空港ラウンジの使い方を解説!成田羽田のラウンジは年間1,905円のクレジットカードで使い放題に!
飛行機に乗る際、乗り遅れないように早めに空港に到着しておく人は多いはず。
でも、早めに着いたがゆえに、騒がしいロビーで搭乗までの時間を待たなければいけません。そんな退屈な時間を回避するのにおすすめなのが、空港ラウンジを利用することです。
国内の主要空港には空港ラウンジが設けられていて、そこではゆったりしたソファーに座りながら、フリードリンクを飲んで搭乗を待つことができます。
しかしもちろん、この空港ラウンジは誰でも使えるわけではありません。しかし、実は年会費2,095円(税込)のクレジットカードに入会するだけで、羽田や成田空港のラウンジを無料で使えます。
この記事では、空港ラウンジの使い方や、お得にラウンジを使う方法などを解説していきます
目次
空港ラウンジの使い方
まずは空港ラウンジの使い方を紹介していきます。
ラウンジごとの利用条件を満たす
ラウンジはお金を払えば入れてくれる、というものではありません。必ずラウンジごとに定められた条件を満たす必要があります。
とは言え難しい条件ではなく、ほとんどラウンジは「ゴールド以上のクレジットカード」を持っていれば無料で利用することができます。
ただし、中には「XXX社が発行しているゴールドカードだけ」という細かい条件もあるのでご注意ください。
また、後ほど詳しく紹介しますが、クレジットカードではなく、対象の航空会社の会員ステータス次第で利用できる空港ラウンジもあります。
当日搭乗する航空券とクレジットカードなどを提示する
条件をクリアできた場合、対象の空港ラウンジを利用するには、まずその日に搭乗する飛行機のチケットが必要です。つまり、条件を満たしていても飛行機に乗る予定がなければラウンジを使うことはできません。なお、もちろん紙のチケット以外にモバイルチケットなどでも構いません。
搭乗券に加えて、ラウンジの利用条件を満たすクレジットカードも必要です。
この搭乗券とクレジットカードを、空港ラウンジの受付スタッフに渡して確認してもらうことで、ラウンジを無料で利用することができます。
退出は自由に可能
ラウンジを退出する際は、特に手続きの必要なく退出して構いません。
なお、ラウンジによっては滞在時間に制限を設けているところもあるのでご注意ください。
重要:空港ラウンジを利用するにはゴールド以上のクレジットカードが必要な場合がほとんど
以上、まずは空港ラウンジの使い方について解説しました。
ご覧の通り、ラウンジを使うためにはクレジットカードへの入会がほぼ不可欠です。
ではどのクレジットカードに入会するのが良いのか。コストや使えるラウンジの数からおすすめできるクレジットカードを紹介していきます。
カード名 | 年会費 | 国内対応ラウンジ数 | 海外対応ラウンジ数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
![]() 三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード |
2,095円 | 12ヶ所 | 1ヶ所 | 年会費格安ゴールドカード!この年会費でラウンジ特典や海外旅行保険付き |
![]() 楽天ゴールドカード |
2,200円 | 45ヶ所 | 2ヶ所 | 年2回まで、対象ラウンジを利用可能 |
![]() 楽天プレミアムカード |
11,000円 | 45ヶ所 | 2ヶ所 | 回数制限なく対象ラウンジを利用可能。さらに世界中1,300カ所以上の空港ラウンジが使えるプライオリティパスを無料発行可能 |
![]() 三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード |
22,000円 | 40ヶ所 | 1ヶ所 | 本人会員だけでなく、家族カード会員もプライオリティパスを発行可能。家族カードは1枚まで年会費無料 |
![]() ダイナースクラブカード |
24,200円 | 国内外1,600ヵ所以上 | 国内外1,600ヵ所以上 | このカード1枚で、世界中750カ所以上の空港ラウンジを無料利用可能 |
![]() デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
28,600円 | 39ヶ所 | 1ヶ所 | 入会で1年間はデルタ航空のゴールドメダリオンに。スカイチーム加盟航空会社利用時はスカイチームラウンジを利用可能に |
空港ラウンジが使えるおすすめクレジットカード
三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード:年会費わずか2,095円(税込)でラウンジ利用可能

まずおすすめするのが、年会費2,095円(税込)の三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードです。このカードに入会すると、成田、羽田、関西、中部、新千歳、福岡、そしてハワイホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港にあるラウンジを利用することができます。
各空港内のどのラウンジが対象なのかは、公式サイトから詳細をご覧ください。
MUFGカード・アメリカン・エキスプレス®・カード 空港ラウンジサービス|クレジットカードなら三菱UFJニコス
ただし、空港ラウンジでも羽田の場合は国際線旅客ターミナルのラウンジのみ、など制約もあるのでご注意ください。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
2,095円 | 0.5~1.0% | AMEX, 銀聯 |
入会すると、国内主要空港のラウンジを無料利用可能。国内ラウンジが使えるクレジットカードは腐る程あるが、その中でも年会費2,095円(税込)という驚異的な安さ。ただし、対象空港内でも全てのラウンジが使えるわけではないので注意しよう。
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楽天ゴールドカード:年会費2,200円(税込)で国内ラウンジを年2回使える
もう1つ、リーズナブルに空港ラウンジが使える楽天ゴールドカードもおすすめします。
こちらは年会費2,200円(税込)で、対象ラウンジを年2回まで利用することができます。
利用可能なラウンジの数で言えば、前述の三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードよりも多いのが特徴です。ただこちらの場合は羽田空港では国内線ターミナルしか対応していないなど、国内渡航が多い人向けです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
11,000円 | 0.6~2.4% | JCB |
楽天のゴールドカード。年会費2,200円(税込)で国内空港ラウンジを年2回まで無料利用可能。たまにしか空港を使わないけど空港ラウンジは使いたい!という人にぴったり。
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楽天プレミアムカード:年会費1万円で世界中の空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスが手に入る
できるだけ安いコストで国内外の空港ラウンジを使いたい方には、楽天プレミアムカードがおすすめです。
楽天プレミアムカードは国内の空港ラウンジが使えるうえに、海外空港ラウンジ950か所にアクセス可能なプライオリティ・パスを無料で発行できるクレジットカードの中で年会費が1万円と最も安く、楽天利用者だけなくトラベラーにも人気のクレジットカードです。
国内空港ラウンジは楽天プレミアムカードと搭乗券を提示すれば無料で利用できます。海外の空港ラウンジは、無料で発行できるプライオリティ・パスと搭乗券を提示することで無料で利用できます。
注意点としては、楽天プレミアムカードは家族カードが作れません。プライオリティ・パスを発行できるのはカード会員に限られるので家族は発行できません。
プライオリティ・パスのサービス対象となる海外空港において、無料で入場できるのはカード会員一人だけで、同伴者も利用したい場合は有料(27米ドル/人)になります。以上から、自分1人で国内外の空港ラウンジを使う予定の人にとって、最もコストパフォーマンスに優れたクレジットカードです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
11,000円 | 1.0~5.0% | VISA, Master, JCB, AMEX |
楽天プレミムカードなら、楽天ゴールドカードで利用できるラウンジを回数制限なく利用可能。さらに無料で発行できるプライオリティパスを使えば、世界中1,300箇所以上の空港ラウンジも無料利用が可能に。世界中を旅する人向けのクレジットカード。
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三菱UFJプラチナアメックス:年会費2万円 家族会員もプライオリティ・パス登録OK
自分1人だけではなく、家族も国内外の空港ラウンジを無料で利用したい方には、年会費22,000円(税込)で家族カード会員もプライオリティ・パスが発行できる三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。
三菱UFJプラチナアメックスは、MUFGニコスが発行するアメックスブランドのついたプラチナカードで、国内の空港ラウンジはクレジットカードを、海外の空港ラウンジはプライオリティ・パスを提示すれば無料でアクセスできます。
MUFGカード・アメリカン・エキスプレス®・カード 空港ラウンジサービス|クレジットカードなら三菱UFJニコス
さきほど紹介した楽天プレミアムカードは家族カードが発行できませんが、三菱UFJプラチナアメックスなら1人目は無料で2人目も3,300円で発行できます。家族カードの1人目の年会費が無料で、家族カード会員でもプライオリティ・パスが発行できるので、プライオリティ・パス2枚を無料で発行できる年会費22,000円(税込)のクレジットカードということになり、実質年会費は1人1万円、楽天プレミアムカードと同じ条件で2人が国内外ラウンジにアクセスできます。
さらに、2人目の家族カードを発行すると3枚のプライオリティ・パスを発行でき、年会費の合計は25,300円となりますので、この場合のプライオリティ・パスは1枚7,666円の年会費で発行できたということになります。このように三菱UFJプラチナアメックスは、自分だけでなく家族も国内外のラウンジを使いたいという人にとって、最もコストパフォーマンスに優れたクレジットカードです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
22,000円 | 0.5~1.0% | AMEX |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、楽天プレミアムカードと同じくプライオリティパスを発行できる。しかも、家族カードを無料で発行することができ、家族カード会員もプライオリティパスを所有可能。つまり家族で海外に出かける人におすすめのクレジットカードだ。
ダイナースクラブカード:ダイナースラウンジへ無料アクセス&トラベル特典が満載
国内外の空港ラウンジサービス以外にも出張・旅行に関連した様々な付加価値サービスを重視する人にとっては、手荷物無料配送や空港送迎など多くのトラベル特典が使えるダイナースクラブカードがおすすめです。
空港ラウンジ | トラベル優待 | ダイナースクラブカード 日本で最初のクレジットカード
国内外の空港ラウンジと独自のネットワークを持つダイナースクラブカードは、国内主要空港のラウンジと世界1,000以上の提携するラウンジでクレジットカードを提示すれば無料でアクセスできます(家族カード発行可・同伴者は有料)。付帯している旅行保険のラインナップも豊富で保証も手厚いので、渡航の機会が多く高級志向の方にとって、年会費以上の価値を発揮するカードと言えるでしょう。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
24,200円 | 1.0% | Diners |
高級ブランドのダイナースクラブカード。このカードに入会するだけで、世界中1,000カ所以上の空港ラウンジを無料利用できる。ラウンジだけでなく、手荷物無料宅配など飛行機旅行で役立つ特典も付帯している。
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デルタアメックスゴールド:上級会員向け「デルタスカイクラブ」へ無料アクセス
ここまで「航空会社運営ラウンジ」を利用できるカードはほとんどない!とさんざん言い続けましたが、そのごく一部のカードであるデルタアメックスゴールドを紹介します。 デルタアメックスゴールドカードは、入会するだけで、デルタ航空の上級会員である「ゴールドメダリオン」の資格が与えられ、デルタ社が上級会員向けに用意した「航空会社運営ラウンジ」である「デルタスカイプラブ」を利用できるようになる、本当に希少かつ特別なカードです。ゴールドメダリオンの資格があると、下記の特典を利用できます。
- デルタ スカイクラブとデルタ航空が提携するスカイチームラウンジを利用可(同伴者も1名無料)
- アメリカ国内線でファーストクラスへの無償アップグレード(空席状況に応じて)
- デルタ・コンフォートプラスへの無制限無償アップグレード(空席状況に応じて)
- チェックイン時の優先レーンの利用
- 保安検査場でのセキュリティライン優先アクセス
- 優先搭乗
- 手荷物優先受取
- ボーナスマイルとして、通常のフライトマイルとは別に航空代金1ドルにつき追加で3マイル獲得(60%増)
ゴールドメダリオンの資格を持っていると、デルタ空港が加盟している航空連合であるスカイチームの「エリートプラス」という上級会員資格も与えられます。これにより、デルタ航空の飛行機に乗る時だけではなく、スカイチームに所属している大韓航空やチャイナエアラインなどの航空会社でフライトする時も上級会員として扱われ、航空会社運営ラウンジを使えることになります。
さらっと書いてしまいましたが、これはとんでもない特典です。スカイチームには、日本国内の航空会社が加盟していないために、日本人を顧客にすることがとても困難でした。そのために、スカイチームもデルタも、日本人を何とかして囲い込みたいと考え、このような多大なサービスを提供するカードを用意したものと思われます。こんなにすごい特典を持ったカードなのに誰でも申込することができますが、日本以外では発行していないのです。
本来は、1年間にハワイと成田を何度も往復するほどのフライトをこなさければなれない上級会員に、デルタアメックスゴールドなら審査に通って入会するだけ簡単になることができます。少しでも飛行機に乗る人であれば十分に検討する価値のあるカードです。
年会費 | 還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
28,600円 | 算出不可 | AMEX |
カード入会だけで1年間はデルタ航空のゴールドメダリオンに。さらにゴールドメダリオンになると、スカイチームのエリートプラス会員としても扱われるので、世界中のスカイチーム・ラウンジを利用可能。
空港ラウンジ初心者が押さえる4つの基本
「カードラウンジ、JALラウンジ、ANAラウンジ、プライオリティ・パス」など…空港ラウンジのことをちょっと調べていると、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
そこで、空港ラウンジやクレジットカードのことに詳しくない人のために、空港ラウンジについて大切な4つのポイントをまとめました。空港ラウンジのことをある程度知っている人でも勘違いしやすい箇所なので、よく覚えておきましょう。
1.クレジットカードを使ってアクセスできるのは「カード会社提携ラウンジ」
空港ラウンジは大きく分けて「カード会社提携ラウンジ」と「航空会社運営ラウンジ」の2つがあります。そして国内に流通しているクレジットカードで「ラウンジが使用できる」と言われているものは、ほぼすべて「カード会社提携ラウンジ」を利用できるというものです。
「カード会社提携ラウンジ」と「航空会社運営ラウンジ」はどのような違いがあるのでしょうか?
「カード会社提携ラウンジ」とは、クレジットカード会社各社が資金を出しあって運営しているラウンジのことで、各社のゴールドカードなど、ステイタスの高いクレジットカードを持っている会員であれば無料で、一般の方でも有料(2,000~3,000円/回)で利用できます。このように、クレジットカード会社が運営している「カード会社提携ラウンジ」が世界各地の空港に点在しているため、空港ラウンジとクレジットカードは切っても切れない関係になっているのです。
次に「航空会社運営ラウンジ」とは、航空会社が、自社の飛行機にたくさん搭乗してくれるVIPである上級会員やファーストクラス・ビジネスクラスを利用する人に向けて提供するラウンジのことで、日本航空ならJALサクララウンジ、全日空ならANAラウンジ、デルタ航空ならデルタスカイクラブというように、各航空会社の名がついたものが様々な空港に用意されています。各航空会社の上級会員やファーストクラス・ビジネスクラスを利用する搭乗者など入場することができないので、一般的にはクレジットカードを見せても入場できません。
- カード会社提携ラウンジ:クレジットカード会社が共同運営しているラウンジ
- 航空会社運営ラウンジ:航空会社が運営しているラウンジ
2つのラウンジのサービス内容を比較すると、「航空会社運営ラウンジ」の方が豪華なことが多いです。「航空会社運営ラウンジ」の中は、豪華な内装にふかふかのソファーがあり、美味しいオーダー料理やカクテルが用意されて、シャワールームからマッサージまで至れりつくせりのサービスが楽しめます。一方、場所によって差はあるものの「カード会社提携ラウンジ」では席の間隔はそんなに広くなく、飲み物はソフトドリンクのみの提供で、シャワールームの用意はないところが多いです。
このように、2つのラウンジで設備・サービスに差がある大きな理由としては、「航空会社運営ラウンジ」は、自社の飛行機を何度も何度も利用してくれるVIPである上級会員に対して提供するラウンジであり、お客様にラウンジを気に入ってもらって今後も自社の飛行機を使ってほしいという思いがあるためにサービスをとことん追求しているからです。お客様がラウンジを気に入り、何度も自社の飛行機に乗ってくれれば、各航空会社の売上が増えますので、このようなサービスは当然です。これに対し、「カード会社提携ラウンジ」はそうでありません。乱暴な言い方になってしまいますが、カード会員が頻繁にラウンジに来て何度も飛行機に乗ったとしても、カード会社の売上にはなりません。そのため、「カード会社提携ラウンジ」のサービス内容はどうしても「航空会社運営ラウンジ」と比べれば見劣りのするものになるのです。
そうは言っても、ラウンジ外の待合室の固いイスや混雑したカフェに比べれば「カード会社提携ラウンジ」も十分快適であり、飛行機出発前の待ち時間をゆったりと過ごすには十分すぎるほどのものです。まずは「カード会社提携ラウンジ」のことをよく理解しましょう。これ以降、単に「ラウンジ」「空港ラウンジ」といった場合は「カード会社提携ラウンジ」のこととします。
項目 | カード会社提携ラウンジ | 航空会社運営ラウンジ |
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ラウンジ名 (成田空港の場合) |
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主な利用者 |
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場所 |
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設備 |
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食事/飲み物 |
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2.JALカードやANAカードでも「航空会社運営ラウンジ」にアクセスできない
JALカードやANAカードなど、航空会社もクレジットカードを発行しています。航空会社のクレジットカードなんだからJALサクララウンジやANAラウンジなど「航空会社運営ラウンジ」を使えるんじゃないかと思ってしまいますが、たとえJALカードやANAカードのゴールドカード会員であっても「航空会社運営ラウンジ」は利用できません。
「航空会社運営ラウンジ」が使えるのはあくまで航空会社を頻繁に利用する上級会員やビジネスクラス・ファーストクラスの搭乗者に限られます。ゴールドカードを取得しても上級会員ではないので、残念ながら「航空会社運営ラウンジ」を使える資格はもらえないのです。
ただし、例外としてラウンジ利用が許可されるカードもあります。例えば全日空ANAの場合だと、1つ目はANAカードの最上級カードのANAプレミアムカードを持っている場合です。この場合は国内線のANAラウンジを無料で利用できます。2つ目が、ANAの飛行機をたくさん利用して上級会員になった人だけが入会できるANAスーパーフライヤーズカードを持っている場合です。航空会社の上級会員かどうかは、前年度1年分の搭乗実績をもとに決められるのが普通ですが、このANAスーパーフライヤーズカードを持っていると、たとえ前年に一度も飛行機に乗らなかったとしてもANAの上級会員として扱ってもらえることができ、国内線、国際線を問わずANAラウンジをはじめとしたビジネスクラスレベルの「空港会社運営ラウンジ」を利用できます。ただし、このような例はほんの一握りのクレジットカードの話であって、世の中のクレジットカードのほとんどは「航空会社運営ラウンジ」を利用できません。
成田空港や羽田空港では、JALカードやANAカードを持って「航空会社運営ラウンジ」を訪れて、無料利用しようとする人が後をたたないそうですが、どんなに交渉しても怒鳴り散らしても絶対に入ることはできません。恥ずかしい思いをしないように、JALカードやANAカードを持っていても「空港会社運営ラウンジ」アクセスできないことを覚えておきましょう。
3.海外空港では「プライオリティ・パス」などの提携サービスで航空会社運営ラウンジも利用できる
日本の空港でラウンジを利用したい場合、そのラウンジに入ることのできるクレジットカードを持っていれば、ラウンジのフロントでそのクレジットカードと搭乗券を見せるだけで無料で入場できます。海外の空港でラウンジを使いたい場合はどうしたらいいでしょうか。
高級ブランドで有名なダイナースクラブカードなら、カードと航空券を見せるだけで、ダイナースが独自に提携する一部の「航空会社運営ラウンジ」を含む世界750か所の空港ラウンジにアクセスできます。ダイナースの750か所には遠く及びませんが、その他の多くのゴールドカードでも、ハワイ・ホノルル国際空港や仁川国際空港の2か所のラウンジであれば同様の方法でアクセスできます。
しかし、大半のゴールドカード・プラチナカードにおいて、ホノルル国際空港や仁川国際空港以外の海外の空港では、カードを見せてもラウンジに入場できない場合がほとんどです。日本国内では、カード会社がひとつひとつの国内空港ラウンジと交渉した結果、カード会員がカードを見せるだけで入場できるようになっていますが、海外では同じように交渉することが難しいため実現できていないようです(ダイナースはさすがです)。
では海外でも快適にラウンジを使いたい場合はどうするかというと、日本人の多くは世界950か所のラウンジが使える「プライオリティ・パス」というサービスを利用しています。会員登録後に届くプライオリティ・パスと搭乗券を見せると、海外の空港ラウンジでもラウンジを利用することが可能です。 このプライオリティ・パスは、直接申し込むと4万円近い年会費がかかる上に利用回数にも制限があるのですが、プライオリティ・パスと提携しているゴールドカードやプラチナカードを持っていると、それらのカード経由で無料で会員登録することできるために、直接申し込むよりずっとお得なのです。
こうしてプライオリティ・パスを手に入れることができれば、日本のクレジットカードでは入場できない海外の空港ラウンジでもプライオリティ・パスと搭乗券を見せるだけでラウンジにアクセスすることが可能になります。
さらに、海外空港で利用できるラウンジの多くは「航空会社運営のラウンジ」です。そのため、ラウンジは出国審査後の制限区域内にあるので、比較的豪華なラウンジでフライト直前までゆっくり過ごすことができます。
4.クレジットカードで利用できる空港サービスのパターンはおもに4つ
すべてのクレジットカードでは利用できる空港ラウンジが決まっています。そこで空港ラウンジを利用できるクレジットカードを整理していくと、空港ラウンジサービスのパターンはおもに4つに分けられます。(もちろん4つに該当しない例外もあります)
- 国内空港のラウンジ + ハワイ・仁川のラウンジで使えるカード
- 国内空港のラウンジ + 海外空港ラウンジ950か所(プライオリティ・パス)が使えるカード
- 国内空港のラウンジ + 海外空港ラウンジ650か所(ダイナースラウンジ)が使えるカード
- 国内空港のラウンジ + 海外+航空会社運営ラウンジが使えるカード
それぞれのパターンに大まかにクレジットカードのランクや種類を当てはめると、
- ほとんどのゴールドカードは、国内の主要空港のカードラウンジが使えます。
- 一部のゴールドカードとプラチナカードは、国内ラウンジだけでなくプライオリティ・パスに無料で登録できます。
- ダイナースカードは、プライオリティ・パスと提携できない代わりにダイナースラウンジのサービスが使えます。
- ごく一部のカードは、国内+海外に加えてさらに一部の航空会社運営ラウンジが使えます。
さらに、詳しい情報は下の表で説明していますのでご覧ください。
国内空港ラウンジ+ハワイ・仁川 |
サービス内容
利用できる空港ラウンジの例 (カードによっては利用できない空港やラウンジもあります) 新千歳空港(スーパーラウンジ)、函館空港(ビジネスラウンジ「A Spring」)、青森空港(エアポートラウンジ)、秋田空港(ロイヤルスカイ)、仙台空港(ビジネスラウンジ)、羽田空港(第1ターミナル エアポートラウンジ 中央/北/南)(第2ターミナル エアポートラウンジ 2階/3階/4階)、羽田空港国際線(Sky Lounge)、成田国際空港(第1ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE1)(第2ターミナル IASS EXECUTIVE LOUNGE2)、新潟空港(エリアリウムラウンジ)、富山空港(ラウンジらいちょう)、中部国際空港(プレミアムラウンジ セントレア)、小松空港(スカイラウンジ白山)、大阪国際空港(ラウンジオーサカ)、関西国際空港(カードメンバーズランジ比叡、ラウンジ六甲、アネックス六甲、ラウンジ金剛)、神戸空港(ラウンジ神戸)、岡山空港(ラウンジマスカット)、広島空港(ビジネスラウンジ「もみじ」)、米子空港(ラウンジ DAISEN)、山口宇部空港(ラウンジきらら)、高松空港(ラウンジ讃岐)、松山空港(ビジネスラウンジ)、徳島空港(エアポートラウンジ ヴォルティス)、北九州空港(ラウンジひまわり)、福岡空港(くつろぎのラウンジ TIME)、長崎空港(ビジネスラウンジ「アザレア」)、大分空港(ラウンジくにさき)、熊本空港(ラウンジ「ASO」)、鹿児島空港(スカイラウンジ菜の花)、那覇空港(ラウンジ華 〜hana〜)、ハワイ・ホノルル国際空港(IASS HAWAII LOUNGE)、韓国・仁川国際空港(MATINA) |
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国内空港+海外空港ラウンジ950か所 (プライオリティ・パス) |
サービス内容
おもに利用できる海外空港ラウンジ(国名) 成田国際空港、北京首都国際空港(中国)、チャンギ国際空港(シンガポール)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、仁川国際空港(韓国)、スワンナプーム国際空港(タイ)、スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)、ハマド国際空港(カタール)、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦) |
国内空港+海外空港ラウンジ650か所 (ダイナースラウンジ) |
サービス内容
おもに利用できる海外空港ラウンジ(国名) 北京首都国際空港(中国)、チャンギ国際空港(シンガポール)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、仁川国際空港(韓国)、スワンナプーム国際空港(タイ)、スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア)、インディラ/ガンディー国際空港(インド)、ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ)、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)、ヘルシンキ国際空港(フィンランド)、ハマド国際空港(カタール)、ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦) |
国内&海外空港+航空会社運営ラウンジ |
サービス内容
例:付帯しているクレジットカード
|
空港ラウンジの使い方を覚えて空の旅を便利で快適なものに!
以上、空港ラウンジの使い方から、おすすめのクレジットカードまで紹介しました。
たまに空港ラウンジを使う程度であれば年会費が安い三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、楽天ゴールドカード、もしくは楽天プレミアムカードがおすすめです。
海外空港も含めてもっとたくさんのラウンジを使いたいならダイナースクラブカード、デルタアメックスゴールドもご検討ください。
カード名 | 年会費 | 国内対応ラウンジ数 | 海外対応ラウンジ数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
![]() 三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード |
2,095円 | 12ヶ所 | 1ヶ所 | 年会費格安ゴールドカード!この年会費でラウンジ特典や海外旅行保険付き |
![]() 楽天ゴールドカード |
2,200円 | 45ヶ所 | 2ヶ所 | 年2回まで、対象ラウンジを利用可能 |
![]() 楽天プレミアムカード |
11,000円 | 45ヶ所 | 2ヶ所 | 回数制限なく対象ラウンジを利用可能。さらに世界中1,300カ所以上の空港ラウンジが使えるプライオリティパスを無料発行可能 |
![]() 三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード |
22,000円 | 40ヶ所 | 1ヶ所 | 本人会員だけでなく、家族カード会員もプライオリティパスを発行可能。家族カードは1枚まで年会費無料 |
![]() ダイナースクラブカード |
24,200円 | 国内外1,600ヵ所以上 | 国内外1,600ヵ所以上 | このカード1枚で、世界中750カ所以上の空港ラウンジを無料利用可能 |
![]() デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
28,600円 | 39ヶ所 | 1ヶ所 | 入会で1年間はデルタ航空のゴールドメダリオンに。スカイチーム加盟航空会社利用時はスカイチームラウンジを利用可能に |