カードローンの審査に落ちないために気をつけることまとめ!カードローンの審査の仕組みを理解しよう
カードローンの審査では何を見られているのか、何に注意するべきなのかを紹介します。
目次
カードローンの審査に落ちるよくある理由
属性が低い
カードローンに申し込む際に、年収や雇用形態、居住年数などを入力したと思います。これらの情報は審査に使われます。例えば勤続年数が長いほど、年収が高いほど、雇用形態が安定しているほど審査に有利に働きます。
「自分は雇用形態が非正規だから審査に通らないの…?」と不安に思われるかもしれませんが、総合的に判断されるので、例え非正規雇用の人であっても、勤続年数が長かったり、年収が高額だったりすれば十分審査に通る可能性があると言えるでしょう。
では、審査に通るためにはどのような点に気をつければ良いのか、と言うと属性を高めるしか方法はありません。なぜなら、勤続年数や雇用形態は自分の意思だけで改善できるものでもないからです。
もちろん、審査に通りたいがために、嘘をついて高年収会社員を演じる、なんてことは論外です。カードローンの審査では、本当に申告された勤務先に所属しているのかの確認(「在籍確認」と呼びます)がありますし、申し込み内容が正しいかどうかを見極めるノウハウが蓄積されているからです。もしも嘘ついてまで申し込んだことがバレてしまえば、今後その会社で申し込むことができなくなる恐れもあります。
したがって小手先だけのテクニックでどうにかしようとするのではなく、等身大の自分の状況で申し込み、それでも審査に通してくれる会社を見つけるしかありません。
多重申し込み
先に紹介した通り、属性が低い人は自力で属性を高めるか、そのままの属性で審査を通過できる会社を見つけるしかありません。簡単なのは後者の方なので複数の会社にガンガン申し込めばOK!…というわけにもいきません。
その理由は、一度に複数社に申し込んでしまうと、どの会社も「この人はお金に困っているのかな?危険だから警戒して、審査落ち!w」と判断される恐れがあるからです。この状態のことを「多重申し込み」と呼びます。
ではどうして複数社に申し込んだことがバレてしまうのかと言うと、カードローンの申し込み履歴は、個人信用情報機関というところに残されるからです。カードローン業社は、申し込みがあると必ずこの個人信用情報を参照します。この時、短期間でたくさんの申し込み履歴が残っていると、多重申し込みと判断されてしまうわけです。
多重申し込みを避けるためには、短期間に複数社に申し込むのではなく間隔をあけて申し込むと良いでしょう。どのくらい間隔を開ければ良いのかは、各業者によるのでなんとも言えません。一般的には3ヶ月や半年に1度申し込むと良い、と言われていますが、あくまで目安なのでご注意ください。
個人信用情報に問題がある
先に紹介したように、カードローンの審査では必ず「個人信用情報」の確認が行われ、いつどこに申し込んだかがわかるようになっています。
そしてこの個人信用情報には、申し込み履歴以外にも様々な情報が載っており、ここに記載されている情報次第では審査に落ちてしまう可能性もあります。
特に大事なのが「返済が正しく行われたかどうか」です。個人信用情報には、過去のカードローンの返済やクレジットカードの支払い、さらに分割購入したスマートフォンの支払いなどが滞りなく行われたかどうかの履歴も残ります。
「ちなみにうっかり数日遅れてしまった」程度では問題ありません。正確にどれくらい返済が滞ったら記載されるのかは会社によってまちまちなので不明です。しかし、目安として3ヶ月以上滞納した場合は、「異動情報」が残ります。これは正しく返済できなかった履歴の中でも強力なもので、「異動情報」がついていると、クレジットカードやカードローンの審査にはまず通りません。いわゆる「ブラックリスト入り」と呼ばれるもので、1年間(または5年間)はこの情報が消えずに残ります。
審査に落ち続けている人は、何かの滞納が原因でこの異動情報がついているかもしれません。また、異動情報ほどではなくとも滞納した履歴が残っている恐れもあります。不安な人は個人信用情報を開示することもできるので、確認してみると良いかもしれません。
収入に対して借り入れ希望額が高い(総量規制)
カードローンを契約する際に借り入れ希望額を申告します。この時、借入額が年収の3分の1を超えてしまうと、総量規制と呼ばれる法律上の規制により審査に落ちてしまうことがあります。
この総量規制のポイントは2つ。
1つ目は、3分の1にカウントされるのは借り入れ総額だということです。つまり、他社での借り入れ分も合計して3分の1を超えないようにしなければいけません。
2つ目は、総量規制の影響を受けるのは消費者金融だけということです。銀行カードローンを契約した場合は総量規制の影響を受けません。しかし、最近は銀行カードローンであっても自主的に総量規制と同じような規制を行なっていることがあります。そのため、実質的には消費者金融であっても銀行であっても年収の3分の1を超える借り入れはできないと思っておいた方が良いでしょう。
総量規制に関する詳しい情報や、総量規制の例外に当たる借り入れについては以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
多重債務
総量規制と同じようなもので、複数の会社から融資を受けている人は、「多重債務」と呼ばれて審査に通りにくくなります。
いくつの会社からお金を借りているのかは、これまた個人信用情報に記載されているので、審査の時にバレてしまいます。
具体的に何社から借りたら多重債務と呼ばれるのかは会社によって異なります。
多重債務状態の人の審査対策としては、満遍なく返済するのではなく1社に絞って完済を目指す、おまとめローンなどで借り入れ先をまとめるなどが有効でしょう。
カードローンの審査に関する疑問
消費者金融と銀行どちらの方が審査が甘い?
残念ながらどちらも審査基準を明確にしていないので、どちらが甘いかを判断することはできません。
一般的には消費者金融の方が審査が甘いと言われています。その理由は、消費者金融は銀行と比較して資金調達にコストがかかるので銀行と比較して金利が高くなってしまうため、審査の間口を広げることで利用者を増やそうとしている傾向があるわけです。
ただし、消費者金融には先ほど紹介したように総量規制があるので無職の人は利用できません。しかし銀行は消費者金融ではないので、無職でも専業主婦(夫)など、返すアテがあるのであれば審査に通る可能性があります。
このように画一的にどちらの審査が甘いかとは断言できないのでお気をつけください。なお、消費者金融と銀行の特徴の違いは以下のページでまとめているので、違いを知りたい人はご覧ください。
即日融資できる業者は審査が甘いのか?
消費者金融の多くは即日融資に対応しています。つまり申し込んだその日のうちにお金を借りられる可能性があるわけで、審査にかかる期間が短いのが特徴です。
それゆえに「即日融資を行っている消費者金融は、審査が適当で通過する可能性が高いのでは?」と思う人が多いのですが、決してそう言うわけではありません。即日融資が可能な理由は、審査の大部分をスコアリングと呼ばれる方法で機械的に処理しているからであって、決して審査が適当に行われているからというわけではありません。
安易に即日融資=審査が甘いと勘違いせずに、自分にあったカードローン業者を選びましょう。