MacでMT4(メタトレーダー4)を使う3つの方法を解説!実は無料のものや、VPSなど難しい設定なしで利用できるものなどもあります
世界で最も使われているFXトレードソフトはMT4(MetaTrader4)ですが、MT4はもともとWindows専用に開発されています。Macを使っている人は、日本国内FX業者が用意しているMT4を使用ができないという理由から、Macユーザーの多くは、MT4がプラットフォームではない国内FX業者を選択している人が多いと思います。
実はMacでもMT4を使用する方法が存在します。今回の記事では、Macを普段使っているユーザーでMT4を使用したい人向けに、MacでもMT4を使うことができる方法を解説します。
目次
MacでMT4を使うための3つの方法
MT4はWindows専用のソフトですが、MacでMT4を使うには下記の3つの方法があります。
- FXTF(web版MT4)などのWeb上で使えるMT4を利用する
- お名前.comなどのVPS(クラウド上のWindows)にMT4をインストールして利用する
- Forex.comのホスティングサービスを利用する
- Bootcampなどの仮想Windows環境を用意する
それぞれ導入ハードルが低い順に解説していきます。なお、BootcampについてはWindowsOSを用意しなければならないのと、導入が難しいので省きます。
【無料】MacでMT4を使う方法その1:FXTFなどのWeb版MT4を利用する
Webのみでの利用になってしまいますが、国内FX業者でFXTFだけがMacで取引可能なWeb版MT4を提供しています。Macユーザーにとってこの方法が最もお手軽な方法です。以下にメリット・デメリットを記載します。
- 【メリット】
- 口座開設をすれば無料で使える
- 直感的に操作が可能
- インストール不要で取引可能
- Web上のため、Macに負担がそこまでかからない
- MT4のバージョンが自動アップデートされる
- 【デメリット】
- オリジナルインジケーターを入れることができない
- 自動売買EAは入れることができない
- FXTFでしか利用することができない
- インジケーターの色設定は変更ができない
オリジナルのインジケーターや自動売買EAを導入することができませんが、通常のインジケーターしか利用しない人にとってはFXTFのWeb版MT4で十分です。
FXTFはキャッシュバックキャンペーンを行っています。初めて口座開設をして取引される人で最大21,000円のキャッシュバックがあるので、この機会に口座開設をしてみてください。
【有料】MacでMT4を使う方法その2:お名前.comなどのVPSを利用する
次におすすめする方法は「VPSというクラウド上のWindows Serverを使う方法」になります。VPSとは「クラウド上でのWindowsのデスクトップ」のことで、Virtual Private Serverの略されます。クラウド上のWindowsのデスクトップにMT4をインストールしておけば、MacでもWindowsの環境でMT4を使用することができるのでおすすめです。
以下にメリット・デメリットを記載します。
- 【メリット】
- オリジナルのインジケーターを導入できる
- 自動売買EAでの取引が可能
- MT4での取引に対応しているすべての国内FX業者で利用可能
- リモートアクセスができる
- 有事の際(停電や災害)にも強い
- 【デメリット】
- VPS導入の費用がどうしてもかかる
- VPSの動作が重いときには再起動が必要
- 取引するためにはMac専用のアプリを使ってアクセスしなければならない(後述します)
どうしても費用がかかってしまうのがネックですが、Macの電源が入ってなくともMT4を稼働させ続けることができるので、VPS上にMT4を入れておけば停電時でも安心です。VPS上にMT4を入れておくことにより、インジケーターの売買サインをメールに飛ばしたり、EA(エキスパートアドバイザー)をセットすれば自動売買を行うことが可能になります。
主なWindowsサーバー用のVPSサービス提供会社
日本国内でVPSのサービス展開をしている会社は以下の4つになります。
大量のMT4をVPS上で動かすのであれば、メモリが大きいプランを選択すべきですが、3つ以下のMT4を動かす程度であれば、1GBのプランで十分です。VPSの費用ですが、メモリ1GBのプランで約2000円〜というところが多いです。これといって差はないので、お気に入りの会社で契約しましょう。
【無料】MacでMT4を使う方法その3:Forex.comのEAホスティングサービスを利用する
Forex.comでは世界でVPS提供実績のあるBeeks Financial Cloudと提携し、口座開設者限定でEAホスティングサービスを展開しています。このサービスを使えば条件付きになりますが、無料でVPSを利用することが可能になります。
- 【VPSを無料で利用する条件】
- 申請時点でForex.comの口座に30万円以上の残高があること
- 1ヶ月の取引量が往復50万通貨以上であること
→50万通貨以上の場合は翌月も無料利用可能
→50万通貨未満の場合は事前連絡の上、VPSが停止される
BeeksのVPSはメモリが2GBあるのでサクサク動きます。月間で50万通貨以上の注文〜決済をしなければならないのが少しハードルが高いですが、Forex.comなら無料でVPSを利用できるので非常におすすめです。
MacでVPSにアクセスするためには専用のアプリを使う
WindowsではアプリがなくてもリモートデスクトップでVPSのアクセスができますが、Macで有料のVPSやForex.comの条件付き無料のVPSを使う場合は、Mac専用のアプリが必要になります。Macでは「Microsoft Remote Desktop」というアプリが必要になるのでインストールしておきましょう。
Microsoft Remote Desktop 10をダウンロードする
VPSごとに接続情報が付与されますが、以下のように複数のVPSも管理することができます。
Microsoft Remote DesktopはMacユーザーでVPSを使用したい人にとっては必ず必要なアプリなので必ずMacにインストールしておきましょう。
MacでもMT4を使ってトレードしよう!
Macユーザーでも可能なMT4の利用方法についてまとめてみました。MT4はWindows専用ツールなので完璧に同じ使い方ができませんが、条件付きでMacでもMT4を使うことが可能です。
- お手軽にWeb版MT4を使いたい人→FXTF(費用なし、カスタム性が低い)
- 自動売買EAやオリジナルインジケーターを使用したい人→お名前.comなどのVPSサービス(費用あり、カスタム性が高い)
- VPSを条件付き無料で抑えたい人→Forex.com(条件付きで費用なし、カスタム性が高い)
どれも一長一短ありますが、ただトレードをするだけであればFXTFで問題ありません。EAやオリジナルインジケーターを使用したい場合は、VPSサービスかForex.comを選択しましょう。