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貸暗号資産とは?銀行預金のように仮想通貨が増えるサービスの内容紹介&まとめ

公開年月日 : 2018/06/26 更新年月日 : 2018/06/26

仮想通貨の取引所には貸暗号資産(レンディングとも言います)と呼ばれるサービスを行っているところがあります。貸暗号資産とは銀行の定期預金のようなもので、取引所に仮想通貨を一定期間貸し出すと、貸した分に金利を上乗せして返してくれるサービスのことです。

一度貸し出した後は何もすることなく、利用者は金利分の儲けを得ることができるため、仮想通貨を使わず寝かせている人に向いているサービスと言えるでしょう。一方で少なからずリスクもあり、必ずしも儲かるわけではありません。そこでこの記事では、貸暗号資産とそのリスクの解説、そして現在貸暗号資産を提供している3つの取引所のサービスの違いについてまとめて紹介します。

貸暗号資産とはどのようなサービスなのか

仕組み自体は銀行の定期預金とほとんど変わりません。利用者がやることは、手持ちの仮想通貨を取引所に一定期間貸し出すだけです。満期日は取引所によって異なり、短いところでは14日後、長いところで1年後に満期日が訪れます。

金利は1〜5%/年であり、銀行預金よりも高額です。例えば1%/年の場合、1BTCを1年間預ければ1.01BTCとなって返ってきます。

現在貸暗号資産を提供している取引所はGMOコイン、bitbank、コインチェックの3社です。これらの取引所では、貸暗号資産をいつでも利用できるわけではなく、時期によっては申し込めない場合もあります。月の初めに新規利用者の募集を募ることが多いため、公式サイトを確認しておきましょう。

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貸暗号資産のリスク

貸暗号資産には特有のリスクが2つあります。

1つ目は、「価格変動リスク」です。仮想通貨は円やドルなどの法定通貨と比較して、価格変動が大きいという特徴を持ちます。そのため、貸出時と返却時では、価値が大きく変わっている可能性があります。

さらに、貸暗号資産は途中解約できない、また解約できたとしても解約手数料が発生しますし、返金に数日かかってしまいます。そのため、貸している仮想通貨が暴落しても、適切なタイミングで損切りすることができず、相場を見守ることしかできません。もちろん、高騰したとしてもすぐに利益確定できないため、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性もあります。

2つ目は、貸し倒れのリスクです。銀行にお金を預けた場合、銀行が倒産したとしても1,000万円までの元本と利息は返金が保証される「ペイオフ(預金保護)」という仕組みがあります。しかし貸暗号資産にはそのような仕組みがないので、取引所が倒産すると、貸していた仮想通貨は1円も返金されない可能性があります。

ただし貸し倒れのリスクは銀行預金と比較した場合に考えられるリスクです。貸暗号資産だけでなく、取引所に仮想通貨を預けているだけでも貸し倒れのリスクは存在します。つまり、取引所に仮想通貨を置いている限り、その取引所が倒産した場合は返金されない恐れがあるということです。

なお、貸暗号資産によって金利が発生したタイミングで税金がかかったり、申告したりする必要はありません。

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貸暗号資産を提供している取引所と特徴まとめ

GMOコイン bitbank コインチェック
サービス名 貸暗号資産 仮想通貨を貸して増やす Coincheck貸暗号資産サービス
対象銘柄
  • BTC
  • ETH
  • BCH
  • LTC
  • XRP
BTC
  • BTC
  • ETH
  • ETC
  • LSK
  • FCT
  • XMR
  • XEM
  • REP
  • XRP
  • ZEC
  • LTC
  • DASH
  • BCH
満期日
  • BTC:90日
  • アルトコイン:150日
募集月の翌月1日を起算月とし、その12ヶ月後(募集月の翌年の月末)を満了日とする。

例:募集月が2018年1月の場合、利用料の発生期間は同2月1日から、2019年1月31日までとなります。
以下から選択可能
14日
30日
90日
365日
金利/年 5%
貸し出すBTCの数量によって変化
3%:1〜4.9 BTC
4%:5〜9.9 BTC
5%:10BTC〜
満期日によって変化
14日:1%
30日:2%
90日:3%
365日:5%
申し込み単位
  • 10 BTC
  • 100 ETH
  • 50 BCH
  • 300 LTC
  • 100,000 XRP
不明
最小申込数量
  • 10 BTC
  • 100 ETH
  • 50 BCH
  • 300 LTC
  • 100,000 XRP
1 BTC 10万円以上
最大申込数量
  • 100 BTC
  • 1,000 ETH
  • 500 BCH
  • 3,000 LTC
  • 1,000,000 XRP
25 BTC 不明
途中解約可否 可能 可能 中途解約不可
解約手数料 5% 5%

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GMOコイン

GMOコインでは2018年4月から貸暗号資産を提供開始しました。4月、5月と申し込みを募集していましたが、6月分についてはまだ募集していないので、現在新規申込はできません。

貸し出せる仮想通貨はビットコインイーサリアムビットコインキャッシュライトコインリップルの、5種類です。満期日は90日なので、縛られる期間が比較的短いのがメリットです。しかも金利も5%/年と高く、比較的ローリスクながらハイリターンな結果を期待できます。もし募集が開始された場合には、ここにあげた3つの取引所のうちでは、GMOコインの貸暗号資産を利用することが最もおすすめです。

ただし、いずれの仮想通貨も最小申込数が高額なのがネックです。10BTCを90日間貸し出す覚悟を決めてから利用しましょう。途中解約は可能ですが、申し込んだ仮想通貨の5%に相当する解約手数料を払う必要があります。

GMOコイン(公式サイト)

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bitbank

bitbankでは「仮想通貨を貸して増やす」という名称で貸暗号資産を提供しています。毎月新規利用者を募っており、2018年6月分は6月末日まで募集を受け付けています。上限数量に達した場合は期日を前倒して募集が終了するため、希望であれば早めに申し込んだほうが良いでしょう。

2018年6月分に申し込んだ場合は、2018年7月1日から金利発生期間となり、2019年の6月31日に満期を迎えます。つまりちょうど1年貸し出すことになります。こちらも途中解約に対応しているので、もしもの時は仮想通貨を返してもらうことができます。

貸し出せる仮想通貨はビットコインのみに対応しており、1BTCから貸し出す可能です。仮想通貨の貸し出し量に応じて金利が変化し、10BTC以上を貸し出すと最も高い5%/年の金利が適用されます。

bitbank(公式サイト)

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コインチェック

現在一時的に新規利用者を制限しており再開は未定ですが、コインチェックが行なっている「Coincheck貸暗号資産サービス」についても最後に紹介します。

コインチェックの強みは3つあり、取扱い通貨が多いこと、満期日は最短14日を選択できること、そして10万円相当から貸付可能、つまり1BTC=100万円のレートであれば、0.1BTCから貸し出し可能と、少額でも利用できることです。

その一方で大きなデメリットとなるのが、中途解約ができない点です。もしも大暴落が起きたとしても、黙って見ていることしかできません。

コインチェック(公式サイト)

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