スキャルピングのコツを伝授!それより知ってほしい「難易度」の問題
FXの取引手法の中でも「儲かる」と言われるスキャルピング取引。たった数分で手仕舞いするので、一瞬の判断力が必要になります。
ではスキャルピングで稼ぐためには、どのようなコツが必要になるのか6つ紹介します。
目次
スキャルピング6つのコツ
短時間で取引を繰り返すスキャルピングですが、何も考えなしに行ってしまうと損失が大きくなることも…。では、どうすればより効率的に利益を積み重ねられるのでしょうか。
ここではスキャルピングを成功に導くコツを一つずつ解説していきます。
基本は順張
もちろんFXで大きく儲けるためには逆張りが有効ですが、反転するタイミングを見極めるのは簡単ではありません。見誤ってしまえば、損失が膨大になる確率も高いため基本は順張です。そもそも順張はどのタイミングでエントリーしても利益を出せるタイミングが高く、小幅な利益を積み重ねていくスキャルピングとの相性は抜群です。
ちなみに順張とは、為替が上昇している時に買い、下落している時に売るという取引手法のことを指しています。つまり上昇トレンドと下降トレンドの流れに乗って取引をすすめていくことを指しているのです。トレンド相場になると、一定方向に向かっていく傾向になるため利益をあげられる可能性は高いです。
もちろん例えば米ドル/円で1通貨あたり1円の利益を短期間で狙う、というのは難しいかもしれません。しかしトレンド相場であれば、は短い間隔でも数銭から数十銭程度の上昇や下落は起こる可能性が高いため基本は順張で対処していくべきです。
スプレッドと約定力を重視して口座を選ぶ
スキャルピングは1日あたりで数十回や数百回など、膨大な量の取引を行う可能性があります。そこで気にしなければならないのが、FXの実質的手数料であるスプレッドです。
スプレッドとは売値と買値の価格差のことを指しており、仮に開きがあれば利益は縮小され損失が高まります。しかもスキャルピングは何度も繰り返し取引をするため、スプレッドの影響を極めて強く受けやすいわけです。数ヶ月に1回などの長期的な取引をしている場合には、スプレッドは特に気にならないでしょう。影響するのは決済時の1回のみです。しかしスキャルピングは1日で何回も取引するため、決済のたびに利益や損失に影響を与え続けることに…。スキャルピングで成功したいのであれば、スプレッドの狭いFX会社を選ぶ必要があります。
もう一点注目してほしいのが約定力です。約定力とは、注文した価格で約定を成立させる力のことを指しています。
つまりあなたが1米ドルを103.00円で購入するように注文を出した場合、103.00円ぴったりで注文できたのであれば約定力が強いと言え、103.10円など注文価格からずれて約定してしまった場合には約定力が弱いと言えます。そしてこのように注文価格と約定価格がずれることをスリッページと呼びます。
特に雇用統計などの経済指標発表時などに発生しやすいものですが、予定通りの取引ができない可能性が高いためスリッページが多発する業者の利用は避けましょう。特に小幅な利益を積み重ねるスキャルピングでは、ちょっとしたレートの違いも命取りです。
約定力に関しては、各FX会社の公式ページなどに「95%」などと明示してあるケースもあるので確認してください。またFX会社によってはノースリッページ注文と呼ばれる指定したレートで確実に決済される注文方法を用意しているので、活用してみるのもおすすめです。
ボラティリティの高い時間帯を使う
東京やロンドン、さらにはニューヨークなどのそれぞれの市場の取引時間が重なるタイミングに取引するのがスキャルピングを成功させるコツの一つです。
ボラリティとは価格の変動率を指しており、資金の出入りが激しい時をボラリティが高い、資金の出入りが寂しい時をボラリティが低いといいます。では、なぜボラリティが高い時間帯に取引するとスキャルピングが成功しやすいのでしょうか。
スキャルピングは短時間で利益を積み重ねていくことになるわけですが、相場に値動きがなければ利益が得るのが難しくなります。つまり前述した3つの市場が開いていない朝の早い時間帯などはほとんど資金の出入りがないため値動きが少なく、スキャルピングに適さない取引時間と言えるのです。
ボラリティが高い時間帯とされているのが、日本時間の夜の9時から10時くらいです。以上の時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場がともに開いている時間帯であり、しかもアメリカの経済指標が発表されることが多い時間帯でもあります。相場の変動が起きやすく、トレンド相場が発生しやすい時間帯でもあるので、うまく流れに乗ってスキャルピングで利益を積み重ねましょう。
一方でボラリティが低い時間帯とされているのが、日本時間の午前7時頃から午前9時頃までです。実はその時間帯は、日本・ロンドン・ニューヨークの大市場がどれも開いていません。市場にお金が回っていない時間帯となるため、ほとんど値動きがなくスキャルピングには適さないのです。
トレンドが出ている通貨ペアを選ぶ
スキャルピングで成功するための第一条件が順張なので、トレンドが出ている通貨ペアを選択しましょう。トレンドとは、一方方向に相場が動いていることを指しています。つまり上昇トレンドがでているときは買い、下降トレンドがでているときは売るのです。
ただ初心者であるとトレンドが出ているのが、それとも単なるレンジ相場であるのか、見分けがつかないことも多々あります。
そこで利用してほしいのが、取引プラットフォームであるMT4のレンジとトレンドを見分けるインジケーターです。ただでMT4を利用できる国内FXは限られているので注意してください。2020年現在で対応しているのは、FXTFや外為ファイネスト、JFXやGMO外貨などです。
またみんなのFXで提供している通貨強弱ツールでトレンドを確かめることも可能です。あくまで分析ツールなので、必ずしも予想通りに行くとは限りませんが、一定の参考情報にはなるでしょう。
テクニカル分析が必須
スキャルピングを成功させるためにはトレンドを見極める必要がありますが、そこに深く関わってくるのがテクニカル分析です。移動平均線やトレンドライン、RSIは初心者でも比較的簡単であり、活用するトレーダーも多いのでチャレンジしてみる価値はあります。
また経済指標分析も行っておくと良いでしょう。経済指標に関しては予測値もでているので、その予測値がどの程度であるかも確かめ、実際の発表とどのくらい誤差があるのかチェックするだけでも取引の成功率は変わってきます。
ちなみに予測値と実際の発表値が同程度であれば、トレンド相場は発生しない可能性が高いです。一方で予測値よりも結果が良ければその国の通貨が強くなり、悪ければその国の柄が弱くなるのが一般的です。
経済指標発表前に前もってポジションを持つ方法もありますが、為替相場がどちらに動くか分からずギャンブル的な要素もあるため、スキャルピングの場合は発表まで待つのがセオリーです。発表後にトレンドが発生したら、その流れに乗って注文と決済を繰り返しましょう。
利確・損切りの徹底
スキャルピングの成功で必要不可欠なのが、利確と損切りルールを徹底させることです。FXで特に失敗しやすいのが、利益が出るとすぐに決済し、損失が出ると長く保有するケース。取引にはお金もかかっているので、判断力を奪います。気づいた時には数万円や数十万円の損失に発展していることも…。
リスクを管理し、利益を確保するためにも利確・損切りを徹底させましょう。利益が出ていたとしても前もって予測していた相場に到達したら、決済して利益を確定させてください。リスクを回避するためにも、損切りも積極的に行いましょう。状況によっては、逆指値注文を利用するのも良いでしょう。
あなた独自の利確・損切りルールを決めておくのもおすすめです。例えば利益が30銭になったら利確、損失が20銭になったら損切り、などとルール化してしまうのです。一つ一つの取引で基準を変えてしまうと、その時の気持ち一つで利益が出たり損失が出たりなど不安定な取引を重ねることになります。1日に何十回も取引するスキャルピングだからこそ、利確・損切りの徹底は必要不可欠ですよ。
結論:スキャルピングのコツを知っても実践するのが難しい
ここまで紹介したコツを学んでも、活かすのは簡単ではありません。スキャルピングでは、その都度の判断が大事であり、経験が物を言う世界です。デイトレードであるとかスイングトレードで稼げなかったから、などの軽い気持ちでスキャルピングを試してみようとすると大失敗する恐れもあります。
そこで注目してほしいのが、FX初心者でもスキャルピングで稼ぐ方法です。実践すれば100%とは言えないものの、徐々に成功する確率は上昇するはずです。
そもそもスキャルピングの勝率で100%はありえません。まずは50%超えを目指し、徐々に55%や60%とアップさせていけばよいのです。一つ一つ経験を積んでいけば、将来的には、かなり高い確率で利益がただ気出せるようになりますよ。
FX初心者でもスキャルピングで稼ぐ方法
初心者にスキャルピングは難しいようにも感じるかもしれませんが、ここで紹介する2つの練習方法を実践することから始めてみてください。経験を積めばスキャルピングのコツもスムーズに実践できるようになり、より稼げるようになるはずです。
スキャルピングEAを利用する
そもそもスキャルピングは難しいものであり、利確および損切りを徹底するためのメンタルも求められます。大切なお金がかかっているので、損失のポジションの好転を待ってズルズルと引き伸ばしてしまい、結果ロスカットされてしまうケースも珍しくありません。それならいっそのこと自動売買に頼ったほうが良い結果が得られる可能性は高いでしょう。
スキャルピングEAと呼ばれるFX初心者でも自動売買システムもあり、プログラムが自動的にスキャルピング取引を実行してくれます。基本的には直近のトレンド方向に対し、順張でトレードを実行していきます。自分で一つずつ判断する必要もなく、リスク管理もしてくれるのでお手軽です。
必要なのは、MT4およびVPA、そしてスキャルピングEAのみです。それぞれについては別記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。
少額でスキャルピングの練習をする
1通貨から1,000通貨程度でスキャルピングの練習を積み重ねましょう。
自動売買でうまく利益があげられなかった方、トレードの腕前をあげたいと考えている方は実戦で経験を積みましょう。しかし、いきなり1万通貨や10万通貨などの高ロットで勝負するのは避けてください。いくら短時間の取引とはいえ、高額の取引となると大きな損失に繋がる可能性も出てくるからです。
少額のスキャルピングトレードでは、利益についてはそれほど重視しないでください。注目すべきは勝率です。どのような考えで取引して、どのくらいの勝率に達したのかをデータにまとめましょう。そしてより勝率が高い方法を活用して、将来的には大きな取引を行うのです。
ちなみに少額取引ができるFX業者は限られていますが、SBI FXトレードやネオモバFXのように1通貨から取引できるところもありますよ。
手数料 | 通貨ペア数 | 最小取引単位 |
---|---|---|
無料 | 26種類 | 1 |
スプレッド | ||
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 |
0.2銭 | 0.5銭 | 1.0銭 |
スキャルピングの練習でおすすめしたいのがネオモバFX。なぜなら1通貨から取引可能で、Tポイントを証拠金に使えるのと、ドル円を1,000通貨以下で取引した場合はスプレッドが0銭だから。しかも口座開設で400円相当のTポイントがもらえるので、それを使ってすぐに取引を始めることが可能。
ドル円1,000通貨までの取引はスプレッド0銭!
補足:スキャルピングすると口座凍結されるって本当?
基本的に、口座凍結される心配はありません。
都市伝説のように語られているのが、スキャルピングを行うと口座が凍結される系の話です。確かにスキャルピングはFX会社のサーバー等に影響を与える可能性もあるため、絶対に大丈夫とは言えません。しかし具体的にどのような行為を行うと口座凍結にするのかまでは、どのFX会社も明言していません。よって概ね問題なしと考えてよいのです。
ただ、どうしても不安という方であれば、JFXなどのスキャルピングを公認している会社を利用しましょう。ちなみにJFXの代表取締役の小林芳彦氏は、スキャルピングの名手としても知られています。リアルタイム配信でトレードしているところを見せてくれることもあり、その勝率の高さには驚かされます。彼のYoutube配信を観ながら、FXの勉強をするのも良いと思いますよ。
スキャルピングのコツを覚えて取引方法を判断しよう!
スキャルピングのコツを6つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?実践できそうでしょうか?
コツが分かったのであれば、とりあえず少額トレードや自動売買を確かめてみましょう。感触が良さそうであれば、継続していくのがおすすめです。
ただ、スキャルピングは合う合わないがはっきりしているため、無理をして行う必要はありません。あわないと思ったら素直に諦めましょう。そもそもFXの取引手法はスキャルピングだけではありません。デイトレードやスイングトレード、なかにはスワップポイントを目的とした数ヶ月や年間単位の取引方法もあるのです。