スマホ買ってすぐ解約したらブラックリスト?ドコモ・au・ソフトバンクのルールを解説
携帯業界には、「短期解約でブラックリストに入る」という暗黙のルールがあります。例えば、ドコモと契約して、すぐにauにMNPした場合、再びドコモに申し込んでも契約できなくなることがあります。
しかしあくまでも暗黙のルールなので公式サイト等にも明記はありません。そのため推測が多くなりますが、だいたいの目安としてよく言われている内容をまとめて紹介していきます。
「短期解約でブラックリスト」というルールは違法!?:
実はこの短期解約ルール、総務省からは違法だという見解が出されています。また、各携帯会社も「短期解約でブラックリスト入りというルールを運用したことはない」と明言しています。では、「短期解約でブラックリスト入り」というのは、ネット上の都市伝説でしかないのでしょうか…?その辺も含めて解説します。
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目次
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短期解約でブラックリスト入りになる条件とルールを解説
「短期解約」と聞くと2〜3日のイメージがあると思います。しかし、180日以内での解約が短期解約に該当すると言われています。
一般的には「180日間ルール」と言われています。また、実際にau店舗にて携帯を契約する際にスタッフの方に聞いてみたところ「180日以内での解約はおすすめしない」と言われました(総務省より違法との見解が出される前の聞き取り。)
ドコモ・au・ソフトバンクいずれも契約から180日以内での解約でブラックリスト入りになる可能性あり。
まさかの半年!「短期」と聞くと2、3日のイメージですが、半年もあるので注意が必要です。
補足の達人
ソフトバンクとワイモバイルのような別ブランドへの乗り換えでもNG?
同一会社の別ブランド一覧:
- ドコモからahamo
- ソフトバンクからワイモバイル・LINEMO
- auからUQモバイル・povo
これらはあくまでも同じ会社内の別のブランドではあるが、180日以内に乗り換えた場合はブラック入りの可能性あり!
この辺は明文化されていないので結局のところどうなのかわからない部分はあります。特にドコモからahamoの場合はMNPではなくプラン変更という扱いになるので、ブラックにはならないという口コミもあり、理解できます。
ただやはり厳密なルールがない以上、同一会社間での乗り換えであっても用心した方が良いでしょう。
ブラックリスト入りしたらいつ解除される?
短期解約してブラックリスト入りしてしまった場合、1年経過することで自動的に解除されると言われています。
もちろんこれについても明文化されたルールではないので、絶対大丈夫だと言えるものではありません。
補足の達人
なぜ短期解約でブラックリスト入りになるの?
ではなぜ「短期解約でブラックリスト入り」というルールがあるのでしょうか?それは、MNP契約することでキャッシュバックなどの特典を受けられることがあるからです。
しかしこれを悪用し、特典を受けるためだけに契約し、すぐに別の会社に乗り換えてしまう行為が横行しました。当然、携帯会社としては長く使ってもらわないと特典分の損が出てしまいます。だからこそ、このように特典だけ受け取ってすぐ解約するような人をブラックリストに入れるわけです。そしてそれが現在も暗黙のルールとして続いているようです。
今だとキャッシュバックの代わりに、「iPhone割引」などがMNPの特典として提供されています。こうしたこともあって、現在においても短期解約者に対するペナルティが残っているんだと思います。
補足の達人
ブラックリスト入りを避ける方法
短期解約でのブラックリスト入りを避ける方法:
- 180日以上契約を続けてから解約する
- 回線契約せずにスマホだけ購入する
当然、「短期解約」が条件となるので、これを避けるしかありません。また、最近は回線とスマホの契約を別々に行えるようになりました。「短期解約」はあくまでも回線契約に関することなので、回線契約せずにスマホだけ購入した場合は、ブラックになることがありません。
ブラックリスト入りを避けるために覚えておくべき2つの方法を紹介します。
180日以上契約を続けてから解約する
当然ですが、何度も言う通り180日以内での解約が短期解約に該当してしまう可能性が高いので、それ以上使い続けてから解約しましょう。
これも何度も言いますが、「180日を過ぎれば絶対OK」と言えるものではありません。あくまで目安ね。
補足の達人
回線契約せずにスマホだけ購入する
例えばドコモでスマホを買いたい場合、以前はドコモの回線の契約が必須でした。しかし今はドコモの契約がなくても、ドコモでスマホだけ購入することができます。
短期解約はあくまでも回線契約した場合に該当するため、スマホだけを契約した場合は関係ありません。
分割での契約も可能です!
補足の達人
短期解約でのブラックリスト入りは禁止行為!?
ここまで色々と説明してきましたが、実は最近、このように「短期解約でのブラックリスト入り」といったルールの運用は違法行為であるとの見解が総務省から出されました。
しかも、これについて各キャリアへの聞き取りを総務省が行なったところ、各キャリアは「短期解約でのブラックリスト入りというルールはない」と明言したそうです。実際の回答を以下に引用します。
サービス利用意思を伴う手続きにおいて、短期解約のみを理由とした役務提供拒否は行っていない。また、販売代理店のスタッフに対し、短期解約をするとブラックリストに入るといった適切な案内を行わないように、周知指導を徹底している。(第42回:NTTドコモ)
販売代理店に対して、継続利用を求めるような案内を指示しておらず、そのような案内は認めていない。また、第39回会合を踏まえ、改めて販売代理店に対して注意喚起を行った。(第42回:KDDI)
不適切な案内が行われないように、販売代理店に対して注意喚起を行っている。また、当社では、短期解約のブラックリストの運用は全く行っていない。(第42回:ソフトバンク)
短期解約があったことのみを理由にお断りはしていない。(第42回:楽天モバイル)
引用元:検討の方向性(案)について(PDFが開きます)(2023年06月29日取得)
つまりドコモ・au・ソフトバンク、ついでに楽天モバイルに関しても、「短期解約でブラックリスト入り」というルールの存在を認めておらず、また、そういう説明が行われた場合は「代理店が誤って勝手にやったこと」だと主張しているわけです。
では短期解約でのブラックリスト入りは、単なる都市伝説なのか?と思いきや、そうとも言い切れないようです。
補足の達人
短期解約で審査落ちしたとの口コミあり
しかし、上記の資料やネット上の口コミも含めて、「短期解約が原因で契約を断られた」という事例があるようです。つまり、「誤り」ではなく実際に運用されていたことが分かります。
以上を踏まえると、各キャリアの「短期解約でのブラックリスト入りというルールはない」という主張は嘘である可能性が高いと私は考えています。
つまり、実際にそういう暗黙のルールを運用していたけど、総務省が違法とみなしたことで言い逃れしようとしているのではないか、と考えています。
補足の達人
このまま短期解約でのブラックリスト入りは禁止されるのか?
これまでの情報を整理した上でまとめます。
携帯解約でのブラックリスト入りに関する情報まとめ:
- 総務省の見解:「短期解約でブラックリスト入り」というルールを運用するのは違法行為
- 携帯会社の主張:そもそもそのようなルールは運用していない。代理店が誤った案内をした
- 利用者の主張:短期解約が原因で契約を断られたことがある
以上を踏まえると、今後は短期解約でのブラックリスト入りルールは撤廃されるように思えます。ただし、この見解が出された後も、「MNP契約でスマホ割引」といったキャンペーンを開催しています。
こうしたキャンペーンが続く以上、短期解約するユーザーが消えることはないでしょう。だからこそ、しばらくはこっそりと「短期解約でブラックリスト入り」というルールは運用され続けるのではないかと考えます。
そもそも携帯会社の審査基準なんて完全に非公開だからね。実際に短期解約者を審査に落としたとしても、「諸々の状況を鑑みて審査に落としました」って説明されたら、誰もそれ以上追求できません。
補足の達人
結論:なるべく短期解約は避けた方が良い
完全にこのルールがなくなるとしたら、その時は「MNPでスマホ割引」などの優遇キャンペーンも無くなる時かなと思います。しかしこうした破格なキャンペーンを提供できるのがキャリアの強みです。だからこそ、「短期解約でブラックリスト入り」というルールが完全に消えることはないとも思えます。
スマホを大幅に値引きして提供することも今後規制されて行く流れです。おそらく、そうしていく中で「短期解約でブラックリスト入り」も消えると思います。それまでは念の為短期解約は避けた方が無難!
補足の達人
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いろいろな情報を総合的に考えると、個人的には「現在においても短期解約はブラックリスト入りの可能性があるから、6ヶ月間は契約を続けてから解約するべき」だと考えています。
補足の達人