法人カードの利用枠を簡単・確実に引き上げられるアメックスの事前入金サービス
クレジットカードには、利用できる金額が設定されています。これを利用可能枠といいます。
ご利用金額の累計が利用可能枠の上限、つまり利用限度額に到達した場合、原則として返済をして利用可能枠に空きが生じるまでの期間は、カードのご利用ができなくなります。
カード会社は、所定の審査に基づきそれぞれ個別に利用可能枠を設定しますが、クレジットカードの種類によって設定できる利用可能枠の範囲が定められている場合がほとんどです。
そのため、高額なご利用を予定されている方ほど、 カード選びにおいて利用可能枠は重要な項目となります。
特に、事業用決済を目的とした法人カードは、個人と比べて毎月のご利用金額が高くなる傾向にあります。
経費の支払いにカードをご利用になられる会社経営者や自営業者は、ビジネスをスムーズに進めるためにもカードのご利用ができなくなる事態は避けたいところです。
しかし、ほとんどの法人カードでは、入会当初に設定される利用限度額の相場は50〜100万円で、毎月数百万円ご利用になられる方にとって十分な枠を確保できないのが現状です。
では、一体、世の中の会社経営者はどのような方法で高額なカード決済をしているのでしょうか?
私の知る限りでは毎月500万円以上のカード決済をしている経営者の多くはアメックスのビジネスカードを利用しています。そして私も日頃から高額決済をする会社経営者や自営業者にはアメックスのビジネスカードをすすめています。実際に、これまでたくさんの経営者が私の紹介を通じてアメックスのビジネスカードに入会し、今も積極的に利用しています。
【PR】経営をサポートするアメリカン・エキスプレスのビジネスカード
なぜなら、アメックスは事前にアメックスの指定した銀行口座へ入金することで利用可能枠を増やせる「事前入金サービス」を提供しているからです。
事前入金サービスはアメックスしか提供していない独自のサービスで、ご利用金額の多い方に大変重宝されています。
この記事では、会社経営者や個人事業主の方々をはじめ、高額のご利用をお考えの方に向けて、アメックスの事前入金サービスを紹介します。
事前入金サービスは個人向けカードでもご利用になれますので、プライベートでご利用される方にも役立つ内容です。
目次
アメックスが提供する事前入金サービスとは
事前入金サービスとは、設定された利用枠を超えてカードをご利用になられる際に、アメックスが指定した銀行口座に予め入金することで、一時的に利用枠を増やせるサービスです。
たとえば、利用可能枠が30万円のクレジットカードに、事前入金サービスを利用してアメックスの銀行口座へ50万円入金すると、従来の枠である30万円に50万円が上乗せされ、80万円までカードがご利用になれます。
これは、ご利用予定額が現在の利用枠を大幅に超えてしまう場合に有効なサービスと言えます。
事前入金サービスをご利用の際は、アメックスの専用デスクに電話をして、自動音声に従って増枠したい希望金額を入力します。
カードご利用限度額と事前承認-アメリカン・エキスプレス公式サイト
入力した希望金額が承認されると、事前入金サービスをご利用にならずとも、その場で速やかに利用可能枠が上乗せされます。
このように、利用可能枠を一時的に引き上げてもらうことを「一時増枠」もしくは「事前承認」といいます。
ここでもし、一時増枠が認められなかった場合は、電話がオペレーターにつながり、増額の交渉を行います。交渉の結果、一時増枠は難しいと判断されると事前入金サービスのご利用方法を案内されます。
毎月2,000万円のご利用を希望される場合など、明らかに利用可能枠を超える取引をご希望の際は、継続した事前入金サービスのご利用を相談することもできます。
このように、資金に余裕がある方は事前入金サービスをご利用になることにより、利用可能枠を無制限に引き上げることができるのです。
事前入金サービスと一時増枠の違い・メリット・デメリット
両者の違いは、アメックスへの支払いのタイミングです。つまり、カードのご利用前かご利用の後かの違いです。
事前入金サービスのメリットは、手持ちの資金があれば利用可能枠を確実に増やせることです。デメリットは、入金しない限り利用可能枠が増えない、つまりは資金が必要になることです。
これらの特徴から、事前入金サービスは、資金はあるが、希望額への増枠が認めてもらえないケースには有効ですが、キャッシュに余裕がなく、支払期日を遅らせるため、つまり資金繰りを目的にカードをご利用されている方にとっては適した手段と言えません。
多くの富裕層、アッパー層を会員に持つアメックスのビジネスカードにおいても、初回から数百万円の利用枠を設定するケースは稀なため、多くの会社経営者が今も事前入金サービスを積極的に利用しています。
事前入金サービスはアメックスのみ:大手カード会社のビジネスカードにおける高額利用者への対応状況
大手カード会社が発行するビジネスカードは高額利用者に対してどのようなサービスを提供しているか確認しました。
その結果、ずば抜けて高い利用可能枠を設定しているカード会社はないことがわかりました。
毎月100万円程度のご利用であれば、多くのカード会社で対応できるものの、入会直後から継続してそれ以上のカード利用を行う場合は、事前入金サービスを唯一提供しているアメックスが最も手堅い印象を受けました。
調査対象のカードの中で、最も利用可能枠が高いのは三井住友ビジネスプラチナカードの150万円〜500万円。枠の幅が広いため、入会時にいくら設定されるのかがポイントです。ここで設定された利用可能枠が希望額に届かなければ増枠の交渉を行います。
利用可能枠の設定はカード会社の裁量によるため、希望が通る保障はありません。資金に余裕がなければ引き続きカードを利用しながらしかるべきタイミングで交渉を続けるか、複数枚のカードを使い分ける他に手段はありません。手持ちの資金があるならアメックスの事前入金サービスの利用が手堅いと言えます。
カード名 | アメックス |
ダイナース |
三井住友ビジネスプラチナ |
JCBカードゴールド |
オリコ エグゼクティブゴールド |
---|---|---|---|---|---|
利用可能枠 | 非公開 [初期は最高100万円程度] |
一律の制限なし | 150~500万円 | 非公表 [初回は最高100万円程度] |
最大300万円 [初回は最高100万円程度] |
一時的な増枠 | ◯ | ◯ | ×(一部のカードは応相談) | ◯(最大500万円) | × |
繰上返済 | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
事前入金 | ◯ | × | × | × | × |
アメックスが発行しているすべてのカードで事前入金が可能
事前入金サービスは、アメックスが発行しているすべてのクレジットカードでご利用になれます。
ここで注意して頂きたいのは、券面にアメックスのロゴが付いていても事前入金サービスをご利用になれないカードがあることです。
三菱UFJニコスや、アイドルグループ「東池袋52」で有名なクレディセゾンでは、アメックスのロゴの付いたクレジットカードを発行しています。これらの会社はアメックスのマークの付いたカードを発行する権利が与えられているため、このようなカードを発行できるのですが、事前入金サービスがご利用になれるのは、アメックスが発行しているカードに限られます。このため、これらの会社が発行しているものは対象外となります。
アメックスが日本国内で発行しているクレジットカードは、個人向けのカードが14種類、法人代表者・個人事業主向けのビジネスカードが3種類、合計でたったの17種類しかありません。
事前入金サービスをご利用になる場合、この中から自分に合ったカードを選択しましょう。
アメックスが発行するクレジットカード一覧(14種類)
カード | 提携先 |
基本カード 年会費(税込) |
家族カード 年会費(税込) |
公式サイト/申込 |
---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス・カード |
プロパーカード | 13,200円 | 6,600円 | |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
プロパーカード | 31,900円 | 13,200円 1名まで無料 |
|
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード |
プロパーカード | 143,000円 | 無料 4名まで発行可 |
– |
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
プロパーカード | 11,000円 | 5,500円 | |
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード |
プロパーカード | 38,500円 | 19,250円 | |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード/ザ・ペニンシュラ東京 |
ザ・ペニンシュラ東京 | 31,900円 | 13,200円 1名まで無料 |
|
スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード |
スターウッド ホテル&リゾート |
34,100円 | 17,050円 | |
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレスカード |
株式会社ペルソナ [阪急百貨店 グループ] |
15,400円 | 7,700円 | |
ANAアメリカン・エキスプレスカード |
全日空 | 7,700円 | 2,750円 | |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
全日空 | 34,100円 | 17,050円 | |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード |
全日空 | 165,000円 |
無料 4名まで発行可 |
– |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード |
デルタ航空 | 13,200円 | 6,600円 | |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
デルタ航空 | 28,600円 | 13,200円 |
※:アメックス・センチュリオン・カードはリストに含まれておりません。
アメックスが発行するビジネスカード一覧(3種類)
カード | 提携先 |
基本カード 年会費(税込) |
追加カード 年会費(税込) |
公式サイト/申込 |
---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード |
プロパーカード | 13,200円 | 6,600円 | |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード |
プロパーカード | 34,100円 | 13,200円 | |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・ビジネスカード |
プロパーカード | 143,000円 | 4名まで無料(5枚目以降はビジネスゴールドの機能が付帯された追加カードを年会費13,200円で発行) | – |
アメックスビジネスカードのスペック比較
最後に、アメックスのビジネスカードに入会するならグリーンカード(一般カード)とゴールドカードのどちらに入会したら良いかわからない方へ、両者のスペックを比較した結果を紹介します。
まず前提として、アメックスが発行しているビジネスカードは、グリーンカード(一般カード)、ゴールドカード、プラチナカードの3種類があります。このうち、プラチナカードは、グリーンカードもしくはゴールドカードを一定期間利用している会員の中から、所定の基準を満たしている人へインビテーションを送り入会を促す「招待制」を採用しているため、既存会員の紹介やVIP待遇がない限りは、最初からプラチナカードに申し込むことはできません。
したがって、グリーンカードかビジネスカードの2種類から選ぶことになります。
では、グリーンとゴールド、どちらに入会すべきでしょうか?
実は、両者の年会費には2倍以上の開きがありますが、スペックはほとんど変わりません。そして、利用可能枠についてはカードのグレードによる優遇はなく「グリーンカードだから利用限度額が低い。ゴールドカードだから利用限度額が高い。」といったことはありません。
これらの理由から、コストパフォーマンスを重視する方へはグリーンカードをおすすめしています。
下のテーブルで、主な機能・特典をまとめていますので、気になる内容を比較してみましょう。
カード名 | ビジネスカード |
ビジネスゴールドカード |
ビジネス・プラチナ・カード(参考) |
|
---|---|---|---|---|
年会費(税込) | 基本カード会員 | 13,200円※1 | 34,100円※1 | 143,000円 |
追加カード会員 | 6,600円 | 13,200円 | 無料(4名まで発行可) | |
ETCカード | 無料※2 | 無料※2 | 無料※2 | |
利用 限度額 |
最大利用枠 | 非公開(個別に設定) | 非公開(個別に設定) | 非公開(個別に設定) |
繰上返済 | ◯ | ◯ | ◯ | |
事前承認 | ◯ | ◯ | ◯ | |
事前入金 | ◯ | ◯ | ◯ | |
電子マネー | × | × | × | |
Apple Pay | QUICPay | QUICPay | QUICPay | |
ポイント | 名称 | メンバーシップリワード | メンバーシップリワード | メンバーシップリワード |
有効期限 | なし | なし | なし | |
付与レート | 100円=1ポイント | 100円=1ポイント | 100円=1ポイント | |
海外旅行傷害保険 | 付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯(追加カードは利用付帯) | 自動付帯(追加カードは利用付帯) |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高5,000万円 | 最高1億円※3 | 最高1億円※3 | |
傷害・疾病治療費 | 最高200万円 | 最高300万円※4 | 最高1,000万円 | |
賠償責任保険 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 | 最高1億円 | |
携行品損害保険金 | 1旅行中最高50万円 | 1旅行中最高50万円 | 1旅行中最高100万円 | |
救援者費用保険金 | 最高400万円 | 最高400万円※5 | 最高1,000万円 | |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害保険金 | 利用付帯 傷害死亡・後遺傷害保険金:最高5,000万円 |
利用付帯 傷害死亡・後遺傷害保険金:最高5,000万円 |
利用付帯 傷害死亡・後遺傷害保険金:最高1億円 |
入院保険金 | × | × | 日額5,000円 | |
通院保険金 | × | × | 日額3,000円 | |
手術保険金 | × | × | 最高20万円 | |
海外 航空便 遅延費用 |
乗継遅延費用 | × | × | 最高3万円 |
出航遅延費用 | × | × | 最高3万円 | |
受託手荷物遅延費用 | × | × | 最高3万円 | |
受託手荷物紛失費用 | × | × | 最高6万円 | |
国内 航空便 遅延費用 |
出航遅延費用 | × | 最高2万円 | × |
出航遅延費用 | × | 最高2万円 | × | |
受託手荷物遅延費用 | × | 最高2万円 | × | |
受託手荷物紛失費用 | × | 最高4万円 | × | |
その他 保険 |
ショッピング・プロテクション | 最高500万円 | 最高500万円 | 最高500万円 |
オンライン・プロテクション | ◯ | ◯ | ◯ | |
リターン・プロテクション | ◯ | ◯ | ◯ | |
キャンセル・プロテクション | × | ◯ | ◯ | |
ホームウェア・プロテクション | × | × | ◯ | |
ワランティー・プラス | × | × | ◯ | |
個人賠償責任保険 | × | × | ◯ | |
ゴルフ・テニス・スキー保険 | × | × | ◯ | |
空港 ラウンジ |
国内 | 主要28空港 同伴者1名無料 |
主要28空港 同伴者1名無料 |
主要28空港 同伴者1名無料 |
海外 | 仁川・ホノルル 同伴者1名無料 |
仁川・ホノルル 同伴者1名無料 |
約950か所※6 同伴者1名無料 |
|
プライオリティパス発行 | × | × | ◯ | |
デルタスカイクラブ | × | × | ◯※7 | |
空港 サービス |
手荷物宅配サービス | ◯ | ◯ | ◯ |
空港パーキング | ◯ | ◯ | ◯ | |
無料ポーターサービス | ◯ | ◯ | ◯ | |
空港クロークサービス | ◯ | ◯ | ◯ | |
ホテル 会員特典 |
スターウッドホテル | × | × | ◯ |
シャングリ・ラ ホテル&リゾーツ | × | × | ジェイド会員 | |
ヒルトン・ホテルグループ | × | × | ゴールド会員 | |
スターウッドホテル&リゾート | × | × | ゴールド会員 | |
カールソン レジドール ホテルズ | × | × | ゴールドエリート会員 | |
その他 特典 |
ホテル・フリーステイギフト(1泊) | × | × | ◯ |
国内レンタカー優待 | ◯ | ◯ | ◯ | |
京都特別観光ラウンジ | ◯ | ◯ | ◯ | |
海外用携帯電話 レンタル優待 |
◯ | ◯ | ◯ | |
コンシェルジュサービス | × | × | ◯ | |
プラチナカードへの アップグレード権利 |
◯※8 | ◯※8 | – |
※1:ポイント積算率をアップするために、年会費の他にメンバーシップ・リワード・プラス参加登録費:3,300円(税込)の支払いが必要
※2:ETCカードを1枚発行する毎に発行手数料として935円(税込)がかかる
※3:航空券等の旅費を事前にカード決済した場合に、補償額が最高5,000万円から1億円へ増額
※4:航空券等の旅費を事前にカード決済した場合に、補償額が最高200万円から300万円へ増額
※5:航空券等の旅費を事前にカード決済した場合に、補償額が最高300万円から400万円へ増額
※6:プライオリティ・パスを利用した場合に利用可能なラウンジ数を算出
※7:ご利用はデルタ航空およびデルタ航空の提携航空会社に搭乗する場合に限る
※8:アメックスの所定の選考によりピックアップされた会員にプラチナカードのインビテーションが届く
最後の最後になりましたが、ネットではあまり公表されていないプラチナカードのスペックを詳しく知りたい方へ、こちらのページでどこよりも詳しく紹介しています。
【決定版】どこよりも詳しいアメリカンエキスプレスプラチナカードのサービス内容まとめ
紹介しているのは個人向けのプラチナカードですが、スペックはビジネスプラチナカードとほとんど変わらないのでご参考になされてください。
発行会社で法人カードを選ぶ
- アメックス社が発行する法人カード一覧
- 株式会社オリエントコーポレーションが発行する法人カード一覧
- 株式会社ジェーシービーが発行する法人カード一覧
- 株式会社クレディセゾンが発行する法人カード一覧
- ポケットカード株式会社が発行する法人カード一覧
- 三井住友カード株式会社が発行する法人カード一覧
- 三井住友トラストクラブ株式会社が発行する法人カード一覧
- 三菱UFJニコス株式会社が発行する法人カード一覧
- ユーシーカード株式会社が発行する法人カード一覧
- ライフカード株式会社が発行する法人カード一覧
- 楽天カード株式会社が発行する法人カード一覧