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キャッシュレス化は節約になるのか?確かに無駄遣いは増えるけど、それを上回る還元がある!現金派にも優しいキャッシュレス活用術を紹介

公開年月日 : 2023/06/09

キャッシュレスサービスのロゴ

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済(スマホ決済)アプリなどを総称して、キャッシュレス決済と呼びます。最近はこれらキャッシュレス決済が大きな話題を呼んでいます。PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」によって多くの人がキャッシュレス決済というものを認識し始め、さらに国を挙げてキャッシュレス化を進めていこうという機運が高まっています。

そんな状況でも、キャッシュレスだと現金を使っている実感がなく使いすぎてしまう、など負の部分に注目している人も多いと思います。確かに私も普段はキャッシュレス決済を優先して使っていますが、たまに「キャンペーン中だからお得だし」という理由で不要なものを買ってしまうことがあります。

しかしそれでもキャッシュレス決済を使うことは家計の節約に繋がると考えています。そう考えている理由や、キャッシュレス化のメリット、キャッシュレス決済を上手に活用する方法について紹介していきます。

公共料金はクレジット決済、日用品はコード決済するだけでも十分節約になる

キャッシュレス決済最大の特徴は、決済額に応じてポイントなどが貯まることです。それゆえに普段の支払いを現金ではなくキャッシュレス決済に切り替えればお得、というのがキャッシュレス派の考えです。

一方で現金派の人は「いくらポイントが貯まると言っても、ポイント欲しさに無駄な物まで買ってしまいそう。それに現金は手持ち分までしか使えないので安心」という理由で、お得なのは分かっていてもリスクが怖いから現金を使っていると思います。

そのため、「自分は現金主義!」「キャッシュレス最高!」みたいなイデオロギー闘争はやめて、それぞれの良いところをうまく使い分けることをおすすめします。

例えば節約が難しい公共料金や通信費などの固定費は、引き落とし先をクレジットカードに登録することで節約ができます。そのクレジットカードもただポイントが貯まるクレジットカードではなく、自動的にキャッシュバックしてくれるカードや、貯まったポイントを現金化できるカードを使うことで、ポイントの管理すら不要でお得に支払うことができます。

さらに例えば電力会社を楽天でんきに変えて、支払いも楽天カードにすることで、電気料金の支払いでたくさん楽天スーパーポイントが貯まり、さらに貯まったポイントで翌月の電気代を払う、という楽天を活用した節約術もあります。ひと手間かかりますが、現在ご利用の電力会社よりも利用料金を下げられ、かつ、ポイントで得する可能性があります。

このように、「クレジットカードは持ち歩くと使いすぎてしまいそうで心配…。」という理由で現金を愛用している人も、「公共料金など固定費の支払いのためだけにクレジットカードを使う」と割り切ればリスクなしで固定費を節約することができるでしょう。

さらに、日用品の支払いでは、PayPayやLINE PayなどのQR・バーコード決済(スマホ決済)アプリを活用することをおすすめします

その理由は以下の通りです。

  • コンビニやドラッグストア等ではQR・バーコード決済に対応しているお店が多い
  • QR・バーコード決済は還元率が高いものが多い
  • 日用品の購入に限れば使いすぎる恐れがない

昼食はいつもコンビニ、ティッシュペーパーやトイレットペーパーはドラッグストアで買う、というような人は、決済手段を現金からQR・バーコード決済に変えるだけで大幅にお得になると思います。

例えばOrigami Payで払えば決済したその場で2%引きが適用されます。

また、PayPayならばほとんどのドラッグストアで使うことができるうえ、利用金額の3%分が自動的にキャッシュバックされます。どちらにしろスマホがあれば誰でも無料で簡単に始めることができますし、お得に決済できるのでおすすめです。

PayPayの還元額

実際に私はこれまでPayPayを使ったおかげで、22,886円の節約に成功しました(日用品以外にも使ってます)。また、先日100円ローソンで2,429円分の買い物をした際に、Origami Payで払っただけで485円の割引が適用されて1,944円の支払いで済みました

このように、あらかじめ何に使うか、というルールを決めたうえでキャッシュレス決済を利用すれば、必要最低限の買い物だけで済むことでしょう。

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注目:増税対策として、2019年10月から9ヶ月間はキャッシュレス還元率がアップ

2019年10月1日から2020年6月までの9ヶ月間は、現金とキャッシュレスの差がさらに開きます。

2019年10月1日に消費税が10%に引き上げられる予定です。この増税による消費の低下への対策として、政府はキャッシュレス決済利用者に対して2%または5%分のポイント還元を行う政策を発表しています

対象店や還元されるポイントの使い道などは未だ不明ですが、普段のポイント還元に加えて政府によるポイント還元も受けられるため、今以上にキャッシュレス決済がお得になる予定です。つまり、この9ヶ月間は現金とキャッシュレス決済での還元率により大きな開きができます。

2019年9月30日まで
現金:還元率0%
キャッシュレス:還元率1〜3%(キャンペーン期間を除くと、いずれもだいたいこのくらい)
2019年10月1日から
現金:還元率0%
キャッシュレス政府還元対象店:還元率3〜8%
キャッシュレス政府還元対象外店:還元率1〜3%

このように、10/1からの9ヶ月間は常時還元率8%も望めるため、増税の影響をだいぶ軽減することができます。少なくともこの9ヶ月間はキャッシュレス決済できる店では積極的に決済していくべきです。

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キャッシュレス生活の結果、無駄遣いは増えたのか?

私は普段からあまり現金を持たず、キャッシュレス決済できるお店ではキャッシュレス決済を優先して使います。その結果無駄遣いが増えたか?と聞かれれば、正直なところ無駄遣いは増えたと思います。しかし、それでも現金で払うよりも節約になったと思っています。

例えば先日「メルペイでの決済でバウムクーヘンが11円」というキャンペーンがありました。バウムクーヘンなんて普段買わないし、保存食でもないのでただのおやつです。ただ安売りしていたから購入しただけであり、これは無駄遣いだと思います。他にも「キャッシュレスならお得だから」という理由でお菓子や本来不要なものを購入したことがあります。

しかしこのバウムクーヘンに関しては、11円という超お得な金額で食べることができたわけであり無駄ではあるものの致命的な無駄とは言えないと思います。さらに先ほど紹介したように私はこれまでPayPayやOrigami Payなどを活用したおかげで、数万円以上もの節約に成功しています。

つまり、「キャッシュレスでの節約額 > 無駄遣い」であり、こまごました無駄遣いはあるものの、結局のところ現金より得しているという実感があります。

そもそもこのような数百円、数千円の無駄遣いは現金主義であっても発生することはあると思います。究極的に無駄遣いを減らしたいのであれば、現金にしろキャッシュレスにしろ、例えば「今月は5万円以内の支出に収める」というような予算ルールを決めてそれを遵守するのがベストだと思います。

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キャッシュレス決済は「上手に使えば」十分節約に繋がる!

確かにキャッシュレスは無駄遣いを誘発することがありますが、お得に決済できるメリットもあるので、結局のところ「上手に使いこなすための知識をつける・管理する労力(=コスト)」がかかります。

しかし2019年10月1日からはこのコストをかけてでもキャッシュレス決済を優先した方が明らかにリターンが大きくなることが予想されますので、今のうちにキャッシュレス決済に慣れておくことをおすすめします。

また、キャッシュレス決済を「上手に使いこなす」ためのテクニックを最後に2つ紹介しておきます。

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各社のキャンペーンをチェックする

政府がキャッシュレス決済の普及を目指しているだけあって、今キャッシュレス業界には追い風が吹いています。

この追い風の中でさらに自社をPRしようと、各キャッシュレス業者はお得なキャンペーンを打ち出して利用者を増やそうと躍起になっています。したがって我々ユーザーはお得なキャンペーンをしっかりチェックして、それに乗っかって行くことでよりお得に買い物できます。

と言ってもキャンペーンは随時新しいものが開催され、内容も複雑なので1社のキャンペーンを追うだけでも結構大変です。当サイト「暮らしの達人」のツイッターではこのようなキャンペーンをわかりやすく噛み砕いてお届けしているので、こちらに目を通すだけでもある程度チェックできると思います。ぜひフォローしてみてください。

暮らしの達人ツイッターアカウント

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明細を確認する

キャッシュレス決済で無駄遣いを防止するためには、常に自分の利用金額を把握しておくと効果的です。

キャッシュレス決済を提供している会社の公式アプリには、だいたい利用明細を確認できる機能があります。定期的にそれらを確認して、今自分がどれだけキャッシュレス決済を使って支払いを行なっているのか確認しておくと無駄遣い防止の意識が根付くと思います。

また、マネーフォワードやZaimなど、家計簿アプリを使うのも良いと思います。PayPayやLINE Payなどのスマホ決済アプリは非対応ですが、クレジットカードや電子マネーであればだいたい登録でき、マネーフォワードを通じて一括で利用明細を管理することができます。どのサービスも原則は無料で利用できるので、ぜひお試しください。

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もしもキャッシュレス決済によるポイント還元がなくなっても、使用し続ける理由

キャッシュレス決済するとポイント還元があるため、現金よりもお得に支払うことが可能です。では「こういったポイント還元がなくなったとしてもキャッシュレス決済を利用し続けるのか?」と聞かれれば答えはイエスです。

なぜならキャッシュレス決済は便利だからです。例えばSuicaなんかもそうだと思います。Suicaで電車に乗るのと切符を買って電車に乗るのでは、支払う金額はあまり変わりません。みんなSuicaがお得だから使うのではなく、Suicaの方が改札を早く通ることができるから使っているのだと思います。

実際、キャッシュレス決済の中でも特にクレジットカード、電子マネーは現金で支払うよりもはるかにスピーディーです。そのため、もしもキャッシュレス決済でのポイント還元がなくなったとしても、私は今後もキャッシュレス決済を使い続けると思います。

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