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航空会社別、日本-シンガポール便 特典航空券のマイル数を徹底比較

公開年月日 : 2016/12/01 更新年月日 : 2018/05/18

日本とシンガポール国旗と空港

マーライオン、チキンライス、マリーナベイサンズの屋上プール。治安も良く清潔な一大観光都市であるシンガポールを訪れる日本人は年々増加しており、現在、日本からシンガポールにはJAL日本航空、ANA全日空、シンガポール航空、デルタ航空の4社の直行便が運航してます。(ユナイテッド航空の成田-シンガポール直行便は2016年に運休しました)

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日本~シンガポール(チャンギ空港)直行便/主な乗り継ぎ便

航空会社/レターコード マイル アライアンス 就航空港 シートクラス
日本航空/JL JALマイレージバンク ワンワールド 成田羽田 ビジネス/エコノミー
全日空/NH ANAマイレージクラブ スターアライアンス 成田、羽田 ファースト/ビジネス/エコノミー
シンガポール航空/SQ クリスフライヤー スターアライアンス 成田、羽田、関西中部福岡 ファースト/ビジネス/エコノミー
デルタ航空/DL スカイマイル スカイチーム 成田 ビジネス/エコノミー
【乗継】チャイナエアライン/CI ダイナスティ・フライヤー スカイチーム 桃園(台北)乗り継ぎ など ビジネス/エコノミー

:シートクラスは「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」の3種類に分類しています。会社によって、シートの名称が異なりますが、表中では「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」に統一しています。

シンガポールに無料で旅するために、マイルを利用してこれらの航空会社の特典航空券に交換する場合、必要になるマイル数は利用するマイルや航空会社によってバラバラです。

そうなると、これからマイルを貯める人や複数のマイルを貯めている人にとって、シンガポールに行くにはどのマイルを使ってどこの航空会社の特典航空券に交換するのが一番お得なのか気になるところではないでしょうか?

そこで、日本とシンガポールの往復特典航空券に必要なマイル数を調査した結果、JALマイル、ANAマイル、チャイナエアラインのダイナスティフライヤーがお得なことがわかりました。

お得なマイルx航空会社の組み合わせ
エコノミークラス:JALマイルx日本航空(24,000~)、ANAマイルx全日空orシンガポール航空(30,000~
ビジネスクラス[直行便]:ANAマイルx全日空orシンガポール航空(55,000~)、JALマイルx日本航空(60,000~
ビジネスクラス[乗継便]:ダイナスティフライヤーxチャイナエアライン[台北乗継](50,000~
ファーストクラス:ANAマイルxANAorシンガポール航空(105,000~

この記事では、調査結果について詳しく紹介していますのでお役立てください。

調査結果:日本~シンガポール国際線特典航空券 最低必要マイル数(往復)

使用するマイル 交換する特典航空券 エコノミー ビジネス ファースト
日本航空
JALマイレージバンク
日本航空/JL 24,000/JALカード割引※1
25,000/ディスカウントマイル※1
35,000/通常
60,000/曜日限定特典※2
80,000/通常
ブリティッシュエアウェイズ
Aviosポイント
日本航空/JL 40,000 120,000
全日空
ANAマイレージクラブ
全日空/NH 30,000/ローシーズン※3
35,000/レギュラーシーズン※3
38,000/ハイシーズン※3
55,000/ローシーズン※3
60,000/レギュラーシーズン※3
63,000/ハイシーズン※3
105,000/ローシーズン※3
105,000/レギュラーシーズン※3
114,000/ハイシーズン※3
シンガポール航空/SQ 35,000 60,000※5 105,000※5
ユナイテッド航空
マイレージ・プラス
全日空/NH 40,000 90,000 130,000
シンガポール航空/SQ 45,000 80,000 120,000
シンガポール航空
クリスフライヤー
全日空/NH 50,000 80,000※5 120,000※5
シンガポール航空/SQ 50,000 86,000 130,000
デルタ航空
スカイマイル
デルタ航空/DL 45,000~※4 80,000~※4
大韓航空
スカイパス
デルタ航空/DL 50,000 75,000
チャイナエアライン
ダイナスティ・フライヤー
デルタ航空/DL 50,000 70,000
チャイナエアライン/CI
(台北乗り継ぎ)
35,000 50,000

:2018年5月18日時点の情報です。特典航空券への交換に必要なマイル数が旅程距離によって算出される場合は、特別な記述がない限り成田空港を起点としています。利用空港や経由地、日程等によって変動する場合がありますので、ご計画の際は必ず公式サイトおよびコールセンターでご確認ください。
※1:シーズンによって必要マイル数が異なります。ディスカウントマイル/JALカード割引適用期は公式サイト-JAL国際線特典航空券 マイル早見表をご確認ください。
※2:2019年3月31日の搭乗まで、火・水・木・金の日本発便、月・火・水・木の海外発便を優待レートで交換可能。(対象外期間などの確認はこちら)。
※3:シーズンによって必要マイル数が異なります。ローシーズン(閑散期)、レギュラーシーズン(通常期)、ハイシーズン(繁忙期)の期間は公式サイト-ANA国際線特典航空券 搭乗日を確認をご確認ください。
※4:シーズンによって必要マイル数が異なります。それぞれの適用期は公式サイトをご確認ください。
※5:羽田・成田発のビジネスクラス・ファーストクラスの特典航空券とは交換できません。

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解説:直行便ならJAL・ANAマイル、乗り継ぎならチャイナエアラインのマイルがお得

JALとANAとチャイナエアラインのロゴ

JALマイル:ディスカウント期間や曜日限定特典を狙って日本航空の特典に交換するのがお得

JALロゴ

JALマイルは、期間限定ではありますが、最も少ないマイル数でJAL便のエコノミークラス特典航空券に交換できます。JALマイルは、ディスカウント期間を設定していて、搭乗日がディスカウント期間に該当する場合は、日本航空の日本~シンガポール便のエコノミークラス往復特典航空券を25,000マイル、さらにJALカード会員なら24,000マイルで交換することができます。適用期間は年間3か月程度が設定されています。(2016年は4月1日~6月30日でした)。通常期間は35,000マイル必要ですので、ディスカウント期間を利用したエコノミークラスはメチャメチャお得です

一方でビジネスクラスの交換レートは近年改悪されてしまい、ANAマイルと比べて見劣りする結果になりました。しかし、日本発が「火・水・木・金」、海外発が「月・火・水・木」になる場合は通常よりも少ないマイルで特典航空券に交換できる曜日限定特典が適用され、すべてのマイルの中でもトップクラスの好条件で交換できます。週4日も該当するため、出発日と帰国日を調整して旅の計画を立てればお得にマイル交換ができます。

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ANAマイル:全日空とシンガポール航空の特典航空券に好条件で交換できる

ANAロゴ

ANAマイルは全日空の航空券とシンガポール航空の航空券、いずれの特典航空券にも好条件で交換できます。便数も多く、渡航する時間帯やシートや機内サービスなど、自分の好みに応じて好きな便をチョイスできるのも魅力です。全日空もシンガポール航空も航空会社の格付け機関であるスカイトラックス社が運営するエアライン・スター・ランキングにおいて最高位の5つ星を獲得しており、機内設備やサービスに定評のある航空会社です。旅の楽しみの一つとして選んでみるのも良いでしょう。

ANAマイルを全日空の特典航空券に交換する際には、搭乗日によって、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンに分類されていて、それぞれ必要マイル数が異なることに注意が必要です。年間およそ4か月間がローシーズンに設定されており、その期間が狙い目です。

エコノミークラスの特典航空券を見てみると、ローシーズンであれば30,000マイルと、JALのディスカウント期間を除いた通常時よりもお得に交換でき、レギュラーシーズンでも35,000マイルと、JALの通常時と同じマイル数で交換できます。ゴールデンウィークや年末年始やお盆前後はハイシーズンに設定されているため、この期間は38,000マイル必要で、JALマイルよりも必要マイル数が多くなってしまうと思われがちですが、ANAマイルをシンガポール航空のエコノミークラス特典航空券に変えることでこれを回避できます。ANAマイルをシンガポール航空の特典航空券にする場合、シーズン問わず35,000マイルで交換できますので、そちらを利用すればハイシーズンも関係なくお得にANAマイルを利用できてしまうのです。

また、ビジネスクラスの特典航空券を利用したい場合、ANAマイルはおすすめです。ローシーズンであればなんと55,000マイル、レギュラーシーズンでは60,000マイルと、シンガポールへの直行便の中では断トツに少ない必要マイル数でビジネスクラス特典航空券に交換することができます。ハイシーズンであっても63,000マイルであり他の航空会社よりお得ですが、エコノミーの時と同様にシンガポール航空のビジネスクラス特典航空券に交換すればシーズンを問わず60,000マイルで交換できます。

ファーストクラスの特典航空券へ交換したい場合もやはりANAマイルを使うのが断トツでお得です。ローシーズン/レギュラーシーズンの場合は全日空とシンガポール航空のいずれの特典航空券への交換レートも105,000マイルと同じですが、ハイシーズンに関しては、シンガポール航空の特典航空券の方が少ない必要マイル数で交換できます。

このように、直行便の中ではハイシーズンとJALマイルの期間限定特典を除いては、搭乗クラスを問わずANAマイルがお得だと言えます。ちなみにシンガポール航空の飛行機に特典航空券で乗りたい場合、シンガポール航空のマイルから交換するより、ANAマイルからシンガポール航空の特典航空券に交換したほうが必要マイル数が少なくてすむ、という謎のねじれ現象が起こってしまっています。それほどまでにANAマイルがお得であるということです。

注意しておきたいのが、ANAマイルでシンガポール航空の特典航空券と交換する際に制限が生じる点です。ANAマイルではシンガポール航空のB777とA380のビジネスクラス、ファーストクラス、そしてA350のビジネスクラスの特典航空券が発券できません。したがって、ANAマイルからシンガポール航空の特典航空券に交換する際、羽田・成田発着のビジネスクラス、ファーストクラス特典航空券には交換できません。

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ダイナスティフライヤー:台北乗継便だが、ビジネスクラスの交換レートが一番お得

チャイナエアラインのロゴ

チャイナエアラインのマイレージプログラムであるダイナスティフライヤーは、自社便の往復特典航空券に交換する時の必要マイルがエコノミークラスで35,000マイル、ビジネスクラスは50,000マイルです。日本からシンガポールへは、チャイナエアラインの直行便がなく台北を経由するため飛行時間はかかるもののビジネスクラスにおいてはすべてのマイルの中で最も少ないマイル数で往復特典航空券に交換できます

「チャイナエアラインに乗らないからマイル貯められないよ」という方でもアメリカン・エキスプレスが発行する一部のクレジットカードならカードの利用100円につき1マイル以上が貯められます。アメックスの会員ならば、すぐにマイル移行ができるので特典航空券を利用するハードルは低いです。

しかし、マイルを貯める前に何点か注意してほしいことがあります。

  • 日本からの直行便がない。台北での乗り継ぎが必要になるため直行便と比べて飛行時間が長い
  • 日本航空や全日空、シンガポール航空と比較して機種が古い(A343など)
  • 東アジアの主要航空会社の中で最も死亡事故が多い
  • 台北でのストップオーバーは追加で20,000マイルが必要

ストップオーバーとは乗り継ぎ地で24時間以上滞在してから目的地に向かうことです。乗り継ぎ地の台北でストップオーバーして、シンガポールに行くついでor日本に帰国するついでに台北も観光したい場合は追加で20,000マイルが必要で、合計でエコノミークラスなら55,000マイル、ビジネスクラスなら70,000マイルが必要になります。ストップオーバーして経由地で観光したいならJALマイルやANAマイルの方がレートも良く機材も良いため、ダイナスティフライヤーを利用した周遊はおすすめしません。

以上の通り、色々な懸念点はありますが、すでにダイナスティフライヤー会員の方やアメックスのカードをお持ちの方は注目すべき条件です。

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関連記事:マイル別 おすすめクレジットカード

JALマイルとANAマイルを中心に、世の中には数えきれないほどのマイレージが貯まるクレジットカードがあります。

カードがありすぎて、どのカードを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこそこカードのことに詳しい方でも、日々新しいカードが誕生している状況で、最新情報をウォッチし続けるのは難しいと思います。

そこで、暮らしの達人では、たくさんマイルの貯まるクレジットカードをマイル別に厳選して紹介しています。

特典航空券への近道になるよう、関連記事をお役立てください。

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関連記事1:マイル別 おすすめのクレジットカード
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関連記事2:必要マイル早見表
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