申込方法から必要書類まで、クレジットカードの作り方をわかりやすく解説
慣れてしまえばクレジットカードを作ることはすごく簡単です。しかし、最初はどこからどのように作成すれば良いのか、ちょっと分かりにくいですよね。しかも同じカードでも、申込方法によってはお得なキャンペーンの対象となったり、早くカードが届いたりと差がつくことがあるのです。
この記事ではクレジットカード初心者の方でもベストな方法で安心してクレジットカードを発行できるように、主な申込方法の流れや、事前に揃えておくべき書類などを紹介します。
目次
作りたいカードを選んだら、カード会社に申し込む
一口にクレジットカードと言っても、今は数多くの種類があります。どれでも同じというわけではなく、それぞれのカードが独自の特徴を持っています。年会費無料のものから年会費だけで数万円かかるもの、保険などの付帯サービスがあるもの、持っているだけで一目置かれるようなステータス性の高いもの等々。そんな中から初めはどれを選んだらいいかわからないと思いますので、公式サイトや当サイトのような比較サイトを見て、まずは自分に相応しいカードを見つけることから始めましょう。
自分にとってこれだと思えるカードが見つかったら、次はそのカードを発行しているカード会社に申し込みます。クレジットカードの申し込みは主には3つの方法があります。ネット上から申し込む方法、申し込み用紙を郵送して申し込む方法、店頭で直接申し込む方法の3つです。ここでは、それぞれの方法の特徴を見ていきましょう。
ネット上から申し込む
今、一番主流となっているのがネット上から申し込む方法です。パソコンやスマートフォンを利用して、カードの公式サイトから申し込みます。今はどこのカード会社の公式サイトにも、まず間違いなく申し込みフォームが設置されています。「お申込みはコチラ」などと書いてある箇所をクリックして、そのまま手順に従って必要事項を入力していけば、申し込めるようになっています。
主流となっている理由は、他の申し込み方法よりもメリットが多いからです。ネット上からなら24時間いつでも申し込めますし、他の申し込み方法と比較してカードが手元に届くのも大抵は早いです。ネットで調べながらできるので、自分が欲しいカードを自由に選ぶこともできます。
ネット上から入会すればポイントプレゼントといったお得なキャンペーンをやっているカードも多いです(入会キャンペーンの具体例はこちら)。これはカード会社としても、ネット申し込み者が増えた方がメリットが大きいためです。ネットショッピングとクレジットカードは決済や商品発送が速い、振り込みや代引き手数料がかからないなど、相性が良いため、ネット利用者はよりカードの利用頻度が高くなると期待できます。他にも、店頭勧誘や郵送の処理よりも手間がかからないため、人件費などのコストを下げられるメリットもあります。
このように、クレジットカードを作るなら、ネット上で申し込むのが断然おすすめです。
店頭で申し込む
カード会社と関連する銀行やデパート、ショッピングセンターで直接申し込む方法です。人通りの多い場所に受付カウンターを設置して、カード会社の人が勧誘しているのを見たことある人も多いと思います。この方法は担当者の人と直接話しながら申し込めるので、初めての人には安心感があります。教えてもらいながら手続きできるので、一番楽な方法でもあります。
ただし大抵の場合は、店頭に行けばいつでも申し込みができるわけではないので、受付カウンターを設置して勧誘している時を狙って申し込む必要があります。また、当然申し込めるのは勧誘しているカードのみとなるので、ネット申し込みとは違い、選択できるカードが限定されます。
ネット申し込みと比較すると、お得感も弱いです。ネットのように何千円分のポイントがもらえる入会キャンペーンをやっているのは、ほとんど見たことがありません。公式サイトで自ら、店頭よりネットからの申し込みの方がお得だとすすめているカード会社も多いです。
店頭申し込みなら、その場ですぐカードが受け取れると思ってる人も多いですが、実はこれも大抵は後日郵送となります。ただし、その場で仮カードが発行され、後日に本カードが届くまでは、仮カードで代用できる場合もあります。
入会したいカードが決まっていて、ネット申し込みに不安を感じる人は、この方法で申し込むのもよいでしょう。
申し込み用紙で申し込む
申し込み用紙を手に入れて、カード会社に郵送して申し込む方法です。申し込み用紙は、カード会社に電話、もしくは公式サイトから請求などをして送ってもらいます。カードと関連する銀行やお店などに置いてあることもあります。
正直に言って、3つの中で特に何もメリットが無い申し込み方法です。カードの選択肢は狭くなりますし、郵送だと発行までに時間もかかります。書類への記入も面倒ですし、字を間違えてもパソコンの入力とは違い簡単に直すこともできません。入会キャンペーンをやっているのもあまり見たことがありません。何か特別なこだわりがある場合を除いて、あまりこの方法を選ぶ意味は無いと思います。他の申し込み方法にしておいた方がよいでしょう。
申し込んでからの流れと必要書類
それでは、最もおすすめな申し込み方法であるネット上からの申し込みの流れと、事前に用意しておく必要書類を紹介していきます。ここで紹介するのはあくまで一例であり、カード会社によって求められる情報や入力順序などは異なりますのでご注意ください。
入力フォームから必要事項を記入する
まず初めに氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、家族構成などの個人情報を入力します。電話番号に関しては、固定電話があれば固定電話の番号を入力した方がより通りやすくなると言われています。次に職業、勤務先の会社名、勤務先の住所や電話番号、入社年月日や年収、カード会社によっては勤め先の会社の資本金や従業員数なども聞かれます。これらの情報は審査で使われます。
個人情報と勤務状況などの入力が終わると、次はカードに付帯するサービスを選択します。付帯するサービスとは、ETCや電子マネー、キャッシングの機能の有無やその利用枠などです。カードによってはこれらの機能を付けることができるので、希望する場合はその旨を入力します。
必要書類を用意する
続いて必要書類の情報を入力します。これは主に免許証などの番号になります。中には入力ではなく画像のアップロードを求められる場合もあります。また、この段階では入力は求められず、申し込み後や審査通過後に書類のコピーを郵送する場合もあります。
必要書類に該当するものは、以下の書類となります。
- 運転免許証(変更情報がある場合は両面)
- 住民票の写し(発行日から6ヶ月以内・マイナンバーの表記がある場合は塗りつぶす)
- 健康保険証
- パスポート(写真と、現住所が確認できるページ)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- マイナンバーカードの表面 以上の内いずれか1点
上記以外にも、キャッシング枠を設定する場合には、収入証明書が必要となることもあります。
以上の情報を入力し終えると申し込み完了となります。
申し込み情報に基づいて審査が行われる
申し込みが終わると入力された情報や、個人信用機関の情報にもとづいてカードを発行するか否かの審査が行われます。個人信用機関とは個人の過去のクレジットカードの利用歴などが保管されている機関で、カード会社は依頼すれば、申込者の過去の情報を見ることができます。保管されている情報には、クレジットカードの利用歴や滞納歴(いわゆるクレヒス)だけでなく、過去現在のローンの借り入れ状況、返済状況、携帯電話料金の滞納歴、持家の有無、配偶者の有無など、色々とあるそうです。
個人信用機関に問い合わせれば、過去のカード利用歴も全部見れるので、カード会社を変えても他社のカードで滞納していた過去があれば知られてしまいます。これからカードを作ろうと思ってる人は、くれぐれも支払いを滞納しないよう気を付けましょう。次にカードを作る時に審査を通りにくくなってしまうかもしれません。
また、入力した勤務先にカード会社が電話をかけて、本当にその会社に勤めているか確認することもあります。この場合、本人が必ずしも出る必要はなく、例えその時不在でも、在籍していることさえ確認が取れれば問題ありません。
審査の結果、カード発行の可否、利用限度額が決まります。カード会社が申込者を信用できると判断すれば、カードが発行されることになります。
本人確認書類を受け取り時に提出する
もし審査に落ちてしまった時はメールか通知書で通達されます。 審査に無事通れば、その旨がメールで通達され、カードが届くのを待つことになります。基本的には本人のみが受けとれる配送方法で送られてきますが、カードによっては家族でも受け取り可能な場合もあるので、届く日にもし都合が悪そうなら事前に確認してきましょう。
本人受け取りの場合は、事前に提出した本人確認書類を配達員に見せて照合してもらい、OKなら晴れてカードを手に入れることができます。カードは届いたその日から利用可能です。
カード利用額の引き落とし口座を指定してカード会社に送付する
カードが届くと同時、または届いた後に口座振替依頼書が届きます。この書類に、カードの利用額を引き落とすための金融機関の口座を記入して返送します。この時、口座開設の際に登録した銀行印も必要となる場合もあります。銀行印がどれだったかわからない、銀行印をどこにやったかわからないといったことが無いように、きちんと用意しておきましょう。
口座登録までには大体1~2ヶ月かかり、その間の利用分は支払い用紙が送られてくるので、銀行振り込みやコンビニ払いなどで支払う必要があります。ちなみに、ここで銀行口座を設定しないでカードを使い続けると、利用分に応じて毎月支払い用紙が送られくることになります。
ネットからの申し込みの場合、そのままネット上で口座情報も登録できる場合もあります。ネットで登録すると、利用開始月の支払いから引き落としで利用可能なので振り込みの手間は省けます。また、ネットで口座登録するとカード会社への本人確認書類の提出が不要になる場合もあります。ネットでの口座登録は、カード会社よって登録可能な金融機関が異なるので、ネットで口座登録したい人は事前に確認しておくようにしましょう。
申し込みのポイント
最後にクレジットカードを申し込む上で、これだけは覚えておきたいこと、気をつけておくことを紹介します。申し込む上での参考にしてください。
嘘を書かない
当たり前のことですが、登録する情報に嘘を書いてはいけません。事実だけをきちんと書くようにしましょう。信用できない人にカードを発行することは、カード会社にとって命取りになります。少しでも不審な点があれば、審査部は徹底的に調べます。審査部には虚偽の報告を見抜くノウハウやデータが整っているので、大抵の虚偽情報は簡単に見抜いてきます。
入力時の変換ミス程度の故意ではないミスであっても、嘘と捉えられる恐れすらあります。そのくらいカード会社は厳しく調査をするので、申し込む際はミスの無いよう慎重に正確に入力するようにしましょう。後で何かミスに気づいたときは、電話連絡すれば受付くれる場合もあるので、確認してみるとよいでしょう。
唯一、年収だけは大体の金額を入力しておいても大丈夫と見られています。とはいっても100万くらい誤差があるとさすがに不審に思われるかもしれません。業種や会社の規模、年齢、勤続年数、役職などによって大体の年収を推測することは可能ですので、怪しいと思われたら最悪の場合、所得証明書(収入証明書)の提出を求められることもあるそうです。審査に通りやすくなるかもと思って、ついつい多めに書きたくなりがちな年収ですが、やはり正直に書くことが一番でしょう。
国際ブランドの選び方
クレジットカードには国際ブランドが決まっているカードと、複数から選べるカードがあります。選べるカードの場合、申し込み時に選ぶことになりまが、初めてクレジットカードに申し込む人は、国際ブランドをどれにしたらいいか悩む人も多いと思います。国際ブランドによってカードを利用できるお店が決まるので、ブランド選びはカードを作る上でとても重要です。
国内での加盟店舗数で言えばJCBが最も多い、とも言われているようですが、正確な数字はどのブランドも公表していません。ただ、体感で言ってもVISA、マスターカード、JCBなら利用出来る店舗数はそんなに変わらないので、ぶっちゃけどのブランドを選んでも明確な違いを実感することはないでしょう。
また、海外でも利用するのなら、VISAかマスターカードを選んでおくと良いでしょう。
したがってスタンダードな選び方は、1枚目にVISAかマスターカード、2枚目には1枚目で選んでもの以外のブランド、という形式でしょう。