プラチナカードの基本からおすすめカードまでわかりやすく解説
上司や先輩、友達が持っているプラチナカードをみて「すごい!素敵!この人お金持ちだ!」と思ったことはありませんか?
プラチナカードは、ごく一部の選ばれた富裕層しか持つことのできない、ステータスの高いカードだとイメージする人も多いはずです。
しかし、今や年会費20,000円台のお手頃なプラチナカードも登場し、庶民でもプラチナカードを手に入れることができる時代になりました。「2万円の年会費を払ってモトを取れるのか?」と考える方もいるとは思いますが、プラチナカードには24時間365日、電話一本で要望に応えてくれるコンシェルジュサービスや、レストランやホテルの優待特典サービス、様々なシーンで役立つ高額補償の付帯保険など、単なるポイント還元を超えた様々なサービスが付帯しているので、自分のライフスタイルにハマれば年会費以上の絶大な効果が発揮されます。
この記事ではプラチナカードに興味がある方に向けて、プラチナカードのサービス内容やカード選びのポイント、おすすめプラチナカードをまとめました。是非この記事を読んで、ご自身のライフスタイルにあったプラチナカードを発見し、ワンランク上のサービスを楽しんでください。
おすすめプラチナカード3選
コスパ最強
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード年会費2.2万円(税込)の格安プラチナカード。さらに年間200万円以上のカード決済達成で、翌年度の年会費は1万円に。もちろんコンシェルジュ など、プラチナ級の特典あり。
これぞ本物のプラチナカード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードプラチナカードの代表例。年会費14.3万円(税込)は驚異だが、特典の豊富さもトップクラス。特に各ホテルの上級会員に無料登録できるなど、いわゆるT&E特典が魅力。
家族で海外に行くなら
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードこのカードも年会費2.2万円(税込)と安く、さらに家族カードが1枚無料で、家族カードでもプライオリティパスを無料発行可能。
プラチナカード入門
プラチナカードとは?
クレジットカードは一般的に、ブラックカード>プラチナカード>ゴールドカード>一般カード(クラシックカード)の4段階で格付けされています。
プラチナカードは、ゴールドカードより上級に位置づけられたクレジットカードのことで、ゴールドカードにはない様々な特典が付帯しています。中でも、レストランやホテルの紹介・予約代行などを24時間365日電話やメールで受け付けてくれるという、執事のような「コンシェルジュサービス」は、プラチナカードの大きな特徴で、このコンシェルジュサービスを利用できるカードのことを一般的にプラチナカードと呼びます。
他にも、旅行中のケガや事故にかかる治療費等を補償してくれる旅行保険や、有名レストランやホテルでの割引・優待サービスなど、あらゆるシーンで手厚いサービスを受けることができます。
券面デザインはカード名に合わせてプラチナ(白金)を基調とするのが主流ですが、三井住友カード プラチナやJALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナのようにプラチナ色ではないカードもあります。
また、JCBザ・クラスやダイナースクラブプレミアムカードのように、ブラックカードなのかプラチナカードなのかが曖昧なカードもあります。その理由は、どちらもサービス内容は本家プラチナと呼ばれるアメックスプラチナカードと同レベルではあっても、券面が黒色(ブラック)であり、かつ、その会社で発行している最上級のカードとして位置づけられているからです。つまり、サービスレベルはプラチナカードだが、発行しているカード会社の位置づけとしてはブラックカードとも読み取れるわけです。
このように、プラチナカードとゴールドカードの違いは「コンシェルジュサービスがついているものがプラチナカード」と明確に区別できる一方で、プラチナカードとブラックカードを区別するルールは曖昧です。暮らしの達人では、そのカード会社が発行する最上級のカードで、券面が黒色であったとしても、スペックや入手難易度がプラチナカードに近いと判断した場合は、プラチナカードとして紹介する場合があります。
プラチナカードの年会費相場
気になる年会費の相場は、20,000円台のものもあれば、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやダイナースクラブプレミアムカードのように10万円を超えるものまであります。プラチナカードなので、どれだけ年会費が安くてもコンシェルジュデスクや国内外の空港ラウンジ利用特典など基本的なサービスは付帯されています。
さらに年会費が上がるにつれて多くのサービスが付帯される傾向があります。しかし、たとえば一切ホテルに宿泊しない人にとって高級ホテルの割引特典が不要であるように、どれだけ豪華な特典も利用しなければ意味がありません。自分の環境で活用できるサービスがどれだけあるのかを確認し、その特典が年会費に見合っているものなのかをよく検討しましょう。
- 年会費5万円以下のプラチナカード(すべて税込)
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(22,000円)
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(22,000円)
- JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナカード(34,100円)
- JAL・JCBカード プラチナ(34,100円)
- デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB プラチナVISAカード(44,000円)
- 三井住友カード プラチナ(55,000円)
- JCBザ・クラス(55,000円)
- 10万円以下のプラチナカード
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード(88,000円)
- ANA JCBカード プレミアム(77,000円)
- 10万円を超えるプラチナカード
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(143,000円)
- ダイナースクラブ プレミアムカード(143,000円)
- ANA ダイナース プレミアムカード(170,500円)
プラチナカードの取得方法(申込制・招待制)
プラチナカードの取得方法は、大きくわけて、直接申込できる「申込制」と、そのプラチナカードの下位に属するゴールドカードに入会して利用実績を積むことでインビテーション(招待状)が届く「招待制」の2つのタイプがあります。
- 申込制:直接申込みできる(インビテーション不要)
- 招待制:ゴールドカードに入会して利用実績を積むとプラチナカードのインビテーションが届く
1つ目の「申込制」のプラチナカードは、一般カードやゴールドカードと同じように、インターネットから直接申し込んで審査に通過すればカードが発行されます。この「申込制」プラチナカードと格安プラチナカードの登場によって、かつて狭き門であったプラチナカードも、少し手を伸ばせば届く人が増えてきました。付帯サービスの多さは「招待制」のプラチナカードには劣るものの、コンシェルジュデスクや海外空港ラウンジサービス(プライオリティ・パス)をはじめとした基本的なサービスは利用できます。
- 申込制のプラチナカード(年会費はすべて税込)
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(22,000円)
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(22,000円)
- JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナカード(34,100円)
- JAL・JCBカード プラチナ(34,100円)
- デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB プラチナVISAカード(44,000円)
- 三井住友カード プラチナ(55,000円)
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード(88,000円)
- ANA JCBカード プレミアム(77,000円)
- ANA ダイナース プレミアムカード(170,500円)
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(165,000円)
2つ目の「招待制」のプラチナカードは、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード、ダイナースクラブプレミアムカード、JCBザ・クラスといった、高いステータス性と人気を兼ね備えたごく一部の選ばれたカードです。これらのカードは、欲しいと思ってもすぐに手に入りません。取得を目指すなら、まずはその会社のゴールドカードに入会してメインカードとして利用し続けなければいけません。インビテーションをもらうための条件は色々ありますが、ある程度継続して利用するのが絶対条件と言えるでしょう。
- 招待制のプラチナカード(年会費はすべて税込)
- JCBザ・クラス(55,000円)
- >アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(143,000円)
- ダイナースプレミアムカード(143,000円)
招待制プラチナカードの取得条件(下積み期間・利用金額など)
では、「招待制」のプラチナカードのインビテーションをもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
インビテーションをもらうための条件は各社様々ですが、一般には公開されておらず、詳細を知ることはできません。しかし、プラチナホルダーやカード業界の方の話を聞くと「利用額」と「利用内容」、「支払ルールの厳守」の3点が外せないポイントであることは間違いありません。
- 利用額
- カード利用額の一部がカード会社の収入になります。そのため、カードの利用額が大きい人は会社の利益に貢献してくれる大事なお客様です。このことからもカードの利用額は大きいに越したことはありません。
- 利用内容
- 結婚式やお葬式などの1回きりの高額なお支払いよりも、食費、渡航費、ショッピングなど毎月継続してある程度の金額を利用してくれる人の方が評価は高いです。
- 利用場所は航空会社や有名レストランなどいわゆる「プラチナカード会員にふさわしい場所」が好まれます。一方、キャバクラやホストクラブなど夜のお店での利用ばかりではインビテーションの送付を敬遠される恐れがあるので避けた方が無難です。夜のお店での利用は、賛否両論あるようですが暮らしの達人は「推奨しない」立場です。
- 支払ルールの厳守
- 利用額と内容がどれだけ申し分なくても、カードの利用代金の支払を遅延・滞納させてしまっては水の泡です。そればかりか、個人信用情報に傷が付いたりゴールドカードすら解約に至る最悪のケースもありえます。「たくさんカード使ってあげてるんだからいいじゃん」は通用しないので、「支払期日は必ず守る」、「使ったお金は必ず返す」と言ったあたりまえのことを心がけましょう。
ゴールドカードに入会してからインビテーションが届くまでの期間は半年とも2年とも言われています。たとえば、10年前の話になりますが、私はアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを使い始めて半年くらいでアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードのインビテーションが届きました。利用額は毎月10~20万円程度、食事とエアライン、宿泊、ショッピング、公共料金の利用がメインでした。食事はチェーン店から少し高級なレストラン、エアラインはJALとANA、宿泊は1万円程度のホテルの利用が多かったです。インビテーションが届くまでの期間や金額は人によって様々でしょうが、メインカードとして日々使い続けてそれなりの実績を積めばいつか必ずインビテーションが届くでしょう。
プラチナカードの主なサービス内容
コンシェルジュサービス
コンシェルジュサービスは、旅先でのレストランやホテルの手配、航空券やコンサートチケット、プレゼント、花束の手配など、24時間365日電話やメールで会員の要望に応えてくれるプラチナカードの代表的なサービスです。
コンシェルジュデスクはどのような要望に応えてくれるのか、リクエスト可能な事例を紹介します。
- コンシェルジュデスクへのリクエスト事例
- 「ニューヨーク-ダラス路線で一番安い航空券を手配してほしい。」
- 「中国のホテルを自分の代わりに予約してほしい。」
- 「グアムで日本食が食べられるレストランを教えてほしい。」
- 「来週日曜に銀座で接待があるので、おすすめの天ぷら屋を手配してほしい。」
- 「プロ野球の日本シリーズの観戦チケットを手配してほしい。」
- 「結婚記念日に妻にワインを贈りたい。おすすめのワインを相談したい。」
- 「敬老の日に田舎に住む祖父母に花束を贈ってほしい。」
- 「渡航先で風邪を引いてしまった。近くで営業している病院があるか探してほしい。」
- 「引っ越したので、クレジットカードの登録情報を変更してほしい。」
- 「友人がカードに入会したいそうなので、手続きを進めてほしい。」
このように、時間の問題・言葉の問題・知識の問題などにより、自分で手配するのが少し大変な役割を引き受けてくれることが多く、とても助かります。
たとえば、レストランであれば店名を指定しなくても、利用日時と人数と目的や予算、好みのジャンルを伝えれば、経験豊かなコンシェルジュデスクのスタッフが、要望にあったお店をいくつか提案してくれます。コンシェルジュデスクが提案できるだけの情報を持っていない地域や分野であっても、インターネットで検索したり近隣のホテルに聞き込みを行ったりして、出来る限りの提案をしてくれます。
さらに、コンシェルジュデスク経由でホテルやレストランを予約すると、客室アップグレードや優待料金のサービスなどのVIP扱いで対応してくれる場合もあります。 このような対応を24時間365日で受付けてくれます。会員が思い立ったその時々に適切なサポートをしてくれるので、うまくハマれば有効活用できるサービスです。
ただし、例外としてキャバクラやホストクラブなどの水商売関連のお店、弁護士や税理士などの士業、探偵の紹介はトラブルに発展する確率が高いためにお断りしているカード会社が多いようです。
- コンシェルジュデスクで応じられない恐れのあるリクエスト事例
- 「今夜歌舞伎町のキャバクラを予約してほしい。」
- 「離婚したいから敏腕の弁護士を紹介してほしい。」
空港ラウンジサービス(国内・海外)
空港で飛行機に搭乗するまでの待ち時間を、空港ラウンジに無料で入室して快適に過ごせる「ラウンジサービス」は上級クレジットカードにおいて定番のサービスです。ほとんどのプラチナカードでは、国内主要空港だけでなく海外の空港ラウンジも無料で利用できるサービスが付帯されています。行先を問わず、頻繁に空港利用する人ほどプラチナカードの恩恵をたくさん受けられます。
一般的なプラチナカードの国内空港ラウンジサービスは、国内約30か所の空港で搭乗日当日の出発前、(一部空港では到着後にも)カード会員と同伴者1名がラウンジを無料で利用できるというものです。いずれも、利用できるラウンジが空港ごとに指定されていて、ほとんどのプラチナカードでは、カードラウンジと言われる、クレジットカード会社と提携しているラウンジを無料で利用できます。
また、ANA JCBカード プレミアムやデルタスカイマイルアメックスゴールドのように、航空会社と提携しているプラチナクラスのカードならば、航空会社が各社の上級会員にむけて提供するラウンジ(この場合、ANAラウンジやデルタスカイクラブ)を利用できます。
続いて、海外空港のラウンジサービスを紹介します。プラチナカードには、世界1,200か所以上のラウンジが使えるプライオリティ・パスに無料登録できるサービス、もしくはダイナースが提携する世界600か所以上のラウンジが使えるサービスのいずれかを付帯しているのが一般的です。これらの基本サービスに加えて、たとえば、アメックスプラチナカード会員なら、アメックス会員に向けてアメリカ大陸を中心に展開するアメックスセンチュリオンラウンジを無料で利用できるなど、独自に提携するラウンジを利用できるケースもあります。
国内主要空港ラウンジサービス |
サービス内容と付帯状況 日本国内での航空機・船舶・電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の利用中や、宿泊施設の宿泊中に起きた事故や災害による傷害などの損害を補償する保険です。死亡・後遺症障害や入院・通院で補償が適用されます。海外旅行保険とは異なり、交通費や宿泊費を事前にカードで支払った場合のみ適用される場合が多いです。(利用付帯と呼ばれています) 対象空港(ラウンジ) 新千歳空港(スーパーラウンジ)、函館空港(ビジネスラウンジ「A Spring」)、青森空港(エアポートラウンジ)、秋田空港(ロイヤルスカイ)、仙台空港(ビジネスラウンジ)、羽田空港(第1ターミナル エアポートラウンジ 中央/北/南)(第2ターミナル エアポートラウンジ 2階/3階/4階)、羽田空港国際線(Sky Lounge)、成田国際空港(第1ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE1)(第2ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE2)、新潟空港(エリアリウムラウンジ)、富山空港(ラウンジらいちょう)、中部国際空港(プレミアムラウンジ セントレア)、小松空港(スカイラウンジ白山)、大阪国際空港(ラウンジオーサカ)、関西国際空港(カードメンバーズランジ比叡、ラウンジ六甲、アネックス六甲、ラウンジ金剛)、神戸空港(ラウンジ神戸)、岡山空港(ラウンジマスカット)、広島空港(ビジネスラウンジ「もみじ」)、米子空港(ラウンジ DAISEN)、山口宇部空港(ラウンジきらら)、高松空港(ラウンジ讃岐)、松山空港(ビジネスラウンジ)、徳島空港(エアポートラウンジ ヴォルティス)、北九州空港(ラウンジひまわり)、福岡空港(くつろぎのラウンジ TIME)、長崎空港(ビジネスラウンジ「アザレア」)、大分空港(ラウンジくにさき)、熊本空港(ラウンジ「ASO」)、鹿児島空港(スカイラウンジ菜の花)、那覇空港(ラウンジ華 〜hana〜) おもなカードごとの付帯状況
対象空港(ラウンジ) 新千歳空港(スーパーラウンジ)、函館空港(ビジネスラウンジ「A Spring」)、青森空港(エアポートラウンジ)、秋田空港(ロイヤルスカイ)、仙台空港(ビジネスラウンジ)、羽田空港(第1ターミナル エアポートラウンジ 中央/北/南)(第2ターミナル エアポートラウンジ 2階/3階/4階)、羽田空港国際線(Sky Lounge)、成田国際空港(第1ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE1)(第2ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE2)、新潟空港(エリアリウムラウンジ)、富山空港(ラウンジらいちょう)、中部国際空港(プレミアムラウンジ セントレア)、小松空港(スカイラウンジ白山)、大阪国際空港(ラウンジオーサカ)、関西国際空港(カードメンバーズランジ比叡、ラウンジ六甲、アネックス六甲、ラウンジ金剛)、神戸空港(ラウンジ神戸)、岡山空港(ラウンジマスカット)、広島空港(ビジネスラウンジ「もみじ」)、米子空港(ラウンジ DAISEN)、山口宇部空港(ラウンジきらら)、高松空港(ラウンジ讃岐)、松山空港(ビジネスラウンジ)、徳島空港(エアポートラウンジ ヴォルティス)、北九州空港(ラウンジひまわり)、福岡空港(くつろぎのラウンジ TIME)、長崎空港(ビジネスラウンジ「アザレア」)、大分空港(ラウンジくにさき)、熊本空港(ラウンジ「ASO」)、鹿児島空港(スカイラウンジ菜の花)、那覇空港(ラウンジ華 〜hana〜) |
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プライオリティ・パス |
サービス内容と付帯状況 ほぼ全てのプラチナカードには、本人会員が世界1,200か所以上の空港ラウンジを回数制限なく無料で利用できるプライオリティ・パスの「プレステージ会員」に無料で登録できる特典が付帯しています。家族会員や追加カード会員も無料でプライオリティパスに登録できる特典や、同伴者1名まで無料で空港ラウンジ利用できる特典は、一部のカードにのみ付帯しています。 代表的な利用可能空港(国名) 成田国際空港、北京首都国際空港(中国)、チャンギ国際空港(シンガポール)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、仁川国際空港(韓国)、スワンナプーム国際空港(タイ)、スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)、ハマド国際空港(カタール)、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦) おもなカードの付帯状況
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ダイナースラウンジサービス |
サービス内容と付帯状況 ダイナースプレミアムカードには、世界120カ国500ヶ所以上に点在するダイナースクラブランジを無料で利用できるという、ダイナースブランド限定の特典が付帯しています。本人会員だけでなく家族会員もラウンジを無料で利用できますが、同伴者の利用は有料です。 代表的な利用可能空港(国名) 北京首都国際空港(中国)、チャンギ国際空港(シンガポール)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、仁川国際空港(韓国)、スワンナプーム国際空港(タイ)、スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア)、インディラ/ガンディー国際空港(インド)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)、ヘルシンキ国際空港(フィンランド)、ハマド国際空港(カタール)、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦) |
ANAラウンジサービス [ANAプレミアムカード] |
サービス内容と付帯状況 最上級のANAカードであるANAカードプレミアムには、国内主要16空港のANAラウンジを回数制限なく無料で利用できる特典が付帯しています。本人会員のみが利用できる特典で、同伴者の利用は有料です。ラウンジの利用にはカードの他に、搭乗券が必要です。 利用可能ラウンジ(空港名)
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デルタスカイクラブ [アメックスプラチナなど] |
サービス内容と付帯状況 アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードなど一部のクレジットカードには、アメリカ国内を中心に展開するデルタ航空の上級会員向けのラウンジ「デルタスカイクラブ」を、本人会員と家族会員が回数制限なく無料で利用できる特典が付帯しています。ラウンジの利用にはカードの他に、パスポートとデルタ航空の搭乗券が必要です。日本では、成田空港ターミナル1に対象のラウンジがあります。同伴者は2名まで29ドル/人で利用できます。 代表的な利用可能空港 ロサンゼルス国際空港、マイアミ国際空港、ニューアーク・リバティー国際空港、サンフランシスコ国際空港、ハーツフィールド・ジャクソンアトランタ国際空港、シカゴ オヘア国際空港、ダラス・フォートワース国際空港、ホノルル国際空港、成田空港、サンディアゴ国際空港 |
センチュリオンラウンジ [アメックス] |
サービス内容と付帯状況 アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードには、アメリカ、アルゼンチン、インド、シドニー、メキシコに点在するアメリカン・エキスプレス専用ラウンジ「センチュリオンラウンジ」を、本人会員と家族会員が何度でも無料で利用できる特典が付帯しています。地域によって、1〜2名の同伴者の利用も無料になります。ラウンジの利用には、カードの他にパスポートと搭乗券が必要です。 代表的な利用可能空港 サンフランシスコ国際空港、マイアミ国際空港、ラガーディア空港、ダラス・フォートワース国際空港、シドニー国際空港、インディラ・ガンディー国際空港、メキシコシティ国際空港、エセイサ国際空港 |
ラウンジキーサービス [Orico Card THE PLATINUM] |
サービス内容と付帯状況 Orico Card THE PLATINUMには、成田空港や中部国際空港を含むアジア、オセアニア、ヨーロッパ、中東、アフリカまで世界500ヶ所の空港ラウンジを、本人会員が年6回まで無料で利用できる「ラウンジ・キー空港ラウンジサービス」が付帯しています。家族会員や同伴者の利用は有料です。カードを提示するだけでラウンジに入場できます。 代表的な利用可能空港(国名) 成田国際空港、中部国際空港、北京首都国際空港(中国)、チャンギ国際空港(シンガポール)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、仁川国際空港(韓国)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、ブリュッセル空港(ベルギー)、ヘルシンキ空港(フィンランド)、ミラノ・マルペンサ空港(イタリア)、ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦) |
クレジットカードと空港ラウンジに関する詳しい情報は下記関連記事でも紹介しています。こちらもあわせてご確認ください。
ホテル特典
プラチナカードに付帯されているホテル特典は大きくわけて「上級会員特典」、「優待特典」、「無料宿泊ギフト」の3つがあります。
1つ目の「上級会員特典」は、プラチナカード会員限定で、提携しているホテルチェーンの上級会員プログラムに無条件で登録ができたり、条件が緩和されたりするサービスです。例を挙げると、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード会員は4つのホテルグループ(シャングリ・ラ、ヒルトン、スターウッド、カールソン)の上級会員に、ヒルトンHオナーズプラチナカード会員はヒルトンのゴールド会員に無条件で登録できます。
上級会員になると客室のアップグレード、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、朝食無料など様々なサービスが提供されます。本来、上級会員になるためにはそのホテルに年間何十泊もしなくてはならないのですが、宿泊をしないでも上級会員になれることは大きなメリットになります。
2つ目の「優待特典」は、カード会社が提携する国内外の高級ホテルや旅館をコンシェルジュデスク経由等で予約すると、優待料金での宿泊、客室のアップグレード、ウェルカムギフトの贈呈など独自の特典が提供されるサービスです。提携ホテルやサービスはカード会社によってバラつきがありますが、公式サイトで申し込むよりもお得になるケースが多々あります。
3つ目の「無料宿泊ギフト」は、カードの更新時などのタイミングで指定したホテルの無料宿泊券がもらえるサービスです。現在はアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやスターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カードが毎年のカード更新後に指定した日本国内ホテルの2名1泊分の宿泊券を提供しています。
これだけでなくプラチナカード会員なら、国内外問わずホテルに泊まりたい時に、リサーチから予約手配まですべてコンシェルジュデスクが手厚くサポートしてくれます。労力をかけずにニーズに適ったホテルを良い条件で探せるのはプラチナカードならではの特典と言えるでしょう。
上級会員特典 |
アメックスプラチナカード シャングリ・ラ ホテルズ・ゴールデンサークルのジェイド会員資格、ヒルトンHオナーズのゴールド会員資格、スターウッド・プリファード・ゲストのゴールド会員資格、クラブ・カールソンのゴールドエリート会員資格、それぞれ無条件に登録できます。 ヒルトンHオナーズプラチナ ヒルトンHオナーズのゴールド会員に無条件で登録可、さらに通常年間30滞在もしくは60泊が条件の最上級ステータスのダイヤモンドVIP会員の獲得条件が緩和され、年間10滞在もしくは20泊、120万円以上のカード利用のいずれかで資格が与えられます。 スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード スターウッド・プリファード・ゲストのゴールド会員資格に無条件で登録できます。 |
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優待特典 |
アメックスプラチナカード 日本全国の数十以上の一流ホテル・旅館や、世界1,000ヶ所以上の一流ホテルにて、優待割引や、客室アップグレード(空き室状況による)、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、などの特典を利用できます。また、旅行予約サイトExpediaにて、海外ホテル宿泊・海外ツアーを優待価格で利用できる特典も付帯しています。 三井住友カード プラチナ 国内約40のホテル、約10の旅館を優先価格で利用できたり、客室(空き室状況による)や料理を無料でアップグレードできる特典と、国内約10のホテルのスイートルームが50%割引になるプラチナホテルズの特典が付帯しています。また、一流旅館・ホテルを厳選した予約サービス「Relux」にて、優待価格で予約できる特典も付帯しています。 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 全国の高級ホテル・旅館を予約できる一休.comにて、最上級ステージ「ダイヤモンドステージ」を利用できる他、星野リゾート「界」に、優待価格で宿泊できる特典が付帯しています。また、スモールラクシャリーホテル・オブ・ザ・ワールドに参加する世界520ヶ所以上の一流ホテルにて、客室アップグレード(空き室状況による)、レイトチェックアウトなどの特典を利用できます。 |
無料宿泊ギフト |
アメックスプラチナカード 毎年のカード更新時にホテルオークラ、ホテル日航、ハイアット、ヒルトン、プリンスホテル、ロイヤルパークホテルなどから選べる、国内ホテルの無料宿泊券がプレゼントされます。 スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード 毎年のカード更新時に国内外のスターウッドグループで利用できる1泊分の無料宿泊券がプレゼントされます。 |
旅行保険(国内・海外)・その他付帯保険
手厚い付帯保険もプラチナカードの特徴です。最も注目される「旅行保険」と「その他の付帯保険」を分けて紹介します。
「旅行保険」は、旅行中のケガや事故にかかる治療費、救援費用などのトラブルを補償してくれるサービスです。海外旅行保険と国内旅行保険があり、このうち「海外旅行保険」は日本の健康保険が適用されない海外渡航先での病気やけがにかかる治療費を補償してくれます。そのため、空港などで販売されている一般の海外旅行保険に加入せずにクレジットカードについている旅行保険だけで海外旅行に行く人も多く、クレジットカード選びでは特に注目される内容です。
「海外旅行保険」の補償内容を調べるときは「死亡・後遺障害」ではなく治療費を補償してくれる「疾病傷害治療費」をチェックすることが大切です。プラチナカードの補償額の上限は、年会費5万円未満のカードだと300万円が相場で、年会費10万円を超えるダイナースプレミアムカードは最高500万円、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードなら最高1,000万円とバラつきがあります。カードを複数枚持っていれば補償額を合算できるので、手持ちの一般カードやゴールドカードの補償額も合わせて確認しておくのが良いでしょう。
「その他の付帯保険」は、カードで購入した商品が破損したり盗難にあったり、偶然の事故により損害を被ったりした場合に、購入金額を上限とする補償を受けられるショッピング保険や、飛行機が遅延した際に宿泊費や食事代を補償してくれる出航遅延費など、一般カードやゴールドカードにも付帯しているサービスはもちろん、旅行やコンサートのキャンセル費用や家電製品の破損の補償、さらにはゴルフのホールインワンに伴う記念植樹や記念品の贈呈・祝宴にかかった出費が補填できるゴルファー保険など、様々なトラブルや出来事に対して手厚い補償がついています。
その中でも、私が個人的におすすめしているのが個人賠償責任保険です。個人賠償責任保険とは、日常生活の中で第三者の身体を傷つけたり所有物を壊してしまい法律上の賠償責任を負った場合、賠償金を代わりに払ってくれる保険です。最近は自転車の事故で数千万円の賠償責任を負うような判決もあり、心配性の私は日常生活のちょっとした事故で多額の賠償責任を負うかもしれないリスクに怯えていましたので、賠償責任保険への加入は必須と考えています。
多くのプラチナカードに付帯している個人賠償責任保険は自転車事故に対しても有効で、しかも配偶者や同居する家族も被保険者になるため、プラチナカードを保有している方の子どもが不注意で事故を起こしてしまった場合も対象です。個人賠償責任保険を別途単独で加入すると、月々2~3,000円、年間3~40,000円のコストがかかります。自転車保険に加入したい人は、プラチナカードを持てば存分にコストを削減できるのでおすすめです。
たくさんの保険が付帯しているに越したことはありませんが、保険の金額が上がればその分年会費も高くなることを頭にいれておかなければなりません。コストパフォーマンスを考慮するなら本当に必要な保険であるか見極めると良いでしょう。以下に、定番の保険から一部のプラチナカードに付帯しているユニークな保険を紹介しますので参考にしてください。
傷害死亡・後遺障害保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中の事故による傷害が原因で死亡した場合や、身体の一部を失ったり、重大な障害が残った場合に保険金が支払われます。補償の対象期間は最長90日で、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。旅行代金をカードで支払った場合と支払っていない場合で、補償内容が異なる場合が多いです。 |
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傷害治療費用保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中の事故による傷害が原因で、医師の治療を受けた場合に保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
疾病治療費用保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中または旅行終了後に発病し、医師の治療を受けて治療・入院した場合や、特定の伝染病に感染して、旅行終了後に医師の治療を受けた場合に保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
賠償責任保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中に誤って他人を死傷させたり、他人のものを壊したりして、法律上の賠償責任が生じた場合に、損害賠償金が支払われます。賠償責任保険の限度額は、カードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
携行品損害保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中にカメラ・宝石・衣類などの所有物の盗難、破損、火災などの事故にあって損害を受けた場合に、保険金が支払われます。カード会員は、免責として1事故につき数千円を負担する場合が多いです。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
救援者費用保険金 | カード会員やその家族が、海外旅行中に、事故で遭難もしくは行方不明になった場合や、一定の期間以上入院した場合などで、被保険者などが支出した捜索救援や航空チケット、ホテル宿泊などの費用が保険金として支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | カード会員やその家族が、国内旅行中の事故による傷害が原因で死亡した場合や、身体の一部を失ったり、重大な障害が残った場合に保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。旅行代金をカードで支払った場合と支払っていない場合で、補償内容が異なる場合が多いです。 |
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入院保険金 | カード会員やその家族が、国内旅行中の事故による傷害が原因で、一定期間以上続けて入院した場合、日額の保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
通院保険金 | カード会員やその家族が、国内旅行中の事故による傷害が原因で、一定期間以上続けて入院した後も、その傷害が原因で平常の生活または業務に支障が生じており、引き続き通院した場合に、日額の保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
手術保険金 | カード会員やその家族が、国内旅行中の事故による傷害が原因で、一定期間以上続けて入院し、さらにその傷害を治療するために手術を受ける場合に、保険金が支払われます。補償の対象期間や、保険金の限度額はカードに付帯する保険サービスごとに定められています。 |
航空便遅延保険 | 海外もしくは国内渡航中に航空便が遅延または欠航し、一定時間内に代替の航空便に搭乗できなかった場合や、航空機が到着してから一定の時間以内に預け荷物が目的地に運搬されなかった場合に、食費や宿泊費、生活必需品などの費用を補償します。手荷物が紛失した場合は、到着後一定時間以内に目的地で購入した生活必需品などの購入費用を補償します。 |
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ショッピング保険 | カード会員やその家族の住宅、または日常生活に起因して起こる様々な事故について、法律上の賠償責任が生じた場合に、保険金を支払います。補償限度額や保険が支払われる条件はカードによって異なります。 |
スポーツ保険 | スポーツの競技中や練習中に、偶発的な事故によって死亡したり傷害を負った場合に保険が適用されます。スポーツ用品の破損・盗難による損害や、誤って誰かを傷つけたり、他人のスポーツ用品を壊した場合にも、保険が適用されます。アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードには、スキー・ゴルフ・テニスの3つのスポーツのリスクをカバーする保険が自動付帯しています。他カードには、月額数百円でスポーツ保険を付帯できるものもあります。 |
キャンセル保険 | カード会員や同行予定者の急な出張や突然の病気、怪我による入院などの理由で、予約した海外・国内旅行や旅館・ホテルへの宿泊、航空機や新幹線への搭乗ができなくなった場合に、キャンセル費用などの損害を補償します。 |
犯罪被害傷害保険 | 海外・国内を問わず第三者の故意による加害行為や、ひき逃げなどの犯罪に遭遇して傷害を受けた場合に、死亡・後遺障害保険金や、入院保険金、手術保険金、通院保険金を支払います。 |
リターン・プロテクション | カードで購入した商品について、購入店が返品を受付けない場合に、その購入代金を補償します。補償の対象は、未使用で損傷がない商品で、購入日から一定期間内に限られます。アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードに付帯しています。 |
ホームウェア・プロテクション | 現在使用している電化製品・パソコンなどについて、偶然な事故によって損害が生じた場合に、使用期間に応じて購入金額の50%〜100%を保証します。保証期間はメーカー保証期間終了後の一定期間、限度額の範囲内で保証を維持できます。アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードに付帯しています。 |
ワランティー・プラス | プラチナカードで購入した商品が故障した場合に、欠陥部分の修理や部品交換などメーカーとほぼ同等の内容を、メーカー保証期間終了後、限度額の範囲内で一定期間保証します。パソコン、ワープロ、時計、カメラ、電話機などの電化製品で、国内で修理できるものが保証の対象です。アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードに付帯しています。 |
マイレージ移行レート・移行可能な提携航空会社
プラチナカードホルダーの多くは生活に余裕があり、クレジットカードの利用額が大きい傾向があります。利用額が大きい分、ポイントの貯まりやすさや貯めたポイントの使い道を考慮してお得なカードを選べば、利用額が小さい人に比べてよりいっそうお得になります。クレジットカードにポイント還元率の高さを求める人は数多くいると思いますが、プラチナホルダーなら飛行機でフライトする機会が多く、「ポイント還元率の高さ」よりは「貯めたポイントを効率よくマイル交換できるか」の方に興味があるのではないでしょうか。実際、プラチナカードは海外ホテル、空港サービス、マイレージサービスなどフライトを前提として手厚いサービスを提供しており、マイラーのための特典が多いプラチナカードはとても人気があります。
プラチナカードの中では、ダイナース、アメックス、航空会社との提携カードの3種類が、特徴的なマイレージサービスを付帯しています。プラチナカード選びにおいてマイレージを重視するならば、これらのカードが最有力候補となるでしょう。その他のプラチナカードのほとんどはマイル移行レートが低く、また交換できるマイレージの種類もわずかしかありません。
マイレージサービスが充実しているプラチナカードの中で、総合的に見ておすすめできるのは、ダイナースプレミアムカードです。ダイナースは本家プラチナであるアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードと何かと比較されることが多いですが、移行レートにおいてはダイナースの方が優れています。
通常のマイル交換レートは、ダイナースが100円=1マイルなのに対して、アメックスはANAマイルのみ100円=1マイルで、その他のマイルは100円=0.8マイルです。更にダイナースクラブプレミアムカードならカード利用額100万円につき10,000マイル分のボーナスポイントが付くため、実質交換レートは100円=2マイルになります。貯まるマイルはANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、大韓航空、アリタリア航空の5社のマイレージプログラムから選べます。
交換できるマイレージの種類を重視するなら、プラチナカードの中でマイルの交換先がダントツに多いアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードがおすすめです。フライト慣れしている人は、その時々で選択するエアラインやマイレージプログラムを変えるケースも多いはずです。このカードなら、貯めたポイントを15社のマイレージプログラムに移行できます。移行可能な航空会社は、3大アライアンスのワンワールド、スターアライアンス、スカイチームに所属している航空会社の一部や、東京-ドバイ/アブダビの直行便を就航している高級エアラインのエミレーツ航空、エティハド航空があります。日本航空JALには移行できませんが、少ないマイル数でJAL国内線特典航空券に交換できると好評のブリティッシュエアウェイズとマイレージ提携しているため、JALマイラーにもおすすめできます。マイルの交換先においては、ワンワールド加盟航空会社と提携していないダイナースよりも圧倒的に優位と言えます。
また、カード利用を通じて、ひとつの航空会社のマイレージを貯めるならばANAプレミアムカードや、JALプラチナカードなど航空会社が提携しているプラチナカードも視野にいれるべきです。
厳選:おすすめのプラチナカード【申込制】
ここでは、編集部がおすすめするインビテーション不要のプラチナカードを紹介します。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、セゾンカードが発行しているプラチナカードです。カード名に「ビジネス」と書かれていますが、仕事以外の用途もOKで、個人でも法人でも入会できるカードです。おすすめしたい理由は年会費が最も安いこと。通常の年会費が22,000円(税込)と破格なのに加えて、年間利用額が200万円以上だと次年度年会費が11,000円(税込)に優遇されます。たった1万円でコンシェルジュデスクやプライオリティ・パスなど、基本的なサービスを利用できる、コストパフォーマンスを重視する人に向けたプラチナカードと言えるでしょう。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
世界で最初に発行された本家プラチナカードとして、日本国内においても抜群のステータス性と人気を備えています。コンシェルジュサービスなど基本サービスはもちろん、シャングリラやヒルトングループの上級会員に無料登録できるホテル特典、世界中のホテルで優待サービスを受けられる「ファインホテル&リゾート」など本家の名にふさわしいサービスが付帯されています。
以前はインビテーションでのみ入会することが可能でしたが、今は誰でも申し込むことが可能です。
三井住友カード プラチナ
日本を代表する三井住友カードのプラチナカードでありながら、招待制ではなく申込制を採用しています。年会費55,000円(税込)はアメックスやダイナースと比較して良心的な価格設定です。コンシェルジュデスクやプライオリティパスなど基本的なサービスの他に、国内有名ホテル・旅館でアップグレードなどの優待サービスを受けられる「プラチナホテルズ」や一流レストランで2名以上のコース料理を利用の際、1名分が無料となる「プラチナグルメクーポン」、さらには「田崎真也のプラチナワインコンシェルジュ」など独自のサービスを提供しています。
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナは三菱UFJニコスが発行するJALカード初のプラチナです。通常のショッピングは100円で1マイル、JALグループ航空券などの対象商品の購入はショッピングマイルに加えて100円で2マイル(合計3マイル)が貯まり、マイル付与率において他のJALカードと比較して圧倒的な優位性があります。さらに国内約30か所の空港とハワイ・ホノルル国際空港のラウンジが同伴者1名まで無料で利用できることに加えて、プライオリティ・パスも無料取得できます。ビジネスクラスチェックインや手荷物無料宅配サービスなど、マイルとサービスどちらにおいてもプラチナ級のサービスを提供しているおすすめのJALカードです。
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ(公式サイト)
厳選:おすすめのプラチナカード【招待制】
ダイナースクラブプレミアムカード
アメックスと双璧をなすダイナースクラブは、日本国内では後発の2002年にダイナースクラブカードの上級カードにあたるダイナースクラブプレミアムカードを発行しました。カード誕生のきっかけが、レストランでのツケ払いだった由来もあり、優待対象のレストランや料亭でのコース料理を2名以上で予約すると1名分の料理が無料になるなど、食事に特化したサービスに定評があります。この他にも、貯めたポイントのマイレージへの移行レートは最大100円につき2マイル、これはプラチナカードで最も高い付与率になります。ステータスと機能性の両方を兼ね備えた魅力あるプラチナカードは、ダイナースクラブからのインビテーションが必要になるため、ダイナースクラブカードで利用実績を積みましょう。