
カードローンの総量規制とは?対策方法を解説します
更新年月日 : 2022/03/11
カードローンには「年収の1/3を超えて貸付してはいけない」というルールがあり、これを総量規制と呼びます。
このルールを破れば貸した側が罰せられるため、例えば無収入の人や、既に年収の1/3近く借りている人はどれだけお願いしても絶対に審査に通ることはありません。
しかし、実はこの総量規制のルールは消費者金融にのみ適用せれます。つまり、銀行が提供するカードローンには関係のない話です。また、総量規制には例外・除外となる商品もあり、実は消費者金融でも総量規制に関係なくお金を借りられる可能性があります。
総量規制で困っている方はこの記事を読んで、ぜひ参考にしてください。
目次
おすすカードローン3選
他社借り入れがある人向け

複数の消費者金融と契約していると、それが原因で審査に落ちることがある。しかし銀行カードローンならそのような人でも申込可能。提携ATM利用手数料が無料なのも嬉しい。

おすすめの銀行カードローン
オリックス銀行カードローン:提携ATM含め利用手数料無料
画像引用元:オリックス銀行カードローン(2022年03月11日取得)
オリックス銀行カードローンは審査にさえ通れば、現金を入手しやすい点でおすすめです。なぜなら提携ATMの利用手数料が無料なので、セブン銀行やローソン銀行など、コンビニATMを使って簡単に借入・返済ができるからです。
上限金利は17.8%であり、消費者金融と比較するとわずかですが金利が低いのが魅力です。なお金利と審査難易度は比例する傾向にあります。したがってオリックス銀行カードローンの審査難易度は消費者金融と同程度の可能性があります。公式サイトにはパート・アルバイトでも申し込み可能との記載もあります。
実質年率 | 最短融資期間 | 総量規制 |
---|---|---|
1.7%~17.8% | - | - |
新規契約での無利息期間 | ||
なし |
銀行カードローンに申し込む際には、まず銀行口座の開設が必要になることも多い。しかしオリックス銀行カードローンは銀行口座開設なしで契約できるため、スムーズに契約が可能。また提携ATMの手数料が無料なので、コンビニATMで手数料をかけずに手続きできる。
PayPay銀行カードローン:銀行としては珍しく30日間の無利息特典がある
画像引用元:いつでも便利! PayPay銀行のカードローン|PayPay銀行(2021年04月13日取得)
PayPay銀行カードローンは、銀行カードローンの中では珍しく初回借入日から30日間の無利息期間があります。つまり30日以内ならば借りた金額をそのまま返済すれば良いのです。1円も利息がかからないので、短期的な借入には最適な銀行カードローンでしょう。
31日目からは通常通り金利の対象となります。PayPay銀行の金利は1.59%~18.0%であり、消費者金融並みの水準です。長期間の借り入れとなると他行と比較すると不利なのでご注意ください。
提携しているATMは、セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM、三井住友銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMの6つです。いずれも毎月初回の利用は手数料無料です。2回目以降も3万円以上の入金・出金なら無料で利用できます。3万円未満の場合は165円(ゆうちょのみ330円)です。
また、セブン銀行ATMのみPayPay銀行アプリを使うことで、カードなしでの手続きが可能です。
実質年率 | 最短融資期間 | 総量規制 |
---|---|---|
1.59%~18.0% | 申込日の翌営業日 | なし/対象外 |
新規契約での無利息期間 | ||
初回借入日から30日間 |
総量規制対象外と言えば銀行カードローン。銀行カードローンの中でもPayPayカードローンは、初回借入日から30日間は無利息期間が適用される。30日以内なら何回借りても無利息なので、利用の際はうまく使おう。
総量規制の対象外となる「除外貸付け」と「例外貸付け」
続いて総量規制の対象外となる2つのケースを紹介していきます。それが「除外貸付け」と「例外貸付け」です。
どちらも同じような言葉ですが微妙に違いがあり、「除外貸付け」は借入額が借入残高にカウントされないので、もしも年収の3分の1以上借りたとしても、その後の借り入れに影響を与えません。「例外貸付け」は年収の3分の1を超えても借り入れることが可能なものの、借入額は借入残高としてカウントされるため、もしも年収の3分の1以上借りた場合は通常の借り入れができなくなります。
除外貸付け一覧
①不動産購入のための貸付け(いわゆる住宅ローン)
②自動車購入時の自動車担保貸付け(いわゆる自動車ローン)
③高額療養費の貸付け
④有価証券を担保とする貸付け
⑤不動産(個人顧客または担保提供者の居宅などを除く)を担保とする貸付け
⑥売却予定不動産の売却代金により返済される貸付け
引用元:総量規制が適用されない場合について【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会(2019年3月13日取得)
例外貸付け一覧
①顧客に一方的に有利となる借換え
②借入残高を段階的に減少させるための借換え
③顧客やその親族などの緊急に必要と認められる医療費を支払うための資金の貸付け
④社会通念上 緊急に必要と認められる費用を支払うための資金(10万円以下、3か月以内の返済などが要件)の貸付け
⑤配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)
⑥個人事業者に対する貸付け(事業計画、収支計画、資金計画により、返済能力を超えないと認められる場合)
⑦新たに事業を営む個人事業者に対する貸付け(要件は、上記⑥と同様。)
⑧預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け(貸付けが行われることが確実であることが確認でき、1か月以内の返済であることが要件)
引用元:総量規制が適用されない場合について【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会(2019年3月13日取得)
消費者金融で提供している「借り換えローン」や「おまとめローン」は総量規制の対象外
以上を踏まえると、消費者金融が提供している「借り換えローン」や「おまとめローン」は、「例外貸付け」における「①顧客に一方的に有利となる借換え」「②借入残高を段階的に減少させるための借換え」に該当します。そのため、これらのローンサービスの利用なら、総量規制の影響を受けずに借り入れることが可能です。
他にも配偶者に収入があれば、配偶者の同意を得ることで年収を合算でき借り入れ可能額を増やすことができたり、事業費用としてビジネス用のカードローンを手に入れることも可能です(きちんとした事業計画を提出する必要があります)。
実質年率 | 最短融資期間 | 総量規制 |
---|---|---|
3.0%~18.0% | 最短で申込当日 | あり |
新規契約での無利息期間 | ||
契約日の翌日から30日間 |
アイフルのおまとめMAXまたはかりかえMAXなら、総量規制の対象外で融資を受けることが可能。ただし、最低でも2社以上から借り入れていることが条件。
クレジットカードも総量規制対策になる
以上のように、総量規制を回避してお金を借りる方法はいくつかあるものの、いずれも単純な話ではないので、「給料が少なくて家計がピンチだから、とりあえずたくさんお金を借りたい」という人にとっての解決策になるかどうかは微妙なところです。
もしも家計が火の車でどうしてもお金が欲しい!という人は、クレジットカードを見直してみることもおすすめします。特定のクレジットカードなら、キャッシュバックによって支出を減らすことができますし、貯まったポイントを現金化できるカードもあります。もちろんまだクレジットカードを持っていない人にとっては、クレジットカードで支払うだけで支払いを遅らせることができますし、分割払いができる(特に2回払いなら手数料無料!)、というのも嬉しいメリットになると思います。
クレジットカードの場合、キャッシング枠さえつけなければ審査では総量規制の影響を受けないので、例え既に年収の3分の1以上の借り入れ残高があるとしても、審査に通る可能性があります。
おすすめカードローン業者
カードローン | おすすめポイント | 申込 |
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アイフルは大手消費者金融の中では珍しく、申込時に勤務先への電話連絡を行わない。会社にバレたくない人や、土日に即日融資を受けたい人におすすめだ。WEB完結にも対応しているので、郵送物なしで融資を受けることも可能。
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大手消費者金融は申込数と契約数から、成約率を公表している。アコムはその成約率は大手消費者金融の中でも比較的高い。株式会社ショッパーズアイの調査による「はじめての方にオススメ」部門でも1位に輝いた。利用者数も多く、実績豊富。実は三菱UFJフィナンシャル・グループに所属。
※「はじめてのアコム」というように一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いようです。 ※アコムマンスリーレポートより |
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カードローン | おすすめポイント | 申込 |
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銀行が提供しているカードローンは消費者金融と異なり、貸金業法の影響を受けない。そのため消費者金融とは審査が若干異なる。例えば複数の消費者金融との契約が原因で審査に落ちた場合でも、銀行カードローンなら通過できる可能性もある。最大金利が17.8%と消費者金融よりも低いことも魅力だ。
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