小田急カードとは?種類別にポイントの貯まり方や特徴を紹介
小田急カードとは、小田急電鉄株式会社が発行しているポイントカードとクレジットカードの総称です。
正式名称は小田急ポイントカード(OPカード)。色々な種類のカードがありますが、いずれのカードも小田急ポイントが貯まるのが特徴です。
貯めたポイントは小田急ポイント加盟店で利用したり、小田急線のロマンスカーの特急券に交換できます。
このページでは、小田急カードの種類や特徴、使い方を知りたい方に向けて詳しく解説します。
目次
小田急カードの種類
小田急カードには大きく分けて次の3種類があります。
- OPクレジット(一般・ゴールド):小田急ポイントが貯まるクレジットカード
- JALカード OPクレジット(普通・CLUB-A・CLUB-Aゴールド):おもにJALマイルが貯まるクレジットカード
- OPポイント専用カード:小田急ポイントが貯まるポイントカード
OPクレジットとJALカードOPクレジットはポイントカードの機能が付いたクレジットカード。クレジットカード機能が付いているので、クレジットカードのご利用で小田急ポイントサービス加盟店はもちろん一般加盟店でのご利用で小田急ポイントもしくはJALマイルが貯まります。さらに、交通系ICカードPASMOへのチャージや小田急電鉄に乗ってもポイントが貯まります。
OPポイント専用カードは、小田急電鉄や小田急百貨店をはじめとした小田急ポイントサービス加盟店でOPポイント専用カードを提示することで小田急ポイントが貯まりますが、クレジットカード機能がないため一般加盟店でのご利用はできません。
以上から、小田急ポイントをたくさん貯めたいならばOPポイント専用カードよりも、OPクレジットとJALカードOPクレジットなどのクレジットカード機能付きのものを利用しましょう。クレジットカード機能があるだけで、ポイントやマイルが貯めやすくなります。
一方、OPポイント専用カードはクレジットカード機能が無いので誰でも発行することができます。審査が不安な場合やクレジットカードを持ちたくない場合にはOPポイント専用カードも選択肢になり得ます。
ここからはクレジットカード機能のついた、 OPクレジットとJALカードOPクレジットを中心に解説します。
OPクレジット(一般カード)の特徴とメリット
OPクレジットは、一般カード(以降、OPクレジット)とゴールド(以降、OPクレジットゴールド)の2つのグレードがあります。
OPクレジットは、初年度年会費無料、2年目以降の年会費は550円(税込)がかかりますが年1回利用すると次年度年会費は無料、実質無料で使えます。
一般加盟店でOPクレジットのご利用200円(税込)につき小田急ポイントが1ポイント貯まります。1ポイントは1円で利用できるのでポイント還元率は0.5%。さらに、ポイントカードの機能も含まれているので、小田急ポイント加盟店で支払いをすればお店ごとに定めたレートで小田急ポイントが貯まります。クレジットカードの利用で貯まるポイントとポイントカードの提示で貯まるポイントの両方を一度に獲得できます。
ポイントカードの提示でポイントが貯まる代表的な例に小田急百貨店があります。利用店舗によるものの、100円(税込)の支払いにつき5ポイントから10ポイントが貯まります。ポイント還元率は5%~10%です。クレジットカード決済のポイント還元率は0.5%なので、合わせて5.5%から10.5%の還元率で買い物ができる計算です。
PASMOへのオートチャージができて、その際に1,000円のチャージにつき小田急ポイントが5ポイント貯まります。ポイント還元率は一般加盟店で利用する場合と同様に0.5%です。
オートチャージを設定して、PASMOで小田急線を利用すると小田急ポイントが貯まります。公式サイトでは「小田急乗車ポイント」と呼ばれていますが、乗車で貯まるポイントを呼び分けているだけです。毎月1日から末日までの小田急線利用金額からポイント付与率が決定される仕組みです。月間の利用金額が大きくなるにつれてポイント付与率が上がり、最大で月間の利用運賃総額が20,000円を超えると付与率は7%にアップします。他にも小田急を含んだ定期券を購入した場合にもポイントを獲得できます。
OPクレジットゴールドの特徴とOPクレジットとの比較
OPクレジットゴールドは、OPクレジットの上位カードに位置づけられたゴールドカード。年会費は11,000円(税込)ですが、本会員と家族会員の年間利用金額が合計200万円(税込)以上の場合、次年度は本会員と家族会員それぞれの年会費が無料になります。
OPクレジットゴールドのポイント還元率はOPクレジットと同じ。つまり、小田急ポイントを貯めることだけを考えればOPクレジットの方がコストパフォーマンスが高いのは明らかです。
OPクレジットとの違いは、ポイント関連以外の特典です。次に紹介する特典に魅力を感じる場合にはOPクレジットゴールドも選択肢にいれましょう。逆に、これらに魅力を感じなければOPクレジットで十分です。
OPクレジットゴールドは海外旅行保険が自動付帯
OPクレジットゴールドは海外旅行保険がクレジットカードを所有しているだけで自動的に適用されます。しかも、家族会員にも適用されます。補償金額は国際ブランドによって異なり、JCBはVISAとMasterCardより高額です。本会員に付帯される海外旅行保険の補償金額は次の通り。
補償内容 | JCB | VISA/MasterCard |
---|---|---|
死亡・後遺障害保険 | 最高1億円(利用付帯分5,000万円) | 5,000万円 |
傷害治療保険 | 300万円 | 200万円 |
疾病治療保険 | 300万円 | 200万円 |
救援者費用保険 | 400万円 | 200万円 |
賠償費用保険 | 1億円 | 3,000万円 |
携行品損害保険 | 50万円 | 50万円 |
JCBであれば傷害・疾病治療保険が300万円まで補償されます。海外では日本のように健康保険が適用されません。そのため、怪我の通院だけでも数十万円、入院は100万円以上かかるケースは少なくありません。そのため怪我や病気での入通院に備えてこれらの保険は大きな金額を持っておくのが望ましいです。
OPクレジットゴールドは国内主要空港のラウンジを無料で使える
国内28空港、および海外2空港の提携空港ラウンジでは、OPクレジットゴールドと当日の搭乗券を提示すれば、無料で利用できます。国際ブランドによるサービスの違いはほとんどありませんが、中部国際空港にある第2プレミアムラウンジセントレアだけはVISAとMasterCardでのみが利用できます。なお、2019年3月31日まではJCBブランドのクレジットカードのみ「JCB中国国内空港ラウンジサービス」の適用対象ですので、期間限定ではありますが中国国内のラウンジも利用することが可能です。
空港ラウンジではソフトドリンク、ラウンジによってはアルコールや軽食が用意されていて、飛行機が出発するまでの待ち時間をゆっくりと過ごせます。待合室で飛行機を待つのは人も多く疲れてしまうようなこともありますが、ラウンジであればそのようなこともありません。電源コンセントや新聞が用意されていることも多く、時間を無駄にすることなく過ごせます。
家族会員も同様に空港ラウンジを利用できます。クレジットカードによっては家族会員では空港ラウンジを利用できるので、家族カードさえあれば複数人で利用できます。
JALカード OPの特徴
小田急カードの中にはJAL(日本航空)と提携しているJALカードOPクレジットと呼ばれるクレジットカードもあります。
年会費は、初年度無料、次年度以降は2,200円(税込)かかります。小田急カードではありますが、小田急ポイントではなくJALマイルが貯まります。
JALマイルの付与レートは、一般加盟店でのご利用で200円(税込)につき1マイル。PASMOのオートチャージでは1,000円のチャージにつき5マイルが貯まります。
さらに、JALが提供する「JALカード・ショッピングマイルプレミアム」と呼ばれるサービスに追加年会費3,300円(税込)を払って加入すると、獲得マイルがアップ。一般加盟店での支払いは100円(税込)の支払いにつき1マイル、PASMOのオートチャージでは1,000円につき10マイルが獲得できます。
PASMOを日頃から利用しているJALマイラーなら、JALカード・ショッピングマイルプレミアムに登録してたくさんJALマイルを貯めましょう。
また、小田急ポイントカードの機能も付いていて、小田急ポイントサービス加盟店ではクレジットカードを提示すればJALマイルと同時に小田急ポイントも貯まります。貯まった小田急ポイントは2,000ポイントをJALマイル1,000マイルに移行できます。
この他の基本的な機能は他社発行のJALカードと変わりありません。初回搭乗ボーナスマイルやフライトボーナスマイルも付与されます。JALカード・ショッピングマイルプレミアムを始めとした追加のサービスに加入できますし、他のJALカードと何ら変わりなく利用することができるクレジットカードです。