ラウンジキーとはどんなサービス?プライオリティパスとの比較や使えるラウンジまとめ!
2019年7月に、ダイナースクラブプレミアムカードのプライオリティパス特典が、実質的にラウンジキーに変更されることが発表され、ラウンジキーと呼ばれる空港利用サービスが話題を呼んでいます。ラウンジキーは、会員になることで提携している世界中の空港ラウンジを使えるようになるサービスのことです。つまり、根本的な部分ではプライオリティパスと変わりはありません。
プライオリティパスもラウンジキーも同じCollinson Groupに所属している会社であり、ライバル関係というわけではないようです(そもそも本社所在地が全く同じ)。ではそれぞれのサービスがどのように違い、どちらがどんな人におすすめなのかを紹介していきます。
目次
ラウンジキーの料金体系
ラウンジキーはプライオリティパスと違い、提携しているクレジットカードに入会しなければ利用できないサービスです。クレジットカードなしでは利用できないわけです。
そして料金体系はクレジットカードによって異なります。多くの場合、年に6回までは無料で7回目以降は有料となります。ただし、中には7回目以降も無料で使えるクレジットカードもあります。
ラウンジキーで使えるラウンジの一覧
ラウンジキーで使えるラウンジは、公式サイトによると世界1,100箇所とのことです。プライオリティパスが1,200箇所なので、総数で言えばそこまで大きな差もない印象だと思います。
使えるラウンジの一覧については残念ながら公式サイトには公表されていません。しかし空港名やコードを入力することで、その場所にある対象ラウンジを検索することができます。また、Orico Card THE PLATINUMの公式サイトにはラウンジキーで使えるラウンジをまとめたファイルが掲載されていますが、「世界1,000箇所」と記載されているため最新の情報とは異なります。あくまでも目安としてご覧ください。
利用できるラウンジはプライオリティパスとほぼ同じです。ちなみに国内で使えるラウンジを比較すると以下の通りです。
- ラウンジキーで利用できる国内ラウンジ
- 成田空港第1ターミナル:IASS Executive Lounge、T.E.I. Lounge
- 成田空港第2ターミナル:IASS Executive Lounge、T.E.I. Lounge
- 中部国際空港:スターアライアンスラウンジ
- 関西国際空港:ぼてぢゅう(飲食店)
- プライオリティパスで利用できる国内ラウンジ
- 成田空港第1ターミナル:IASS Executive Lounge、KAL BUSINESS CLASS LOUNGE、T.E.I. Lounge
- 成田空港第2ターミナル:IASS Executive Lounge、T.E.I. Lounge
- 中部国際空港:スターアライアンスラウンジ、CENTRAIR GLOBAL LOUNGE、KAL LOUNGE
- 関西国際空港:ぼてぢゅう(飲食店)、KAL BUSINESS CLASS LOUNGE
- 福岡国際空港:KAL LOUNGE
各国のラウンジ対応状況を見ても、ラウンジキーで使えるけどプライオリティパスで使えない、というような組み合わせは少ないようです。したがって、単純に使えるラウンジで比較するとプライオリティパスの方が優れていると言えるでしょう。詳細については、それぞれの公式サイトにて対象空港を入力すれば、利用可能なラウンジが表示されるのでそちらでご確認ください。
ラウンジキーが使えるクレジットカード
ラウンジキーを使えるクレジットカード(一部デビットカード)と、その年会費やラウンジキーの利用制限についてまとめました。
カード名 | Orico Card THE PLATINUM | ジャックスカードプラチナ | ミライノ カード Travelers Gold | ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard) | TRUST CLUB ワールドカード | TRUST CLUB ワールドエリートカード |
---|---|---|---|---|---|---|
年会費 | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) | 11,000円(税込) | 11,000円(税込) | 13,200円(税込) | 143,000円(税込) |
家族カード年会費 | 無料 | 無料 | 無料 (3枚まで発行可能) |
なし | 無料 | 無料 |
無料回数※ | 6回まで、7回目から32ドル/回 | 3回まで | 6回まで、7回目から32ドル/回 | 無料 | ||
同伴者 | 32ドル/回 | 32ドル/回 | 32ドル/回 | 32ドル/回 | 32ドル/回 | 無料 |
※:Orico Card THE PLATINUMのみ、8月1日~7月31日までを1年としてカウント(その他は全て1月1日が起点)
以上を比較すると、最もコストが安いのはミライノ カード Travelers Goldです。このカードなら年会費11,000円(税込)でラウンジキーを利用することができ、家族カードがあればその家族もラウンジキーを年6回まで無料で利用することができます。
もう1つ注目なのがミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)です。このカードはデビットカードであり、クレジットカードのような審査がありません。したがって、15歳以上なら誰でも簡単に入会することができ、ラウンジキーを利用することができます。ただし、無料回数が年間3回までと他のカードと比較すると少ないのでそれだけお気をつけください。
そして目を引くのが、利用回数に制限がなく、さらに同伴者までも無料で利用できるTRUST CLUB ワールドエリートカードでしょう。このカードは年会費14.3万円(税込)と非常に高額ですが、実はダイナースプレミアムに入会していると、年会費無料の追加カードとして発行することができます。この特典のことをコンパニオンカードと呼びます。詳しくは以下の記事もご覧ください。
ダイナースプレミアムも年会費14.3万円(税込)のカードですが、ダイナースプレミアムとTRUST CLUB ワールドエリートカードの両方の特典を使えるため、非常にお得です。ただし、ダイナースプレミアムに申し込むには、ダイナースクラブカードに入会して、インビテーションを受けなければいけません。
なお、ダイナースクラブカードに入会していると、同じように年会費無料の追加カードとしてTRUST CLUB ワールドカードを発行できます。
ラウンジキーの使い方
対象のクレジットカードに入会すると、ラウンジキーの利用登録ができるようになります。登録が完了すると、今後はラウンジ受付にてそのクレジットカードと当日の搭乗券を提示し、「ラウンジキー」と告げることでラウンジを利用できます。
ラウンジキーにはスマホアプリもありますが、こちらはラウンジ検索用のアプリです。プライオリティパスのようにアプリを会員証として使うことはできないのでご注意ください。
結論:基本的にはプライオリティパスの方が優れている
ここまでラウンジキーについて見てきました。使えるラウンジの数や料金をプライオリティパスと比較すると、実はラウンジキーが優れているポイントはほとんどないに等しいと言えます。したがって、「世界中のラウンジを使う予定」という人は、ラウンジキーが使えるカードよりも、プライオリティパスが使えるクレジットカードに入会した方が良いでしょう。
世界中の空港ラウンジを使いたいならば、楽天プレミアムカードへの入会が無難
したがってこれから「世界中の空港ラウンジを使いたい!」と考えている人にはまずプライオリティパスをおすすめします。
プライオリティパスはクレジットカードなしでも申し込むことが可能ですが、クレジットカード経由で申し込んだ方が安くなります。中でもおすすめなクレジットカードは、楽天プレミアムカードです。
このカードは年会費11,000円(税込)で、さらに楽天プレミアムカード経由でプライオリティパスを発行すると、回数制限ないでラウンジを無料利用できます。
楽天プレミアムカードでも家族カードを発行できますが、家族会員はプライオリティパスを発行することができません。もしも家族にもプライオリティパスを使ってもらいたいのであれば、三菱UFJプラチナカードもおすすめします。こちらは年会費22,000円(税込)ですが、家族カードを無料で発行することができ、家族会員でもプライオリティパスを使うことができます。
その他、クレジットカードとプライオリティパスに関する詳しい情報は下記関連記事にまとめているので、こちらも併せてご覧ください。