個人間送金アプリ「pring(プリン)」とは?銀行間の口座振替が無料、セブン銀行ATMでは手数料無料で現金化できるなど、知っておくと役立つメリットまとめ
画像引用元:無料送金アプリ「pring(プリン)」(2019年7月17日取得)
PayPayやLINE Payと比較するとあまり有名ではないと思いますが、pring(プリン)と呼ばれるスマホ決済・個人間送金アプリが面白そうです。以下の手続きを全て手数料無料で利用することができます。
- 友達との送受金
- 銀行口座への送受金
- セブン銀行ATMを利用した現金引き出し※
- 加盟店での決済
※1日に1回だけ無料
個人間送金はPayPayやLINE Payなどでも可能ですが、pringは無料で現金化できる、という特徴があります。
- PayPayやLINE Pay:送金されたお金は出金するのに手数料がかかる、支払いでしか使うことができない
- pring:送金されたお金は無料で出金可能
また、A銀行→pring→B銀行と、pringを噛ませることで1円も銀行手数料を払わずに別の銀行口座に残高を移すことも可能です。
このように、pringは他社の個人間送金アプリよりもコスト・利便性で優れています。しかし現状PayPayなどと比較するとpringの利用者は少ないようで(印象です)、せっかく優れた特徴を持っているのに、そもそも送受金する相手がいない、という状況です。また、加盟店も少なく支払いにも使いにくいのが現状です。
そのため、この記事を通してこの便利なpring利用者がより増えてくれればな、という思いでpringの特徴や、pringでできることを紹介していきます。
目次
pringでできること
画像引用元:無料送金アプリ「pring(プリン)」(2019年7月17日取得)
pringはスマホ決済・個人間送金アプリです。基本的にはpring内にお金をチャージし、そのチャージしたお金を送金したり決済に使ったりするわけです。それぞれの手順を詳しく紹介していきます。
銀行口座からpring内にお金をチャージする
まずはpringに登録します。すると以下の銀行口座からpringへ、500円以上から1円単位でチャージすることができます。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行※
- ジャパンネット銀行
- イオン銀行
- 埼玉りそな銀行
- 福岡銀行
- 西日本シティ銀行
- 愛知銀行
- 伊予銀行
- 愛媛銀行
- 関西未来銀行
- 北九州銀行
- 熊本銀行
- 群馬銀行
- 京葉銀行
- 四国銀行
- 七十七銀行
- 親和銀行
- 千葉銀行
- 筑波銀行
- 東邦銀行
- 百十四銀行
- 広島銀行
- 北洋銀行
- 宮崎銀行
- 武蔵野銀行
※楽天銀行からのチャージ1日1回まで無料。1日2回目からは220円(税込)の手数料がかかります。
以上の銀行口座を持っていない人は、郵送での本人確認もできます。
手数料はいずれも無料で、チャージ金額は即時反映されます。また、「振込」ではなく「振替」扱いとなりますので、銀行振込手数料もかかりません(要するに振り込みとしてカウントされない)。
pring残高を友達と送受金する
画像引用元:無料送金アプリ「pring(プリン)」(2019年7月17日取得)
銀行からチャージしたpring残高は、個人間送金に使うことができます。例えば現金を持っていなくて友達に払ってもらった時に、pringを使ってすぐにお金を返すことが可能です。
なお、送金上限は1日あたり最大100万円とのことですが、利用者によってはより低い上限が定められることもあるようです。
pring残高を銀行口座に送金する
pringの残高は銀行口座に戻すこともできます。もちろんこの時も手数料は無料です。
この「残高を銀行に無料で送金できる」というのは、他の個人間送金アプリと比較した時の大きなメリットだと言えるでしょう。
多くの場合、個人間送金によって着金したお金は、そのサービスを利用することでしか消費することができませんでした。例えばPayPayも個人間送金ができますが、受け取った金額はPayPayでの支払いでしか使えません。
一方でpringならば、受け取ったお金を銀行口座に無料で送金することができます。受け取ったお金の出口がpringに依存しないわけです。
- PayPayで個人間送金→PayPayでの支払いにしか使えない
- Kyashで個人間送金→Kyashでの支払いにしか使えない
- LINE Payで個人間送金→LINE Payでの支払いに使える、または出金時には手数料が必須
- pringで個人間送金→手数料無料で銀行口座に送金可能(つまり銀行口座から引き出せば現金として使える)
また、これを利用することで、銀行間の資金移動を無料で行うことも可能です。
例えばA銀行からB銀行に資金を移動させる場合、A銀行からB銀行に振り込むと振込手数料がかかったり、振込無料回数を1回消費してしまったりします。しかし、A銀行からpringに送金し、さらにpringからB銀行に送金すれば、振込手数料をかけずにA銀行からB銀行に資金移動することができます。
なお、1日当たりの送金上限額は100万円の範囲内で、運営会社によって利用者ごとに独自に設定されます。自分の上限額を確認することはできないのでお気をつけください。
注意:銀行口座への着金は即時反映ではない
銀行口座からpringに入金する際には即時反映されますが、出金は即時反映ではありません。
- 営業日の11時までに申し込み:同日15時までに振り込み
- 営業日の11時以降の申し込み:翌営業日15時までに振り込み
pring残高をセブン銀行ATMから現金化する(毎日1回無料!)
pringの特徴の中でも特にすごいメリットがこれです。なんとpringの残高はセブン銀行ATMを使うことで、即時現金化することが可能です。
やり方は簡単で、アプリ内で引き出したい金額を入力→セブン銀行ATMにて「カードを使わない番号入力での取引」→アプリに表示された提携先コードを入力→pringに登録している電話番号を入力→4桁の確認番号を入力
以上で、pring残高を現金にて引き出すことができます。
セブン銀行での出金はLINE Payでも可能なんですが、pringはさらに優れていて、毎日1回はATM利用手数料が無料になります。そのため、銀行口座からpringに送金→pringからセブン銀行ATMで引き出し、という手順を行えば、毎日1度は手数料を払うことなくセブン銀行ATM経由で現金を引き出すことができるわけです。
日に1回という制限はあるものの、無料ですぐに現金化できるのは他の個人間送金アプリにはない大きなメリットです。
加盟店で決済する
画像引用元:Pring(プリン) – お金コミュニケーションアプリ(2019年7月17日取得)
pringはPayPayやLINE Payのように、お店で買い物することも可能です。しかし、残念ながら加盟店は個人店を中心にごくわずかしかないようで、加盟店一覧も公表されていません。
pringは加盟店手数料が0.95%と非常に低く、スマホ決済やクレジットカード決済と比較すると比較すると、大いに低コストです。
注意:キャッシュレス・消費者還元事業は未登録
2019年10月1日から9ヶ月間は、クレジットカードやスマホ決済アプリを使って決済すると、2%or5%のポイント還元が行われます。この期間はキャッシュレス決済を使って買い物すると、現金よりもはるかにお得になるわけです。
しかし、これらの還元を受けるためには、使用するキャッシュレス決済方法が「キャッシュレス・消費者還元事業」に登録されている会社のものでなければいけません。
pringの場合、キャッシュレス・消費者還元事業に登録していませんので、キャッシュレス決済ではあるもののポイント還元を受けることができません。そもそも加盟店が少ないので決済に使う場面はあまり訪れないと思いますが、注意しておきましょう。
pringの取り扱い金額上限まとめ
改めて、pringでの各利用金額の上限額をまとめて紹介しておきます。
- 残高上限:1億円
- pringの購入(チャージ)上限額:1日あたり100万円
- pringの利用(代金決済)上限額:1回あたり100万円
- pringの送金上限額:1日あたり最大100万円(※利用者ごとに当社が指定)
- pringの出金上限額:1日あたり最大100万円(※利用者ごとに当社が指定)
送金上限額と出金上限額については、最大100万円と公表されていますが、利用者ごとに運営会社によって決められるため100万円に満たない場合もあります。
pringユーザーが増えてくればもっと便利な世の中になるはず
ここまで解説してきた通り、pringは個人間送金アプリの中では非常に優れていて、これさえあれば割り勘やお金の貸し借りが圧倒的に楽になるはずです。ぜひみなさんもpringを始めてみてください。
「銀行間での資金移動で手数料を払いたくない!」という人にもpringはおすすめできますので、そのような要望を持つ人もpringの利用を検討してみてください。
このように、キャッシュレス化することで節約に繋がったり、ポイント還元を受けたりすることができます。実際にキャッシュレスが節約に繋がったかどうか、実体験からわかったことなどを下記記事でまとめているので、興味がありましたらこちらもご覧ください。