WiMAXと格安SIMを比較!違いから組み合わせて使うのが最もおすすめな理由まで解説
WiMAXも格安SIMも、契約することでインターネットを使うことができます。
どちらと契約した方が良いのか悩んでいる人に向けて、WiMAXと格安SIMの違いを比較して紹介します。
結論から言うと、そもそもWiMAXと格安SIMは役割が異なります。WiMAXと格安SIMは比較するのではなく、組み合わせてどちらも使うことをおすすめします。
WiMAXとは?
WiMAXは、携帯電話の3GやLTEなどと同じ無線通信技術規格の一つです。固定通信向けのWiMAX、および移動先などで利用するタイプのモバイルWiMAXの2種類があります。
以下、WiMAXの主な特徴について詳しくお伝えします。
WiMAXはポケットWi-Fiであり、Wi-Fiとして使える
WiMAXはポケットWi-Fiのことを指しており、基本的にはインターネット機能を提供するものです。
もう少し具体的に説明すると、WiMAX自体はWi-Fiの回線のことを指し、ポケットWi-Fiとはモバイルルーター(持ち運び可能なインターネット端末)のことを指します。つまりWiMAXを外出先で使うためにはポケットWi-Fiが必要ということであり、WiMAX=ポケットWi-Fiと考えても間違いではありません。
ちなみに以前は、ワイモバイルが提供している端末そのもののことをポケットWi-Fiとしていました。現在では多くの業者が参入しているため、モバイルルーター全体のことをポケットWi-Fiと呼ぶようになったのです。
WiMAXはデータ容量が無制限だが電話はできない
WiMAXにはデータ使い放題プランであるギガ放題が用意されているため、容量を気にせず使えるのが大きなメリットです。一方で、3日間で10GBの制限があるため、なるべく引っかからないように注意して利用しましょう。上限を超えた場合は最大1Mbpsの制限がかかりますが、容量の大きいデータをやり取りしなければそれほど不便に感じない方がいるのも事実です。
WiMAXだけの契約であると電話が利用できません。つまりネットを繋ぐためには必要な機器ではありますが、電話でのやり取りといった携帯電話などとしての機能に関しては備えられていないのです。
WiMAXの主な料金プラン
会社 | 料金 | 縛り | 端末代 | キャッシュ バック |
合計金額 (端末代・ キャッシュバック を含む) |
単年計算 | LTEオプ ション |
解約違約金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB |
・2ヶ月間 :3,609円 ・3ヶ月目以降 :4,263円 |
3年ごとの自動更新 | 無料 | 最大30,000円 | 3年間で122,160円 | 40,720円 | 無料 |
・1~24ヶ月目 :24,800円 ・以降 :9,500円 |
DTI WiMAX 2+ |
・2ヶ月 :無料 ・3ヶ月目 :2,590円 ・4ヶ月目以降 :3,769円 |
3年ごとの自動更新 | 無料 | なし | 3年間で126,967円 | 42,322円 | 無料 |
・0〜12カ月間 :19,000円 ・13~24カ月目 :14,000円 ・以降 :9,500円 |
Broad WiMAX |
・3ヶ月間 :2,726円 ・3-24ヶ月間 :3,411円 ・25ヶ月目以降 :4,011円 |
3年ごとの自動更新 | 無料 | なし | 3年間で127,941円 | 42,647円 | 無料 |
・0~12ヶ月目 :19,000円(税抜) ・13~24ヶ月目 :14,000円(税抜) ・25~36ヶ月目 :9,500円(税抜) |
BIGLOBE WiMAX |
・初月無料 ・以降3,980円 |
1年間 | 19,200円 | 15,000円 | 1年間で43,780円 | 43,780円 | 1,005円 | 1,000円 |
カシモWiMAX |
・初月 :1,380円 ・24ヶ月目まで :3,580円 ・25ヶ月目以降 :4,079円 |
3年ごとの自動更新 | 無料 | なし | 3年間で132,668円 | 44,222円 | 無料 |
・0~12か月目 :19,000円(税抜) ・13~24か月目 :14,000円(税抜) ・以降 :9,500円(税抜) |
So-net モバイル WiMAX 2+ |
・初月無料 ・12ヶ月目まで :3,380円 ・13ヶ月目以降 :4,379円 |
3年ごとの自動更新 | 無料 | なし | 3年間で146,665円 | 48,888円 | 1,005円 |
・1〜12カ月後の月末まで :19,000円 ・13〜24カ月目 :14,000円 ・25〜36カ月目 :9,500円 ・以降:9,500円 |
UQ WiMAX | 3,880円 (自動更新なしにした場合は26ヶ月目4,050円) |
2年ごとの自動更新 | 15,000円 | なし | 2年で108,120円 | 54,060円 ※縛りなしの場合63,600円(税別)/年 |
1,005円 |
・1~13ヶ月目 :19,000円 ・14~25ヶ月目 :14,000円 |
UQ WiMAXとBroad WiMAX、およびGMOとくとくBB WiMAXの3つの有名WiMAXの料金プランをご紹介します。掲載している価格は全て税抜きです。
UQ WiMAXの提供する料金プランは、自動更新ありのケースとなしのケースで異なります。契約年数が2年であることには変わりありませんが、自動更新がありの場合は月々3,880円であり、自動更新なしの場合は月々4,050円になります。
UQ WiMAXが提供するBroad WiMAXの場合は、月間データ容量制限なしのギガ放題プランと、月間7GBまでの制限ありのライトプランが用意されています。
ギガ放題プランの月々の料金は最大3ヶ月間月々2,726円であり、24ヶ月目までは月々3,411円、25ヶ月目以降は月々4,011円です。ライトプランは最大25ヶ月に渡り月々2,726円、25ヶ月目以降は3,326円です。
ちなみにBroad WiMAXのギガ放題プラントライトプランは契約後1ヶ月に1回に限りプランの変更ができますが、適用されるのは翌月からです。
GMOとくとくBB WiMAXでは容量無制限のギガ放題プランと、月間7GBの7GBプランを用意しています。ギガ放題プランの場合は2ヶ月目までは月額2,590円、3ヶ月目から24ヶ月目までは月額3,344円、25ヶ月目以降は月額4,263円です。
7GBプランは2ヶ月目までは月額2,590円、3ヶ月目から24ヶ月目までは月額2,690円、25ヶ月目以降は月額3,609円です。
格安SIMとは?
3大キャリアよりも料金が安いことは理解していても、それ以上のことを知らない方も多いのではありませんか?こちらではそもそも格安SIMとはどういったものなのか、料金はどれくらいかかるのか等を詳しくお伝えします。
格安SIMは携帯会社であり、スマホを電話として使うのに必要
格安SIMは携帯会社を指しており、行っているサービスはSoftbank・ドコモ・AUの3大キャリアと同じです。スマホを電話として使うのに必要なサービスを提供しているのが大きな特徴です。
そもそもSIMとはスマホであるとかタブレットなどに挿入されているICカード(SIMカード)のことを指しています。SDカードのようなミニサイズのカードに、契約者情報である回線情報やプラン情報も記録されています。その記録情報をもとに、各端末に対し各携帯会社はサービスを提供しているのです。
SIMカードはキャリア間をまたぐことはできないので、大手キャリアなどから格安SIMに乗り換える場合で同じ端末を使い続けるのであれば、カード自体を変更しなければなりません。つまり格安SIMを新たに利用しようとすると、一定の手続きおよびカードの交換が必要になるわけです。
格安SIMはデータ容量に上限があるが電話ができる
格安SIMは一般的にデータ容量に上限が設けられているため、WiMAXのように容量を気にせず利用できるわけではありません。
データ容量に上限のある格安SIMですが、ネットが使えるようになるだけでなく、電話をかけることができますので、WiMAXとは役割が大きく異なります。通話に関しては、各プランよって機能が大きく変わってくることもあるので注意しましょう。
オプションなどに、「1回10分までの国内通話であれば何回でも無料」などが用意されていることもあります。
電話なしで契約することも可能
「電話はしないのでインターネット機能さえあればOK」という方も最近では増えています。そのような方の要望に答えられるのも格安SIMであり、音声通話機能付きSIMとデータ専用SIMの両方のプランを用意しているのが一般的です。
格安SIMのIIJmioでは、データ通信専用SIM・SMS機能付きSIM・音声通話機能付きSIMの3タイプを販売しています。
音声機能は不要でSMS(ショートメッセージサービス)のみ必要であればSMS機能付きSIMを選び、SMSも音声通話機能もいらなければデータ通信専用SIMを選びましょう。基本的に、音声通話機能付きSIMよりもデータ通信専用SIMのほうが安い点は把握しておくべきです。
格安SIMの主な料金プラン
画像引用元:mineoならあなたのスマホそのままで通信料が安くなる!月額1,310円(税抜)から! |mineo(マイネオ)(2019年12月18日取得)
以下に、有名格安SIMのmineoの料金プランを例として紹介します。
デュアルタイプ(音声通話+データ通信)のAプラン(AU回線)の月額料金(税抜き)は以下のとおりです。
- 500MB:1,310円
- 3GB:1,510円
- 6GB:2,190円
- 10GB:3,130円
- 20GB:4,590円
- 30GB:6,510円
シングルタイプ(データ通信のみ)のAプラン(AU回線)の月額料金(税抜き)は以下のとおりです。
- 500MB:700円
- 3GB:900円
- 6GB:1,580円
- 10GB:2,520円
- 20GB:3,980円
- 30GB:5,900円
mineoに関しては月々の料金は一定ですが、業者によっては一定期間後に料金がアップする設定になっていることもあります。業者選びをおこなうときは、半年後や1年後の料金設定も確認した上でお得かどうかを判断しましょう。
WiMAXと格安SIMは役割が異なる
気づいてもらえているとは思いますが、WiMAXと格安SIMは役割分担されています。WiMAXは主にインターネットを提供するものであり、格安SIMは通話という携帯電話的な機能に特化したものともいえます。
もちろん格安SIMもインターネットが利用できますが、基本的には使い放題ではないため大きな容量のやり取りをしてしまえば速度制限される可能性が高いです。そこでそのデータ容量を補わせるためにもWiMAXの出番となります。
WiMAXと格安SIMをうまく組み合わせて使うことで、今まで以上にネット環境が快適になるはずです。ではどのような組み合わせで利用するのがベストなのでしょうか?
むしろWiMAXと格安SIMを組み合わせて使うのがおすすめ
おすすめのWiMAXと格安SIMの組み合わせを2つご紹介します。
WiMAXと格安SIMの組み合わせモデルケース1:UQモバイル×BIGLOBEWiMAX
画像引用元:UQ mobile(UQモバイル)お申し込みサイト | 格安スマホ・格安SIM(2020年2月18日取得)
縛りが緩くコスパに優れているので、多くの方におすすめできる組み合わせです。主な特徴は以下の3つです。
- UQ モバイルとBIGLOBE WiMAXをセット契約すると500円引き
- UQモバイルの速度は格安SIMの中でもトップクラス
- BIGLOBE WiMAXの縛り期間はたったの1年!
UQ モバイルおよびBIGLOBE WiMAXを同一名義でセット契約した上で、ギガMAX月割に申し込みを行うとUQ mobile回線の月額基本使用料が毎月最大500円の割引となります。1ヶ月だけではなく毎月500円割引なので、年間で6,000円も料金が安くなります。
回線速度の速さを重視している方にも、UQモバイルとBIGLOBE WiMAXの組み合わせはおすすめです。
格安SIMの通信速度計測結果を公表しているkeisoku.ioによると、2020年7月30日(木)におけるUQ モバイルの速度は、朝:13.0Mbps、昼:15.5Mbps、夜:15.3Mbpsです。他社だと混雑しがちな朝やお昼に5.0Mbpsを下回ることもあれば、1,0Mbpsを下回ることも珍しいわけではありません。
会社名 | 朝 | 昼 | 夕 | 夜 |
---|---|---|---|---|
UQモバイル |
14.5Mbps | 13Mbps | 13.1Mbps | 15.3Mbps |
mineo(ドコモ回線) |
8Mbps | 4.3Mbps | 6.1Mbps | 6.2Mbps |
イオンモバイル(ドコモ回線) |
7Mbps | 2.4Mbps | 5.4Mbps | 5Mbps |
ワイモバイル |
4.5Mbps | 2Mbps | 1.9Mbps | 2Mbps |
IIJmio(タイプD) |
6.9Mbps | 2.6Mbps | 4.6Mbps | 4.7Mbps |
BIGLOBEモバイル(タイプD) |
9.4Mbps | 8.1Mbps | 5.5Mbps | 10.1Mbps |
WiMAXの利用で困るのが、縛り期間の長さと契約解除料(違約金)です。使い勝手が悪くて契約を解除しようにも違約金が10,000円や20,000円かかることがわかり、泣く泣く継続している方も少なくありません。しかしBIGLOBE WiMAXであれば、縛り期間はわずかに1年であり、しかもその期間内に解約してもかかる費用はたったの税別1,000円です。
プラン名 | 月間データ容量 | 月額料金(税込) | ギガ不足時の最大速度 |
---|---|---|---|
くりこしプランS | 3GB | 1,628円 | 300Kbps |
くりこしプランM | 15GB | 2,728円 | 1Mbps |
くりこしプランL | 25GB | 3,828円 | 1Mbps |
回線種類 | au |
---|---|
縛り | なし |
UQモバイルは格安SIMの中でも通信速度が最速。通信速度にこだわるなら絶対にUQモバイルがおすすめ。スマホプランRなら月々10GBたっぷり使えて、使い果たしても最大1Mbpsの通信速度で使い放題に。
暮らしの達人経由でのMNP+SIM単体契約+αで最大20,000円相当を還元!
- MNP+増量オプションⅡ加入あり:10,000円相当キャッシュバック
- 新規契約:3,000円相当キャッシュバック
- auPay残高で決済:最大10,000ポイント
※auまたはpovoからの乗り換えは除く
WiMAXは2ねんや3年の縛りがあるのが当たり前。しかしこのBIGLOBE WiMAXはわずか1年間の縛りしかなく、また、1年未満で解約した場合の違約金もわずか1,000円(税別)のみ。縛られたくない人におすすめなWiMAX。
WiMAXと格安SIMの組み合わせモデルケース2:LINEモバイル×GMOとくとくBB WiMAX
画像引用元:格安スマホキャンペーン・お得情報|LINEモバイル【公式】選ばれる格安スマホ・SIM(2020年1月29日取得)
とにかく料金が安いところが良い、と考えている方におすすめできる組み合わせです。以下に、主な特徴を2つご紹介します。
- LINEモバイルの500MBプランならたったの1,100円(税別)で利用可能!
- GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーン(最大30,000円)がお得!
LINEモバイルであれば500MBのプランも用意されており、しかも低価格です。音声通話SIMの場合は月額1,100円であり、データSIM(SMS機能付き)であればなんと月額600円で運用できます。ちなみにLINE利用時のデータ通信量がゼロになるオプションが無料で付いてくるので、LINEを利用する機会が多い方は低用量プランの利用でも問題ないでしょう。
GMOとくとくBBではキャンペーンに力を入れており、購入する機種によっては最大30,000円のキャッシュバックが受けられます。受け取りについては申込から約12ヶ月程度かかるので、かなり先のことになりますがコストを気にする方であれば検討すべき組み合わせです。
ただGMOとくとくBBの縛り期間は3年間と極めて長く、その期間内に解約すると24ヶ月目以内の場合は税込み27,280円、25ヶ月目以降は税込み10,450円もかかります。お試しでの契約には適していないので、情報を集めてから契約するか判断しましょう。
容量 | 月額料金(税込) |
---|---|
500MB | 1,210円 |
3GB | 1,628円 |
6GB | 2,420円 |
12GB | 3,520円 |
回線種類 | ドコモ、au、ソフトバンク |
---|---|
縛り | なし(ただし解約時には手数料として1,000円かかる) |
データ通信量を500MBにすることで、月額料金が1,100円(税別)と大幅に抑えることが可能。LINEモバイルはドコモ回線なら通信速度も比較的速く、コストパフォーマンスは高い。節約志向の人におすすめ。
現在開催中のキャンペーンはありません。
GMOとくとくBBはキャッシュバック金額が非常に高額なので、実質的な料金はWiMAX随一の安さ。ただしキャッシュバックを受け取り忘れないように要注意。また、縛り期間が3年と長く、違約金もなかなか高額なので、契約時には3年使うことを念頭に置こう。
WiMAXと格安SIMの違いを覚えてうまく活用しよう
WiMAXと格安SIMの違いを理解できたでしょうか?WiMAXはポケットWi-Fiのことであり、インターネットを提供するサービスや機器のことを指しています。一方で格安SIMは通話機能があるサービスのことを指しており、大手キャリア以外が提供する携帯電話サービスのことを指している言葉でもあります。
WiMAXはインターネット重視、格安SIMは通話重視といった考え方もできます。2つのサービスを上手く組み合わせることで、よりインターネットも通話も楽しめるようになります。おすすめの組み合わせも紹介したので是非参考にしてくださいね。