FXはいくらから始められる?初心者に向けて資金目安を解説
FXを始めるには、講座開設後にFX会社の口座に資金を入金しておく必要があります。とまぁこれは当然ですが、「じゃあいくら入金したら良いのか?」が問題になると思います。
その答えを知るためには、入金したお金の役割や取引のルールについて知る必要があります。
実店舗では100円の商品を買うためには100円を持っていれば良いのですが、FXでは4円持っていれば100円の商品が買えたりします。FXのルールをきちんとわかっていないと、お金を持て余してしまったり、逆にたくさん入金したつもりでもいつの間にかお金が足りてない、という状況になることもあります。
前提:入金・出金は手数料が無料
まず大事な前提を。銀行口座からFX会社の口座に入金したり、FX会社の口座に入金したお金を銀行口座に出金したりするのは無料です。つまり、後から増やしたり減らしたりするのは無料で簡単にできます。
そのためこれからFXのルールを解説しながら入金目安額を紹介していきますが、例え内容がよくわからなかったとしても、状況に応じて増減させれば良いのです。
なお、銀行によっては振り込み手数料がかかることもあります。例えば三菱UFJ銀行は3万円未満なら220円、3万円以上なら330円の振込手数料がかかります。したがって住信SBIネット銀行や新生銀行など、振込手数料が無料のネット銀行口座を用意しておくことをおすすめします。
レバレッジとロスカットを覚えて、証拠金維持率を適切に維持しよう
FXにはレバレッジとロスカットという仕組みがあり、これによって必要となる資金の目安が変わります。
- レバレッジ:手持ちのお金を担保に、それ以上の金額の取引を行うこと。最大25倍(つまり100円あれば25倍で2,500円の取引ができる)
- ロスカット:必要証拠金維持率が一定水準以下に達した時に発生。保有ポジションが強制的に決済されること
まずは最低いくらあれば取引できるのかについて、1つずつ解説します。例えばドル円を取引するなら、1ドル=110円なので110円の入金が必要です。しかしFXでは最低1,000通貨単位(=0.1Lot)で取引することがほとんどなので、110円×1,100通貨で121,000円入金しなければ取引できないことになります。
そこで活きてくるのがレバレッジです。
レバレッジをかければ入金額は実際の取引額の1/25で済みます。つまり121,000円÷25で4,840円あれば0.1Lotの注文ができる、という仕組みです。
では常に0.1Lotずつの取引をしていれば4,840円だけあれば良いのかと言えば、これまたそうではありません。
FX会社にはロスカットがあるので、証拠金維持率が基準以下になると強制的にポジションが決済されます。この基準は各社によってまちまちですが、100%で発動することが多いです。
先ほどのように、4,840円を入金して25倍のレバレッジで121,000円分のドルを購入した場合、証拠金維持率は100%です。これでは証拠金が足りず、すぐにロスカットされて取引が終了します。そしてロスカットの結果損失が確定すれば、それはFX会社への借金となってあなたの負担になります。
同じように入金額を2倍の9,680円に増やした場合は、9,680円÷4,840円×100で証拠金維持率200%となります。
以上の通り、自分が取引したい通貨量(Lot数)と為替レートによって最低限必要な金額+どれくらい余裕を持たせれれば良いかがわかると思います。
ただ、このように毎度計算して適切な金額を決めるのは難しいでしょう。したがって結局のところは、入金してトレードを始めてみる→証拠金維持率が100%に近づいてきたら入金して証拠金維持率を増やす→どのくらいまで耐えられるのかを見極める、というように段階踏んで試してみることをおすすめします。
まずは少額取引可能なFX会社で取引するべき
画像引用元:SBI FXトレードは取引手数料0円、スプレッドも業界最狭水準にてご提供(2020年4月30日取得)
先に紹介した通り、FX会社では最低取引通貨量が決まっています。多くの会社では1,000通貨単位(0.1Lot)を採用していますが、SBI FXトレードだけは1通貨単位(0.001Lot)で取引が可能です。
1ドル=110円の場合に1通貨単位でトレードする場合、必要な証拠金はわずか5円。超低リスクでトレードできます。もちろん、当然取れる利益も雀の涙ですが…。
なお、あくまでSBI FXトレードは「1通貨単位でトレードできる」のであって、もちろん「1,000通貨単位」や「1万通貨単位」などに引き上げて大きな利益を狙うトレードも可能です。したがって、まずは少額トレードで証拠金維持率やレバレッジを勉強し、仕組みをきちんと理解できてから、Lot数を増やして取引する、というように、レベルに合わせた通貨量で取引できる、というのがSBI FXトレードの魅力です。