新幹線予約が便利になる「スマートEX」とは?エクスプレス予約との違いや、おすすめクレジットカードまで徹底調査
東海道・山陽新幹線に少しでも乗る機会があるのなら、「スマートEX」は絶対におすすめなサービスです。その理由は年会費無料で登録することができるうえ、以下のメリットを受けることができるからです。
- スマートEXのメリット
- 東海道・山陽新幹線の予約がPC・スマホ上でできる(券売機や窓口に並ぶ必要なし)
- 予約変更が何度でも無料(通常の切符だと、2度目の変更から手数料がかかる)
- 新幹線の改札を交通系ICカード(モバイルSuica、iPhoneのSuicaアプリ含む)をかざすだけで通ることができる
- 新幹線の料金が安くなる(東京→新大阪の片道指定席を予約する場合、通常14,450円のところスマートEXなら14,250円で、200円安くなる)
- 早割など、さらにお得な切符を購入できる
似たようなサービスにエクスプレス予約と呼ばれるものがあります。こちらは年会費が1,100円(税込)かかる代わりに、割引額がスマートEXよりも高額です。また、エクスプレス予約は特定のクレジットカードを持っている人しか利用できないデメリットがあります。そのため、どちらかと言えばスマートEXの方が、「お試し感覚」で利用できる間口の広いサービスと言えるでしょう。
この記事では、エクスプレス予約との比較から、スマートEXの利用方法の解説、そしてスマートEXに登録する上でおすすめなクレジットカードまで紹介します。東海道・山陽新幹線をお得で便利に乗車したい人に役立つ情報なので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
スマートEXは年会費無料で、万人におすすめ
まずはエクスプレス予約とスマートEXの違いをおさらいしていきます。
エクスプレス予約 | スマートEX | |
---|---|---|
対象新幹線 | 東海道・山陽新幹線 | 東海道・山陽新幹線 |
年会費 | 1,100円(税込) | 無料 |
申し込みに必要なもの | 対象のクレジットカード※1 |
|
利用開始までの期間 | 申し込みから2〜3週間 | 申し込み後すぐに利用可能 |
改札通過方法 |
|
|
割引額(東京→新大阪) | 通常料金から1,080円割引 | 通常料金から200円割引 |
切符のネット予約 | ○ | ○ |
予約変更 | 何度でも無料 | 何度でも無料 |
往復割引 | ○ | ○ |
各種早特 | ○ | ○ |
e特急券 | ○ | × |
※1:JR東海エクスプレス・カード、JR西日本J-WEST「エクスプレス」、JCB発行のクレジットカード、三井住友発行のクレジットカード、三菱UFJニコス発行のクレジットカード、トヨタファイナンス発行のクレジットカード、アメックス発行のクレジットカード、イオンフィナンシャルサービス発行のクレジットカード、セディナ発行のクレジットカード、三井住友トラストクラブ発行のクレジットカード
※2:ビューカードなら、モバイルSuicaまたはiPhoneSuicaアプリから「ビューカード特約」に申し込むことで、EX-ICカードの代わりにモバイルSuicaまたはiPhoneSuicaアプリで入場することが可能
※3:モバイルSuicaまたはiPhoneSuicaアプリ含む
※4:予約に使ったクレジットカードが必要
エクスプレス予約とスマートEXを比較した際のそれぞれのメリットは以下の通りです。
- エクスプレス予約のメリット
- 東京-新大阪間を年に1回でも往復利用すれば、年会費を考慮してもスマートEXよりもお得
- e特急券が使える(使い道はあまりないけど)
- スマートEXのメリット
- 年会費無料なので、新幹線を全く使わなかった場合も損しない
- 申し込み後すぐに利用できる
- エクスプレス予約とは違ってEX-ICカードが不要で、普段使っているSuicaやICOCAなどで新幹線も通れる(チャージ金額は無関係)
以上の違いを把握した上で、年会費と割引額を天秤にかけて、自分のライフスタイルと合っている方を選びましょう。
続いてスマートEXの使い方について紹介していきますが、「自分の場合はスマートEXよりもエクスプレス予約の方が良さそうだぞ!」と思った人は、以下の関連記事を読んで頂いた方が良いと思います。
スマートEXの使い方
スマートEXを利用するには、会員登録が必要になります。会員登録の方法は簡単です。まずは公式サイトの申し込みフォームにアクセスします。
メールアドレスを入力し、あとは氏名、電話番号、新幹線料金の引き落としに使うクレジットカード情報などを入力します。また、新幹線改札の通貨に使う交通系ICカードの番号も入力します。この番号は交通系ICカードの裏面に記載されています。モバイルSuicaやiPhoneのSuicaアプリの場合も、アプリ内から番号を確認することができるので、それを入力しましょう。なお、ここで指定したクレジットカードや交通系ICカードは、後から変更することも可能です。
最後にパスワードを登録して完了です。以上が完了すると、指定したメールアドレス宛に会員番号が届きます。スマートEX会員専用サイトにログインする際には、この会員番号と、申し込み時に作成したパスワードを入力します。ログインに成功すると、新幹線の予約が可能になります。
新幹線の予約が完了したら、交通系ICカードを新幹線改札にかざせば改札が開きます。この際、改札からは利用票が排出されるので受け取っておきましょう。この利用票には発車時刻や座席位置が記載されていますが、切符ではないので失くしても問題ありません。あくまでも交通系ICカードが切符の役割を果たします。
スマートEXがお得に使えるおすすめクレジットカード
紹介した通り、スマートEXに登録すると新幹線の利用料金は登録したクレジットカードから引き落とされます。もちろん既にお持ちのクレジットカードを登録するのも良いと思いますが、どうせならよりお得に利用できるクレジットカードに入会して、登録することもおすすめします。というわけでここからは、スマートEXに登録するのをおすすめしたいクレジットカード(一部プリペイドカード )を紹介します。
Kyash:1%キャッシュバックのプリペイドカード
まずおすすめするのは、いきなりクレジットカードではなくプリペイドカードですが、「Kyash(キャッシュ)」です。VISAブランドのカードですがプリペイドカードなので、審査不要で誰でも申し込むことができます。しかも、アプリ上から発券が可能で、わずか数分でカードを発行することができます。カード番号と有効期限、セキュリコードがアプリ上に表示されるので、この情報をスマートEXのクレジットカード入力欄に記載すると、登録が完了します。
Kyashのメリットは、月間のカード利用額に対して、その1%を自動的にキャッシュバックしてくれることです。当然、スマートEXで予約した新幹線も1%キャッシュバックされます。
Kyashはプリペイドカードなので、事前にチャージが必要になります。しかし事前にVISAまたはマスターカードブランドのクレジットカードを登録しておけば、自動的にチャージされるのでいちいちチャージする必要はありません。しかも、チャージ金額に応じてクレジットカードのポイントも貯まります。
例えば楽天カードからKyashに自動チャージ設定しておくと、チャージ時に楽天カードのポイントが貯まるので、チャージと支払いでポイントの2重取りができます。この時の還元率は2%であり、一般的なクレジットカードよりもはるかにお得に新幹線切符を購入することができるのです。
この発券の速さ、還元率の高さから、Kyashは間違いなくスマートEXとの相性がぴったりのカードだと言えるでしょう。ただし、月間カード利用額が12万円まで、などの制限もあるのでお気をつけください。
Kyashに関する詳しい情報は下記記事にまとめていますので、より詳細な情報が知りたい方は参考にしてください。
ビックカメラSuicaカード:このカードたった1枚で新幹線も在来線も乗車可能に!さらにSuicaチャージで還元率1.5%
もう1つおすすめなのが、ビックカメラSuicaカードです。クレジットカードとSuicaが1枚に合体したカードで、ビックカメラSuicaカードはSuicaとしても使うことができ、さらにクレジット払いでSuicaにチャージできる珍しい特徴を持ちます。
したがって、ビックカメラSuicaカードをスマートEXに登録することで、たった1枚のクレジットカードを持つだけで新幹線も在来線も乗れるし、売店でカード払い、あるいはSuica払いによって買い物もできちゃうわけです。この利便性の高さこそがビックカメラSuicaカードをおすすめする理由です。
ただし、ビックカメラSuicaカードからSuicaにチャージへは対応するATMや改札が必要なので、基本的には関東圏の人しか利用することができません。そのデメリットを補ってくれるのがモバイルSuicaまたはiPhoneのSuicaアプリです。これらのアプリにビックカメラSuicaカードを登録しておくと、アプリ上からいつでもお得にSuicaにチャージすることが可能になります。
さらにモバイルSuicaまたはiPhoneのSuicaアプリをスマートEXに登録することで、これまた、たった1つのスマホがあれば在来線も新幹線も乗ることが可能になります。
ビックカメラSuicaカード+モバイルSuicaがあれば持ち物はスマホだけでOK。在来線や新幹線の改札はスマホをかざすだけ。チャージはアプリ上で行う。
また、ビックカメラSuicaカードは還元率が高いのも魅力です。普段の還元率は1%なので、スマートEX利用時も還元率1%です。これは先に紹介したKyashに劣ります。しかし、Suicaにチャージした時の還元率は1.5%にアップします。KyashはそもそもSuicaチャージに利用した場合はキャッシュバック対象外なので還元率は0%です。
ビックカメラSuicaカードは2年目から524円(税込)の年会費がかかりますが、年に1回でもカード利用があれば翌年度は無料になります。実質的に無料のカードとして持つこともできます。その他このカードに関する詳しい情報は下記関連記事でも紹介しています。しっかりとカードの特徴を確認し、入会を検討してみてください。