ループイフダンとは?儲かる?実績からおすすめの設定方法まで初心者向けに解説
FXの自動売買システムの1つに、「ループイフダン」と呼ばれるものがあります。これはFXの注文方法の「イフダン注文」を自動的に繰り返すプログラムであり、イフダン注文がループすることから「ループイフダン」と呼ばれています。
ループイフダンはFX初心者でも簡単に始めることができ、また、どうしたら利益が出るのかが非常に明確です。そのため、これまでFXをやったことがない全くのど素人にもおすすめできます。実際に、暮らしの達人スタッフの中にいるFX未経験者がループイフダンを試してみたところ、40万円の資金でいきなり月間5,162円の利益を出すことに成功しました(2019年8月1日〜31日の取引実績)。
その後も試行錯誤しながら、開始から4ヶ月経った現在の口座資産は432,798円で、32,798円のプラスとなっています。だいたい月に8,000円は稼げている計算です。
それではループイフダンに興味がある人に向けて、仕組みや設定方法についてど素人でも分かるように解説していきます。
目次
ループイフダンとは、イフダン注文を繰り返す自動売買システム
まずループイフダンは以下の2社のみが取り扱っています。
- アイネット証券:ループイフダン
- ひまわり証券:ループ・イフダン
今回はアイネット証券のループイフダンを試したのでこちらを基準に紹介しますが、アイネット証券もひまわり証券も仕組みは全く同じです。ただしアイネット証券の方が取り扱い通貨ペア数が多く、また、元々ループイフダンはアイネット証券の商品だという歴史があります。
FXの自動売買システムはたくさんあり、それぞれ様々な仕組みで動くようにプログラムされています。中にはどのようなロジックで動いているのが全くわからないようなシステムもあります。しかしループイフダンの場合は非常に明確で、「あらかじめ設定した通貨ペアを設定した値幅ごとに売買を繰り返す」だけです。
例えば「25銭値幅で買い注文」と設定すると、25銭の値動きがある度に買い注文が入ります。それと同時に、買いポジションを持っている状態で25銭の値上がりがあれば買いポジションを売って決済し、利益を確定させます。
- ループイフダン開始:買い1を新規注文
- 25銭上昇:買い2を新規注文&買い1を決済注文
- 25銭上昇:買い3を新規注文&買い2を決済注文
- 25銭下降:買い4を新規注文
- 25銭下降:買い5を新規注文
- 25銭上昇:買い5を決済注文
- 25銭上昇:買い4を決済注文
- 25銭下降:買い6を新規注文v
- 25銭上昇:買い6を決済注文
- 25銭上昇:買い7を新規注文&買い3を決済注文
上記の通り、25銭値上がり/値下がりする度に買いと決済を自動的に繰り返すわけです。
仕組みが明確なので、検証しやすいこともループイフダンのメリットです。FXど素人でも、ループイフダンを見守っている内に、より利益を出すためにはどう設定したら良いかを考えられるようになると思います。そうすることによってより利益を伸ばすことができますし、FXの勉強にも繋がります。
【実績】FXど素人の初心者でも40万円の資金で5,136円/月の利益を確定できた!ループイフダンの設定を紹介
今回、FXのトレード経験が0にも関わらずループイフダンを始めた結果、40万円を元手に1ヶ月で5,136円の利益を獲得しました。微々たる額ではありますが、月利で言えば1%という非常に高い利益率で不労所得を得たわけです。
ではループイフダンをどのように設定した結果、素人でもこれだけの利益を出すことができたのでしょうか?ループイフダンを設定する上でとにかく大事なのが、「通貨ペア選び」「値幅」「買いか売りか」の3つの設定です。今回40万円の元手で月利1%を出した時の設定は以下の通りです。
- 通貨ペア:カナダドル円
- 値幅:40銭
- ポジション:買い
- その他:初期値
ではなぜこの3つの設定を選んだのか、そしてなぜこの設定をおすすめするのかを解説していきます。
ループイフダンでおすすめの通貨ペアはカナダドル円
ループイフダンで利益を出すには「レンジ相場であること」が最も望ましい条件です。レンジ相場とは、一定の値幅で推移している相場のことを言います。
こちらは2005年から現在までのドル円チャートです。この中で長期的にレンジ相場を形成している部分に丸をつけました。この部分では一定の価格域の中で相場が上下しており、この時にループイフダンを動かしておくと利益をコツコツと積み上げることができます。
一方で矢印が付いている箇所は「トレンド相場」と言い、長期的に上昇または下降が続いてる状態の相場のことを言います。この状態でもうまくトレンドに乗せれば利益を出すことは可能ですが、「トレンドを読む力」が必要になります。
したがって初心者は、なるべく値動きが小さく、レンジ相場が続いている通貨ペアを選ぶべきなのです。ではレンジ相場が続いている通貨ペアはどれかと言うと、その答えはアイネット証券の公式サイトを見れば一目瞭然です。
画像引用元:ループイフダン®の目安資金表|アイネット証券(2019年12月13日取得)
公式サイト上に主要通貨ペアのレート変動幅一覧表があります。ここ10年単位で見ると、カナダドル円が最も値幅が狭い=長期的にレンジ相場を形成しやすい通貨ペアであることがわかります。したがって、まずはカナダドル円を選んでみることをおすすめします。
- ループイフダンはレンジ相場に強い=値動きが少ない通貨ペアを選択するべき
- 過去10年間のデータを見ると、カナダドル円の値幅が狭いのでおすすめ
値幅は証拠金に応じて試行錯誤して決めよう
通貨ペアの次は値幅を決めます。カナダドル円の場合は、以下の4つの値幅から選ぶことができます。
- 20銭ごとに売買する
- 40銭ごとに売買する
- 80銭ごとに売買する
- 100銭ごとに売買する
ここで設定する値幅が狭ければ狭いほど取引回数が多くなるのでたくさん利益を得ることができます。ただし、証拠金(=元手となるお金)が少ないとロスカットが発生して、強制的にポジションが決済されて大きな損失を招く恐れもあります。
したがって値幅の設定は、「どれだけ元手を用意できるか」「どれだけリスクを許容するか」によって適切な値が決まります。
画像引用元:ループイフダン®の目安資金表|アイネット証券(2019年12月13日取得)
適切な値はアイネット証券公式サイト上の、値幅と証拠金の目安表を見れば分かります。今回はそもそも元手が40万円と決まっていたので、40万円の証拠金があれば、40銭ごとに売買する設定にしても、だいたい15円の変動には耐えられる、ということがわかります。
カナダドル円は先ほど紹介した通り、10年間で34.4円の値動きが最大値です。したがって15円の変動に耐えられる「40万円の証拠金で40銭ごとに売買する」設定にしておけば、安心とはいかないまでも大損する可能性は低そうだ、という目論見です。
この設定はどれだけの資金を元手にできるかによるので、ベストな設定を断言することはできません。まずは目安証拠金を見て、自身の元手に合わせてなるべく広い値幅で試してみて、その後設定を変更してみると良いでしょう。
- 値幅が狭いほど売買回数が多くなるので利益も大きくなるが、値幅が狭いほど必要になる資金額も増える
- 値幅の最適な設定はいくらの金額を元手にするかによって変わる
- まずは80銭、100銭で様子を見て、その後証拠金を増やしたり、40銭に変えたりして最適な設定を見つけよう
買いか売りかはスワップで決めよう
それでは最後に、カナダドル円を決めた値幅で「買う」のか「売る」のかを決めます。
これについてベストな回答は「相場を分析し、今後上がる可能性が高ければ買い、下がる可能性が高ければ売り」ということになるのですが、そんなことがわかれば苦労はありません。
そこでおすすめしたいのが、スワップで決めることです。
スワップとは要するに金利です。ポジションを保有している状態でその日の取引終了時間を迎えると、金利を受け取れる、もしくは金利を払うことになります。
金利を受け取るか払うかは、ポジションが「買い」か「売り」かで変わります。カナダドル円の場合は「買いポジションを持った状態」でその日の取引終了時間を迎えると金利を受け取ることができます。
いくらもらえるのかはポジション数や日によって変わりますが、だいたい1日4円です。微々たる額ではありますが、日々お金が増えるのと減るのではモチベーションが全然違います。
ループイフダンは基本的に長期間を見据えてトレードします。値下がりして含み損が出てきたとしても、プラスに転じるまで我慢してポジションを持ち続けることが必要です。そんな時に例え4円でも毎日お金が減っていけば、すぐにでも損切りしたくなってしまうと思います。逆に4円でも入ってくればまだまだ持ち堪えよう、というモチベーションに繋がります。
したがって、初心者はスワップを受け取ることができる、カナダドル円の買いポジションで設定しましょう。
- 本来であれば今後の値動きを予想して買いか売りかを決めるのがベスト
- しかしそれは難しいので、スワップポイントがもらえるかどうかで決めよう
- カナダドル円の場合は買いポジション1つにつき、1日4円のスワップがもらえる(変動あり)
ループイフダンの心得:損が出るかどうかは自分次第!含み損と証拠金のバランスは毎日確認しよう
ここまで紹介してきた通り、FXでトレードしたことがない人でも「カナダドル円で」「40万円の証拠金をもとに40銭ごとに」「買いポジションを持つ」設定をすることで、初心者でも月利1%を達成することができました。
この成功体験をもとに、取引ポジション数を1,000通貨から2,000通貨に増やしたり、他の通貨ペアでも運用を開始してみたり、試行錯誤しながら現在5ヶ月目に入ります。
現在の資産額は432,798円なので32,798円の利益を確定できたわけですが、実は19,489円の含み損も抱えています。
ループイフダンはその仕組み上、常に含み損を抱えながら運用することになります。
あくまでも含み損なので今後相場が上向いて(ポジションによっては下がって)くれれば含み益に変わります。しかしこのまま暴落となると、ロスカットが発生して損失が確定してしまいます。そうならないためにも、しっかりと資金管理を行い、場合に応じて手動で損切りしたり、追加で入金したりしてロスカットを防ぎましょう。
ロスカットとは
ポジションを強制的に決済する仕組みのこと。FXは保有したポジションを任意のタイミングで決済して利益/損失を確定させます。しかし含み損がどんどん増えていき、あらかじめ設定された証拠金維持率を下回るとロスカットが発動してポジションが強制的に決済され、損失が確定します。ループイフダンの場合は全ての保有ポジションが一度に強制決済されるので恐ろしい。ロスカットを防ぐには証拠金をたくさん入金しておき、口座維持率(後述)を高めておくことが大事。
ループイフダンは「ほったらかしでもOK」と宣伝されることが多いのですが、ほったらかしは絶対に辞めましょう。もしもの時にすぐ対応できるよう、できれば毎日画面を確認して、現在の口座資産、評価損益、預り評価残高、口座維持率などを確認しておきましょう。
- 口座資産:口座に保管されているお金
- 評価損益:保有しているポジションの損益状態(基本的にマイナス)
- 預り評価残高:保有ポジションを決済した時の口座残高(最初に入金した金額 < 預り評価残高 だと儲かっている状態)
- 口座維持率:100%を下回るとロスカット!
リーマンショック時に買ったポジションは利益が出るまでに6年かかった
例えば2009年に発生したリーマンショック時に、今回紹介した設定でループイフダンを運用していたとすると、なんと6年間も含み損を我慢しなければ利益にならないことになります。特に最初の1年は先の見えない中で相場が下がり続ける中、今後上がることを信じてポジションを持ち続けるかどうかの選択を迫られます(もちろん意思決定をするの前にロスカットされてしまえば損失確定です。)
また、こちらは10月から12月のカナダドル円のチャートです。10月から11月にかけては相場がどんどん上昇していき、順調に買いポジションを増やしていきました。
しかし10月末あたりからは下落が始まり、10月に買ったポジションは11月の1ヶ月間で大きな含み損となってしまいました。
その後12月に入り一気に相場が回復し、10月のポジションをやっと決済することができました。
このように、カナダドル円の11月は含み損との戦いでした。含み損が増してくると損切りしたくなるものですが、以下の施策を使いながら、ロスカットされないように運用し続けることで、マイナスだったものがプラスに転じることもあります。
- 追加入金して証拠金を増やす
- ポジションをいくつか手動で決済(損切り)して口座維持率を上げる
- これ以上ポジションを増やさないように、ループイフダンの運用を停止する
もちろん耐えた結果余計に含み損が増えて、結局耐えられなくなってロスカットが発生し、「こんなことなら傷が浅いうちに損切りしておくべきたった」となるケースもあるでしょう。結局のところループイフダンは「どこまで耐えられるか」が勝負です。そのためにも余裕を持った資金を入金し、無理のない設定で売買することが大事です。
- ループイフダンで儲かるかどうかは「どれだけ我慢できるか」次第
- あのリーマンショックでも「6年」耐えられればプラスになった
- そのためにはとにかくロスカットされないように口座維持率を高めることが大切
- 口座維持率は500〜700%が安全水準とも言われている
ループイフダンの使い方
ループイフダンで儲ける方法がわかったところで、最後にループイフダンの使い方を解説していきます。
口座開設
画像引用元:FX初心者でも簡単に自動売買ループイフダン。満足のスワップポイントアイネットFX(2019年12月13日取得)
口座開設はこちらから初めてください。個人情報の入力や投資経験について入力すると、申し込みが完了します。その後審査が行われますが、よほどのことがない限り審査には通るのでご安心ください。
審査通過後、自宅にログインIDとパスワードが掲載された書類が届きます。
そしてこちらから「ダウンロード版 i-NET TRADER」をダウンロードして、ログインします。なおダウンロードせずに使えるブラウザ版もありますが、こちらは使ったことがないので説明は割愛します。
入金
ログイン後、入出金ボタンを押して金融機関情報登録・変更を押します。
金融機関登録後、同じくクイック入金を押して入金額を指定するとすぐに入金が完了します。クイック入金は振り込み手数料が無料なので、無駄なコストをかけずに入金できます。
入金額の反映を確認したら、取引を開始できます。
なお、出金も無料です。
ループイフダンは入出金をはじめ、取引手数料等も完全無料です。ただし、スプレッドと呼ばれる実質的な手数料があり、これがアイネット証券の利益になります。スプレッドはどのFX会社にもありますが、アイネット証券のループイフダンではその値が少々高め。スプレッドは低い方が利益を出しやすいので、トレーダーにとっては不利ではありますが、ループイフダンという初心者でも利益を出せるツールを使わせてもらっている以上、仕方ないコストかなと思います。
新規注文をして見守る
新規注文を行うには「ループイフダン注文」ボタンを押します。
ここから様々な設定ができますが、今回は「カナダドル円で」「40銭ごとに」「買いポジションを持つ」設定を紹介します。
まず「すべての通貨ペア」のチェックを外して、その後CADJPYにのみチェックを入れます。その下の「絞り込み」ボタンを押してから、「ループイフダンB40(CAD/JPY)」を選びます。
損切設定は賛否両論ありどちらでも良いと思いますが、初心者は「損切あり」を選んでおいた方が良いかと思います。取引数量もそのまま「1」にしておきましょう。
「次へ」を押すと最後に「最大ポジション数」が設定できますが、これも初期値のままで大丈夫です。
以上が完了したら「確認」ボタンを押してから「開始」を押すと、早速カナダドルが購入されます。その価格を基準に、40銭上がれば決済&新規買いが発動します。逆に40銭下がればポジションはそのまま&新たに新機買いが発動され、2つの買いポジションを持ちながらプラスに転じるのを待つことになります。
資産運用方法の1つとしてループイフダンを始めてみるのもおすすめ
以上、ループイフダンについての知識が深まったと思います。
ループイフダンはその仕組みから爆勝ちすることは難しいのですが、長期的にコツコツと利益を確定してくれます。当然元本割れのリスクもありますが、資産運用方法の1つとして組み込んでみる価値は十分にあるでしょう。
ぜひループイフダンを使うと共にFXにも慣れて、より確実にたくさん稼げるよう、勉強してみてください。