航空会社別、日本-香港便 特典航空券のマイル数を徹底比較
100万ドルの夜景が堪能できるシンフォニーオブライツ、ヴィクトリアピーク、ディズニーランドなど、一大観光都市であり経済都市である香港には、シーズン問わず多くの日本人観光客が訪れています。香港には現在、JAL日本航空、ANA全日空、キャセイパシフィック航空などの大手航空会社から、ピーチ航空をはじめとした格安航空会社LCCなど合計10社の直行便と1社の乗継便が運航しています。
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航空会社/レターコード | マイル | アライアンス | 就航空港 | シートクラス |
---|---|---|---|---|
日本航空/JL | JALマイレージバンク | ワンワールド | 成田、羽田 | ビジネス/エコノミー |
キャセイパシフィック航空/CX | アジアマイル | ワンワールド | 成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌、那覇 | ファースト/ビジネス/エコノミー |
全日空/NH | ANAマイレージクラブ | スターアライアンス | 成田、羽田、関西、中部 | ビジネス/エコノミー |
エアインディア/AI | フライングリターンズ | スターアライアンス | 関西 | ビジネス/エコノミー |
エチオピア航空/ET | シバマイルズ | スターアライアンス | 成田 | ビジネス/エコノミー |
【乗継】チャイナエアライン/CI | ダイナスティ・フライヤー | スカイチーム | 桃園(台北)乗り継ぎ など | ビジネス/エコノミー |
バニラエア/JW | – | – | 成田 | エコノミー |
ジェットスタージャパン/GK | フリークエントフライヤー | – | 成田、関西 | エコノミー |
香港エキスプレス航空/UO | reward-U | – | 成田、羽田、関西、中部、広島、鹿児島、福岡、熊本、高松、石垣 | エコノミー |
香港航空/HX | フォーチュンウィングスクラブ | – | 成田、関西、札幌、岡山、鳥取、宮崎、鹿児島、那覇 | ビジネス/エコノミー |
ピーチ航空/MM | – | – | 関西 | エコノミー |
※:シートクラスは「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」の3種類に分類しています。会社によって、シートの名称が異なりますが、表中では「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」に統一しています。
香港に無料で旅するために、マイルを利用して航空会社の特典航空券に交換する場合、必要になるマイル数は使用するマイルや航空会社によってバラバラです。
そうなると、これからマイルを貯める人や複数のマイルを貯めている人にとって、香港に行くにはどのマイルを使ってどこの航空会社の特典航空券に交換するのが一番お得なのか気になるところではないでしょうか?
そこで、日本と香港の往復特典航空券に必要なマイル数を調査した結果、JALマイルやANAマイルの他にブリッティッシュエアウェイズのAviosポイントがお得なことや、ANAマイルからエアインディアやエチオピア航空という日本への就航便の少ない第三国の航空会社の特典航空券に比較的好条件で交換できることがわかりました。
- お得なマイルx航空会社の組み合わせ
- エコノミークラス[直行便]:JALマイルx日本航空(17,000~)、ANAマイルx全日空orエアインディアorエチオピア航空(17,000~)、Aviosポイントx日本航空orキャセイパシフィック(20,000)
- ビジネスクラス[直行便]:ANAマイルx全日空(35,000~)、ANAマイルxエアインディアorエチオピア航空(40,000)、JALマイルx日本航空(40,000~)
- ファーストクラス[直行便]:JALマイルxキャセイパシフィック航空(65,000)
一方、香港が拠点のキャセイパシフィック航空のアジア・マイルはJALマイルやAviosポイントと比較して交換レートが悪いため、キャセイパシフィック航空でフライトした際はアジア・マイルでなく、同じワンワールドに加盟している日本航空やブリティッシュエアウェイズのマイルに加算した方がお得と言えます。
この記事では、調査結果について詳しく紹介していますのでお役立てください。
目次
調査結果:日本~香港国際線特典航空券 最低必要マイル数(往復)
使用するマイル | 交換する特典航空券 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
---|---|---|---|---|
日本航空 JALマイレージバンク |
日本航空/JL | 17,000/JALカード割引※1 18,000/ディスカウントマイル※1 20,000/通常 |
40,000/曜日限定特典※2 48,000/通常 |
– |
キャセイパシフィック航空/CX | 21,000 | 42,000 | 65,000 | |
キャセイパシフィック航空 アジアマイル |
キャセイパシフィック航空/CX | 30,000 | 50,000 | 70,000 |
ブリティッシュエアウェイズ Aviosポイント |
日本航空/JL | 20,000 | 40,000 | – |
キャセイパシフィック航空/CX | 20,000 | 40,000 | 80,000 | |
全日空 ANAマイレージクラブ |
全日空/NH | 17,000/ローシーズン※3 20,000/レギュラーシーズン※3 23,000/ハイシーズン※3 |
35,000/ローシーズン※3 40,000/レギュラーシーズン※3 43,000/ハイシーズン※3 |
– |
エアインディア/AI | 20,000 | 40,000 | – | |
エチオピア航空/ET | 20,000 | 40,000 | – | |
エアインディア フライングリターンズ |
全日空/NH | 30,000 | 60,000 | – |
エアインディア/AI | 30,000 | 60,000 | – | |
エチオピア航空/ET | 30,000 | 60,000 | – | |
エチオピア航空 シバマイルズ |
全日空/NH | 40,000 | 60,000 | – |
エアインディア/AI | 40,000 | 60,000 | – | |
エチオピア航空/ET | 20,000 | 30,000 | – | |
ユナイテッド航空 マイレージ・プラス |
全日空/NH | 30,000 | 60,000 | – |
エアインディア/AI | 30,000 | 60,000 | – | |
エチオピア航空/ET | 30,000 | 60,000 | – | |
デルタ航空 スカイマイル |
チャイナエアライン/CI (台北乗り継ぎ) |
35,000 | 60,000 | – |
大韓航空 スカイパス |
チャイナエアライン/CI (台北乗り継ぎ) |
50,000 | 75,000 | – |
チャイナエアライン ダイナスティ・フライヤー |
チャイナエアライン/CI (台北乗り継ぎ) |
35,000 | 50,000 | – |
※:2018年5月14日時点の情報です。特典航空券への交換に必要なマイル数が旅程距離によって算出される場合は、特別な記述がない限り成田空港を起点としています。利用空港や経由地、日程等によって変動する場合がありますので、ご計画の際は必ず公式サイトおよびコールセンターでご確認ください。
※1:シーズンによって必要マイル数が異なります。ディスカウントマイル/JALカード割引適用期は公式サイト-JAL国際線特典航空券 マイル早見表をご確認ください。
※2:2019年3月31日の搭乗まで、火・水・木・金の日本発便、月・火・水・木の海外発便を優待レートで交換可能。(対象外期間などの確認はこちら)
※3:シーズンによって必要マイル数が異なります。ローシーズン(閑散期)、レギュラーシーズン(通常期)、ハイシーズン(繁忙期)の期間は公式サイト-ANA国際線特典航空券 搭乗日を確認をご確認ください。
解説:JAL&ANAマイル、ブリティッシュエアウェイズのAviosポイントがお得
Aviosポイント:JALやキャセイの特典航空券にいつでも好条件で交換できる
ブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブクラブは、年間を通していつでも比較的高レートで日本航空とキャセイパシフィックの日本~香港エコノミークラス特典航空券に交換できます。(エグゼクティブクラブでは、フライトなどでAviosポイントというマイルが貯まります。)
ブリティッシュエアウェイズのAvoisポイントなんて知らないという方も多いかもしれませんが、ブリティッシュエアウェイズは日本航空やキャセイパシフィック航空と同じワンワールドに加盟しているため、Aviosポイントを使ってJALおよびキャセイパシフィック航空いずれの特典航空券にも交換することができるのです。交換レートはエコノミークラスの往復航空券なら、年末でもお盆でもいつでも20,000マイルで年間を通じて好条件で交換できます。
この他にも、エグゼクティブクラブ(Aviosポイント)は、JALマイルやアジア・マイルにはない魅力的なサービス内容でも注目を集めます。
- 特典航空券が利用できないブラックアウト期間がないこと(JALマイルはお盆や年末の利用不可)
- 10,000マイルで片道特典航空券も取得可(JALマイルは往復航空券のみ可)
- 当日出発便の特典航空券も取得可能(JALマイルは4日前の予約必須)
「ブリティッシュエアウェイズは乗らないからマイルを貯める機会がないよ」と思うかもしれませんがそんなことはありません。たとえフライトをしなくてもアメリカン・エキスプレスが発行する一部のカードで100円のカード利用で1マイル以上を貯めることができます。エリアによってはJALマイルよりもお得なレートで特典航空券に交換できるため、ネットでその情報が拡散されて以降一部のユーザーに大人気のマイルです(Aviosポイントが貯められるクレジットカードは、ブリティッシュエアウェイズのマイルが貯まるおすすめのクレジットカードのページで紹介しています)。
注意点として、特典航空券に交換する際に必要なマイル数は出発地点から到着地点までの片道1区間ごとに算出されることが挙げられます。たとえば、日本発のキャセイパシフィック航空の中には、CX450やCX531など、台北を経由して香港に向かう便があります。この場合は、日本→台北、台北→香港それぞれ個別に必要マイルが計算されるため、直行便と比べると1.5倍程度のマイル(29,000マイル)が必要になります。つまり、これらAviosポイントでこれらの経由便の特典航空券に交換すると、直行便と比べて損になってしまいます。29,000マイルを使って経由便に乗るくらいなら、日本~台北、台北~香港と別の便を使い、香港だけでなく台北でも滞在を楽しむ周遊プランとしたほうがよいでしょう。ただしこのような香港・台北周遊プランを希望するのであれば、後述するJALマイルx提携航空会社便(17,000マイル~)を利用したほうが少ないマイル数で交換できます。
アメックスの会員ならば、これらの特徴を理解したうえで、Aviosポイントへの交換・保有を検討してみてはいかがでしょうか。
JALマイル:ディスカウント期間を狙って日本航空の特典に交換するのが一番お得
JALマイルは、期間限定ではありますが、最も少ないマイル数でJAL便の日本~香港エコノミークラス特典航空券に交換できます。JALマイルは、ディスカウント期間を設定していて、搭乗日がディスカウント期間に該当する場合は、 日本航空JAL便の日本~香港エコノミークラス往復特典航空券を18,000マイル、さらにJALカード会員なら17,000マイルで交換することができます。適用期間は年間3か月程度が設定されており、2016年は4月1日~6月30日でした。通常期間は20,000マイル必要ですので、ディスカウント期間を利用したエコノミークラスはメチャメチャお得です。
また、JALマイルを、JAL便ではなく提携航空会社の特典航空券に交換する場合には、乗り継ぎ地点でのストップオーバー(24時間以上の滞在)が3回まで許可されています。たとえば、21,000マイルでキャセイパシフィックの特典航空券に交換すれば、成田からCX451便で台北に向かい、2泊した後にキャセイパシフィック航空のCX531便で香港へ行くことができます。つまり、JALマイルならたった21,000マイルで台北と香港の2都市を楽しめるのです。Aviosポイントやデルタスカイマイルなどストップオーバーが制限されているマイルが多い中、複数都市を観光できるJALマイルならではの楽しみ方を覚えておきましょう。
一方でビジネスクラスの交換レートは今年に入って改悪されてしまい、ANAマイルと比べて見劣りする結果になりました。しかし、日本航空自社便の特典航空券に限り、日本発が「火・水・木・金」、海外発が「月・火・水・木」になる場合は通常よりも少ないマイルで特典航空券に交換できる曜日限定特典が適用され、すべてのマイルの中でもトップクラスの好条件で交換できます。週4日も該当するため、出発日と帰国日を調整して旅の計画を立てればお得にマイル交換ができます。
ANAマイル:全日空、エアインディア、エチオピア航空の特典航空券に好条件で交換できる
ANAマイルは全日空の他に、エアインディア、エチオピア航空の特典航空券に交換でき、交換レートもJALマイルに次いで好条件で交換できます。
ANAマイルを全日空自社便の特典航空券に交換する際には、搭乗日によって、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンに分類されていて、それぞれ必要マイル数が異なることに注意が必要です。年間およそ4か月間がローシーズンに設定されており、その期間が狙い目です。エコノミークラスの特典航空券を見てみると、最も良い条件で特典航空券に交換できるJALマイルよりも1,000マイル多く必要ですが、それでも他の航空会社と比較するとお得なレートであることがわかります。
また、直行便のビジネスクラスでフライトしたい場合にもANAマイルはおすすめです。特にローシーズンであれば自社便の特典航空券なら35,000マイルと、他の直行便の航空会社と比べても少ない必要マイル数で交換できます。また、エアインディアやエチオピア航空のビジネスクラス特典航空券に交換すればシーズンを問わず40,000マイルで交換できます。
3社のビジネスクラスのシートを比較すると、全日空の東京-香港便は羽田・成田いずれもボーイング767という古めの機種で、ビジネスクラスのシートでもフルフラットになりません。これに対してエチオピア航空とエアインディアは、いずれも全日空がサンノゼ便やシアトル便といった長距離路線で使用しているボーイング787-8という新しい機種を導入しています。シートの幅やピッチも広く、フルフラット仕様。わずか5時間程度のフライトにもかかわらず贅沢の極みです(個人の感想です)。
せっかく同じくらいのマイルを消費するなら、旅の楽しみとしてシートや機内サービスの良し悪しも比較して特典航空券を選ぶことをおすすめします。
関連記事:各社のマイルが貯まるおすすめクレジットカード
JALカードやANAカードを中心に、世の中には数えきれないほどのマイレージが貯まるクレジットカードがあります。
カードがありすぎて、どのカードを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
また、ブリティッシュエアウェイズのAviosポイントなど、その航空会社にフライトする機会はなくともクレジットカードで貯めたポイントからマイルに交換するなど、マイルを貯めるテクニックはたくさんあります。
そこそこカードのことに詳しい方でも、日々新しいカードが誕生している状況で、最新情報をウォッチし続けるのは難しいと思います。
暮らしの達人では、航空会社ごとに得するクレジットカードや、たくさんマイルの貯まるクレジットカードを厳選して紹介しています。
特典航空券への近道になるよう、関連記事をお役立てください。
- 関連記事1:マイル別 おすすめのクレジットカード
- ブリティッシュエアウェイズのAviosポイントがたくさん貯まるおすすめカード
- JALマイルがたくさん貯まるおすすめカード
- ANAマイルがたくさん貯まるおすすめカード
- 関連記事2:必要マイル早見表
- Aviosポイント 特典航空券 必要マイル数 一覧
- JALマイレージバンク 特典航空券 必要マイル数 一覧
- ANAマイレージクラブ 特典航空券 必要マイル数 一覧
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航空会社別:お得なクレジットカード一覧
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