楽天ペイ(R Pay)とは?利用方法からメリット、楽天カード以外でもお得に使えるか解説
画像引用元:楽天ペイ: カード払いをアプリひとつで(2019年4月23日取得)
2016年に、楽天株式会社からスマホ決済アプリの楽天ペイ(R Pay)がリリースされました。100億円キャンペーンなどで話題を呼んだPayPay、LINE Payなどと同じように、楽天ペイ加盟店でスマホだけを使って買い物することができます。
この記事では楽天ペイの使い方からお得な使いこなし術、そして楽天ペイの強みや注意点を紹介していきます。
目次
楽天ペイの使い方
楽天ペイを利用すればスマホのみで決済できるようになり、現金を持ち歩く必要もなくなります。しかし、使うためにはいくつかの準備が必要であることも事実です。
楽天ペイの導入方法、および支払いに利用する流れについて詳しく解説します。
始め方
まずは楽天ペイアプリを、iPhoneであればApp Store、AndroidであればGoogle Playからダウンロードしてください。アプリを探す時は「楽天ペイ」と検索すれば出てくるはずです。公式サイトにはUQコードが示されているので、そちらを読み取ればダウンロードページが開きます。
ダウンロードできたら、すでに楽天会員である方はメールアドレルおよびユーザーIDを入力してログインします。楽天会員でない方は、「楽天会員に登録(無料)」をタップしメールアドレスやユーザーID、さらに各種基本情報などの必要事項を記入して手続きを進めます。会員登録ができたら、楽天ペイアプリに戻り会員情報(IDおよびパスワード)を入力してログインしてください。
ログイン後は電話番号を入力することになりますが、認証番号が記されたSMSが送信されます。示された番号をアプリで入力して、さらにアプリ決済のお支払い元を設定します。クレジットカードや楽天キャッシュを指定したら設定は完了です。
決済方法
以下の5種類の決済方法があります。
- QR払い
- コード払い
- セルフ払い
- Suica払い
- 楽天Edy払い
QR払いは、店舗にQRコードが示されている場合に利用できる決済方法です。お支払い方法のところで「QR読み取り」を選択した上で実際にコードを読み込んでください。その後、支払金額の入力画面が出てくるので、支払金額を入力し確認します。
楽天ポイントや楽天キャッシュを利用する場合はチェックを入れた上でスライドしてください。以上で支払いは完了するので、店員さんに決済画面を見せれば終了です。
コード払いは、お店側に読み取り機がある場合に利用できる決済方法です。お支払い方法の画面で「R Payコード・QR払い」を選択してください。
楽天ポイントや楽天キャッシュを使う場合はチェックを入れます。アプリに表示されているバーコードをお店側に掲示し読み取ってもらうと決済完了です。
セルフ払いは、店舗側にQRコードがなく読み取り機もない場合でも利用できる決済方法です。アプリの画面からセルフを選択します。支払うお店を選択し金額を入力すると確認画面が出てくるので、楽天ポイントや楽天キャッシュを利用する場合はチェックを入れてスライドさせるとセルフ払いによる決済は完了です。
Suica払いは楽天ペイからSuicaにチャージし、その上でSuicaから支払う決済方法です。
まずはSuicaの新規発行を行い、その後も楽天ペイとモバイルSuicaを連携させなければなりません。連携すると楽天ペイのアプリ上からモバイルSuicaへのチャージが出来るようになります。ちなみに、楽天ペイからSuicaにチャージすると楽天ポイントが貯まります(条件あり)。
楽天Edy払いは、楽天ペイからチャージして楽天Edyで支払う方法です。利用するためには、まず楽天Edyを設定しなければなりません。
アプリを開き、「電子マネー」をタップします。「楽天Edyを始める」をタップすると設定の完了画面が現れるはずです。後は、楽天ペイアプリから随時クレジットカードや楽天ポイントなどを利用してチャージします。
決済する場合は加盟店にて楽天Edyで支払う旨を伝えると端末が出てくるので、スマホでタッチし「シャリーン」と音がなったら支払い完了です。
楽天ペイのメリット
楽天ペイを利用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?期間限定ポイントの活用や還元率を中心にお伝えします。
期間限定ポイントで買い物できる
期間限定ポイントとは様々なキャンペーンで獲得できるもので、有効期限が短く使い勝手が悪いことでも知られています。獲得したものの、結局期限が来てしまい活用できなかった方も少なくありません。
使い道に困ることが多い期間限定ポイントですが、楽天ペイでは優先的に利用できます。通常の楽天ポイントと期間限定ポイントの双方を持っている場合でも、基本的に期間限定ポイントから優先して使われるので安心してください。
実店舗で利用する場合は、アプリの利用設定の画面から「全部使う」または「一部使う」を選択するだけです。あとは自動的に期間限定ポイントが消費されるので、特に他に行うことはありません。
ただ利用可能なポイントには上限があるため、10万円分のポイントや20万円分のポイントを一度に使えるわけではありません(1回あたりの上限:30,000ポイント)。
コード払いの場合は、会員ランクによって一度に使えるポイント数は変わってくるので事前に確認しておきましょう。ちなみにレギュラー会員は一度に4,000ポイントまで、それ以上のランクの場合は20,000ポイントまでとなります
楽天カードからチャージして支払えば還元率1.5%
楽天ペイは楽天カードから楽天キャッシュにチャージして楽天ペイで支払うことで、支払額の1.5%分の楽天ポイントが貯まります(内訳は楽天カードからの還元1%+楽天ペイからの還元0.5%)。
つまり楽天ペイで最もお得に還元を受けるには楽天カードが必ず必要になります。
年会費(税込) | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
無料 | 1.0~3.0% | VISA, Master, JCB, AMEX |
楽天ペイを利用するなら楽天カードが必須。楽天カードから楽天キャッシュにチャージして、楽天キャッシュから支払うことで還元率は1.5%になる。楽天ペイの利用を検討している人は既に楽天カードを持っていると思うが、持ってなければ手に入れておこう。
新規入会+条件クリアで最大5,000円相当のポイントプレゼント!
- 新規入会後、「楽天e-NAVI」での受け取り申請でもれなく2,000ポイント付与
- 申込日の翌月末までに1回以上のカード利用で3,000ポイント付与(期間限定ポイント)
楽天ポイントカードとしても使える
楽天ペイアプリには楽天ポイントカード機能がついているため、実店舗で掲示した上で現金で決済してもポイントが獲得できます。また楽天ポイントがたまっている場合には、そのポイントで決済できるのです。
使用方法は楽天ペイアプリの右上に表示されている「楽天ポイントカードアイコン」をタップするだけです。楽天ポイントカードのバーコードが表示されるので、店頭などで掲示して読み取ってもらいます。ガソリンスタンドなど、カードを通すタイプの場合は読み取りできないのでご注意ください。
楽天ポイントカードをすでに持っている方も、カードを忘れてしまえばポイントは獲得できません。しかしアプリを導入していれば、カードを持ち歩かなくてもスマホ画面を掲示するだけで楽天ポイントを有効活用できるのです。
Suicaとしても使える
2020年5月25日より、楽天ペイでSuicaが発行できるようになりチャージも可能になりました。
楽天ペイアプリを利用して全国の鉄道約5,000駅、さらにはバス約5万台、そして交通系電子マネーとして約94万店舗で使えます。今回の提携により、JR東日本圏内が生活圏である方の利便性は格段に向上しました。
楽天ペイアプリからSuicaにチャージした場合のポイント還元率は0.5%であり、200円につき1ポイントの楽天ポイントが獲得できます。また楽天ポイントからSuicaへのチャージも可能です。
楽天Edyとしても使える(Androidのみ)
楽天ペイアプリから楽天Edyが使えるため、全国のコンビニやドラッグストア、レストランやスーパーでの決済にも利用できます。ただし、利用できるのはおサイフケータイに対応したAndroidスマホに限られます。
200円(税込み)の支払いごとに楽天ポイントが1ポイント獲得できます。さらに溜まった楽天ポイントを1ポイントあたり1円分としてEdyのチャージに利用できる点にも注目です。
楽天Edyで支払う際には、楽天ペイと異なりわざわざアプリを起動させる必要はなく、スマホをかざすだけで決済できます。クレジットカードだけではなく、現金からチャージできる点も見逃せません。
楽天Edyの設定方法は、楽天ペイアプリを起動し電子マネー「楽天Edy」をタップします。チャージ方法を選択して、あとは入金するだけです。設定自体は全てアプリ上からできるので、数十秒で終わることもあるでしょう。
楽天ペイのデメリット
メリットだけがあるわけではありません。楽天カード以外のクレジットカードだと還元率が大幅に下がってしまう、ポイントの付与タイミングの遅い、といった悪評もあります。
こちらでは、楽天ペイにおけるデメリットについて詳しくお伝えします。
楽天カード以外のクレジットカードだと魅力なし
楽天ペイでは、楽天カード以外にも様々なクレジットカードが登録できます。国際ブランドだとVisa、Mastercard、JCB、American Expressに対応しているため、ほとんどのカードが利用できると言っても過言ではありません。しかも上記の国際ブランドであれば、デビットカードの登録も可能です。しかし楽天カード以外のカード利用はおすすめできません。
楽天ペイのポイント還元率は1.5%としましたが、楽天カードからのチャージが条件であり実店舗利用の場合です。他にも楽天銀行かラクマからチャージすると1%還元であり、楽天ポイントで支払う場合も1%還元です。また楽天カードを支払い元で紐付けた場合も1%還元です。
楽天カードが絡む還元率は楽天カード限定であり、他のクレジットカードの場合は対象外となります。つまり楽天カード以外であれば1.0%の還元がなくなってしまうので、ポイント的な魅力がないに等しい状態となります。
楽天カード以外ではチャージできないところにも注目です。つまり楽天カードを保有していなければ支払い元にカードを登録して使用することになり、この場合は単にクレジットカードで支払ったのと同じことになります。楽天ペイ側からはポイントが付与されないため、支払い元のポイントしか得られません。
ポイント付与が遅い
ポイントが獲得できるまでに時間がかかるところもデメリットの一つです。
チャージ方法や支払い方法によってもポイントが獲得できる期間には違いがありますが、付与タイミングが支払いした月の翌々月末に設定されていることもあるのです。ひどい場合にはポイントが獲得できるまで3ヶ月近くかかることになるので、忘れた頃にポイントが加算されることになるでしょう。
楽天ペイが使える主なお店
画像引用元:楽天ペイ: アプリ決済が使えるお店(2019年4月23日取得)
コンビニやドラッグストア、飲食店や家電量販店など非常に多くの店舗で使えます。利用できる店舗も拡大中であり、使い勝手は日々良くなっていると言っても過言ではありません
利用者が多いと思われるコンビニは、セブンイレブン・ミニストップ・ファミリーマート・ローソン・ポプラ・デイリーヤマザキなど大手をしっかり抑えています。ドラッグストアはウエルシアやクスリのアオキ、スギ薬局やツルハドラッグ、そしてセイムスやジャパンなど、これまた大手で利用可能です。
最近では、大手スーパーのイトーヨーカドー、高速道路会社であるNEXCO西日本、大手デパートの大丸松坂屋が提携店となりました。
利用するか悩んでいる方は、楽天ペイの公式ページの「使えるお店」をチェックしてみましょう。利用頻度が高い店舗が含まれているかを確認した上で、アプリをダウンロードするか決めるのがおすすめです。
まとめ:楽天ペイは期間限定ポイントの使い道の1つとして使うのがおすすめ
楽天ペイの使い道としては、期間限定ポイントがメインとなるでしょう。使い勝手の悪い期間限定ポイントが、ネットショッピングや実店舗での買い物に優先的に使えるのは大きなメリットです。
また楽天カードの保有も、楽天ペイの利用における判断基準に大きく関わってきます。楽天カードを利用するか、それとも他のカードを利用するかで還元率も大きく異なるからです。
楽天ペイが利用できる店舗もご紹介しました。定期的に通っている店舗が複数あり、期間限定ポイントの失効が多い方、楽天カードを持っている方であれば利用すべきです。ポイント還元率も高いため、大きな節約になるでしょう。
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