クレジットカードを短期間に何社も申込む「多重申込者」が審査に不利になる理由
クレジットカードを連続して申込むいわゆる多重申込者はクレジットカードの審査が不利に働くと言われています。
カード会社はCICなど信用情報機関と呼ばれるセンターが保有しているデーターベースにアクセスして、申込者が最近6か月間に申し込んだクレジットカードやカードローンの情報を確認することができます。そこで短期間に何枚もクレジットカードを申し込み、審査落ちしているとカード会社は「この人お金に困ってるのか?」と勘ぐって発行を見送る確率が高くなります。実際に6か月以内で他社のカード審査に落ちた申込者は自動的に審査NGにしているカード会社もあるそうです。
そこで、このページでは多重申込者はどうして審査に不利なのか?をより詳しく解説します。
目次
カード会社は信用情報のチェックを義務付けられている
カード発行会社は審査をする時に必ず指定信用情報機関にアクセスして申込者の信用情報にアクセスすることが法律で義務付けられています。クレジットカード会社は主にCICという信用情報機関を利用しています。
信用情報にアクセスすると
- クレジット情報:クレジットカードやカードローンの利用状況
- 申込情報:クレジットカードやカードローンの申込履歴
と言われる2つの情報が参照できます。
クレジット情報=クレジットカードやローンの利用状況
下の画像はCICから取得した個人信用情報です。クレジット情報はその人が利用しているカードごとの利用記録が書かれています。契約しているカード会社、毎月の利用状況、直近の請求額、滞納の有無、リボ残高などがわかります。最新の情報に反映されるタイミングはカード会社によってマチマチですが、カード利用していれば(原則として)いつかは必ず登録される画面です。
申込情報=半年間のクレジットカードやローンサービスの申込履歴
申込情報は、6か月以内に申し込んだクレジットカードやローンサービス、さらには携帯電話や賃貸マンションの保証会社の申込履歴が記録されています。
下のキャプチャでは4件中3件の申込情報(カード発行会社、申込者氏名、生年月日、郵便番号、電話番号、発行会社が信用情報にアクセスした日時など)が記載されています。
カード会社は申込があったことを信用情報に記録することが義務付けられています。従ってどのクレジットカードに申し込んだか漏れなく書かれているので、カード会社は把握できる仕組みになっています。
カード会社は半年間の申込件数と落ちた件数を把握できるシステム
- カードごとのクレジット情報
- 半年間の申込情報
カード会社は2つの情報をチェックします。
そこで、審査に通過したならクレジット情報が記録されます。なので、申込情報はあるのにクレジット情報がなければ審査に落ちたと推測されます(例外もあるけど説明は省きます)。
カード会社は信用情報機関にアクセスしてクレジット情報と申込情報を参照し「この人はたくさんカードに申し込んでる」「審査落ちしてばかりだ」と機械的に判断できるのです。
多重申込で審査落ちの人は半年待つのが鉄則
このように申込情報はカード発行会社は必ずチェックされるのでむやみに多重申込になるのは避けた方が賢明です。多重申込で審査落ちばかりしている方は、最後に申し込んでから半年間(6か月間)待って再チャレンジするのがが無難です。(それでも審査落ちする人は審査落ちしてしまいますが)
「審査落ちしてから半年間待たないと絶対にカードを発行できないのか?」というと、そうとも言えません。このあたりのことは他の記事で紹介します。
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