FXのスプレッドはなぜ変動する？その理由とスプレッドが拡がりにくいFX会社を紹介

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FXのスプレッドはなぜ変動する？その理由とスプレッドが拡がりにくいFX会社を紹介

作成年月日 : 2020/07/17

この記事の内容まとめ

スプレッドは例え原則固定をうたっていても、変動することがある
主に指標発表等で急激にレートが変動すると、大きく広がることがある
スプレッドの変動しにくさは配信率によって比較できる
ドル円の配信率を元に比較すると、スプレッドが変動しにくいFX会社はFXTFとSBI FXトレードの2社
また、ネオモバFXはドル円1,000通貨以下の取引ならスプレッド0銭キャンペーンを行っているので、少額取引の際はおすすめ

FXのスプレッドは多くの会社が原則固定制にて提供しています。しかし、いざ取引しようとするとなぜかいつもよりスプレッドが大きくて驚いた、なんて経験をしたことがある人もいると思います。

実はFXのスプレッドは、いくら原則固定制でも変動することがあります。そしてFX会社の中には、スプレッドが広がりやすい会社と、そうでない会社があります。

この記事ではスプレッドが変動する理由や、変動しにくいFX会社を解説していきます。

FXのスプレッドが原則固定制でも変動する理由
スプレッドが変動する要因
スプレッドが変動しにくいFX会社は配信率で比較して探そう
スプレッドが変動しにくいおすすめFX会社

FXのスプレッドが原則固定制でも変動する理由

FX会社が設定する原則固定のスプレッドは、あくまで原則のものであり状況によっては例外が発生する可能性もあります。

スプレッドの変動が発生する原因は、為替レートの急激な動きであることが一般的です。たとえば米ドル/円において通常のレンジ相場であれば、数秒で10銭や20銭も値が動くことは極めてまれです。1日かけて数十銭の範囲内でレートが動く事が多いです。レートがある程度安定しているときであれば、予定したレートで売り買いできケースが多いため通常のスプレッドでもFX会社は対応できます。

一方で、経済指標や要人発言、戦争などの社会情勢の変化などが発生すると、一気に為替レードが動きます。チャート画面が垂直で上がったり下がったりするような場面に出くわした方も多いのではありませんか？流動性も失われるため、予定した価格で取引できずにスプレッドを広げて対処しなければならない状況が生まれてしまいます。以上が、スプレッドが原則固定でも変動する理由です。

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スプレッドが変動する要因

スプレッドが変動する要因を3つにまとめてみました。FX取引におけるリスクを回避するためにも一つずつ確認しましょう。

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経済指標発表時

経済指標の発表が予想外の結果であった場合は、為替レートが大きく変動しスプレッドにも多大な影響を与えます。

注目して欲しいのが、アメリカの雇用統計です。レートに大きな変動を与える事が多いため、多数の投資家は発表前に取引を手控えるほどです。

各経済指標に関しては、各FX会社やヤフー系のファイナンスニュースなどで事前に予想されます。スプレッドに影響を与えるのは、予想がハズレた場合です。予想に反して良い結果である場合、または悪い結果が発表されたときにレートが大きく動きます。

経済指標の発表を待って、多数の投資家は取引を再開します。経済指標の結果をもとにして取引をするため、予想からみて良い結果と悪い結果の場合では正反対の値動きをすることになる点にも注目しておきましょう。

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要人発言や社会情勢の変化など

主要国トップの発言
ミサイルの発射
テロ
地震などの災害

以上のような要人発言や各種社会情勢の変化なども、為替レートが大きく変動する原因でありスプレッドが変動する要因の一つで。トランプ氏のアメリカ大統領当選や北朝鮮によるミサイルの発射、新型コロナウイルスなどで為替が大きく動いたのは記憶に新しいところです。

要人発言や社会情勢の変化が発生すると、市場に流動性がなくなります。基本的にトレンド相場になるため、レートが上昇し続けたり下降し続けたりします。たとえば買い続けられるときに買い注文を出しても市場では売ってくれる人が少ないため、なかなか決済できません。そこでFXの会社がスプレッドを広げて対応するわけです。

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早朝など流動性が低い時間帯

取引が活発に行われる時間帯は、売りの注文を出す人もいれば買いの注文を出す人も多くいます。双方が望んだ価格で売買できる可能性が高いためスプレッドが広がることは基本的にありません。しかし流動性が低い、いわゆる売り買いの注文が少ない時間帯に取引すると予定している価格でなかなか決済できません。

流動性が低い時間帯としては、午前5時から午前8時くらいまでとされています。その時間帯は、世界の主要なマーケットが開いていない時間帯であるため、取引量が圧倒的に減ります。年末年始（クリスマス）・GW・お盆の時期も流動性が下がる時期であるため注意しましょう。

では、逆に流動性が高い時間帯は何時から何時くらいまでなのでしょうか？午後4時から深夜1時くらいまでが、最も盛んに為替取引される時間帯とされています。為替取引が最も活発に行われることで知られるロンドン市場の開始時間は午後4時です。さらに巨大な市場であるニューヨーク市場が午後9時から開始されます。

流動性リスクを避けるのであれば、日本時間の夕方から深夜にかけての時間帯の取引がおすすめです。

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スプレッドが変動しにくいFX会社は配信率で比較して探そう

配信率と聞いてもよくわからない方が多いはずです。配信率とは、原則固定スプレッドの値で取引されている割合のことです。

たとえば米ドル/円のスプレッドを0.3銭に固定しているFX会社が100回のうち97回の取引で0.3円のスプレッドで提供し、残り3回を0.5銭で提供した場合の配信率は97％となります。配信率が100％に近ければ近いほど、安定して原則固定スプレッドを提供していることになるのです。

では、どの程度の配信率があれば安心して取引できるのでしょうか？一つの基準となるのが98％です。大手のFX会社のほとんどが98％の配信率を超えているため、有名どころであれば基本的には心配はありません。

FX各社の配信率は、それぞれの公式ページから確認可能です。スプレッドに関するページをチェックしてみると、98％や99％等の数字を確認できると思います。たとえば有名FX会社のみんなのFXでは、以下のような配信率を公式ページで公表しています（2020年7月5日現在）。

米ドル/円（0.2銭）：99.49％
ユーロ/円（0.4銭）：99.56％
ポンド/円(0.8銭)：99.27％
豪ドル/円（0.6銭）：99.87％
NZドル/円（1.0銭）：99.93％
ユーロ/米ドル（0.3pips）：99.37％

FX会社別、ドル円スプレッド配信率一覧（2021年4月6日調査）
会社名	配信率	測定期間
みんなのFX	97.81%	2021年2月22日～2021年3月19日の月曜日午前7:10～土曜日午前6:50
FXTF	96.25%	2021年3月1日～3月26日の月曜日午前7時05分～土曜日午前6時50分
GMO外貨	99.06%	2021年3月1日～3月26日の月曜日午前7:00～土曜日午前6:50
SBI FXトレード	100%（1〜1,000）	2021年3月1日～2021年3月26日　月曜日午前7：00～土曜日午前6：30
OANDA証券	98.13	2021年03月22日から2021年03月26日　M9:00～翌日AM4:00
DMM FX	96.24%	2021年3月1日～ 2021年3月26日の月曜07時00分～土曜05時50分
ヒロセ通商「LION FX」	95.4%	2021年3月1日～3月26日の月曜AM 7：00～土曜AM 6：00
GMOクリック証券	非公表	非公表
楽天FX	非公表	非公表
FXプライムbyGMO「選べる外貨」	非公表	非公表
外為オンライン	非公表	非公表

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スプレッドが変動しにくいおすすめFX会社

スプレッドの変動が少なく安心して取引できるおすすめな3つFX会社をそれぞれの特徴と共にご紹介します。

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FXTF：ドル円スプレッドの配信率は驚異の高さ！コロナショックでもスプレッド維持

FXTF

画像引用元：メタトレーダー4[MT4]で24時間取引可能!口座開設なら【ゴールデンウェイ・ジャパン】（2019年10月10日取得）

新型コロナウイルスの影響で市場が大荒れになった2020年3月9日の取引でも、通常通りに米ドル/円のスプレッド0.1銭を安定供給したことで大きな話題となったのがFXTFです。ドル円だけではなくユーロ/米ドル（0.2pis）やユーロ/円（0.4銭）、豪ドル/円(0.4銭)やポンド/円(0.7銭)のスプレッドも通常時と同様に提供しました。

主なFX会社の公表スプレッド（1万通貨取引時）
会社名	USDJPY	EURJPY	EURUSD
マネーパートナーズ　パートナーズFXnano	0.0銭^※1	0.0銭^※1	0.1銭
FXTF	0.2銭	0.4銭	0.3銭
みんなのFX	0.2銭	0.4銭	0.3銭
ヒロセ通商「LION FX」	0.2銭	0.4銭	0.3銭
JFX「MATRIX TRADER」	0.2銭	0.4銭	0.3銭
DMM FX	0.2銭	0.5銭	0.3銭
GMOクリック証券	0.2銭	0.5銭	0.3銭

※：2024年04月16日時点での情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
※1：原則固定(例外あり)
※1：メンテナンス時間を除く
※1：キャンペーン期間（ドル円）：4月22日～11月29日
※1：対象時間（ドル円）：8時～28時
※1：対象時間（ユーロ円）：9時～27時
※1：対象時間（ユーロドル）：24時間

FXTFでは、各通ペアの配信率も公表しています。以下、公式ページに公表されている2020年5月1日から2020年5月29日の午前8時から翌午前5時までの配信率（標準コース）を掲載します。

米ドル/円（0.1銭）：99.99％
ユーロ/円（0.4銭）：99.99％
ポンド/円(0.7銭)：99.99％
豪ドル/円（0.4銭）：99.99％
NZドル/円（1.0銭）：99.99％
ユーロ/米ドル（0.2pips）：99.99％
トルコリラ/円（15銭）：100.00％

驚きの数字が並んでいます。ほぼ100％と言っても過言ではなく、高金利通貨であるトルコリラと円のペアに関しては、なんと100％を達成しています！

気づいた方もいるかも知れませんが、スプレッドが業界最高水準の狭さです。利益のあげやすさに特化していることは間違いなく、スプレッド重視の業者選びをしている方におすすめです。

国内業者でありながら、取引プラットフォームとして世界的に愛用されているMT4が利用できる点にも注目です。最初から35種類以上ものインジケータ（EA）が搭載されており、移動平均線やMACDだけではなく、フィボナッチやストキャスティクスも確認できます。カスタマイズ性に優れており、様々なEAを導入することで多岐にわたる分析ができるため、さらなる精度の高い取引まで可能にしてくれます。

1,000通貨単位での取引が可能
ドル円スプレッドは0.1銭と最狭レベル
取引ツールはMT4。口座開設で40種類以上のインジケーターを利用可能

手数料	通貨ペア数	最小取引単位
無料	30	1000
スプレッド
ドル円	ユーロ円	ポンド円
0.2銭	0.4銭	0.6銭

ドル円を始め、主要通貨のスプレッドは業界最狭レベル。狭いだけでなく配信率も高く、スプレッドが広がりにくい強みを持つ。スプレッドにこだわる人に最もおすすめのFX会社。

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ドル円：1万通貨につき2円
ドル円以外：1万通貨につき5円

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SBI FXトレード：スプレッド配信率を定期開示！

SBI FXトレードは取引手数料0円、スプレッドも業界最狭水準にてご提供

画像引用元：SBI FXトレードは取引手数料0円、スプレッドも業界最狭水準にてご提供（2020年4月30日取得）

特に1,000通貨以下の配信率が高いのがSBI FXトレードです。以下、公式ページより2020年5月1日午前6時00分から2020年5月30日午前5時30分までの1,000通貨以下のスプレッド配信率を掲載します。

米ドル/円（0.09銭）：100％
ユーロ/円（0.3銭）：100％
ポンド/円(0.69銭)：100％
豪ドル/円（0.4銭）：100％
NZドル/円（0.9銭）：100％
ユーロ/米ドル（0.19pips）：100％
トルコリラ/円（1.4銭）：100.00％

1,000通貨以下の取引であれば、公表されているすべての通貨ペアの配信率が100％です。

スプレッドの狭さにも大きな特徴があります。1,000通貨以下の場合は、FXTF と比較しても有利なスプレッドです。ただ1,001通貨以上の取引になると米ドル/円の場合は0.17銭から0.27銭になるなど、スプレッドが広く設定されるので気をつけてください。

FX会社の最小通貨単位比較（ドル円基準）
会社名	最小取引単位	必要証拠金額（1ドル＝100円の場合）	取引手数料
SBI FXトレード	1	4円	無料
ネオモバFX	1	4円	無料
OANDA証券	1000	4,000円	無料
みんなのFX	1000	4,000円	無料
FXTF	1000	4,000円	無料
外為ファイネスト	1000	4,000円	無料
ヒロセ通商「LION FX」	1000	4,000円	無料
楽天FX	1000	4,000円	無料
FXプライムbyGMO「選べる外貨」	1000	4,000円	1万通貨以上：無料 1万通貨未満：3銭
JFX「MATRIX TRADER」	1000	4,000円	無料
サクソバンク証券	1,000	4,000円	無料
GMO外貨	1000	4,000円	無料
DMM FX	10000	40,000円	無料
GMOクリック証券	10000	40,000円	無料

最小取引単位が1通貨であるところもSBI FXトレードの大きな特徴です。たとえば1米ドルが100円であると、10,000通貨の取引で40,000円の証拠金が必要です。しかし1通貨であれば5円の証拠金で取引できます。1通貨で大きな利益を上げるのは基本的に無理ですが、FXの経験を積みたい時には低リスクで行えるため1通貨取引がおすすめです。

最小1通貨単位で取引可能
1,000通貨単位以下ならスプレッドが極狭
口座開設で500円がもらえる

手数料	通貨ペア数	最小取引単位
無料	34	1
スプレッド（1,001〜10万通貨）
ドル円	ユーロ円	ポンド円
0.19〜7.80銭	0.40～15.80銭	0.90～18.80銭

スプレッドの安定感が高く、また、1,000通貨以下での取引ならスプレッドが狭いのが特徴。口座開設で500円がもらえ、1通貨での取引ができるので、もらった500円だけで取引することも可能。

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ネオモバFX：そもそも1,000通貨以下の取引ならドル円スプレッドが0銭！

日本初！ネオモバならTポイントを使ってFXが始められる！SBIネオモバイル証券

画像引用元：日本初！ネオモバならTポイントを使ってFXが始められる！SBIネオモバイル証券（2020年5月26日取得）

配信率という概念さえ無くしてしまいそうなFX会社がネオモバFXです。2020年10月31日までのキャンペーンですが、米ドル/円のスプレッドが1,000通貨までの限定で0銭です。つまりドル円の少量取引であればスプレッドがないので、配信率を気にする必要はありません。

一部の機能を除いて、スマホアプリのみで取引できるのもネオモバFXの大きな特徴の一つです。外出先から気軽にポチポチ取引したい方、パソコンを持っていない方にもおすすめです。アプリには2つのモードがあり、初心者向けのネオモードと経験者向けのプロモードが用意されています。2つのモードはいつでも切替可能です。

1,000通貨で取引した場合のドル円スプレッド比較
会社名	ドル円1,000通貨スプレッド
ネオモバFX	0銭
SBI FXトレード	0〜0.09銭
FXTF	0.2銭
みんなのFX	0.2銭
DMM FX	0.2銭
GMOクリック証券	0.2銭
ヒロセ通商「LION FX」	0.2銭
GMO外貨	0.2銭
楽天FX	0.2銭
JFX「MATRIX TRADER」	0.2銭
OANDA証券	0.3銭
外為オンライン	1.0銭