ショッピング保険付帯の法人カード
取り扱い金額が高額になりがちな法人カードだからこそ、ショッピング保険の有無は重要です。別名、買い物保険や動産総合保険とも呼ばれるこの保険は、クレジットカードで購入した商品が一定期間内に破損や盗難などの被害に合った際に、購入料金や修理費用を補償してくれるものです。
ショッピング保険が付帯した法人カードがあれば、商品購入から数カ月以内に商品が破損・盗難被害に遭ったとしても、補償を受けられます。補償時には最大1万円の自己負担が必要となりますが、保険料などの出費が必要ないので、全く同じスペックのカードでショッピング保険がついているカードとついていないカードがあれば、ついている方を選んだ方が確実にお得です。
この記事ではショッピング保険が付帯している法人カードを紹介していきますが、その前にショッピング保険ってどんなものなのかをおさらいしておきます。「保険の内容は知ってるから早くおすすめカードを教えてよ」という方は、ショッピング保険が付帯しているおすすめ法人カードを先にご覧ください。
ショッピング保険とは?サービス内容と使ってみた方の実例を紹介
例えばあなたがカメラを購入して使用していたところ、誤って落とし破損させてしまったとします。この場合、メーカー保証を受けることができません。しかし、商品購入時にショッピング保険が付帯したクレジットカードで購入しておくだけで、このような事故においても補償を受けられます。
細かい条件はカード会社によって異なりますが、基本的には購入から3ヶ月以内で、ショッピング保険を受けられる年間の限度額が数百万円となっています。補償金額は購入代金か修理代金のどちらか低い方から、0〜1万円の自己負担額を差し引いたものとなります。
その他、補償を受けるにあたって対象外となる商品やシチュエーションがあります。これもカード会社毎に異なりますが、基本的にはだいたい同じです。代表して三井住友カード株式会社から引用しますので参考にしてください。
- 補償の対象とならない主な商品
- 船舶(ヨット、モーターボートおよびボートを含む)、航空機、自動車、自動二輪車、原動機付自転車、自転車、雪上オートバイ、ゴーカート、ハンググライダー、パラグライダー、サーフボード、セーリングボート、ラジオコントロール模型およびこれらの付属品
- 移動電話、ポケットベルなどの携帯式通信機器およびこれらの付属品
- 義歯、義肢、コンタクトレンズその他これらに類するもの
- 動物および植物
- 現金、手形、小切手、その他の有価証券、印紙、切手、乗車券など(鉄道・船舶・航空機の乗車券・定期券・宿泊券・観光券および旅行券をいいます)、旅行者用小切手およびあらゆる種類のチケット
- 食料品
- 稿本、設計書、図案、帳簿その他これらに準ずるもの
- 不動産および不動産に準ずるもの
- 会員が従事する職業上の商品となるもの
- 補償を受けられない損害内容
- 会員または保険金を受け取る方の故意または重大な過失または法令違反に起因する損害
- 保険の目的の磨耗、使用による品質もしくは機能の低下、虫害、ねずみ喰い、または性質によるむれ、かび、変質、変色、さび、もしくは腐蝕によって生じた損害
- 商品の瑕疵、製作の欠陥による損害
- 戦争、暴動、その他の事変に起因する損害
- 国または公権力の行使に起因する損害
- 核燃料物質に起因する損害
- 紛失または置き忘れ(置き忘れ後に生じた盗難を含む)に起因する損害
- 水災、地震または噴火に起因もしくはこれらに随伴して生じた損害
- 詐欺または横領に起因する損害
- 故障による損害
- 商品の誤った使用に起因する損害
- 商品の配送中に生じた損害
- 管球類の単独損害
- 商品機能に直接関係のない汚損、擦損、塗料の剥落、その他外形上の損傷
- 楽器の音色・音質の変化、弦の切断など
- 美術品の損害に対する価値の下落
- 原因のいかんを問わず、温度、湿度の変化または空気の乾燥などにより生じた損害
- 商品の保管場所において、普通能力のある満15才以上の者の不在時に生じた損害
- (不在期間が引き続き72時間を超えない場合を除きます)
- 他人より委託されて購入した商品
この中で気になるのが、「会員または保険金を受け取る方の故意または重大な過失または法令違反に起因する損害」です。先ほどカメラを落とした話を例に挙げましたが、これは間違い無く会員の過失に起因する損害です。しかし、実際に「カメラを落とした」「PCにコーヒーをこぼした」ということが原因で商品を故障させた方でも、ショッピング保険の対象になったとの話を聞きます。
カード会社に上記のような原因で商品を破損させた場合でも補償を受けられるのか問い合わせてみたところ、「補償を受けられるかどうかは委託先の保険会社の判断によるので答えられない」という回答でした。このことからも、あまりに重大な過失でなければ補償を受けられると判断できます。
カードで決済するだけで誰でも簡単に補償を受けられるありがたいサービスですので、法人カードのメリットの1つとしてぜひご活用ください。それではお待たせいたしました。いよいよショッピング保険付帯のおすすめ法人カードを紹介していきます。
ショッピング保険が付帯しているおすすめ法人カード
ショッピング保険が付帯している法人カードはわりとあります。その中でも絶対におすすめなのがアメックスが発行するアメリカン・エキスプレス・ビジネスカードです。その理由は大きく2つあります。1点目はカメラを落としたり、PCを水没させたりと、利用者に明確な過失があった場合でも補償を受けられる(問い合わせた所、明確な回答を頂きました)点、2点目は返品の受付代行をしてくれる点です。
1点目に関してはそのまんまですね。そもそもアメックスのショッピング保険に関する規約を読んでみると、このような過失が対象外になるとの記述はありません(それでも置き忘れや紛失は対象外だそうです)。
2点目は「リターン・プロテクション」と呼ばれるアメックスオリジナルの保険で、他のカード会社が発行している法人カードにはない魅力です。このカードで購入した商品を未使用のまま返品しようとした時に、購入店が返品に応じない場合にアメックスが代わりに受け付けてくれるという制度です。例えばネット通販で洋服を購入した際に、実際に着てみたところサイズが合わずに返品を希望したとします。自己都合による返品は多くの場合受け付けられないでしょう。しかし、その時にはアメックスが代わりに返品に応じてくれるので、購入金額が返金されます。上限は1商品につき3万円までで、年間15万円までという制約がありますが、いざという時にとても役立つ保険です。
なお、アメリカン・エキスプレス社が発行している法人カードにはゴールドクラスのものもありますが、ショッピング保険に関しては一般クラスでもゴールドでも変わりないので、どちらを選んでも差はありません。
以上の理由でショッピング保険がついた法人カードに入会したい場合にはアメックスが発行する法人カードに入会することをおすすめします。ただ、アメックス以外にもショッピング保険が付帯したカードそのものは幾つかありますので、一覧形式で以下に紹介しておきます。
ショッピング保険付帯の法人カード
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