ゴールドカードは年収いくらで入会可能?その目安とゴールドクレジットカードの選び方を解説
この記事の内容まとめ
- ゴールドカードは今や高所得者だけが持てるカードではない
- そもそもクレジットカードは「年収いくらあれば審査に通る」と言えるものでもない
- 年収だけでなく、職業や金属年数、年齢など複合的に審査される
- 同一のカードでも、年収200万円の人が審査に通り、年収800万円の人が審査に落ちる可能性もある
- 年収よりも、一般的なクレジットカードの審査対策を行うべき
- また、審査が不安なら年会費が安いゴールドカードに申し込むべき
ゴールドカードと聞いて、「すごい!お金持ち!持ってみたい!」と一度は思ったことがありませんか?
ゴールドカードといえば、確かにかつては選ばれた一部の富裕層だけが持つステータスカードでした。
しかしゴールドカードより格上のプラチナカード、ブラックカードが登場したことにより、ゴールドカードの審査基準はずいぶんと甘くなりました。
さらに年会費格安のゴールドカードなども登場し、一般庶民でも十分ゴールドカードに手が届くようになりました。
今やもう、ゴールドカードなら誰でも持てる時代です。
ではゴールドカードの中でもどれがおすすめのカードなのか、そしてゴールドカードにはどんなメリットがあるのか、それぞれ詳しく解説していきます。
おすすめのゴールドカードはコレだ!
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 |
年会費わずか2,095円(税込)の格安ゴールドカード。これだけ年会費が安いということは、推測だが、審査も一般カードレベルである可能性が高い。これだけ格安ながら、国内6空港のラウンジ+ハワイのラウンジが使える、さらに海外旅行保険が自動付帯と特典面も充実。コストパフォーマンスは高い。
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目次
前提:ゴールドカードの入会に必要な年収は?
まず最初に知って欲しいのが、「ゴールドカードの審査は厳しくない」ということです。
今やゴールドカードは「金持ちのアイテム」ではありません。ゴールドカードよりももっと上のランクのプラチナカードやブラックカードがある今、ゴールドカードは一般クラスのカードよりもちょっと良い程度のものです。
審査も特別厳しいわけではなく、年収300万円程度でも十分入会できる可能性があります。もちろんこれはどのカードに入会するかにもよりますし、クレジットカードの審査は年収だけを見るわけではないので、あくまで目安として覚えておいてください。
また、ゴールドカードと言っても、学生向けのもの、年会費が数千円と激安なもの、条件をクリアすれば無料で持てるものなど、リーズナブルなゴールドカードも増えてきました。
結局のところ、ゴールドカードだからといって物怖じせず申し込んでしまって問題ないでしょう。
最低限、クレジットカードの審査落ちでよくある理由だけ把握して、審査対策をしておきましょう。それ以外で特別なことは何もありません。申し込んでみて、祈りましょう。
厳選:おすすめのゴールドカード
「年収があまり関係ないのはわかった、じゃあ次はおすすめのゴールドカードを教えておくれ!」という人に向けて、ここからはおすすめのゴールドカードを紹介します。 どのカードも優れた特徴を持っているので、一番ピンときたカードに申し込むと良いでしょう。また、デザインもしっかり比較して好みのものを選びましょう。
カード名 | 年会費 | 還元率 | 国際ブランド | 貯まるポイント | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード |
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 | グローバルポイント | 年会費格安ゴールドカード!この年会費でラウンジ特典や海外旅行保険付き |
楽天プレミアムカード |
11,000円 | 1.0~5.0% | VISA, Master, JCB, AMEX | 楽天スーパーポイント | 楽天の最上位ゴールドカード。プライオリティパスが魅力 |
エポスカード |
無料 | 0.5%~10% | VISA | エポスポイント | カード利用実績を積むと年会費無料のゴールドカードがもらえる! |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
31,900円 | 0.3~1.0% | AMEX | メンバーシップ・リワード | ステータス抜群!審査は意外と通りやすい |
MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード:年会費2,095円(税込)!激安ゴールドカード
MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費が格安で、なんと2,095円(税込)です。
一般的なゴールドカードの年会費は10,000円前後ですので、このカードが以下に安いかがわかると思います。
また、国際ブランドはアメックスなのも特徴です。アメックスといえば高級クレジットカードブランドとして広く知られています。
このカードをパッと見ただけで、年会費わずか数千円のカードだと見抜ける人は少ないでしょう。
ゴールドカードの所有欲、そして見た目を重視する人に最もおすすめするカードです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 |
年会費わずか2,095円(税込)の格安ゴールドカード。これだけ年会費が安いということは、推測だが、審査も一般カードレベルである可能性が高い。これだけ格安ながら、国内6空港のラウンジ+ハワイのラウンジが使える、さらに海外旅行保険が自動付帯と特典面も充実。コストパフォーマンスは高い。
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楽天プレミアムカード:世界中の空港ラウンジが無料で利用可能に
楽天プレミアムカードは楽天カードの最上位カード。カード券面には楽天のロゴが掲載されているので、デザイン面では少し敬遠したくなるかもしれません。
しかし、この楽天プレミアムカードは空港ラウンジ特典については右に出るカードがないくらいの特徴を持っています。
実は楽天プレミアムカードに入会すると、世界中1,200箇所以上の空港ラウンジを無料で使えるプライオリティパスを無料で発行することができます。
このパスは通常年会費4〜5万円程度かかりますが、楽天プレミアムカード会員なら無料になります。楽天プレミアムカードの年会費自体は1万円なので、圧倒的にお得にパスを発行できるのです。
また、プライオリティパス以外に、楽天市場や楽天トラベルでのポイント倍増など、楽天グループならではの強みもあります。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
11,000円 | 1.0~5.0% | VISA, Master, JCB, AMEX |
楽天の最上級ゴールドカード。還元率1%で楽天ポイントが貯まるという楽天カードならではの特徴はそのままに、プライオリティパス無料発行、楽天市場ではポイント倍増、誕生月だとさらにポイントアップなどのメリットもあり。
新規入会+条件クリアで最大5,000円相当のポイントプレゼント!
- 新規入会後「楽天e-NAVI」での受け取り申請で2,000ポイント付与
- 申込日の翌月末までに1回以上のカード利用で、楽天会員ランクに応じて最大3,000ポイント(期間限定ポイント)付与
なお楽天カードには、楽天プレミアムカードだけでなく、格安ゴールドカードの楽天ゴールドカードも用意されています。
こちらはプライオリティパスの発行はできませんが、年会費2,200円(税込)なのでもっと手軽に持つことができます。ぜひこちらも検討してみてください。
エポスカード:年会費無料のゴールドカードへのインビテーションあり
突然ゴールドではなく一般カードを紹介しましたが、このエポスカードに入会するとなんと年会費無料でゴールドカードを持てる可能性があります。
このカードを使い続けると、エポスゴールドカードにインビテーション(招待)されることがあります。このインビテーション経由でエポスゴールドカードに入会すると、なんと通常5,000円(税込)の年会費が無料になります。
このゴールドカードへのインビテーションは、年間で50〜100万円のカード決済が目安だと言われています。
エポスカード自体、日本全国の遊園地や飲食店などの施設で優待があり、さらに海外旅行保険も付帯しているなどの特典があります。ゴールドカードならさらに利用額に応じたポイント倍増、補償額のアップ、空港ラウンジの無料利用など使える特典が増します。
年会費無料のゴールドカードに興味があれば、ぜひエポスカードに入会してカード決済し、インビテーションを狙ってみてください。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
無料 | 0.5%~10% | VISA |
年会費無料のゴールドカード入手への第一歩。まずはエポスカードに入会してカード利用実績を積もう。エポスゴールドカードは特典が豊富なだけでなく、ポイントも貯まりやすい。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:ステータスは随一!確かな高級感が魅力
高級ブランドとして名高いアメックスのゴールドカードです。国内外の厳選されたレストランや、海外・国内旅行を優待価格で利用できる特典が付帯しています。
空港では、空港ラウンジ・空港送迎・手荷物配送・手荷物預かりなどの便利なサービスを無料もしくは優待価格で利用できます。海外・国内旅行保険やショッピング保険も完備で、より快適でより安心して旅を満喫できます。
カード利用100円で1ポイントが貯まり、ANAマイルへは1ポイント=1マイル、その他14社のマイレージには1ポイント=0.8マイルで交換できます。
ステータスの高さ、特典の充実度、ともに申し分ないアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、実は審査難易度がそれほど高くないのも魅力です。
また、上位カードにはアメックスプラチナカードがあります。ゴールドカード以上にラグジュアリーで洗練された特典が多く付帯しており、富裕層にも人気です。ゴールドカードで利用実績を重ねると、プラチナカードへの招待状(インビテーション)をもらえます。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
31,900円 | 0.3~1.0% | AMEX |
ゴールドカードの定番。年会費は高額だがその分ステータスも高く、見栄えを理由を契約している人も多いはず。人前でカード決済をすることが多いなら、このカードでスマートに決済しよう。
新規入会後3ヶ月以内に累計60万円以上のカード利用で合計36,000ポイントプレゼント!
- 入会後3ヶ月以内に1万円のカード利用で1,000ポイント付与
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おさらい:ゴールドカード入門(位置づけと定義)
クレジットカードは一般的に、ブラックカード>プラチナカード>ゴールドカード>一般カード(クラシックカード)の4段階で格付けされます。
かつて、一般カードの上位カードとして華々しく登場したゴールドカードは、クレジットカードの最高峰としてもてはやされましたが、現在ではプラチナカードやブラックカードという、さらにステータス性の高いカードが登場したために、「一般のクレジットカードよりステータス性は高いがプラチナカードよりは下の存在」という位置づけになっています。
では、具体的にゴールドカードとはどのカードを指すのでしょうか。
実は、カード業界では「この基準を満たせばゴールドカード」という明確なルールはありません。したがって、券面が金色であればゴールドカードですし、金色ではなくても「ゴールドカード相当の機能」が付帯していれば「ゴールドカードクラスのカード」と言われます。
たとえば、券面がシルバーのダイナースクラブカードは、年会費が22,200円(税込)で、券面が金色のゴールドカードと比べても高額です。更に他社ゴールドカードにはない豪華な特典が付帯しており、ステータスカードとして認知されています。このようなカードが「金色ではないがゴールドカードクラスのカード」として分類されます。
明確な定義はなく、名称やビジュアル、付帯機能が相応と判断されればそれはゴールドカードなのです。暮らしの達人では、カード名に「ゴールド」が含まれているカードは、すべてゴールドカードに区分しています。また、ゴールドカードという名称であってもスペックが一般カードクラスに低かったり、逆にプラチナカードクラスに高かったりすれば、補足として記載しています。
ゴールドカードの主なサービス内容
ゴールドカードには各ゴールドカードの発行会社が工夫を凝らした独自の機能・サービスが付帯されていますが、その機能の中で、代表格とも言えるのが「国内空港ラウンジサービス」と「補償が高額な旅行保険」の2つです。
1つ目の「国内空港ラウンジサービス」とは、日本国内にある約30の空港を利用して飛行機に乗る際、搭乗日当日にその空港にあるラウンジを利用できるサービスのことで、カードによってはハワイ・ホノルル国際空港や韓国の仁川国際空港など、海外の空港でもラウンジが利用できることもあります。「国内空港ラウンジサービス」はゴールドカードの定番サービスで、ラウンジ利用を目的にゴールドカードを取得する人も少なくありません。
2つ目の「補償が高額な旅行保険」とは、旅行保険自体は一般カードでも提供していることもありますが、ゴールドカードについている旅行保険は全体的に補償額が高額です。旅行保険の中で最も重要視されることの多い「傷害疾病治療費」の上限額は、一般カードに付帯している場合はおよそ100万円前後なのに対して、ゴールドカードに付帯している場合はおよそ300万円が相場となるようです。
この他にも、ショッピング保険や、レンタカーの手配、パッケージツアーの手配、いつでも医師に相談できるドクターコール、ロードサービスや会員専用の会報誌の提供などゴールドカードならではの独自特典が付帯しています。特にアメックスやダイナースクラブといったいわゆるステータスカードは、他社にはない豪華特典が付帯しています。各カードのサービス内容を確認して、自分のライフスタイルにあったゴールドカードを見つけて申し込みましょう。
海外旅行保険 | 海外渡航先での怪我や病気、携行品の盗難や破損、他人に怪我を負わせた場合の賠償責任など、海外旅行中のあらゆるトラブルを補償してくれる保険です。補償期間は渡航日から帰国までの最長90日間、傷害死亡・後遺障害で最大5,000万円、傷害疾病治療費は300万円まで補償としているカードが多いです。 |
---|---|
国内旅行保険 | 日本国内での航空機・船舶・電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の利用中や、宿泊施設の宿泊中に起きた事故や災害による傷害などの損害を補償する保険です。死亡・後遺症障害や入院・通院で補償が適用されます。海外旅行保険とは異なり、交通費や宿泊費を事前にカードで支払った場合のみ適用される場合が多いです。(利用付帯と呼ばれています) |
ショッピング保険 | カードで購入した商品が破損したり盗難にあったりと偶然の事故により損害を被った場合に、購入金額を上限とする補償を受けられる保険です。補償期間は購入日より90日間〜180日間、補償金額は年間最大300万円までとしているカード会社が多いです。 |
国内空港ラウンジサービス | 羽田空港、成田空港、関西国際空港など、約30の国内主要空港でラウンジを無料利用できます。空港ラウンジでは、新聞や雑誌、ソフトドリンクが提供されており、出発前もしくは到着後にくつろいで時間を過ごせます。 |
海外空港ラウンジサービス | 多くのゴールドカードでは、ハワイ・ホノルル国際空港と仁川国際空港を除く海外の空港ラウンジは使えません。しかし、一部のゴールドカードでは、世界500か所の指定された空港ラウンジが利用できたり、国内外1,200ケ所以上の空港VIPラウンジを利用できるプライオリティ・パスに会員登録できたりします。 |
手荷物無料宅配サービス | 海外旅行の際、スーツケースなどの手荷物配送を、空港〜自宅間で無料もしくは優待価格で依頼できます。カードによって、対象となる手荷物の個数や、出国時・帰国時のどちらで利用できるかが異なります。成田・羽田・中部・関西の4空港を対象としているカードが多いです。 |
エアポート送迎サービス | 海外旅行の際、所定の地域内において指定場所〜空港までのタクシー送迎を無料、もしくは優待価格で利用できます。荷物が多い場合や公共機関でのアクセスが面倒な場合に便利です。成田・羽田・中部・関西の4空港を対象としているカードが多いです。 |
無料ポーターサービス | 空港利用時に、駅改札口やバス停からチェックインカウンターまで、もしくは到着ロビーから駅改札口やバス停まで、手荷物を専任のスタッフに無料で運んでもらえます。利用対象は一部の空港に限られています。 |
空港クロークサービス | 搭乗前に一時的に手荷物を預けたり、帰国時までコートなどの防寒具を預けたりできるクロークサービスを無料もしくは優待価格で利用できます。預けられる手荷物の数はカードによって異なります。成田・羽田・中部・関西の4空港を対象としているカードが多いです。 |
キャンセル・プロテクション | カード決済で申し込んだ旅行やコンサートなどのイベントに、急な出張や突然の病気、ケガによる入院などの理由でいけなくなった場合に、キャンセル費用等の損害を補償してくれます。 |
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 | 搭乗する予定だった航空便が遅延・欠航などで搭乗できなくなり、代替となる航空機を一定時間内に用意できない場合に、宿泊費や食事代を補償します。 |
受託手荷物遅延 | 搭乗者が目的地に到着したにも関わらず、手荷物が一定時間以上遅れて到着した場合に、衣類や生活必需品の購入に必要な費用を補償します。 |
受託手荷物紛失 | 搭乗者が目的地に到着したにも関わらず、手荷物が一定時間以上経っても到着しない場合、手荷物は紛失したものとみなし、目的地で負担した衣類や生活費必需品の費用を補償します。 |
乗継遅延費用 | 乗継地で、搭乗する予定だった航空便が遅延・欠航などで搭乗できなくなり、代替となる航空機を一定時間内に用意できない場合に、宿泊費や食事代などの費用を補償します。 |
ロードサービス | 故障・事故など自動車のトラブルが発生したときに、レッカーサービス・スペアタイヤ交換・バッテリー交換・キー解錠などの現場作業を依頼できます。カードによっては、車が自力走行不能の場合に、レンタカーの手配・帰宅費用負担・ホテル宿泊サポートなどのアフターフォローサービスも利用できます。 |
ドクターコール(医療相談) | 経験豊かな医師や看護師に、医療・健康・介護・育児について相談できます。24時間年中無休、相談料は無料で利用できる場合が多いです。健康に関する不安やお悩みについて、専門家としてのアドバイスをもらえるほか、夜間・休日に診察できる病院の紹介まで対応してくれることもあります。 |
ゴールドカード選びの9つのポイント
ここまで紹介した通り、ゴールドカードには様々な機能・サービスを付帯しています。しかし、例えば飛行機を利用しない人にとっては空港ラウンジサービスなど不要であるように、どれだけ豪華な特典も自分のライフスタイルに適していなければ役に立ちません。ゴールドカード選びで重要なポイントは、機能・サービスをいかにうまく活用できるかの判別です。ここでは、ゴールドカードを選ぶ時に抑えておくべき9つのポイントを紹介しますので、自分に必要なサービスは9つのうちどれなのか、よくを見極めましょう。
1.年会費
ゴールドカードの年会費相場は1万円です。これから紹介するカード選びのポイントと年会費を天秤にかけて、自分にとって利用価値の高いものか、コストパフォーマンスが良いものなのか、よく検討しましょう。
- 主なカード会社のゴールドカード年会費(すべて税込)
- 三井住友カード ゴールド:11,000円
- JCBゴールドカード:11,000円
- UCカード ゴールド:11,000円
- ゴールドカード《セゾン》:11,000円
- 楽天プレミアムカード:11,000円
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:31,900円
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:34,100円
- ダイナースクラブカード:24,200円
- ANAダイナースカード:29,700円
2.空港ラウンジ
空港で飛行機に搭乗するまでの待ち時間を、空港ラウンジに無料で入室して快適に過ごせることは、ゴールドカードの定番かつ人気のサービスです。ゴールドカードには、国内主要空港のラウンジ無料サービスだけでなく、その他フライトに関わるサービスなど、空港利用者がより快適に過ごすための特典が数多く付帯しています。国内線を多く利用する人は、ゴールドカードの特典を何度も利用するチャンスがあるため、空港サービスが充実しているゴールドカードを選ぶのがおすすめです。
一般的なゴールドカードの空港ラウンジサービスは、国内約30の空港で搭乗日当日にラウンジを利用できるというものです。カードによってはハワイ・ホノルル国際空港や韓国の仁川国際空港など、海外のラウンジも使えます。しかし、ほとんどのゴールドカードでは、国内空港ラウンジしか利用することができず、また国内のラウンジでも、航空会社が各社の上級会員にむけて提供するラウンジ(JALサクララウンジやANAラウンジなど)を利用することはできません。
海外の空港ラウンジを利用したいのなら、世界1,200か所のラウンジが使えるプライオリティ・パスを無料で発行できる楽天プレミアムカードや、世界600か所のラウンジが使えるダイナースクラブカードに申し込む、航空会社のラウンジが利用したいのなら、デルタスカイマイルアメックスゴールドに入会してデルタの上級会員になり、デルタスカイラウンジを利用する、など、ごく一部のカードを選択することになります。このように各ゴールドカードによって使える空港ラウンジが異なるため、入会前に自分の利用したいラウンジが使えるかどうか、よく確認しましょう。
3.旅行保険
旅行中のケガや事故にかかる治療費を補償してくれるのが旅行保険で、主に国内旅行保険と海外旅行保険があります。日本の健康保険が適用されない海外渡航先での病気や怪我にかかる治療費を補償してくれる海外旅行保険はゴールドカードのサービスの中でも人気の高いもので、空港などで販売されている一般の海外旅行保険に加入せずにゴールドカードについているの旅行保険だけで済まそうとしている人も多く、そのような方にとって海外旅行保険の補償額はゴールドカード選びにおいて最重要項目となるでしょう。
海外旅行保険の補償内容を調べるときは「死亡・後遺障害」ではなく「疾病傷害治療費」をチェックすることが大切です。「疾病障害治療費」のチェック項目は「補償額上限」と「付帯条件」の2点です。補償額上限は300万円が相場で、少ないものだと100万円以下ですが、カードを複数枚持っていると合計されます。付帯条件はゴールドカードの場合は自動付帯が多いですが、中にはアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのように、カード利用の有無によって最高補償額が変動するケースもあるため渡航前に確認が必要です。
この他に、国内の電車や飛行機の事故による怪我での入院・通院費を充当してくれる国内旅行保険や、飛行機が遅延した際に宿泊費や食事代を補償してくれる出航遅延費など、旅行に関わる色々な保険商品が付帯されています。活用できそうな付帯保険があるかチェックしましょう。
4.ポイント還元率
クレジットカードに、付帯サービスやステータスではなくポイント還元率の高さを求める人も数多くいると思います。ゴールドカードの中には、一般カードと比較してポイント還元率やマイル付与率が優遇されていたり、利用額に応じて付与率がアップしたり、ボーナスポイントがプレゼントされるものがあります。この場合、ゴールドカードの利用額が多ければ多いほどポイント還元される金額は増えます。ゴールドカードは一般カードよりも年会費が高いことが多いので、その年会費にかかるコストの差額を差し引いてもお得なほどに還元率の高いゴールドカードを探すべきです。
5.独自の特典・サービス
ゴールドカードによって最も特徴が出やすいのが、それぞれのカード会社が提供している独自の特典・サービスです。付帯している特典はカードによって様々で、たとえば、ステータスカードとして認知されているアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやダイナースクラブカードはホテルやレストランで割引優待を受けられるトラベル特典、ダイニング特典などが付帯しています。スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カードのようなホテル系カードであれば、そのホテルの上級会員となって無料宿泊券がもらえたり、航空系であればビジネスクラスカウンターや航空会社のラウンジが利用できる場合もあります。自分にとって利用価値のある特典がたくさん付帯しているカードを選ぶべきです。
6.家族カード
配偶者や生計を共にする子供や両親を家族カード会員にしたい場合は、家族カードの年会費と提供されるサービスを確認しましょう。
ゴールドカードにおける家族カードの年会費は、1人目は無料、2人目からは1,000円程度が相場です。提供されるサービスは、親となるカードと同一の場合もあれば、付帯保険の補償額が異なるものもあります。無料で家族カードを作ることができ、家族カードにもショッピング保険がついたり、カードを提示するだけで受けられる特典があるのであれば、作っておいて損はありません。
7.審査基準・難易度(甘さ)
どれほど素晴らしいサービスが付帯されていてもカードの申し込み審査に落ちてしまってはそのカードを持つことができません。審査の難易度はカードを申し込む全ての人が気になるポイントでしょう。冒頭で紹介した通り、ゴールドカードは一般庶民でも手の届くもので、審査のハードルはさほど高くありません。私も社会人1年目23歳の時にJALカードCLUB-AゴールドVISAを作りましたし、20代前半の新入社員でもゴールドカードを取得できた話をたくさん聞きました。
一般的にカード会社が行うカード入会審査は「スコアリング」といって、申込者の属性を点数化して、クレジットカードごとに設定した基準(ライン)をクリアすれば審査通過できる仕組みです。スコアリングにおける審査基準はカード会社によって異なりますが、三井住友カード株式会社やダイナースクラブカードは審査通過率が若干低いため、年収が低い人や定職に就いていない人は敬遠すべきです。一方、ダイナースと双璧をなすアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの審査難易度はそれほど高くなく、20代前半でも比較的簡単に取得できるので狙い目です。
私の経験則ではカード別の審査難易度は以下の通りです。
- やや厳しい
- 三井住友カード ゴールド
- ダイナースクラブカード
- 普通
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 楽天プレミアムカード
- P-oneカード<Premium Gold>
- 不明
- NTTグループカードゴールド
- セディナカードゴールド
8.上級カード(プラチナカード)の有無
ゴールドカードよりステータスの上のカードとして、プラチナカードがあります。プラチナカードには、直接申し込める「申込制」のカードと、カード会社から招待を受けてはじめて申し込める「招待制」のカードの2種類があります。アメリカン・エキスプレスやダイナースをはじめとしたステータス性の高いカード会社は「招待制」を採用しており、入手難易度が比較的高く希少価値が高いと言われてます。
「招待制」のプラチナカードは、そのカード会社のゴールドカードでカード利用の実績を積むことでインビテーション(招待状)が届く仕組みになっています。つまり、招待制のプラチナカードがほしい場合には、まずはゴールドカードへの入会が必須となります。プラチナカードの取得を目標としている人は、若いうちからその会社のゴールドカードを取得して利用実績を積みましょう。
一方で、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードやMUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスなどは「申込制」のプラチナカードであり、誰でも直接申込をすることができます。この場合はゴールドカードで利用実績を積む必要がないので、ゴールドカードへの入会は不要です。最初からプラチナカードに申し込みましょう。
- 申込制タイプのプラチナカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス
- SBIプラチナカード
- 招待制タイプのプラチナカード
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード)
- ダイナースクラブプレミアムカード(ダイナースクラブカード)
- JCBザ・クラス(JCBゴールドカード)
9.ステータスとデザイン
ゴールドカードはかつてはステータスカードでしたが、今やカードに詳しい人から見れば、プラチナカードより格下のカードと認識され、そこまでステータス性が高いとは思われないかもしれません。しかし、世の中の多くの方はクレジットカードにそんなに詳しくありません。キラキラと金色に輝くゴールドカードを見て「すごい!素敵!この人はお金持ちだ!」と思う方も一定数いるはずです。そのため、ゴールドカードはちょっとした優越感を得たり、他人に自慢したい人にとって最適なツールと言えるかもしれません。このようにとにかく金色のカードを見せびらかしたい場合は、年会費の最も安いゴールドカードを持つほうがコスパがよいでしょう。
そうではなく、ゴールドカードの中でもステータス性の高いものが持ちたいのであれば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやダイナースクラブカードのような高級ブランドか、三井住友カード ゴールドやJCBゴールドカードといった大手カード会社のゴールドカードを検討すべきです。また、これから肌身離さず使うカードなのであれば、直感的に自分の気に入ったデザインを選ぶのも良いでしょう。
カード名 | 年会費 | 還元率 | 国際ブランド | 貯まるポイント | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード |
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 | グローバルポイント | 年会費格安ゴールドカード!この年会費でラウンジ特典や海外旅行保険付き |
楽天プレミアムカード |
11,000円 | 1.0~5.0% | VISA, Master, JCB, AMEX | 楽天スーパーポイント | 楽天の最上位ゴールドカード。プライオリティパスが魅力 |
エポスカード |
無料 | 0.5%~10% | VISA | エポスポイント | カード利用実績を積むと年会費無料のゴールドカードがもらえる! |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
31,900円 | 0.3~1.0% | AMEX | メンバーシップ・リワード | ステータス抜群!審査は意外と通りやすい |
おすすめのゴールドカードはコレだ!
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 |
年会費わずか2,095円(税込)の格安ゴールドカード。これだけ年会費が安いということは、推測だが、審査も一般カードレベルである可能性が高い。これだけ格安ながら、国内6空港のラウンジ+ハワイのラウンジが使える、さらに海外旅行保険が自動付帯と特典面も充実。コストパフォーマンスは高い。
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