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航空会社別、日本-カンボジア・プノンペン便 特典航空券のマイル数を徹底比較

公開年月日 : 2016/12/08 更新年月日 : 2018/05/17

日本とカンボジア国旗

近年日本からの観光客が増加しているカンボジア。これまで日本から首都のプノンペンにはベトナム・ホーチミン、タイ・バンコクなどを経由して行き来する方法が一般的でしたが、全日空が2016年に待望の成田~プノンペン直行便を就航したことで大きな話題となりました。これにより、日本人観光客の増加がますます見込まれると言われています。

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日本~カンボジア・プノンペン(プノンペン国際空港)直行便/主な乗り継ぎ便

航空会社/レターコード マイル アライアンス 就航空港 シートクラス
【乗継】キャセイパシフィック航空/CX※1 アジアマイル ワンワールド 香港乗り継ぎ など ビジネス/エコノミー
全日空/NH ANAマイレージクラブ スターアライアンス 成田 ビジネス/エコノミー
【乗継】チャイナエアライン/CI ダイナスティ・フライヤー スカイチーム 桃園(台北)乗り継ぎ など ビジネス/エコノミー

:シートクラスは「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」の3種類に分類しています。会社によって、シートの名称が異なりますが、表中では「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」に統一しています。
※1:香港-プノンペン間は香港ドラゴン航空/KAが運航しています。

アメックスやダイナースのポイントを貯めていたり、複数の航空会社のマイルを貯めていたりする人が、マイルからカンボジア行きの特典航空券に交換する場合、フライト時間が最も短いのは当然ながら全日空の直行便ですが、あえて乗り継ぎ便を選び、乗り継ぎ地での観光も楽しみたい周遊プランを計画している方も多いと思います。

しかし、特典航空券の交換に必要になるマイル数は、使用するマイルや航空会社によってバラバラなので、どれがお得なのかを自分で調べて比較するのはとても大変です。

そこで、日本とカンボジア・プノンペンの往復特典航空券に必要なマイル数を調査した結果、最も必要マイル数が少ないのはANAマイルを全日空の成田~プノンペン直行便の特典航空券と交換する場合であることがわかりました。この他に、ワンワールドではブリティッシュエアウェイズのAviosポイントを使って香港を経由する方法、スカイチームではチャイナエアラインのダイナスティ・フライヤーを使って台北を経由する方法も比較的好条件で交換できることがわかりました。

お得なマイルx航空会社の組み合わせ
エコノミークラス[直行便]:ANAマイルx全日空(30,000~38,000
エコノミークラス[乗継便]:Aviosポイントxキャセイパシフィック航空(35,000)、ダイナスティ・フライヤーxチャイナエアライン(35,000
ビジネスクラス[直行便]:ANAマイルx全日空(55,000~63,000
ビジネスクラス[乗継便]:ダイナスティ・フライヤーxチャイナエアライン(50,000

この記事では、調査結果について詳しく紹介していますのでお役立てください。

調査結果:日本~カンボジア・プノンペン国際線特典航空券 最低必要マイル数(往復)

使用するマイル 交換する特典航空券 エコノミー ビジネス ファースト
日本航空
JALマイレージバンク
キャセイパシフィック航空/CX
(香港乗り継ぎ)
37,000 60,000
ブリティッシュエアウェイズ
Aviosポイント
キャセイパシフィック航空/CX
(香港乗り継ぎ)
35,000 70,000
キャセイパシフィック航空
アジアマイル
キャセイパシフィック航空/CX
(香港乗り継ぎ)
45,000 80,000
マレーシア航空
エンリッチ
キャセイパシフィック航空/CX
(香港乗り継ぎ)
65,000 125,000
全日空
ANAマイレージクラブ
全日空/NH 30,000/ローシーズン※1
35,000/レギュラーシーズン※1
38,000/ハイシーズン※1
55,000/ローシーズン※1
60,000/レギュラーシーズン※1
63,000/ハイシーズン※1
ユナイテッド航空
マイレージ・プラス
全日空/NH 40,000 90,000
大韓航空
スカイパス
大韓航空/KE
(仁川乗り継ぎ)
50,000/通常期
75,000/ピーク期
70,000/通常期
105,000/ピーク期
チャイナエアライン
ダイナスティ・フライヤー
チャイナエアライン/CI
(台北乗り継ぎ)
35,000 50,000

:2018年5月17日時点の情報です。特典航空券への交換に必要なマイル数が旅程距離によって算出される場合は、特別な記述がない限り成田空港を起点としています。利用空港や経由地、日程等によって変動する場合がありますので、ご計画の際は必ず公式サイトおよびコールセンターでご確認ください。
※1:シーズンによって必要マイル数が異なります。ローシーズン(閑散期)、レギュラーシーズン(通常期)、ハイシーズン(繁忙期)の期間は公式サイト-ANA国際線特典航空券 搭乗日を確認をご確認ください。

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解説:ANAマイルが断トツの好レート。ワンワールドはAviosポイントとJALマイル、スカイチームならダイナスティ・フライヤーがおすすめ

ANAマイル:唯一の直行便、全日空の特典航空券に最も好条件で交換できる

ANAのロゴ

ANAマイルは、プノンペンへの唯一の直行便である全日空の特典航空券に最も少ないマイル数で交換できるので、乗り継ぎなしでプノンペンに行くならANAマイルで決まりです。この組み合わせは交換レートと利便性、いずれにおいても優れています。直行便で気軽に渡航するならANAマイルを利用しない手はありません。

ANAマイルを全日空の特典航空券に交換する際には、搭乗日によって、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンに分類されていて、それぞれ必要マイル数が異なることに注意が必要です。年間およそ4か月間がローシーズンに設定されており、その期間が狙い目です。エコノミークラスの特典航空券を見てみると、ローシーズンであれば30,000マイル、レギュラーシーズンであっても35,000マイルと、他のどの特典航空券よりもお得に交換できます。ハイシーズンだけは38,000マイルとなり、他の組み合わせよりもレートは悪くなりますが、それでも直行便であることを考慮すれば、十分価値が高いと言えるでしょう。

ビジネスクラスにおいても、ローシーズンなら55,000マイル、レギューラーシーズンなら60,000マイルと、ダイナスティ・フライヤーxチャイナエアラインの組み合わせに次ぐ好条件で交換できます。

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Aviosポイント:少ないマイル数で香港・プノンペンの周遊観光ルートが計画できる

ブリティッシュ・エアウェイズのロゴ

ブリティッシュエアウェイズのマイレージである「エグゼクティブクラブ」の Aviosポイントで交換できる提携航空会社の特典航空券を使って日本からプノンペンに行くルートを探したところ、キャセイパシフィック航空または日本航空便を利用し、香港を経由してキャセイパシフィック航空グループの香港ドラゴン航空(KA208・KA206便)を利用してプノンペン国際空港に向かう方法がありました。

この方法なら、ANAマイルのレギュラーシーズンと同じ35,000マイルで提携航空会社の特典航空券に交換できる上に、年間を通じて必要マイル数は変わらないので、ゴールデンウィークや年末やお盆前後のハイシーズンに限ってはANAマイルよりも少ないマイル数でエコノミークラスの特典航空券に交換できます。

さらに、もうひとつの魅力はAviosポイントと交換した特典航空券は乗継地でも24時間以上の滞在ができることです。つまり、たったの35,000マイルで香港とプノンペンの2都市を観光できるのです。香港から電車やフェリーで移動できるマカオや深センも含めれば4都市の観光だって可能です。

多くのマイレージプログラムでは乗継地・経由地での24時間以上の滞在、いわゆるストップオーバーが禁止されていたり、追加マイルが必要だったり、回数が制限されるなど何かしらの制約が発生します。Aviosポイントでもストップオーバーという仕組みはなく、2つの路線に乗る場合は各区間ごとに必要マイルを計算して、2つの独立した特典航空券として交換するため、各便の間の時間は1日以上であっても問題なく、飛行機が着陸した地域でゆっくり滞在できるメリットがあります。

「ブリティッシュエアウェイズは乗らないからマイルを貯める機会がないよ」と思うかもしれませんがそんなことはありません。たとえフライトをしなくてもアメリカン・エキスプレスが発行する一部のカードで100円のカード利用で1マイル以上を貯めることができます。(Aviosポイントが貯められるクレジットカードは、ブリティッシュエアウェイズのマイルが貯まるおすすめのクレジットカードのページで紹介しています)

プノンペンに渡航予定のアメックスの会員ならば、これらの特徴を理解したうえで、Aviosポイントへの交換・保有を検討してみてはいかがでしょうか。

ブリティッシュエアウェイズのマイルが貯まるおすすめのクレジットカード

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ダイナスティ・フライヤー:台北乗継便だが、ビジネスクラスの交換レートが一番お得

チャイナエアラインのロゴ

最後に、台湾のフラッグキャリアであるチャイナエアラインの「ダイナスティ・フライヤー」が自社便の特典航空券と好条件で交換できるのも見逃せません。

エコノミークラスはANAマイルx全日空のレギュラーシーズンと同じ35,000マイル、ビジネスクラスの特典航空券はたったの50,000マイル。ビジネスクラスはすべてのマイルの中で最もお得なレートです。

「チャイナエアラインは乗らないからマイルを貯める機会がないよ 」なんて思わないでください。ブリティッシュエアウェイズと同様に、アメリカン・エキスプレスが発行する一部のクレジットカードならカードの利用100円につき1マイル以上を貯めることができます。アメックスの会員ならば、すぐにマイル移行ができるので特典航空券を利用するハードルも低いです。

チャイナエアライン・ダイナスティフライヤーが貯まるおすすめのクレジットカード

ただし、チャイナエアラインにおいても日本~プノンペンの直行便はなく、台北での乗り継ぎが必要になります。また、台北で観光するためにストップオーバー(24時間以上の滞在)をした場合、20,000マイルが追加されるため、ビジネスクラスの場合は合計70,000マイルが必要です。この場合、ANAマイルからエバー航空の特典航空券に交換した方が少ないマイル数ストップオーバーが可能です。

  • 台北での乗り継ぎが必要になるため直行便と比べて飛行時間が多い
  • 台北でのストップオーバーは追加で20,000マイルが必要
  • ビジネスクラスのシートはリクライニングが浅い(傾斜はおよそ120度)
  • 東アジアの主要航空会社の中で最も死亡事故が多い

以上の通り、色々な懸念点はありますが、すでにダイナスティ・フライヤー会員の方やアメックスのカードをお持ちの方は注目すべき条件です。

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関連記事:各社のマイルが貯まるおすすめクレジットカード

JALカードやANAカードを中心に、世の中には数えきれないほどのマイレージが貯まるクレジットカードがあります。

カードがありすぎて、どのカードを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

また、ブリティッシュエアウェイズのAviosポイントなど、その航空会社にフライトする機会はなくともクレジットカードで貯めたポイントからマイルに交換するなど、マイルを貯めるテクニックはたくさんあります。

そこそこカードのことに詳しい方でも、日々新しいカードが誕生している状況で、最新情報をウォッチし続けるのは難しいと思います。

暮らしの達人では、航空会社ごとに得するクレジットカードや、たくさんマイルの貯まるクレジットカードを厳選して紹介しています。

特典航空券への近道になるよう、関連記事をお役立てください。

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