アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード
法人・個人事業主向けのアメックスカード。ゴールドカード並みの特典と限度額に捉われない使い勝手が魅力
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | ||
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年会費(税込) | 13,200円 | ||
最短発行期間 | 1週間 | ポイント還元 | 0.3~1.0% |
付帯保険 |
おすすめ法人カード、AMEX、Apple Pay対応、メンバーシップ・リワード、事前入金サービス、利用限度額が高い、ポイント高還元、従業員へカード発行できる、ETCカードを発行できる、電子マネー搭載、ステータスが高い、ANAマイルが貯まる、空港ラウンジが使える、海外旅行保険付帯、国内旅行保険付帯、ショッピング保険付帯
ここがポイント
目次
- アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの特徴
- 会社設立直後の方におすすめしたい法人カード
- 事前入金制度で限度額が無制限に 限度額を気にせず利用できる貴重な法人カード
- カード利用でポイントが貯まり、15社のマイル等に交換できる メンバーシップリワードプラス登録なら還元率1%
- 海外旅行保険の補償額は個人向けカードよりも充実 家族も補償対象
- 国内主要空港+海外2空港のラウンジを、同伴者1名含めて無料利用可能
- 手荷物無料宅配サービスで、海外渡航時には手荷物1個を無料配送
- 東海道新幹線をネット予約でき、改札をチケットレスで通れるプラスEXサービスを利用可能
- 高額なショッピング保険が付帯 商品の返品も購入店の代わりに引き受けてくれる、他社にないサービスが魅力
- 法人カードの中では珍しく、Apple Payに対応 QUICPay加盟店で支払い可能
- ビジネスに役立つ特典が多数
- 追加カードを発行すれば従業員にもビジネスカードを発行でき、特典も利用可
- プラチナビジネスカードへのインビテーションあり
- ゴールドカードとの違いは?
- 個人向けカードとの2枚持ちが可能
会社設立直後の方におすすめしたい法人カード
法人カードは個人向けカードよりも貸し倒れのリスクが高いため、審査が厳しい傾向にあります。特に設立したばかりの会社だと信用がないため審査に落ちる可能性が高くなります。「法人カードに申し込むなら、2、3年事業を続けてからにするべき」とのアドバイスを受ける方も多いでしょう。しかし、アメックスの場合は少なくとも「設立直後だから」と言う理由で審査に落ちる可能性は低いと思われます。設立直後で法人カードへの入会を躊躇している方も、アメックスならば難なく入手できる可能性があるのでチャレンジしてみる価値があるでしょう。アメックスが設立直後でも審査に通る可能性がある理由は関連記事にて詳しく書いていますので、理由を知りたいからはそちらをご覧ください。
【関連記事】 設立直後の法人がクレジットカードを作る時にアメックスをおすすめしている根拠
事前入金制度で限度額が無制限に 限度額を気にせず利用できる貴重な法人カード
扱う金額が高額になりがちな法人カードは、個人向けカード以上に限度額を気にしてカードを選ぶ方も多いでしょう。限度額が高い法人カードに入会しないと高額な決済ができなかったり、すぐに利用停止されてしまったりで、入会した意味がなくなってしまいます。限度額が高いと言われている法人カードに入会したとしても、そもそもカードの利用限度額はカード会社が決めるものなので、自分が希望する金額未満で設定されてしまう場合がほとんどです。
ところがアメックスならば、事前承認と事前入金の2つの制度のおかげで、決められた限度額を超えて利用できます。事前承認とは、カード決済前に限度額を超えて使用しても良いか相談ができて、承認されれば限度額を超えて利用できる制度です。事前入金は、決済前に指定口座に入金しておくことで入金額だけ利用額を増やせるものです。つまり設定された限度額が30万円でも、2,000万円を振り込んでおけば2,030万円までカード決済できます。この2つの制度は他社にはないアメックスオリジナルのものなので、「限度額を気にせずカードを利用したい」と考えている方にとっては、アメックス以外の選択肢はありません。
【関連記事】 法人カードの利用枠を簡単・確実に引き上げられるアメックスの事前入金サービス
カード利用でポイントが貯まり、15社のマイル等に交換できる メンバーシップリワードプラス登録なら還元率1%
アメックスのポイント制度はメンバーシップリワードと呼ばれるもので、カード利用100円につき1ポイントが貯まります。1ポイントは0.3円分としてAmazonギフト券や提携ポイントに交換できます。他にANAマイルを始め15社のマイルとも1ポイント=0.5マイルのレートで交換できます。ポイント還元率は0.3%と他社の法人カードと比較すると低水準ですが、一度ポイントを交換するとその後に貯めたポイントは有効期限が無期限になるという他社にはないメリットもあります。
還元率の低さをカバーするには、年会費3,300円(税込)を別途払って、メンバーシップリワードプラスに登録しましょう。商品交換やキャッシュバック時のポイントレートが高くなります。特にマイルの交換レートが高くなり、ANAマイルは1ポイント=1マイル、その他のマイルは1ポイント=0.8マイルで交換できます。JALマイルへの交換はできませんが、同じワンワールド加盟のブリティッシュエアウェイズのAviosポイントには交換できます。AviosポイントならJALマイルよりもお得にJALの特典航空券に交換できる可能性もあるので、JALユーザーにもおすすめです。
海外旅行保険の補償額は個人向けカードよりも充実 家族も補償対象
個人向けカード同様に、アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードにも海外旅行保険と国内旅行保険が付帯しています。特に海外旅行保険の補償額は個人向けカードよりも高額で、傷病治療費は最高300万円まで補償されます。海外は日本と比較して治療費が高く、特にアメリカでは診察程度でも1〜3万円かかることも珍しくありません。入院ともなれば100万円単位での請求もあり得ると、外務省公式サイトで注意喚起されるほどです。手術を伴うような治療であれば300万円でも安心できない恐れもありますが、「体調を崩したので病院で診てもらう」程度であれば保険の範囲内で安心して受診できるでしょう。
補償の対象者はカード会員だけでなくその家族も含まれます。例えば家族との海外旅行の際に、子供が熱を出して病院で治療を受けた際にも最高300万円の補償を受けられます。なお、付帯条件は利用付帯のため、治療を受ける前に旅費などの決済をこのカードで行っておく必要があります。
国内主要空港+海外2空港のラウンジを、同伴者1名含めて無料利用可能
他社の法人カードの場合、ゴールドクラスのカードでなければ空港ラウンジの無料利用特典は付いていません。しかし、アメックスならば一般クラスのカードでもラウンジを無料利用できます。国内では新千歳から那覇まで28空港内のラウンジが対象です。海外はハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)と、韓国の仁川国際空港のラウンジが対象です。
自分が無料で利用できるだけでなく、同伴者も1名無料なので、同行者と共に海外渡航する際にも役立つでしょう。なお、ラウンジを無料利用するには当日の搭乗券も必要になります。
手荷物無料宅配サービスで、海外渡航時には手荷物1個を無料配送
海外渡航時に限り、羽田、成田、中部、関西の4空港と自宅間でスーツケース1個分の手荷物を無料で配送してくれます。自宅から空港に届ける場合には事前予約が必要です。空港から自宅に届ける際にはJAL エービーシーカウンター、または中部国際空港のみ手荷物サービスカウンターで依頼できます。このサービスも他社であればゴールドカード、プラチナカードクラスでなければ見ない特典です。
東海道新幹線をネット予約でき、改札をチケットレスで通れるプラスEXサービスを利用可能
東海道新幹線(東京〜新大阪間)の改札をSuicaのようにチケットレスで通行できるプラスEXカードを年会費550円(税込)で発行できます。プラスEXカードを発行すると、東海道新幹線をネット上から予約できます。しかも発車前なら無料で何度でも時間や座席の変更ができます。さらに、運賃も通常価格から400円〜500円程度安くなるため、年に2、3回乗れば簡単に年会費の元が取れます。料金の支払いはアメリカン・エキスプレス・ビジネスカードで行われるため、ポイントも貯まります。
この「プラスEX」サービスは、2017年9月2日に「エクスプレス予約」に変更されます。年会費が1,100円(税込)に値上げされますが、その代わり運賃の割引額も1回1,100円(税込)にアップします。さらに3日前までの予約で料金がさらに割引になる「EX早特」なども利用可能になります。また、対象新幹線は東海道新幹線だけでなく山陽新幹線も加わるため、東京から博多まで予約可能になります。
高額なショッピング保険が付帯 商品の返品も購入店の代わりに引き受けてくれる、他社にないサービスが魅力
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードで購入した商品を落として破損させたり水没させた場合に、購入額または修理費を補償してくれるショッピング保険が付帯しています。補償額は年間500万円までと他社と比較して高額であり、何度も高額な商品を破損させない限りは十分な金額でしょう。ただし、補償1回につき1万円分の自己負担が発生します。
また、リターンプロテクションと呼ばれるアメックスならではの保険制度もあります。これは商品を返品する際に、購入店が受け付けなかった場合に、アメックが代わりに受け付けてくれ、購入金額を返金してくれるサービスです。購入から90日以内で未使用品に限られるなど、細かい規定はありますがもしもの時に役立つサービスでしょう。前述のショッピング保険は他社にもあるサービスですが、リターンプロテクションはアメックスならではのサービスです。
法人カードの中では珍しく、Apple Payに対応 QUICPay加盟店で支払い可能
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードはiPhone7/7Plusや第二世代Apple Watchで使えるApple Payに対応しています。法人カードの中でApple Payに対応しているのは珍しいでしょう。登録すると、QUICPayとして利用可能になります。コンビニや自販機など、QUICPayで支払い可能なお店で支払うことができ、ポイントも貯まります。なお、SuicaアプリやモバイルSuicaに対しては、チャージ可能ですがポイントは貯まりません。
ビジネスに役立つ特典が多数
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードと個人向けのアメリカン・エキスプレス・カードの大きな違いは、ビジネスに役立つ特典の有無です。例えば「四半期管理レポート」では3ヶ月ごとのカード利用記録を利用内容の業種別などにまとめてくれます。経費の照合や利用用途の確認い役立つでしょう。「ビジネス・コンサルティング・サービス」では、経営コンサルタントの紹介、簡単な経営相談窓口の利用やビジネスセミナー料金優待などの特典を利用できます。
追加カードを発行すれば従業員にもビジネスカードを発行でき、特典も利用可
個人向けカードに家族が使用できる家族カードがあるように、法人カードには従業員が使用できる追加カード(従業員カード)と呼ばれるものがあります。年会費は1枚につき6,600円(税込)です。追加カードでも旅行保険が付帯していますし、ラウンジも利用できます。特にアメックスはプライベートでも利用できる特典が多いため、従業員に持たせてあげると喜んでもらえる可能性も高いでしょう。もちろん追加カードを発行することで立替の必要がなくなり、経費精算が簡略化されるなどのメリットもあります。
【関連記事】 追加カードの発行で従業員の立替えも不要
プラチナビジネスカードへのインビテーションあり
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードに入会してカードを継続利用すると、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードへの招待状が届くことがあります。プラチナカードの年会費は14,300円(税込)と、クレジットカード全体の中でもトップクラスの金額です。しかしそれも納得の特典が多数付帯しており、コンシェルジュデスクによるホテルやレストランの手配や、デルタ航空専用ラウンジの無料利用などを利用できます。また入会後に登録するだけで高級ホテルグループの上級会員として扱われ、部屋のアップグレード特典などを受けられます。
ゴールドカードとの違いは?
アメックスのビジネスカードにはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードというゴールドクラスの法人カードもあります。グリーンカードとの違いは、まず年会費が34,100円(税込)と2倍以上の差がある点です。その分特典がより充実しています。例えば旅行保険の付帯条件が一部自動付帯になり、国内で飛行機が遅延して発生した飲食費などの費用を補償してくれたり、怪我や病気で予定していた出張をキャンセルした際の費用を補償してくれたり、などがあります。また、グリーンとゴールドでは当然ゴールドの方が見栄えが良く、「アメックスのゴールドカードを持っているくらいだから、裕福な人(会社)なんだろうな」と、好印象をもたれる可能性もあるでしょう。
ポイントの貯まりやすさについてはどちらのカードでも変わらないので、ポイント還元率を重視する方や、ゴールドカードの特典に魅力を感じない方はグリーンカードで十分でしょう。
個人向けカードとの2枚持ちが可能
アメックスは個人向けのカードも発行しています。もしも個人向けカードも使いたい場合は、アメリカン・エキスプレス・カードへの入会も検討してください。個人向けカードと法人向けカードは2枚持ちすることが可能なので、カードを使い分けることでプライベートの支払いと事業費の支払いを区別することができます。貯まったポイントは合算できるので、まとめて利用することが可能です。
また、個人向けカードと法人カードは、それぞれ新規入会キャンペーンが適用されます。つまり、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードもアメリカン・エキスプレス・カードも初年度無料で利用できます。もちろん、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードに入会した場合も同様です。
2018/08/06現在
カード名 | アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード |
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発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド |
入会資格 | 公式サイト参照 | |
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年会費 (基本会員・税込) |
初年度 | 13,200円 |
次年度以降 | 13,200円 | |
年会費 (追加カード・税込) |
初年度 | 6,600円 |
次年度以降 | 6,600円 | |
ETCカード (税込) |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 550円 | |
国際ブランド | AMEX | |
電子マネー | なし | |
最短発行期間 | 1週間 |
ポイント名称 | メンバーシップ・リワード | |
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ポイント付与レート | 100円→1ポイント | |
ポイント還元率 |
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ボーナスポイント |
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ポイントが貯まる電子マネー | なし | |
金券への交換 |
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キャッシュバック/カード利用代金に充当 | 【メンバーシップ・リワード・プラス未登録】
3,000ポイント→900円 【メンバーシップ・リワード・プラス登録済】
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提携ポイントへの 移行 |
提携ポイント | 楽天スーパーポイント Tポイント Hオナーズポイント スターポイント |
移行レート | 【メンバーシップ・リワード・プラス未登録】
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移行単位 | 【メンバーシップ・リワード・プラス未登録】
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マイレージへの移行 | 提携マイレージ | ANAマイレージクラブ フライング・ブルー ミッレミリア フライングクラブ エティハド・ゲスト スカイワーズ プリビレッジクラブ アジア・マイル クリスフライヤー ユーロボーナス ロイヤルオーキッドプラス ダイナスティ・フライヤー デルタスカイマイル フィンエアープラス エグゼクティブクラブ(Aviosポイント) |
移行レート |
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移行単位 |
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移行手数料(税込) |
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補足 | ANAマイルへの移行は年間80,000マイルまでとなります。 |
海外旅行保険 (金額は最高補償額) |
付帯条件 | 利用付帯 |
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死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | |
傷害治療費 | 最高300万円 | |
疾病治療費 | 最高300万円 | |
賠償費用 | 最高4,000万円 | |
携行品損害 | 最高1旅行につき50万円 | |
救援者費用 | 最高400万円 | |
渡航便遅延保険 | なし | |
追加カード会員 | 死亡・後遺障害のみ最高1,000万円。他項目の補償額、付帯条件は本会員と同じ。 | |
家族特約 |
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国内旅行保険 (金額は最高補償額) |
付帯条件 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | |
入院費用 | なし | |
通院費用 | なし | |
手術費用 | なし | |
渡航便遅延保険 | なし | |
追加カード会員 | 付帯条件は本会員と同じ。補償額は最高1,000万円。 | |
家族特約 |
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ショッピング保険 | 補償額 | 最高500万円/年間 |
補償期間 | 購入日より90日以内に生じた破損・盗難に適用 | |
自己負担額 | 1事故につき1万円 | |
その他保険 |
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空港ラウンジ | 利用できる国内空港 | 新千歳空港 函館空港 青森空港 秋田空港 仙台空港 新潟空港 成田国際空港 羽田空港 富山空港 小松空港 中部国際空港 伊丹空港 関西国際空港 山口宇部空港 広島空港 米子空港 岡山空港 徳島空港 高松空港 松山空港 北九州空港 福岡空港 長崎空港 熊本空港 大分空港 鹿児島空港 那覇空港 |
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国内 利用可能ラウンジ数 |
39ヶ所 | |
海外 利用可能ラウンジ数 |
1ヶ所 | |
プライオリティ・パス | 発行不可 | |
手荷物宅配サービス | 海外旅行の際に、自宅と空港間を手荷物1個まで無料で配達してくれる。(成田、羽田、関空、中部限定) | |
無料ポーターサービス | 出発時には空港の駅改札口やバス停からチェックインカウンターまで、帰国時には到着ロビーから駅改札口やバス停まで、荷物をスタッフが無料で運んでくれる。(成田、関西限定) | |
旅行・レジャー関連 |
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エンターテイメント関連 |
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その他特典 |
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商号 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド |
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所在地 | 東京都杉並区荻窪4-30-16 |
設立 | 1917年 |
カード会員数 | - |
貸金業者登録番号 | 関東財務局長(11)第00405号(2017年3月31日時点) |
カードの紛失・盗難時問い合わせ番号 | 03-3220-6100(通話料無料/9:00~17:00/土日祝休) |