スリッページとは?注意点や防ぐ方法を徹底解説
ご存知の通り、FX会社の多くが取引手数料を無料にしています。
その一方でスプレッドを設けていて、このスプレッドが実質的に取引手数料の役目を果たしています。そのため、「手数料を抑えるにはとにかくスプレッドが狭いFX会社を選びましょう」というのが鉄則です。
しかし、実はスプレッド以外にスリッページも、取引コストを左右する大事な要素です。
ではスリッページとは一体なんなのか?そしてスリッページとはどのように付き合うべきなのか?スリッページについて詳しく解説していきます。
【この記事の内容まとめ】
- スリッページもスプレッドと並ぶ取引コスト
- スリッページが発生しにくい会社=取引コストが低い会社
- ヒロセ通商はスプレットが狭く、さらにスリッページが起こりにくいので最もおすすめ!
目次
スリッページとは?
スリッページはFX会社の利用者が注文した金額と、実際に約定された金額の差を指します。
基本的にFX会社は利用者が注文した金額でそのまま約定するように心がけています。
そうすることで利用者からの信頼感を得ていると言い換えても良いでしょう。
しかし、急激に相場が変動している場合は、利用者の注文金額と実際の約定の金額にされてしまうことがあります。
この生まれてしまった差のことをスリッページと呼んでいるのです。
スリッページはトレーダーにとってコストとなる可能性のある重要な要素です。
これを無視していると、実はスプレッドの狭いFX会社を利用していても損をしている可能性があるぐらいです。
スプレッドと並ぶ重要な項目であるスリッページについて以下ではさらに詳しくご説明します。
要注意!スリッページはトレーダーにとってのコスト
上記でも説明したとおり、スリッページは注文した金額と実際に約定した金額の差を指しています。
これが意味するところは、スリッページが発生する以上、私たちは想定していない金額で約定してしまうかもしれないということです。
時には想定よりも安く約定してしまう可能性もありますし、想定よりも大きな損失で約定してしまう可能性もあります。
それではスリッページがどのようなコストになると考えれば良いのでしょうか。
以下でスリッページがコストになる理由について具体的に計算をしてみます。
例えばFX会社で以下のような2社があったとします。
- A社:スプレッド0.4銭・スリッページなし
- B社:スプレッド0.1銭・スリッページの最大値0.5銭
B社の場合スリッページが最大値で発生してしまうと、実質的には手数料0.6銭で取引している計算となります。
スプレッドの仕事が魅力的なFX会社ではありますが、スリッページのことを踏まえると実は高いコストを支払う可能性があるのです。
それに対してA社はスリッページの発生がありませんのでコストは0.4銭です。
スリッページが発生するときのことを考えた場合、実はB社の方が低コストで取引できます。
このようにFXでコストを計算する際には、スプレッドやスリッページだけを計算するのではなく、両方を考慮した計算をして比較することが重要です。
スリッページの発生を防ぐ4つの方法
スリッページの発生を防ぐ方法は4つあります。
それぞれの方法について以下では詳しくご説明を続けます。
- 指値注文を行う:簡単に確実にスリッページを回避できるが、約定しないことも
- 許容スリッページを設定する:あえてスリッページを許容することで、約定しやすくなる
- 約定率が高いFX会社を使う:約定率が高い会社ならすべりにくい
- カバー先が多いFX会社を使う:カバー先が多い会社は価格のスリッページが起こりにくくスプレッドも広がりにくい
指値注文を行う
基本的にどこのFX会社を利用しても指値注文であればスリッページは発生しません。
そのためスリッページの発生を抑えたいのであれば、極力指値注文を利用することがおすすめです。
仕組みの詳細はここでは割愛しますが、指値注文を利用することでスリッページの発生を抑えられることだけ理解しとくと良いでしょう。
なお、逆指値注文はスリッページが発生してしまう可能性があります。
この点は誤って理解しないようにしておきましょう。
許容スリッページを設定する
許容スリッページを設定できるFX業者であれば、こちらの数値を設定しておくことが重要です。
すべてのFX業者で設定出るわけではありませんが、許容スリッページを設定できるのであれば、こちらを設定することで納得できるスリッページの範囲内でのみ取引が発生するようになります。
スリッページの発生を少なくしたいと考えるのであれば、許容スリッページの値を小さく設定することが重要です。
こうすることで、意図しないレートでの注文や約定が発生しないように調節することが可能となります。
その反面、許容スリッページの値を小さくすると、思うように注文や約定が成立しないことも考えられます。
設定した許容スリッページの値を超えていることが原因となり、注文がキャンセルされてしまうことが考えられるのです。
スリッページの発生を少なくするためには許容スリッページを小さくすることが重要ですが、デメリットが有る点についても理解はしておかなければなりません。
約定率が高いFX会社を使う
約定率の高いFX会社を利用することも大切です。
このようなFX会社を利用していれば、利用者が注文してから実際に約定するまでの時間が短く、スリッページの発生を抑えられます。
約定するまでの時間が長くなってしまうと、その間に相場が変動してしまう可能性があります。
そのことが原因となりスリッページが発生してしまうことがあるのです。
しかし、約定力の高いFX会社を利用すれば、相場が変動する前に約定を終了させられます。
スリッページが生まれる前に約定を済ませられるFX会社を選択することも重要です。
カバー先が多いFX会社を使う
カバー先の多いFX会社を利用することも一つの方法です。
会社名 | カバー先数 |
---|---|
GMO外貨 |
30社 |
楽天FX |
23社 |
ヒロセ通商「LION FX」 |
22社 |
GMOクリック証券 |
19社 |
FXプライムbyGMO「選べる外貨」 |
17社 |
みんなのFX |
11社 |
DMM FX |
9社 |
外為オンライン |
8社 |
OANDA証券 |
3社 |
FXTF |
3社 |
SBI FXトレード |
2社 |
JFX「MATRIX TRADER」 |
1社 |
基本的にFX会社は直接市場と取引をしているのではなく、カバー先と呼ばれる金融機関を経由して取引しています。
FX会社はカバー先の金融機関から提示されるレートを利用して利用者の注文を処理しています。
カバー先の多いFX会社を利用していれば、金融機関から提示されるレートの種類も多くなります。
つまり、利用者が意図した金額で約定しやすくなるのです。
逆にカバー先が少ない場合、金融機関から提示されるレートが少なくなります。
結果、思うようなレートで約定できずスリッページが発生してしまうことにつながります。
カバー先の多いFX会社を利用すれば、レートの種類が豊富でありスリッページの発生を抑えられます。
スリッページが発生しにくいおすすめFX会社
スリッページがどの程度発生するのかはFX会社によって異なる部分です。
また、自分で設定できるスリッページの値についてもFX会社によって大きく異なっている状況です。
そのような状況を踏まえて、どのFX会社を利用すれば良いのかを以下ではご紹介します。
ヒロセ通商:低スプレッドで約定力が高い
画像引用元:LION FX|ヒロセ通商(2019年9月25日取得)
ドル円のスプレッドは0.2円など、低スプレッドで利用できるFX会社です。
低スプレッドであるだけでも十分魅力的なFX会社とはなっているのですが、それに加えて約定率が高いFX会社です。
実際、矢野経済研究所調査によると、ヒロセ通商のスリッページ発生率は1%台です。
低い発生率となっていますので、ほとんど発生することのないFX会社であることが裏付けられます。
また、ヒロセ通商のカバー先は22社と多いものです。
そのこともスリッページが発生しにくい理由となっていますのでおすすめです。
- スリッページ発生率1%台と、ほぼスリッページ無縁
- カバー先も22社と豊富
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※条件クリア後にこちらから申し込みが必要です。
手数料 | 通貨ペア数 | 最小取引単位 |
---|---|---|
無料 | 50 | 1000 |
スプレッド | ||
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 1.0銭 |
スリッページ発生の可能性がほとんどない。しかもスプレッドも狭いので、実質的な取引コストはFX会社の中でも屈指の低さ。
FXプライムbyGMO:約定力に関する評判が豊富!
画像引用元:FXプライムbyGMO|まじめにFX。(2019年10月11日取得)
こちらも約定率99%のFX会社であり、口コミなどでも約定力を評価するものが豊富です。
また、約定率が高いことから、スリッページの発生に関する口コミも良いものが多く見受けられることが特長です。
その理由として考えられることにカバー先が17社と多いことが挙げられます。
多くの金融機関と取引しているFX会社であることからできることであり、約定力で選ぶならFXプライムbyGMOとの意見が定説です。
ただ、1万通貨ペア以下で取引をすると手数料が発生するFX会社でもあります。
小さな金額での取引を考えているのであれば、その点は意識しておかなければなりません。
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手数料 | 通貨ペア数 | 最小取引単位 |
---|---|---|
|
20 | 1000 |
スプレッド(原則固定) | ||
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 |
0.1銭 | 0.6銭 | 1.1銭 |
過去9年間で1度もサーバーダウンしたことがないという強靭なサーバーが魅力。取引手数料は有料だが、1万通貨以上での取引なら手数料無料。
手数料を抑えるためにはスプレッドとスリッページで比較してFX会社を選ぼう
FXの取引手数料を抑えるためには、スプレッドとスリッページの両方を意識することが重要です。
多くの人はスプレッドは意識できているものの、スリッページとの両方は意識できていないのが現状です。
FXの取引にはそれぞれがコストとなりますので、トータルでどの程度のコストがかかるのかに注目をして取引するように意識しましょう。