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クレジットカードの支払方法まとめ。リボ払いから分割払いまで徹底解説

公開年月日 : 2017/02/10 更新年月日 : 2017/02/10

クレジットカードで商品を購入すると、カードで支払った後だいたい1か月後に利用金額が口座から引き落とされます。これは一括払い(1回払い)と呼ばれる支払方法で、いくつかあるクレジットカードの支払方法の1つにすぎません。

クレジットカードの支払方法を熟知すると、自身の手持ちのお金や置かれた状況に合わせて適切な支払方法を選択できるので、よりクレジットカードを便利に使えるでしょう。また、支払い方法によっては通常よりも多くポイントが貯まるなどの特典もあります。

この記事では、数種類あるクレジットカードの支払方法について、それぞれわかりやすく解説しています。この機会に是非、クレジットカードの支払い方法にはどんなもがあるのか、その具体的な中身までマスターしていってください。

クレジットカードの主な支払方法

一括払い(1回払い)

クレジットカードの支払い方法で一番基本的な方法が一括払いです。カード利用者の8割~9割の人はこの方法で利用していると言われています。そのため、決済時に何も言わずにカードだけ店員に渡せば一括払いとして決済されます。

クレジットカードの利用分は、指定の銀行口座から月に1回まとめて引き落とされます。例えば締日が月末日で、引き落とし日が毎月25日だったとします。1月1日から31日までに合計20万円のカード利用をすると、2月25日に20万円が引き落とされます。一括払いには金利手数料もないので、当然カード利用額と引き落とし額は同額となります。

当月の支払いをなんのデメリットもなく翌月に持ち越せる、というのがクレジットカードならではの魅力ですね。

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2回払い

1回の利用額を2回に分けて支払う方法です。例えば、カードで20万円の時計を買ったとします。これを2回払いにすると、次の支払い日に10万が引き落とされ、残りの10万はその次の引き落とし日に引き落とされます。要するに、半分ずつ2回に分けて支払うということです。

意外と知らない人も多いと思いますが、なんと2回払いは金利手数料がかかりません。なので一括払いと同様に、利用額と引き落とし額が同額になり、しかも支払い2か月程度先延ばしにできるのです。一括で支払うとキツイ高額なものを買う時や、来月は出ていくお金をちょっと抑えたいなんて時に利用価値のある支払い方法です。

2回払いをするには、カード利用時に店員さんに「2回払いで」と告げる必要があります。ただし、2回払いは利用できないお店もあったり、そもそもカード自体に2回払い機能がなかったりします。また、あくまでも1回の買い物の利用額を2回に分ける方法なので、一度2回払いを使ったからと言って、今後の支払いや引き落としが全て2回払いになるわけではありません。

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分割払い

1回の利用額を3回以上に分けて支払う方法です。分割できる回数はカード会社やお店によって異なりますが、基本的には3、6、10、12、24回払いあたりから選べます。ちなみに楽天カードは30回、36回という回数も選択できます。3回なら3か月、12回なら12ヶ月となるので、36回払いならば3年もかかるわけですね。

言葉の意味の上では2回払いも分割払いですが、3回以上の分割払いは金利手数料がかかるという理由から、2回払いと分割払いは区別されています。一般的に2回に分けて払う場合は2回払い、3回以上に分けて払う場合は分割払いとしています。

金利手数料がかかる分、実際のカード利用額よりトータルの支払い額は多くなります。また、分割回数が多くなればなるど月々の支払い額は小さくなりますが、完済が先延ばしになればなるほど金利の負担が大きくなります。

分割払いにした場合トータルの支払い額がどうなるか、具体例を見てみましょう。JCBのカードで1月1日に30万円の商品を3回払いで購入したとします。この場合、2月、3月、4月の引き落とし日に利息を含めて約10万円を引き落とされて完済となります。JCBの3回払いの金利は記事執筆時点で2.51%なので、トータルの支払い額は30万1,150円となります。

実際の商品は30万円だったのに、3回払いにした結果1,150円を余分に払わないといけないのです。たった1,150円で支払いを3ヶ月も先延ばしにできた、とも言えるのですが。

次に30万円を10回払いにした場合を見てみましょう。この場合、2月から毎月、利息を含めて約3万円が引き落とされ、11月の引き落としで完済となります。JCBの10回払いの金利は記事執筆時点で7.00%なので、トータルの支払い額は30万9,147円となります。

まとめると、30万円で買った商品に対して、3回払いだと1,150円の利息が、10回払いだと1万円近い利息が発生してしまいます。

このように、分割払いは毎月の負担が軽くなるメリットと、トータルの支払いが多くなるデメリットがあります。この仕組みをきちんと理解した上で、計画的に利用することが望ましい支払い方法です。また、例としてJCBを上げましたが、金利はカード会社ごとに設定しているため、会社ごとに異なります。しかし、大体どこも同じような率を設定しているので、大きな差は無いのが現状です。

カードの中には、クレディセゾン発行のクレジットカードダイナースクラブカードのように、分割払いができないカードもあります(クレディセゾンは2回払いは可能)。分割払いの利用も検討されるなら、カードの支払い方法をも事前に確認しておくようにしましょう。

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ボーナス払い

ボーナス払いとは、毎年夏(7~8月)と冬(12~1月)のボーナスの時期にまとめて支払う方法です。 例えば3月に購入した場合は8月に引き落とされ、10月に購入した場合は12月に引き落とされるといった感じになります。また、カードによっては利用額を夏と冬に半分ずつ支払うボーナス2回払いも利用できます。

ボーナス払いは最大で支払いを半年先まで先延ばしにでき、しかも金利手数料がかかりません(ボーナス2回払いでは金利がかかる場合もあります)。そしてボーナスが無い人でも利用可能なので、単純に支払いを先にしたいという時にも利用できる支払い方法です。

あえてボーナス払いのデメリットを挙げれば、支払いまでの期間が空くので、支払いがあることを忘れがちです。そのためボーナスが入ったと思ったらほとんど支払いでなくなる、引き落とし日に口座に支払い額を用意し忘れるといったことには注意が必要です。

また、ボーナス払いが可能なお店が少ない、というデメリットもあります。ボーナス払いをされると、カード会社が加盟店に利用代金を支払うのが遅くなってしまいます。商品は売れたのに代金を回収できない、という状態になってしまうため、加盟店としては導入に消極的なようです。

ただ、何度も言うように利用者にとってはメリットが大きい支払い方法なので、高額な買い物をする時は、金利手数料がかかる分割払いやリボ払いよりも、まずボーナス払いを検討してみるのも良いと思います。

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リボルビング払い(リボ払い)

リボルビング払いとは、毎月の引き落とし金額を一定額、もしくは支払い残高の一定率にする支払方法です。例えば、リボ払いの支払額を5万円に設定しておけば、月の利用額が100万円でも200万円でも、毎月の支払い額は5万円+残高の利息となり、残高が0円になるまで毎月の支払いが続きます。

月々の負担は軽くなりますが、金利手数料がかかるので、実際のカード利用額よりもトータルの支払い額が多くなります

実際どのくらい負担が増えるのか具体的に例をあげて見てみましょう。JCBのカードのリボ払いで毎月の支払い額を5万円と設定して、3月の利用額が100万円だったとします。4月は5万円+利息、翌月は5万円+残高95万円の利息、翌々月は5万円+残高90万円の利息という具合に返済が続いて行きます。この調子で返済していって、100万円を完済するのは翌年の11月となります。

完済時のトータルの支払い額は112万9,583円となります。「毎月5万+利息だけ払えば良いからお得!」と思ってフタを開けたら、12万9,583円もの利息を余計に払っていたわけです。

しかもこれは、3月以降は一度もカードを利用しなかった場合です。その間にもカードを利用していれば、当然支払い残高もまた増えるので、返済期間も伸びて、その分金利の負担もまた増えます。このように気づいたら利息の負担がどんどん増えていくことになりかねないので、リボ払いは基本的にはなるべく利用しない方が良い支払い方法です。もしリボ払いを利用する場合は、金利の負担を少しでも減らすために、返済額を高めに設定して返済期間を短くすることが大切です。

また、リボ払いは支払い時に「リボ払いで」と告げて利用するだけでなく、あらかじめカード会員の専用ページなどでデフォルトの支払い方法をリボ払いに設定しておくこともできます。一度設定してしまえば、店頭で「一括払いで」と言ってもリボ払いで決済されるので注意が必要です。知らないうちに間違えてリボ払い設定をしていたなんてことがないように、自分の支払い方法をきちんと確認しておきましょう。

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リボ払いは損?リボ払いを選んだ方が良いケースもある

リスクもあり、あまりおすすめはできないリボ払いですが、うまくやればお得に利用できるケースもあります。カード会社としては、リボ払いの方が利息で儲けることができるのでキャンペーンをやったり、特典をつけたりして頻繁に薦めてきます。「リボ払いにすれば○○○ポイントプレゼント!」や「リボ払いにすれば年会費が安くなる!」となどと言ってきます。

玄人の中には、こういうキャンペーンや特典を狙ってあえてリボ払いに設定しつつ、毎月の金利負担を減らす裏技を駆使する猛者がいます。

よくあるのが、リボ払いの支払い額を利用額全額に設定することです。この場合、100万円利用した場合でも100万円がそのまま引き落とされるので、翌月への持ち越しがなく金利もゼロの実質一括払いができます。よって、金利の負担なくリボ払い登録の特典だけをゲットできるのです。

また、中にはリボ払いの登録ではなく、リボ払いに登録した上で利息を払って初めて特典対象となることもあります。この場合でも、リボ払いの額を利用額全額にするのではなく、カード利用額に近い額に設定して、あえて少額だけ残して次の支払いに持ち越すことで、金利の負担をできるだけ抑えつつ特典を受けられます。例えば、利用額が1万円だとしたら、リボ払いの設定額を9,900円としておけば、次の月の支払い残高は100円となり、100円にかかる分だけの金利負担で済みます。

リボ払いにすることで受けられるキャンペーンや特典が魅力的な場合は、あえてリボ払いを選んで、このようにできるかぎり損をしない方法を取りながら狙ってみるのもよいでしょう。

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