ビットコインの送金手数料が安い取引所を比較。送金手数料の意味を正しく理解しよう
仮想通貨取引所の送金手数料を見ていると、「手数料:無料(マイナーへの手数料はお客様負担)」などの記述を見かけることがないでしょうか?
上記の文章は実際にDMM Bitcoinの送金手数料のページに書いてあります。そして無料と信じて仮想通貨をDMM Bitcoinから送金しようとすると、送金手数料が徴収されます。思わず「無料じゃないのかよ!」とツッコミたくなってしまうでしょう。
※追記
2018年6月20日に、DMM Bitcoinの送金手数料は完全無料に変更されました。
出庫手数料の変更のお知らせ
仮想通貨を送金するときに発生する「送金手数料」には1回の送金に対して1度発生するものですが、じつはその内訳には「仮想通貨のマイナーに払う手数料」と「取引所に払う手数料」の2種類があるのです。
今回のDMM Bitcoinのケースで言えば、送金手数料の中でも「取引所に払う手数料」が無料なのであって、「仮想通貨のマイナーに払う手数料」は有料であるため、このような記述となっているわけです。
この2種類には大きな違いがあるのですが、どのように異なるのか、そしてどのように見分けるのかわからない人もいると思います。また、違いを理解しておかないと無駄に手数料を払ってしまう恐れもあります。そこでこの記事では、仮想通貨の送金手数料の違いとその内容の解説、そして取引所ごとの送金手数料の比較表を紹介します。
仮想通貨の送金手数料
マイナーに払う手数料とは
仮想通貨を送金する際に、絶対に発生するのがこの「マイナーに払う手数料」です。
この手数料の説明をする前に、まず仮想通貨(ビットコイン)の仕組みを説明をします。ビットコインには銀行のような機関がないので、送金した場合に誰かが処理を行わなければいけません。その処理こそがマイニングと呼ばれ、処理を行う人をマイナーと呼びます。マイナーは処理を正しく行うことで報酬を受け取ることができます。その報酬の一部こそが、マイナーに払う送金手数料です。
そしてマイナーに払う手数料は、金額を高くすると送金スピードが早くなるという特徴を持ちます。よって早く送金を行いたい場合は送金手数料を高額にしたり、遅くても良い場合は最低限の手数料を設定したりと、自身の都合に合わせて金額を設定できることがあります(取引所によっては固定されている場合もあります)。
また、中にはBITPointのようにマイナーに払う手数料が無料のところもありますが、その場合は取引所がマイナーへの手数料を負担していることになります。
取引所に払う手数料とは
「マイナーに払う手数料」は、高額にすれば処理が早くなるというメリットがあるのに対して、「取引所に払う手数料」は、取引所の利益になるだけのものであって利用者にとってなんのメリットもありません。取引所に払う手数料額は取引所によってまちまちで、DMM Bitcoinのように無料に設定しているところもあります。
取引所のBTC送金手数料比較
以上のように仮想通貨の送金手数料には2つの意味があるため、単純に安い取引所で送金しようとすると、送金が完了するまで思いがけない時間がかかってしまうことがあります。そのため、取引所の送金手数料のうち、「マイナーに払う手数料」がいくらで「取引所に払う手数料」がいくらなのかを把握して、送金の目的に応じてつか分けることが大切です。
多くの取引所の手数料一覧画面や、送金画面には支払われる送金手数料の内訳が表記されているのでわかると思いますが、中には内訳が書かれていない取引所もあります。そこで、以下に主な取引所の送金手数料の内訳金額をまとめた一覧表を掲載します。取引所を選ぶ際の参考にしてください。
大項目 | 送金手数料 | ||
---|---|---|---|
手数料額(合計) | 取引所支払い分 | マイナー支払い分 | |
bitFlyer | 0.0004 BTC〜0.0009 BTC | 0.0004 BTC | 0〜0.0005 BTC |
Zaif | 0.0005 BTC | 不明 | 不明 |
コインチェック | 0.001 BTC | 不明 | 不明 |
GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料(取引所負担) |
みんなのビットコイン | 無料 | 無料 | 無料(取引所負担) |
DMM Bitcoin | 無料 | 無料 | 無料(取引所負担) |
BitPoint | 無料 | 無料 | 無料(取引所負担) |
Bitbank.cc | 0.001 BTC | 無料 | 0.001 BTC |