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個人事業主がクレジットカードの審査落ちする主な理由と対策方法を解説

公開年月日 : 2021/04/09

個人事業主がクレジットカードの審査落ちする主な理由と対策方法を解説

一般的に、個人事業主はクレジットカードの審査に落ちやすいと言います。これは確かにその通りなので、会社員から個人事業主になる場合は会社員のうちにクレジットカードを作っておくことをおすすめします。

ではなぜ個人事業主が審査落ちしやすいのか、その理由と対策方法を解説します。

なぜ個人事業主はクレジットカードの審査に落ちやすい?

クレジットカードの審査では、主に返済能力が大きなテーマとなります。つまり職業や雇用形態、そして最も重要なのが年収になるわけです。個人事業主はそれらに問題があると判断されることが多いため、審査では不利になることが多いのです。

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収入が安定していないと見なされるから

会社員と個人事業主では、収入の安定性が全く異なります。個人事業主は体調を崩したり、取引先の都合などで収入が大きく変動します。景気の影響最もより受けやすくなるのです。

一方の会社員であると、従業員の一人が体調を崩しても会社自体の収益はそこまで変わりません。また組織である分、業務のある程度多角化しやすいため、一つの事業がうまくいかなかったとしてもある程度の利益は確保しやすいのです。

以上のように、個人事業主は一般的に収入が安定していないとみなされるのでクレジットカードの審査では不利になります

もう少し具体的なお話をすると、個人事業主はクレジットカード会社から貸し倒れになる確率が高い、と判断されるのです。会社員のクレジットカード利用は、基本的に生活に関わるものについての支払いに関わるものに限定されます。個人的なものなので使うため金額も限られるので、カード会社としてもそれほどリスクを負わないで済む、と考えられています。一方の個人事業主となると、本来は規約で規制されているのですが、事業関連の支払いにカードを使うケースも少なくありません。事業に使われるコストは膨大になることもあり、限度額いっぱいまで使われた挙げ句に破産され、貸し倒れになることも考えられるのです。

個人事業主も会社員もスコアリング審査が行われます。各種情報を点数化し、その合計点によって審査に通過できたり、審査落ちになったりします。例えば、年収が200万円以下で1点、200万円超400万円以下なら3点、400万円超600万円以下なら5点、600万円超なら6点といった具合です。そのスコアリング審査も個人事業主と会社員では若干違う可能性があり、より個人事業主は年収が重視されると考えられているのです。個人事業主で年収300万円未満など、低い場合は厳しい審査になる可能性も高く要注意です。

またクレジットカードの審査では収入の安定性も重視されます。会社員の場合は毎月同じような収入になります。返済能力も一定以上を確保できる可能性が高いため、評価も高くなるのです。しかし個人事業主の場合は、先月は50万円の利益が出たけど、今月は10万円だった、なんてこともあるでしょう。個人事業主の安定性のなさも、会社員よりも審査が厳しくなる理由の一つです。

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個人事業主が審査落ちしないためにはクレジットカードを厳選しよう

個人事業主の場合は会社員よりも審査は厳しいものになりますが、クレジットカードを持てないわけではありません。実際に多くの個人事業主がクレジットカードを保有しているのです。

まずは個人事業主である事も踏まえ、身の丈にあったカードを探しましょう。

ここでは、個人事業主でも審査落ちしにくいカードの選び方をお伝えします。

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審査落ちしにくいクレジットカードに申し込む

クレジットカードの審査難易度を考えてみましょう。

当たり前ですが、すべてのクレジットカードの審査難易度は一緒ではありません。特にわかりやすいのが、カードのステータスでしょう。

  • 一般カード、ノーマルカード、スタンダードカード
  • ゴールドカード
  • プラチナカード
  • ブラックカード

もう少し細分化できるかもしれませんが、上記のようなステータスを用意しているカードが多いです。ゴールドカードやプラチナカード、そしてブラックカードは上級カードと言った認識がされており、ステータスが高いとされています。もちろん一般カードと比較すると審査が厳しく設定されています。仮に一般カードと同じ審査内容で保有できるとなると、カードのステータスが維持できません。したがって、カード会社では審査難易度に差を設けています。

個人事業主は収入の安定性などで、会社員と比較すると低く評価されがちです。そんな状況なのに、ゴールドカード以降の上級カードに申込みを行ってしまえば、審査落ちしやすくなるもの当然。まずは一般カード(ノーマルカード、スタンダードカード)を狙いましょう

次に目をつけてほしいのが年会費になります。一般的に、年会費の高いカードは審査難易度が高く、年会費の低いカードは審査難易度も低いとされています。

  • 年会費無料
  • 年会費が数千円
  • 年会費が1万円から2万円
  • 年会費が2万円以上

審査難易度としては、以上のような分類ができると思います。最も審査難易度が低いのがもちろん年会費無料のカードです。毎年のコストが掛からないのはもちろん、カードのサービスも限定化されており、カード会社として大きなコストは発生しません。したがって審査難易度は低いと考えられるのです。

ちなみに年会費とカードのステータスは連動していることが多いため、一般カード、ノーマルカード、スタンダードカードを選んでいれば、基本的に年会費は低いものになります。年会費が1万円以上になるとゴールドカード、2万円以上でプラチナカードとされているのが一般的です。

もう一つ審査難易度に密接に結びつくものとして、カードのブランドがあります。クレジットカードには、国際ブランドと呼ばれるものが付属されているのが一般的であり、その加盟店で使えるわけです。

以上の2つの基準でクレジットカード選びをすると、個人事業主にも審査が甘いクレジットカードがなんとなくでも見えてくるはずです。肝に銘じてほしいのは、ランクの高いカードはそれだけ求められる支払い能力や信用も高い、という部分。一般クラスのカードであれば、そもそも学生やアルバイトでも保有できるのです。

個人事業主としての実績にもよりますが、まずは一般クラスの年会費が低く、比較的庶民的な国際ブランドのカードから検討すべきです。

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個人事業主向けのクレジットカードに申し込む

クレジットカードには様々な種類があり、個人事業主向けのカードも用意されています。個人事業主向けのクレジットカードの申込者は、基本的に個人事業主しか申し込まないため職業・雇用形態で審査が不利になることはありません

個人事業主向けのカードは、法人カードに分類されることもあります。小規模の事業向けの法人カードの場合は、個人事業主の利用ができることも多いため申込みを検討されてはいかがでしょうか。

個人事業主向けのクレジットカードを利用するメリットは大きく、特に経費管理があります。事業向けの支出を個人事業主向けのクレジットカードにまとめることで、経費を一括管理できるようになるのです。またキャッシュフローも改善しますし、利用分のポイントが溜まったり、福利厚生サービスやビジネスで使える付帯サービスが用意されていることも!

何度か一般カードに申し込んでみて良い結果が得られなかった場合は、個人事業主向けのカードも候補に入れてみましょう。中には、かなり優れたカードもあるのでおすすめです。

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注意:個人事業主に限らず個人信用情報に問題があると審査に落ちる

会社員だろうが個人事業主だろうが、個人信用情報に問題があると審査に落ちるので注意してください。

個人信用情報には様々な情報が記されており、特に注意してほしいのが支払履歴に記載される「異動」の文字です。もちろん、一般的なクレジットカード利用をしてきたのであれば記載はされません。異動とは、クレジットカードやローン支払いの遅延を61日以上または3ヶ月以上している場合につくものです。つまり長期に渡って支払いができていないと記載されてしまうものであり、返済能力がない、と判断される材料になります。

クレジットカード会社が審査で最も重要視しているのが、返済能力です。クレジットカードとはカード会社が一時的に建て替えてあとから回収するサービスであり、返済能力がないと判断される方に対してカードを発行することはありません。したがって異動情報自体がアウトとなるわけです。

またクレジットカードの申込み情報も個人信用情報に記載されるので注意してください。複数枚のクレジットカードに申込むと、多重申込みと認識され、「お金に困っている」と見られてしまうのです。カードの申込み情報は長期に渡って保存されるわけではなく、6ヶ月になります。つまり前回の申込みから半年以上経っていれば申込み情報自体が消えているので心配はありません。

もう一つチェックしてほしいのが、債務整理情報になります。個人事業主として働いている方の中には、以前に事業に失敗し自己破産等をした経験がある方もいるはず。その自己破産や任意整理、特定調停や個人再生といった債務整理も移動情報と同じくブラックに該当します。情報が個人信用情報で確認されると、ほぼ100%審査落ちとなるので気をつけてください。制整理情報は時効期間が長く、5年から10年などになります(個人信用情報機関によって掲載期間は異なります)。個人信用情報は自分でも調べられるので、気になった方はチェックしてみてください。

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個人事業主でも審査落ちしない可能性があるクレジットカード

個人事業主でも審査に通過できた実績のあるクレジットカードを、その特徴とともに2つご紹介します。

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楽天カード:審査に通りやすく還元率が高い

楽天カード

カードのお申込みはこちら

楽天カードは審査難易度位が低いと目される代表的なクレジットカードであり、無職でも通過できるとされています。

そもそも年会費が無料であり、2年目以降も発生することはありません。保有するリスクもないと考えられるので、とりあえず何でも良いのでカードを作っておきたい、と考える方にもおすすめです。

以下、楽天カードの主な特徴をご紹介します。

還元率が極めて高く、ネットで簡単に申込め、入会キャンペーンが用意されている点に注目でしょう。一方で注意点もあり、ETCカードの作成には年会費がかかります。また期間限定ポイントの場合は多少使い勝手に難があるので、前もって把握しておきたいところです。

楽天カードのポイント還元率は1.0%であり、使った分だけザクザク貯まります。また楽天系のサービスを利用するとポイント還元率が更に良くなり、楽天市場の場合は3.0%以上に設定されるのです。通常の利用と比べて最大16倍のポイントが獲得できることも!獲得したポイントは、1ポイント当たり1円相当として買い物等に利用できます。楽天市場等で定期的に買い物している方であれば、ポイントが無駄になることもありません。またメールをクリックするとポイントが貰えたり、検索するとポイントが貰えたりすることもあり、特に買い物等をしなくても1日あたり20円相当のポイントが貰えるようなケースも!

もちろん楽天ユーザーでなくても問題ありません、楽天ポイントは1ポイント=1円として楽天カードの支払い料金に充てることができます。これなら楽天カードユーザーである限り楽天ポイントを使いきれずに失効することもないでしょう。

楽天カードはパソコンやスマホからでも簡単に申込めます。引き落とし口座の登録などもすべてネット上で完結できます。明細等もネット上のマイページよりチェックできるので、カードの管理は極めて簡単です。

楽天カードで発行されるすべてのカードが年会費無料ではありません。家族カードについては無料ですが、ETCカードについては一律で税込み550円の年会費が発生します(楽天PointClubのダイヤモンドとプラチナ会員は除く)。

楽天サービスの利用で獲得した期間限定ポイントは、有効期間が限定されており失効するタイミングが早いので注意する必要があります。特にキャンペーンで獲得したポイントは期間限定ポイントになる可能性が高いので注意してください。

楽天カード
  • 無職でも審査に通った実績を確認済み
  • 年会費無料でポイント還元率1%の高コスパ
  • カード利用で貯まるポイントは1ポイント=1円としてカード請求金額から差し引き
年会費横浜インビテーションカード 還元率 国際ブランド
無料 1.0~3.0% VISA, Master, JCB, AMEX

楽天カードは、無職の人でも審査に通った例を確認済み。無職でも通るなら個人事業主が審査に通らないわけはないだろう。カードスペックはご存知の通り、年会費無料で還元率1%と良好。貯まった楽天ポイントは楽天市場だけでなく、楽天カードの支払い料金から差し引くことも可能。

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