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主な仮想通貨取引所のコールドウォレット対応状況まとめ

公開年月日 : 2018/06/28 更新年月日 : 2018/06/28

仮想通貨の保管先には、ホットウォレットとコールドウォレットの2つがあります。ホットウォレットは常時インターネットに接続されているため、送金の手間がかからないものの、ハッキングされる可能性が高いというリスクがあります。一方コールドウォレットはオフラインで保管されているため、送金時には手間がかかってしまいまうが、ハッキングされるリスクが低い強みを持ちます。

では、取引所で仮想通貨を購入した場合、我々の仮想通貨はどちらに保管されるのでしょうか。基本的に取引所で購入した仮想通貨はホットウォレットに保管されますが、中にはコールドウォレットに保管される場合もあります。

そこでこの記事では、主要な取引所のコールドウォレット対応状況を調べてみたので紹介します。

主要取引所のコールドウォレット対応状況

QUOINEX

QUOINEXは仮想通貨取引所の中で、唯一100%コールドウォレットに対応していることを宣伝しています。つまり、QUOINEXで購入した仮想通貨は、必ずコールドウォレットで保管されます。そのため、取引所の安全性を優先して考える方に向いている取引所だと言えるでしょう。また、取引手数料も基本的には無料なので初心者でも利用しやすいでしょう。

コールドウォレットに保管されることで安全性は向上しますが、一方で入金・出金の処理に時間がかかってしまうというという口コミもよく耳にします。コールドウォレットに100%保管しているため、今後も改善されるのは難しいと思われます。他の取引所に頻繁に送金することを考えているのであれば、他の取引所も併せて活用しましょう。

QUOINEX(公式サイト)

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bitFlyer

国内仮想通貨取引所の大手、bitFlyerでは、80%以上のビットコインがコールドウォレットに保管されています。

お客様及び bitFlyer が所有する 80% 以上のビットコインは、ネットワークから隔離されたコールドウォレットに保管されています。コールドウォレットは多数の物理セキュリティロックと、24 時間監視システムにより強固に守られております。

引用元:bitFlyer のセキュリティ(2018年6月28日取得)

したがって、例えbitFlyerがハッキングにあっても、80%の資産は守られる可能性があります。しかし、気になるのはイーサリアムなどのアルトコインです。何回文章を読み返してもアルトコインに関しては記載されていません。アルトコインのコールドウォレット対応状況はビットコインよりもずっと低いため、公表していないのかと疑ってしまいます。

bitFlyerは大手取引所ということもあって人気が高いのですが、先日金融庁から業務改善命令を受け、新規利用者の受付を自粛していますのでご注意ください。

bitFlyer(公式サイト)

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Zaif

bitFlyer同様、国内大手取引所のZaifでも、ホットウォレットとコールドウォレットを併用しているようです。しかしながらその比率は記載されておらず、わかりません。以下の記述を読む限り、「今後コールドウォレットの比率を引き上げていく」ようなのですが、詳細に関しては伏せられています。

ホット・コールドウォレット環境の強化
既存の厳格なルールから、更なるセキュリティ強化のためコールドウォレット優先化を実施します。

ホットの比率の見直しと、コールドの比率の引き上げ
通常、ユーザーの入出金に合わせた残高をホットウォレットで管理するが、更に高度な残高予測アルゴリズムを導入することにより、その数値を最小限にとどめる。
ただしコールドウォレット優先化に伴い、引き出し制限により「すぐに引き出せないことがある」など、一部ユーザー体験を損なう可能性があるが、セキュリティ優先の旨をユーザーに徹底周知する。

なお、本件に関する詳細な情報公開は、セキュリティリスクに繋がる可能性があるため割愛いたします。

引用元:テックビューロ(Zaif)セキュリティ対策室設置について(2018年6月28日取得)

コールドウォレットの対応が順調に進んでいるのであれば、隠さずにむしろ公開した方が、ハッカーに目をつけられる機会が減ると思います。したがって、公表していないということは、まだまだホットウォレットの比率が圧倒的に高いのではないかと推測されます。自ら宣言しているように、きちんとした周知をお願いしたいです。

Zaif(公式サイト)

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GMOコイン

仮想通貨取引所の中では、あとから参入してきた取引所で、当初は後発ならではの、他の取引所にはない強みを持っていたのですが、その後改悪が続き、そこまでの強みがない取引所となってしまいました。そうした経緯があるので個人的には信用度が低い取引所なんですが、コールドウォレットの対応状況については、先に紹介したbitFlyerやZaifよりも詳しく記載されています。

当社では、即時送付に必要な分以外の仮想通貨は、インターネットから隔離された「コールドウォレット」にて保管しております。

コールドウォレット管理
さらに、コールドウォレットからホットウォレットに仮想通貨を移動する際には複数部署の承認が必要な体制となっているため、複数名によって厳重に監視された状態でのみ、コールドウォレットからの仮想通貨の移動が可能となっております。

引用元:セキュリティ・顧客資産管理 | GMOコイン(2018年6月28日取得)

明確に何割がコールドウォレットに保管されているのかは記載されていませんが、すぐに動かす見込みがある資金はホットウォレットで、そう出ないものはコールドウォレットで保管することで、送受金スピードを維持しつつ安全性も高めているそうです。悪く言えばどっちつかずですが、よく言えばリスクを最小限に抑えた手法と言えます。

また、コールドウォレットからホットウォレットへの移行には、複数部署の承認が必要な点も評価できます。過去には仮想通貨取引所の関係者が横領していた事件もあったため、複数人で管理してい流のであれば横領のリスクも多少は軽減できるでしょう。

GMOコイン(公式サイト)

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DMM Bitcoin

DMM Bitcoinではコールドウォレットのことを「コールドストレージ」と呼んでおり、対応している旨が説明されています。

インターネット上で仮想通貨を管理していれば、攻撃を受けるリスクにさらされてしまいます。
そこで、ネットに接続されていないオフライン環境で仮想通貨を保管することで、外部からの攻撃に強くなると言えます。このことを「コールドストレージ」といいます。
オフライン環境での保管は、仮想通貨を長期的に保管する場合や、大きな額を保管する場合に効果的です。

引用元:ついに、DMMが仮想通貨をはじめた。 – 【DMM Bitcoin】 – 今、仮想通貨を始めるならDMMビットコイン(2018年6月28日取得)

⑥お客様からお預かりした金銭及び仮想通貨は、当社の金銭及び仮想通貨と分別して管理しています。当社の区分管理は下記のとおりです。
金銭: 株式会社りそな銀行のお客様専用口座(顧客預託口座)
仮想通貨: インターネット等の外部のネットワークに接続されていないコールドウォレット及び接続されているホットウォレットにて、それぞれお客様ごとの持ち分がデータ上直ちに判別できる状態で管理

引用元:DMM Bitcoin 仮想通貨取引説明書(現物)(2018年6月28日取得)

しかしながら、具体的などのような基準、比率でコールドウォレットに保管されているのかは明記されていませんでした。ただ、DMM Bitcoinは送金手数料が無料なので、他の取引所よりもハードウェアウォレットやペーパーウォレットに気軽に送金できるでしょう。

DMM Bitcoin(公式サイト)

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みんなのビットコイン

みんなのビットコインにおいても、利用者の仮想通貨は全てコールドストレージ(コールドウォレット)で保管されています。

みんなのビットコインでは、インターネットから分離して管理するコールドストレージにてウォレットを常時管理し、ハッカーによる攻撃からお客様の資産をお守りします。
また透明性を確保するため、すべてのユーザーに固有の仮想通貨アドレスを付与しています。

引用元:セキュリティーポリシー| みんなのビットコイン(2018年6月28日取得)

また、透明性を確保するために固有の仮想通貨アドレスを付与しているとのことですが、これについてはどういう意味があるのかはわかりません。勉強不足ですみません。

みんなのビットコイン(公式サイト)

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BITPoint

BitPointはDMM Bitcoinと同じく、利用者の仮想通貨はコールドウォレットで、取引で使われる仮想通貨はホットウォレットで保管されています。

②仮想通貨の分別管理方法
当社は、お客様から預託を受けた仮想通貨と当社の固有財産である仮想通貨とを明確に区分し、どのお客様の仮想通貨であるかが直ちに判別できる状態で管理しております。また、仮想通貨の分別保管の方法として、「コールド・ウォレット」と「ホット・ウォレット」の両方式を採用しており、コールド・ウォレット方式は保護預り分、ホット・ウォレット方式は取引に伴う清算分として位置付けております。
コールド・ウォレット方式は、インターネット等の外部のネットワークや当社内のネットワークにも接続されていないハードウェア上に、当社の固有財産と分別して保管しております。また、ホット・ウォレット方式は、当社商用系システム上に保管しており、お客様が保有する仮想通貨の持分が直ちに判明でき、かつ、それぞれのお客様の持分が直ちに判別できるように管理しております。

引用元:仮想通貨現物取引に関する説明書(2018年6月28日取得)

BitPoint(公式サイト)

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bitbank.cc

bitbankにおいても、利用者の仮想通貨はコールドウォレットで保管され、取引に使う分はホットウォレットで保管されます。また、コールドウォレットに保管可能な仮想通貨しか取り扱わないことを宣言しています。

弊社のホットウォレットには顧客資産は含まれず、自己資産のみの運用となっております。本件に関しても、金融庁への報告を既に行っております。

引用元:仮想通貨取引所ビットバンクのコールドウォレット・マルチシグ運用体制について(2018年6月28日取得)

bitbank(公式サイト)

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まとめ:少なくとも、コールドウォレットに対応していない取引所はない

以上、主要な取引所のコールドウォレット対応状況について調べてみました。結果、どの取引所も少なからずコールドウォレットに対応していることがわかりました。しかし、意外にもbitFlyerとZaifの大手取引所については、どこまで対応しているのか不透明な部分もあることがわかりました。もしもより安全性が高い取引所を利用したいのなら、QUOINEXなど、別の取引所を利用することをおすすめします。もしくは、コールドウォレットやペーパーウォレットを利用するのも良い手でしょう。

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