アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドが発行するクレジットカードの特徴と種類
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド(通称アメックス)は1850年にアメリカで創立された歴史あるカード会社です。アメックスが発行するカードは年会費が1万円を超えるものが多く、その分質の高い特典が付帯しています。また、年会費が高額だからこそ富裕層向けのクレジットカードとしても知られ、特に年会費34万円の究極のクレジットカード「センチュリオンカード」を発行しているカード会社として有名です。この記事ではアメックスが発行しているカードの特徴と種類を紹介します。
商号 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド |
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所在地 | 東京都杉並区荻窪4-30-16 |
設立 | 1917年 |
カード会員数 | - |
貸金業者登録番号 | 関東財務局長(11)第00405号(2017年3月31日時点) |
カードの紛失・盗難時問い合わせ番号 | 03-3220-6100(通話料無料/9:00~17:00/土日祝休) |
目次
アメックスへの入会を検討するべき人
最初にアメックスが発行しているクレジットカードがどのようなユーザーにおすすめなのかを解説していきます。また、各段落の最後には、あなたにおすすめだと思われるアメックスカードをピックアップして紹介していますので、こちらも参考にしてください。
航空会社のマイルを貯めている人
まず最初にアメックスのカードをおすすめしたい人は、航空会社のマイルを貯めている人です。アメックスが発行するクレジットカードは、貯めたポイントを15〜30種類以上のマイルに高いレートで交換できるものが多いです。複数種類のマイルに交換できれば入手できる特典航空券の選択肢も増え、よりお得で効率良く空の旅を楽しめます。また、1社がレート改悪などのスペック変更を行った時も、他のマイルに交換することで損失を抑えられるというリスク軽減のメリットもあります。
マイルを貯めるという点で特におすすめしたいのが、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードとスターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)です。スカイトラベラーカードは、対象の航空会社の航空券を購入すると、なんと100円で3マイル分のポイントが貯まります。SPGアメックスは100円で最大1.25マイル相当のポイントが貯まり、しかも30種類以上のマイルに交換できます。また、デルタ航空と提携したデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードなら、入会するだけでデルタ航空のゴールドメダリオン会員に登録され、デルタ航空だけでなく、スカイチームに所属している航空会社全体で優先搭乗などの優待サービスを受けられます。
他にも、マイルを貯めている方は空港を頻繁に利用する方でもあると思います。その点でもアメックスはおすすめできる魅力があります。例えば自宅と空港間で、手荷物を無料宅配できるサービスや、空港内で荷物を持ってくれるなどの特典があります。他社と同様に国内主要空港ラウンジを無料で利用できるサービスもありますが、ただ無料になるだけでなく同伴者も1名まで無料になる特典もあります。
- このユーザーにおすすめしたいアメックスのクレジットカード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
- スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
普通の人と異なる高ステータスなクレジットカードを使って、優越感を味わいたい人
最後におすすめしたいのが、アメックスのクレジットカードを持つことで優越感を味わいたい人です。
まずこのアメックスの券面を見てください。他のクレジットカードで、これほど高級感溢れる券面のクレジットカードがあるでしょうか?中央には古代ローマ兵の凛々しい横顔が掲載されており、欧米の紙幣のような洗練されたデザインが美しさを引き立てます。また、一般的なクレジットカードでは右下に国際ブランドのロゴが表記されていますが、アメックスにはそれがなく(ブランドロゴが掲載されているアメックスカードもあります)、無駄のないスマートなデザインが他社とは一線を画します。ANAアメックスやSPGアメックスなどの提携カードにおいてもデザインに妥協はなく、全てが高級感溢れるクレジットカードとなっており、持つ者にエグゼクティブな印象を与えるでしょう。
また、クレジットカードにはステータスと呼ばれるものがあります。ステータスが高いか低いかを計る明確な基準があるわけではありませんが、例えば一般カードとゴールドカードだと、ゴールドカードを持っている人の方がより社会的地位が高いイメージがありますよね?
同じように、他社のクレジットカードとアメックスのクレジットカードを比較すると、アメックスカードの方が社会的地位が高いイメージがあります。特にプラチナカードクラスになると簡単には入会できない希少性もあったり、コンシェルジュデスクが利用できるのでホテルやレストランの手配などをスマートに行えたりで、高い優越感を味わえるでしょう。
その他、他社との違いを挙げると、クレジットカード券面に書いてある番号の桁数が違います。他社の場合は16桁が基本ですが、アメックスの場合は15桁になります。15桁だから何かあるというわけではありませんが、「他とは違う」という点で特別感を感じられるでしょう。また、日本国内ではJCBやVISA、マスターカードと比較すると、アメックスに対応しているお店が若干少ないです。これは不便な特徴とも言えますが、逆に「え?アメックス使えないの?」という、優越感に浸れるセリフを言えるチャンスです。
- このユーザーにおすすめしたいアメックスのクレジットカード
- アメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
アメックスカードの特徴3点まとめ
ここからは、実際にアメックスが発行しているクレジットカードにはどのような特徴(特典)があるのかに注目して紹介していきます。
1.カード利用で貯まったポイントは複数種類のマイルに交換可
アメックスが発行するクレジットカードは、基本的に100円で1ポイントが貯まり、1ポイントを1マイル(一部0.8マイル)のレートで15種類のマイレージに交換できます。しかもポイントの有効期限が無期限なので、貯めたポイントをすぐにマイルに変えるのではなく、ポイントとしてしばらく貯めておき、必要な時にマイルに交換できます。
もちろんマイル以外にも様々な使い道がありますが、他社と比較したメリットとしてはやはりマイル交換が飛び抜けています。高いレートで複数のマイルに交換するならば、アメックスが発行しているクレジットカードから選ぶのが賢い方法でしょう。
- アメックスのポイントプログラム「メンバーシップリワード」で交換できるマイル一覧
- ANAマイレージクラブ、アジア・マイル、エグゼクティブクラブ、エティハド・ゲスト、クリスフライヤー、スカイワーズ、ダイナスティ・フライヤー、デルタスカイマイル、フィンエアープラス、フライングクラブ、フライング・ブルー、プリビレッジクラブ、ミッレミリア、ユーロボーナス、ロイヤルオーキッドプラス
2.ラウンジや手荷物配送など、空港で便利な特典が豊富
アメックスが発行する全てのクレジットカードで、国内28空港に属する39ヶ所の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で使えます。利用方法は簡単で、ラウンジ受付で当日搭乗予定の搭乗券とクレジットカードを一緒に提示するだけです。
また、一部のカードではプライオリティパスも無料発行できます。しかし、アメックスで発行したプライオリティパスは年会費が無料になるだけで、利用料は別途27ドルがかかるため、プライオリティパス目的で入会するにはおすすめしません。
他にも空港で便利になる特典が多数付帯しています。特に素晴らしいのが手荷物無料宅配サービスです。対象空港は「成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港」の4空港に限られますが、空港と自宅間で、スーツケース1個分の手荷物を無料で配送してくれます。また、中部国際空港に限られますが、空港内の手荷物預かり所にて荷物を2個まで無料で預かってくれるサービスもあります。預かり期間は1日以内に限られますが、重たい荷物を持たずに買い物などを楽しめるでしょう。
特にプラチナカードともなると、さらに特典が豊富になります。詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。
3.インターネットでも実店舗でも安心して買い物できる各種ショッピング保険
アメックスが発行するクレジットカードには、他社にはない保険制度があります。代表的なのが「リターン・プロテクション」です。これは、一部を除くアメックスのクレジットカードで買った商品を返品する際に、購入店が受け付けなかった場合にアメックスが代わりに返品を受け付けて返金してくれる制度です。補償を受けるためには細かな条件があり、例えば商品は未使用で損傷していない状態で、かつ、購入から90日以内に商品を送る必要があります。補償額は全額ではなく1商品最大3万円までで、年間15万円までとなります。
もう1つは「キャンセル・プロテクション」です。こちらは予定していた海外旅行がキャンセルになった場合や、チケット購入済みのコンサートなどに行けなくなった場合にキャンセル費用を補償してくれるサービスです。キャンセル理由は身内の死亡や通院、会社命令の出張に限られますが、もしもの時に役立つサービスでしょう。補償額は年間10万円、または3万円までとなります。また、補償を受けるには自己負担額が発生し、1,000円またはキャンセル費用の10%相当額のどちらか高い方を支払う必要があります。
なお、補償対象は会員本人だけでなく、同行予定の配偶者も含まれます。
どちらの保険も全てのアメックスカードに付帯している訳ではありませんが、アメックスならではの保険制度です。もちろんこれとは別に、不正利用を補償する保険や、海外旅行保険など、他社でも付帯している保険制度もバッチリ備わっています。
アメックス社発行の個人向けプロパーカード一覧
カード | 年会費(税込) | ポイント還元 | 特徴 | 詳細 |
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![]() | 13,200円 | 0.3~1.0% | キャンペーン実施中、家族カード発行、ETCカード発行、空港ラウンジ利用可、プライオリティ・パス、AMEX、QUICPay、Apple Pay対応、メンバーシップ・リワード、複数のマイルが貯まる、ANAマイルが貯まる、デルタスカイマイルが貯まる、スカイパスが貯まる、Aviosポイントが貯まる、フライングブルーが貯まる、ダイナスティフライヤーが貯まる、海外旅行保険付帯、国内旅行保険付帯、ショッピング保険付帯 | |
![]() | 31,900円 | 0.3~1.0% | キャンペーン実施中、ゴールドカード、家族カード発行、ETCカード発行、空港ラウンジ利用可、プライオリティ・パス、AMEX、QUICPay、Apple Pay対応、メンバーシップ・リワード、海外旅行保険付帯、国内旅行保険付帯、ショッピング保険付帯 | |
![]() | 11,000円 | 3.0% | マイルが貯まるおすすめカード、家族カード発行、ETCカード発行、空港ラウンジ利用可、AMEX、QUICPay、Apple Pay対応、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード メンバーシップ・リワード、複数のマイルが貯まる、ANAマイルが貯まる、デルタスカイマイルが貯まる、スカイパスが貯まる、Aviosポイントが貯まる、フライングブルーが貯まる、ダイナスティフライヤーが貯まる、海外旅行保険付帯、国内旅行保険付帯、ショッピング保険付帯 | ![]() |
![]() | 38,500円 | 5.0% | マイルが貯まるおすすめカード、家族カード発行、ETCカード発行、空港ラウンジ利用可、QUICPay、Apple Pay対応、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード メンバーシップ・リワード、複数のマイルが貯まる、ANAマイルが貯まる、デルタスカイマイルが貯まる、スカイパスが貯まる、Aviosポイントが貯まる、フライングブルーが貯まる、ダイナスティフライヤーが貯まる、海外旅行保険付帯、国内旅行保険付帯、ショッピング保険付帯 | ![]() |