暮らしの達人 > クレジットカード > 記事一覧 > クレジットカードのキャッシングとは?お金の借り方・注意点を徹底解説

クレジットカードのキャッシングとは?お金の借り方・注意点を徹底解説

公開年月日 : 2018/08/23 更新年月日 : 2019/04/10

キャッシングにおすすめのクレジットカード

キャッシングと聞くと銀行や消費者金融に行って手続きをすることでお金を貸してもらえるもの、というイメージがあるかもれませんが、実はクレジットカードを使うことでもキャッシングが可能です。クレジットカードでキャッシングを行う場合は、コンビニなどのATMにクレジットカードを投入して手続きを行うだけなので、預金を引き出すように簡単にお金を借りることができます

また、クレジットカードがあれば海外でもキャッシングが可能なので、現地通貨を手に入れる方法としても、クレジットカードでキャッシングすることが役立ちます。

この記事では、クレジットカードのキャッシングについて、お金の借り方や注意点、そしてキャッシングでおすすめのクレジットカードを紹介していきます。

クレジットカードキャッシングのやり方

クレジットカードを利用してどのようにキャッシングすると良いのでしょうか。キャッシングをするためには事前準備と利用の都度の手続きがあります。それぞれを順にご説明します。

目次へ戻る

クレジットカード発行時にキャッシング枠をつける

クレジットカードでキャッシングをする場合は、キャッシングの契約を行う必要があります。契約と言っても特別なものではありません。新規にクレジットカードに申し込む時に「キャッシング枠」を指定する項目があり、キャッシングを行いたい場合はここに任意のキャッシング枠を入力します。

なお、この時設定するのはあくまでも「キャッシングの利用枠」つまり「今後キャッシングするときに、この限度まで借り入れたいです」という希望を宣言するものであり、ここで入力した金額がいきなり貸し付けられるわけではないのでご安心ください。

既にキャッシングに対応したクレジットカードをお持ちの場合、会員専用ページからキャッシング枠を設定することができます。

以上の手続きが完了すれば、あなたのクレジットカードでキャッシングが可能になります。実際にクレジットカードでキャッシングするにはいくつかの方法がありますが、ここでは代表的な2つの方法「ATMからの引き出しキャッシング」「会員専用サイトからの入金キャッシング」のやり方を紹介します。

目次へ戻る

ATMからの引き出しキャッシング

キャッシングの手続きはATMから進めることが可能です。キャッシュカードを利用してATMで現金を引き出すときのように、ATMにクレジットカードを挿入して手続きします。ATMでのキャッシングの流れは以下の通りです。

  • 1.ATMにクレジットカードを入れる
  • 2.クレジットカードに関するメニューを選択する
  • 3.キャッシングを選択する
  • 4.暗証番号を入力する
  • 5.借り入れ・キャッシングなどの文言を選択する
  • 6.キャッシングしたい金額を入力する
 

ATMによっては1と2が逆で、クレジットカードを利用する意思表示をしてからクレジットカードを入れることもあります。

3以降はATMに表示される案内に従って操作していくだけなので、難しい手続きではないでしょう。暗証番号を入力した後、借り入れしたい金額を入力します。キャッシングで引き出すことができるのはキャッシング枠で指定されている範囲内です。

目次へ戻る

会員専用サイトからの入金キャッシング

クレジットカードの会員専用サイトから手続きをする方法もあります。この場合、指定口座にお金を振り込んでもらえるので、ATMまで出向く必要がなくなります。会員サイトから手続きをする場合の流れは以下の通りです。

  • 1.会員サイトにログインする
  • 2.キャッシングに関するメニューを開く
  • 3.キャッシングの借り入れを選択する
  • 4.キャッシングしたい金額を指定して振込をしてもらう

会員サイトから手続きをする場合にはクレジットカード会社によりますが「キャッシング」に関連するメニューから手続きを進めます。キャッシングに関連するメニューは借り入れと返済に分かれています。ここではキャッシングを利用する手続きですので借り入れに関するメニューから進めていきましょう。あとは必要な選択肢を選んであとは案内に従って操作すればキャッシングが利用できます。

ただし、この形式でネット振込でキャッシングする場合には入金が翌日以降になることもあります。また、振込手数料も借り手側が負担することになるので覚えておきましょう。 

目次へ戻る

海外でキャッシングする方法

クレジットカードのキャッシングは海外でも利用することが可能です。借り方は国内キャッシングとは異なり、ATMでの手続きのみです。

この「海外でもキャッシングできる」というのはクレジットカードのキャッシングの大きなメリットだと言えます。なぜなら、キャッシング以外で現地通貨を手に入れるには、まず日本円を持っていき、空港など両替所で現地の通貨と交換をする必要があるため、事前に円をたくさん持っていく必要がありますが、キャッシングなら現地通貨を現地調達できるからです。

円をたくさん持って入国すればお金を使い尽くすことがなく安心ですが、一方でスリなどにあった時の被害額も大きくなります。そのため、しかしキャッシングなら必要な時にその都度借り入れれば良いので、被害額は少なくなりますし、もちろんカードが盗まれた時はカード会社に連絡して停止すれば良いです。

また、円を現地通貨に両替するよりも、キャッシングした方が手数料が安くなることもあります。

そもそもクレジットカードなら、クレジットカード加盟店ではそのままカードで買い物できますし、クレジットカードの中には海外旅行保険が付帯しているものもあります。以上の理由から、海外旅行ではクレジットカードが非常に役立ちます。

関連記事
クレジットカードの付帯保険の特徴から保険の種類までをわかりやすく解説
海外旅行保険でクレジットカードを選ぶ前に最低限おぼえておきたい6つのポイント

目次へ戻る

キャッシングの返済方法

キャッシングを利用した後は、当然返済をする必要があります。返済の方法は主に以下の3つがあります。

  • 1.一括返済
  • 2.リボ払い(定額返済)
  • 3.振込返済

それぞれの詳細を紹介します。

「一括返済」はキャッシングで借り入れた金額を一回で全て返済するものです。この返済方法を選んだ場合、クレジットカードをショッピング利用した場合と同じように口座から借り入れ金額が引き落としされます。ただし、キャッシングは利用した翌日から金利が発生しますので、借り入れ金額に金利が上乗せされた金額が引き落としされます

「リボ払い(定額返済)」もクレジットカードを支払いに使った時と同じように、キャッシングした金額を毎月決まった金額で返済するものです。例え10万円借りたとしても月々の返済額は1万円、という返済が可能ですが、その代わり支払い完了が一括返済よりも伸びてしまいます。支払い期間が伸びると金利も高額になるので、リボ払いで返済する際には注意が必要です。

「振込返済」はカード会社に連絡をして指定された銀行口座に振り込むことです。自分のタイミングで返済できるため、引き落とし日よりも早く返済できます。「繰り上げ返済」と呼ばれることもあります。

指定口座に振込する場合には振込手数料が発生が発生してしまいますが、引き落とし日を待たずに返済できるため、金利を節約できるメリットがあります。

目次へ戻る

キャッシングの注意点

続いて、クレジットカードでキャッシングするときに、特に注意しなければならない4つの注意点について解説していきます。

目次へ戻る

希望通りのキャッシング枠がもらえるとは限らない

最初に説明した通り、キャッシングを利用するためにはキャッシング枠をクレジットカードに付帯させる必要があります。この時、クレジットカード会社は申し込んだ人にキャッシング枠を与えて良いかどうかを審査します。

審査の結果、希望通りのキャッシング枠がもらえない恐れがあります。キャッシングの審査は個人の信用力で決まります。そのため50万円のキャッシング枠が欲しいと申し込みをしても、クレジットカード会社が30万円の信用しか無いと判断すれば30万円しかもらえません。もっと言うと、キャッシング枠をつけること自体を却下されることもあります。

そのため大きな金額を申請すればそれだけ自由にキャッシングを利用できるのではありません。希望するキャッシング枠と、実際にもらえるキャッシング枠には差が生まれる可能性がありますので注意してください。

目次へ戻る

キャッシングを利用するとショッピング利用枠が減る

クレジットカードでは、キャッシングを利用するとショッピング利用枠が減ってしまいます。と言ってもよくわからないと思うのでわかりやすく説明します、

クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の2つの枠があります。しかしこれらの枠は独立したものではなく、「総利用枠」の中で決まります。テーブルでイメージすると以下のような構図です。

総利用枠(50万円)
ショッピング枠(50万円) キャッシング枠(30万円)

だいたいどのカードも、総利用枠=ショッピング枠となっています。ここでは総利用枠が50万円、ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が30万円まで利用できると仮定します。この状態からキャッシングを20万円利用したとします。すると、クレジットカードの利用状況は以下のようになります。

総利用枠(50万円/この内20万円を利用中で残り30万円)
ショッピング枠(50万円/この内0万円を利用中で残り?万円) キャッシング枠(30万円/この内20万円を利用中で残り10万円)

キャッシングを利用したことで、キャッシング枠と総利用枠は20万円分枠が減りました。ショッピング枠は利用していないため0円のままです。ここでショッピングを利用すると、いくらまで利用できるかお分かりでしょうか。

「50万円利用できる」と考えた方も多いのではないでしょうか。しかし実際にショッピングで利用できるのは30万円です。その理由は総利用枠にあります。このクレジットカードに設定されている総利用枠は50万円です。つまりショッピングとキャッシングを合計して50万円までしか利用することができません。今回キャッシングで20万円を利用しています。つまり残っている総利用枠は「50万円 – 20 万円 = 30万円」となります。

ショッピング枠は50万円用意されていますが、キャッシングで20万円利用していることで総利用枠の制限に触れてしまうわけです。

このように、クレジットカードの総利用枠の考え方があることで、キャッシングを利用するとショッピング利用枠まで減ってしまいます。このため、キャッシングを利用すると、高額な支払いができなくなる可能性もあります。キャッシングを利用する時は、このことに注意しましょう。

目次へ戻る

返済が滞ると個人信用情報に傷がつく

キャッシングもクレジットカードのサービスの1つです。そのため返済が滞ると個人信用情報に傷が付きます。

ショッピングもキャッシングも含めて、クレジットカードの支払い状況は全て個人信用情報に記録されます。正しく支払いが出来ていればその旨が、支払いが遅延してもその旨が記録されるようになっています。ただ、1,2日の遅れでは記録されず、61日または3ヶ月以上の対応で記録されます。これはクレジットカードをショッピング利用していてもキャッシング利用していても同じことです。

このように個人信用情報に滞納が記録されることを個人信用情報に傷がつくと呼び、他のクレジットカード審査で不利になることがありますので注意が必要です。逆に、きちんと返済すれば「この人は借りたお金をきちんと返す人」と見なされ、今後個人信用情報を参照する審査に通りやすくなる、という良い面もあります。

目次へ戻る

消費者金融と比較すると金利が高い

キャッシングの金利は、消費者金融でもクレジットカードでも法律で上限が定められています。

  • キャッシング枠が100万円未満:18%
  • キャッシング枠が100万円以上:15%

しかし、クレジットカードでキャッシングを利用する場合はこの上限金利がそのまま適用されることが多いです。つまり、100万円未満なら18%が、100万円以上なら15%がそのまま適用されます。

それに対して消費者金融は、審査に応じて上限金利の範囲内で決定されます。そのため審査の結果、上限金利よりも低い金利で契約できることもあります

実際に暮らしの達人スタッフの中でも、消費者金融でキャッシングを契約した時、キャッシング枠が50万円でも15%が、100万円では12%が適用されていた、ということがありました。

以上のように、消費者金融と比較するとクレジットカードのキャッシングは金利が高いことが多いので覚えておきましょう。

目次へ戻る

キャッシングにおすすめのクレジットカード

最後にキャッシングを利用したいと考えている人に向けて、おすすめのクレジットカードを3枚紹介します。なお、いずれのカードも即日発行が可能です。つまり、申し込んだその日にカードを受けとって、キャッシングを行うことが可能です。それぞれの即日発行方法について詳しくは、以下の関連記事で紹介しています。

関連記事:
最短当日!今すぐ使える!即日発行できるクレジットカードの一覧

目次へ戻る

ACマスターカード:キャッシング前提の審査

ACマスターカード

最初におすすめするクレジットカードが、年会費無料のACマスターカードです。このクレジットカードは消費者金融のアコムが発行しています。アコムは消費者金融会社ということもあり、「キャッシングをしたい」と考えている人の入会を前提に審査を行なっています。実際に、ACマスターカードはクレジットカードであるものの、その審査基準はカードローンに近いのが特徴です。

関連記事:
アコムACマスターカード審査ガイド・審査落ちしないためのポイントまとめ

ショッピングでカードを利用した場合も、請求時に利用額の0.25%がキャッシュバックされるため、お得に買い物できます。

注意点としては、ACマスターカードはリボ払い専用のクレジットカードであるということが挙げられます。そのためお店で一回払いを指定した場合でも自動的にリボ払いで引き落としされます。リボ払いは毎月の支払金額が一定になりますが、その反面金利(リボ払い手数料)が発生してしまいます。しかし、毎月の支払いを「全額」とすることで利用金額全額が請求されるようになります。こうすれば結果的に一括払いと同じように支払いが可能です。この場合にはもちろん金利も発生しません。

さらにACマスタカードは公式サイトにもあるように最短30分で審査が完了します。審査に通過すれば、日本各地に設定されている「自動契約機(むじんくん)」で手続きをすることで、申し込みをしたその日のうちにクレジットカードを受け取り、キャッシングすることも可能です。

ACマスターカードに申し込む

目次へ戻る

エポスカード:初回のみ最大30日間金利無料・国内ATMで手数料無料

エポスカード

エポスカードの発行会社は百貨店系列会社であり消費者金融とは関係ありませんが、キャッシングに適したクレジットカードです。特に海外旅行に行く予定の人におすすめします。その理由は、初回のキャッシングでは90日間金利が無料になるからと、海外旅行保険が自動付帯しているからです。それぞれ説明します。

エポスカードでのキャッシングは、初回のみですが30日間の金利が無料になります。エポスカードに入会して海外旅行に行き、現地でキャッシングしたとしても、90日以内に帰国して返済すれば金利がかかりません。つまり借りた金額をそのまま返せば良いのです。ただし、海外ATM利用手数料や、振込返済ならば振込手数料等がかかります。

さらにエポスカードには海外旅行保険が自動付帯されています。つまり、エポスカードに入会するだけで海外旅行保険に加入したことになります。海外では日本の保険証が使えず、医療費も高額です。風邪や軽い怪我等で診察を受けるだけでも、数万円の治療費を請求されることもあります。しかしエポスカードに入会しておけば、旅行中の怪我の治療は最高200万円、旅行中の病気の治療は最高270万円まで補償を受けることが可能です。エポスカードの海外旅行保険について詳しいことは関連記事で紹介しています。

関連記事:
エポスカードの海外旅行保険のメリット・補償内容・使い方まとめ

また、国内のキャッシングにおいても、提携ATMを利用してキャッシングしたときの、ATM手数料が無料になるというメリットがあります。

他にも特典が満載で、全国7,000以上のお店・施設でエポスカードを提示すると割引が受けられる、などの特典もあります。以上のメリットがありながら、エポスカードの年会費は無料です。1つでも良いと思う特典があれば、入会しておいて損のないクレジットカードです。

エポスカードに申し込む

目次へ戻る

セゾンカードインターナショナル:セゾンATMで手数料無料

セゾンカードインターナショナル

クレディセゾンが発行するセゾンカードインターナショナルも、キャッシングにおすすめの年会費無料のクレジットカードです。

セゾンカードインターナショナルは、セゾンATMを利用することで手数料無料でキャッシングできます。また、「会員専用サイトからの入金キャッシング(セゾンでは「ONLINEキャッシング」と呼びます)」の場合は振込手数料がかかりません

ショッピングに関しても言うと、還元率は0.5%とそれほど高くありませんが、貯まるポイントが「永久不滅ポイント」と呼ばれるポイントで、ポイントの有効期限がありません。そのため、自分のペースでゆっくりとポイントを貯められるメリットがあります。

セゾンカードインターナショナルに申し込む

目次へ戻る

おすすめカード スマホ決済 ゴールドカード プラチナカード 学生カード ポイント