までなら、JALカード TOKYU POINT ClubQという選択肢もありましたがスペックの改悪が行われてしまい、PASMOチャージで直接マイルが貯まらなくなった上、交換レートも低くなってしまいました。
JALカード OPクレジットは、PASMOにチャージすると200円につき1マイルが直接貯まります。さらに、このカードからオートチャージ設定したPAMSOで小田急電鉄に乗車すると、月間の小田急電鉄利用額に応じて小田急ポイントが貯まります。
月間対象運賃 | ポイント付与率 |
---|---|
0円~1,359円 | 0% |
1,360円~4,999円 | 1% |
5,000円~9,999円 | 2% |
10,000円~14,999円 | 3% |
15,000円~19,999円 | 5% |
20,000円~ | 7% |
しかもJALカード OPクレジットユーザーに限っては、小田急ポイント2,000ポイントでJALマイル1,000マイルに交換できます。つまり、月間2,500円利用すると25ポイントが貯まり、12.5マイル貯まった計算になります。ただし、ポイントの有効期限は1年間なので、それまでに2,000ポイント貯めなければ意味がないのでご注意ください。
こちらのカードも他のJALカード同様、ボーナスマイルなどの特典があり、一般加盟店での利用では200円で1マイルが貯まります。また、年会費3,300円(税込)を追加してJALカード・ショッピングマイルプレミアムに登録すると、PASMOチャージを含めて、マイル付与レートが100円で1マイルにアップします。JALマイラーならケチらず登録しておきましょう。
その他の路線・複数路線ユーザーなら東急カードがおすすめ
PASMO利用者の中には、複数の鉄道会社を利用する方もいると思います。例えば都営地下鉄から東京メトロに乗り換える、などです。
この場合、どのクレジットカードに申し込むべきかは、利用者の環境によって複雑に異なります。最もお得なカードを見つけるためには、路線毎の利用額や乗車回数を細かく見て検討しなければいけません。
これではあまりに面倒なので、複数の鉄道会社を跨いで利用する方にはまずTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOをおすすめします。
このカードに入会し、「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録すると、PASMOチャージ200円につきTOKYU POINTが2ポイントが貯まります。TOKYU POINTは10ポイントで10円としてPASMOに還元できるため、要するに200円のチャージでPASM20円分のポイントが貯まる計算になります。
ポイント還元率でいうと1%となり、PASMOにチャージできるクレジットカードの中で最も高いポイント還元率を誇ります。東急電鉄の利用の有無に関わらずお得にPASMOにチャージできるため、全てのPASMO利用者におすすめします。
PASMOにポイントサービスを登録してさらにお得
PASMOには各鉄道会社で行われているポイントサービスを登録できます。いくつか既に紹介しましたが、「メトロポイントPlus」や「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」などのことです。
路線 | サービス名 | 利用条件 | サービス内容 |
---|---|---|---|
東京地下鉄 | メトロポイントPlus | To Meカードからのオートチャージ設定が必要 | 東京メトロに乗車する度にメトロポイントが貯まる |
小田急電鉄 | 小田急乗車ポイント | OPクレジットカードからのオートチャージ設定が必要 | 月間の小田急電鉄利用額に応じて、小田急ポイントが貯まる |
東急電鉄 | 電車とバスで貯まるTOKYU POINT | 東急カードからのオートチャージ設定が必要 | 東急カードからのチャージで貯まるポイントが2倍 |
都営地下鉄 | ToKoPo | 誰でも可 | 都営地下鉄に乗車する度にポイントが貯まる |
京王電鉄 | 京王PAS×PASポイントサービス | 誰でも可 | 京王の電車とバスを同じ日に乗車すると、京王グループ共通ポイントが貯まる |
PASMOにオートチャージ設定できるクレジットカードは1種類だけなので、例えば「メトロポイントPlus」と「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」は同時に利用できません。しかし「ToKoPo」と「京王PAS×PASポイントサービス」は誰でも登録できるため、この2つと「メトロポイントPlus」「小田急乗車ポイント」「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」のいずれか1つなら共存できます。
これらの路線を利用する機会がある方は、複数登録しておきましょう。
還元率にこだわるならSuicaという選択肢もあり
クレジットカードからのチャージでの還元率を考えると、実はSuicaの方が高くてお得です(あくまでもチャージでの還元率だけで考えると、です)。ここまで紹介してきた通り、PASMOの場合は最も還元率が高いカードでも1%です。ところがSuicaならビューカードからチャージすればポイント還元率は1.5%になります。
SuicaもPASMOもオートチャージエリアが相互解放されているので、例えばSuicaで東急電鉄や京急電鉄の改札を通るとオートチャージされ、ポイントも貯まります。したがって、PASMOエリアユーザーがSuicaに乗り換えたとしても利便性は変わりません。
Suicaの場合は乗車でのポイント付与特典はありませんが還元率が高いので、特に複数路線を利用する方にはSuicaに切り替えて、ビューカードからチャージすることをおすすめします。
なお、ビューカードにもいくつかの種類があります。最もおすすめなのは年会費実質無料で還元率も高いビックカメラSuicaです。詳しくは以下の記事をご参照ください。