FXのやり方を徹底解説!口座開設から決済方法までの流れと、プロトレーダーがおすすめするFX業者まで、FX初心者向けの完全スタートガイド!
FX(外国為替証拠金取引)は株式投資と並ぶほどの人気になりつつあります。日本での歴史は実はまだ20年ほどで、1998年4月の外為法(外国為替及び外国貿易管理法)改正に伴い、日本でFXが導入されるようになって以来、右肩上がりにFXトレーダーが増えていっています。
株式投資と違い、FXは月曜の朝から土曜の朝までの時間ならいつでも取引ができること、少ない金額でも効率よく資金を運用ができることなどがサラリーマンや主婦を中心に支持を集めています。そして、FXは「投資の登竜門」と呼ぶ専門家もいるくらい投資初心者にとって始めやすいため、FXを始めてみたいという人は多いかと思います。
今回の記事では、FXの全体像をつかみたい人向けに、FXのやり方やFX用語などを解説していきます。
目次
FXとは?FXを始めるのに必要な4つのステップ
FXは「外国為替証拠金取引」と呼ばれ、異なる通貨同士の売買を行い利益を狙っていく取引のことを指します。FXの呼び名は、英語で「Foreign Exchange」の頭文字を取った略語で、「外国為替」から由来されています。(海外ではForex(フォレックス)と呼ばれています)
世界で最も取引されている金融商品はFXであり、なんと一日あたり約550兆円が取引されています。ちなみに、株式の売買ができる東京証券取引所の1日あたりの取引高が約3億円なので、FXが巨大なマーケットであるということがイメージできるかと思います。
FXを始めるには大きく4つのステップがあります。
「口座開設」「口座に入金」「取引ツールの準備」「注文・決済」という順番ですが、それぞれのステップでやらなければならないことや注意点を解説していきます。
ステップ①:口座開設
FXを始めるにはFX業者の口座開設が必要になります。FXには審査があるので取引開始まで最短で約3日程度かかり、基本的には以下の流れで進みます。
- 各FX業者で口座開設ページで申し込みフォームを入力
- 本人確認書類やマイナンバーカードの提出
- 審査通過の場合、郵送で書類が届く(口座開設完了)
- FX口座にログイン可能
各FX業者により違いますが、基本的には以下のものが求められます。
- 【必要書類】
- 写真付き身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 上記書類がない場合は無写真の身分証明書2枚(健康保険証や住民票など)の場合が多い
- マイナンバーカードやマイナンバー通知カード
また、FXの口座開設には審査が行われます。審査に通過するのポイントは以下の通りです。ただし、クレジットカードやカードローンのように、個人信用情報など共通化された信用情報を参照することはありません。
- 【審査通過のポイント】
- 満20際以上しか通らない
- 審査は無職でもほとんど通る
- 嘘偽りない情報を記載する(金融資産など)
ステップ②:FX口座に入金
あなたの銀行口座からFX口座に入金を行います。ATMからの振込も可能で、午前中に振り込めば数時間後には反映されるはずです。
マネーロンダリング防止の兼ね合いから登録名義以外の入金は断られるので、必ずFX口座開設をした登録名義で入金を行うようにしてください。また、最低入金額も設定されているFX業者もあるので入金する前に確認しましょう。
ステップ③:取引ツールの準備
FXでは取引を行うためのツールが必要になります。基本的にはパソコンにインストールして使うタイプがほとんどですが、Web版のツールも用意しているFX業者もあります。
FX業者の独自のFX取引ツール(例:DMM FX「PLUS」、SBI証券「HYPER SBI」など)かMT4(MetaTrader4)対応の業者ではMT4を使って取引を行います。
ステップ④:注文・決済
取引ツールを準備したらいよいよFX取引を開始することができます。FX取引は以下の流れになります。
- 通貨ペアを決めてチャートを見る
- ロットを決めて「買い注文」または「売り注文」のどちらかエントリーする
- 決済(利益が出たら利確、損失が出たら損切)
取引ツールの操作に慣れたらあとはひたすらトレードして練習あるのみです。
FXを始める際に覚えておきたい用語
FX取引をやっていると、普段の生活では聞かないような単語が出てきます。この項ではFXを始めるにあたり必ず覚えておきたい言葉をピックアップしていきます。
通貨ペア
通貨ペアとは、売買する2国間同士の組み合わせのことです。日本人に馴染みの深いドル円はUSD/JPYと表します。左側にある通貨がその通貨ペアの基軸通貨となり、ドル円の場合は1ドル=○○○円と表します。通貨ペアによりチャートの動き方が全く違うので、各通貨ペアのクセを把握することが利益の増大に繋がります。
買い注文・売り注文
FXは異なる2国間同士の売買を行うことにより利益を上げていきますが、その注文方法は「買い注文(別名:Buy、ロングなど)」または「売り注文(別名:Sell、ショートなど)」に分かれます。買い注文は価格が上がれば上がるほど利益を増加させることができ、売り注文は価格が下がれば下がるほど利益を増やすことができます。
他の金融商品の場合は安い値段で買って高い値段で売るというのが一般的ですが、FXの場合は売り注文から入ることができるため取引の幅が広がるのが魅力です。
スプレッド
スプレッドとは、売買の価格差を表します。FXのスプレッドには必ず売り値(Bid)と買い値(Ask)が存在しており、売り注文の際はBidの価格が適用され、買い注文の際はAskの価格が適用されます。
以下の画像ではドル円(USD/JPY)のスプレッドが0.3銭(0.3pips)になっており、各通貨ペアによってもスプレッドがバラバラということがわかります。
画像引用元:リアルタイムレート – DMM FX(2019年8月21日取得)
実はスプレッドはFX業者の利益になり、あなたが勝っても負けてもFX業者には取引ごとに利益が入る仕組みになっています。そう考えるとスプレッドが広ければ広いほどトレーダーにとってはコストがかかってくることになるので、スプレッドが狭い業者のほうが取引ごとの利益は残りやすくなります。
ロット(1,000通貨、1万通貨など)
FXでは「買い注文」または「売り注文」を行う際に「通貨数量」を決めなければなりません。多くのFX業者では1取引あたりの最低通貨数量を1,000通貨に設定しており、基準は1万通貨にしている業者が多いです。(まれに10万通貨を基準にしている業者もあるので注意)
1万通貨は別の呼び方で「1ロット」や「1枚」と呼ばれるので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
1ロット(枚)=1万通貨
※10万通貨を基準している業者では「1ロット=10万通貨」)
1万通貨がいくらになるのかは、選んだ通貨ペアとその時点の為替レートにより違います。例えば、1ドル=110円でドル円を取引するときは以下の計算になります。
- 【1万通貨の計算方法】
- 1万通貨=1万ドル
- 1ドル=110円
- →1万ドル×110円=110万円
つまり、ドル円で1万通貨を取引をしようとした場合、110万円の証拠金が必要になるということを意味します。なかなかこんな大金を用意できないので、FXでは後述するレバレッジを利用して取引を行うことが多いです。
レバレッジ
レバレッジとは、てこの原理の「てこ」のことで、簡単に言うと、少ない資金で大きな金額の取引ができるという意味になります。日本国内の法律ではレバレッジが最大25倍までとなっています。
もし、ドル円のレートが1ドル=110円のときに1万通貨をレバレッジ25倍で取引しようとすると、以下の金額で取引することが可能です。
110万円÷25倍=4.4万円
つまり、4.4万円の証拠金がFX口座に入っていれば、1万通貨の取引ができることになります。ただし、最低限必要な証拠金が上記の金額なので、余裕のある取引を行うために余分に入金しておく必要があります。
スワップポイント
FXではスワップポイントという通貨ペアの金利差を利用したトレードも可能です。スワップポイントは、当日内の決済では付与されず、注文後に日をまたぐとプラススワップ(利益分のスワップ)またはマイナススワップ(損失分のスワップ)が付与されます。
例えば、ドル円(USD/JPY)の場合、買い注文をするとプラススワップ、売り注文をするとマイナススワップが付きます。そのため、スワップ狙いのトレードで高金利の通貨ペアを保有し続けるトレードも流行しております。ちなみに、各FX業者によりスワップポイントは違うので注意しましょう。
ロスカット
ロスカットとは、ポジションを持っている時に予想と反して損失が発生した際に、これ以上損失が出ないようにFX業者が強制的に取引を終了させることを言います。各FX業者によりバラバラですが、有効証拠金が取引に必要な証拠金の○○%を下回った場合に強制ロスカットが執行されることが多いです。
例えば、あなたの口座に20万円の残高で、ドル円のレートが1ドル=110円のときに1万通貨をレバレッジ25倍、ロスカットが必要証拠金の100%で執行、というFX口座で取引していたとします。
- 残高:20万円
- 取引に必要な証拠金:4.4万円
- 有効証拠金:15.6万円(20万円-4.4万円)
有効証拠金が「取引証拠金×100%」を下回った場合、つまり、残高が4.4万円を下回った場合、強制ロスカットされることを意味します。
追証(おいしょう)
まれに歴史に残るような大暴落が発生した場合、FX業者が設定するロスカットラインを大幅に下回り決済されてしまうことがあります。残高が残っている状態であれば良いのですが、暴落のスピードに決済が追いつかずにゼロよりマイナスになってしまうことがあります。その際のゼロよりマイナス分になった部分を追証(おいしょう)と呼びます。
レバレッジ規制がされている現在では追証はめったに発生することはありませんが、日本の法律では追証の支払いはトレーダーが行う義務があるので、追証が発生しないように資金管理を徹底してトレードするようにしましょう。
初心者におすすめなFX業者3社
日本国内だけでも50社を超える数のFX業者が存在するので、どのFX業者の口座開設をするか迷います。そんな時は1社に絞るのでなく、複数の業者も開設することが可能です。悩んでどれか1社を口座開設するよりも、複数の口座を開設して実際に運用してみて、トレード環境を試してみることが大事です。その中でも今回は3社をピックアップします。
DMM FX:口座数日本一!プロトレーダーからの人気も特徴の1つ
DMM.com証券が提供するDMM FXは、いまや日本一の口座数を誇るFX業者へと成長しました。
DMM FXの特徴は、DMM独自のFX取引ツールである「PLUS」が非常に使いやすいことが挙げられます。直感的に操作ができてWeb上で完結してできるので、動作も軽く取引チャンスを見逃しません。
DMM FX「PLUS」を使用して使いやすいと思った機能は以下になります。
- 水平線などのラインをチャート上に引いても、別の時間足でもそのラインが表示される
例:1時間足で引いた水平線が5分足でも表示される - 各通貨ペアの時間足ごとのチャートを6分割表示ができ、レイアウトも保存可能
- チャートの印刷ボタンを押せば印刷ができる
引いたラインが別の時間足でも残ることにより、時間軸を変えた多角的なチャート分析をすることが可能になります。MT4を含む他社のPCでの取引ツールでは時間足を変更すると、引いたラインがその時間足でしか表示されないものが多いので非常に使いやすいです。
そして、メール通知機能やレート通知機能を搭載しているので、あなたが取引チャンスだと思っているレートにアラートを設定しておくことができます。この機能のおかげで、大事な局面を見逃しづらくなり、チャートを監視し続けなくてもよくなるので負担が減少するはずです。
画像引用元:取引応援ポイントサービス – DMM FX(2019年8月21日取得)
また、「取引応援サービス」という取引ごとに付与される独自のポイントサービスを行っています。取引回数に応じて、ゴールドランク、シルバーランク、ブロンズランクというランクに分かれ、基本的には1取引=1ポイントとして換算されます。 各通貨ペアとランクにより付与されうポイントは違いますが、1,000ポイント以上貯まると実際に現金化することができ、証拠金維持に利用できるのであなたのトレードを助けてくれることでしょう。
GMOクリック証券 FXネオ:スワップポイントの高さは業界屈指
GMOクリック証券は、トレーダーからの評判が高いFX業者です。それは数字にも現れており、FX取引高世界一を7年連続獲得、口座開設数も60万口座以上達成しています。サポートの部分もかなり評価されており、2018年の格付け調査で「問合せ窓口」&「Webサポート部門」で最高評価の「三つ星」を獲得しています。最近では有名FXトレーダーのAkiさんがGMOクリック証券を使っているため、より口座開設者が増えた印象があります。
GMOクリック証券が人気の理由の一つとして、ツールの充実さがあります。特にPCアプリの「はっちゅう君FXプラス」がかなり使いやすく、動作も非常に軽く、FXトレーダーからも高く評価されています。
はっちゅう君FXプラスの代表的な機能は以下になります。
- 他社の取引ツールやMT4でも拡充しないと使えないような「複数のポジションを全決済する機能」を搭載
- 他社に少ないドテン注文(買い・売りのポジションを反転させる注文)にも対応
- チャート画面の直感的操作が可能
例:チャート上でカーソルを当てて任意のレートにドラッグするだけで注文変更が可能
特に優秀なのが全決済機能です。この機能を使えば、為替が変動している際に、複数ポジションを全決済することができます。急な為替変動があったとしても、一つ一つ決済すると時間がかかってしまうので、そういったときに全決済機能は使えるのでおすすめです。
スプレッドもドル円で最低0.3pips〜と低スプレッドを提供しています。スワップポイントも業界屈指の高さを誇っているので、スワップ金利を使ったトレードをしたい人もおすすめの業者になります。
ただいまGMOクリック証券では新規口座開設者向けのキャッシュバックキャンペーンをやっています。この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか?
外為ファイネスト:NDD方式で、他社よりも透明性の高いトレードが可能
MT4を使ってトレードしたい人、スキャルピングトレードをしたい人に「外為ファイネスト」におすすめします。外為ファイネストでは、スキャルピングトレード(短期間に何度も取引するトレード)を公認しています。他社でスキャルピングをやると口座が凍結される可能性もあるので、外為ファイネストだと安心して取引することが可能です。
また、外為ファイネストは100%完全信託保全の安心な国内FX業者の一つです。NDD方式を採用している数少ないFX業者です。
NDD方式とは、非店頭取引方式のことでNon Dealing Desk方式の頭文字を取ったものになります。NDD方式では、トレーダーの注文はFX業者をほぼ素通りし、インターバンクを介し市場に流れるため、透明性の高い取引を行うことが可能です。
一方で、トレーダーの注文を一度FX業者で止めて市場に流すかどうかをFX業者が決める方式のことを、DD方式(Deaing Desk方式=店頭取引方式)と呼び、低スプレッドを提供できる方式になります。
NDD方式のため少しスプレッドが広い(0.6pips〜)ですが、透明性の高い取引環境を提供しているため初心者〜プロトレーダーまで幅広く愛用されており、MT4で取引をするのであれば外為ファイネストはぜひ口座開設しておきたいところです。
さらに、現在はWin-Invest Japan社とコラボキャンペーンを行っており、外為ファイネストのMT4口座を開設した人に、自動売買EA「Trade Assist Standard」をプレゼントするという企画を行っています。EAとはエキスパートアドバイザーというMT4上で自動で取引を行ってくれるツールのことです。
- EAをもらえる条件
- 口座開設完了日より2ヶ月以内に5万通貨以上の取引をされた人
- 初めて外為ファイネストで口座開設する人
この機会に外為ファイネストで口座開設をしてみてはいかがでしょうか?