うっかり130万円超えてしまったらいくら損する？覚えておくべき扶養の話

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うっかり130万円超えてしまったらいくら損する？覚えておくべき扶養の話

公開年月日 : 2022/11/10

年収130万円を超えてしまうと、扶養から外れてしまいます。するとその年度は国民健康保険証が使えなり、自分で保険料を払って健康保険に加入しなければいけなくなってしまいます。

つまり、130万円を超えてしまった場合は、これまで無料だった保険料が新たに発生してしまう、というわけです。これによっていくらの費用が追加で発生してしまうのか、解説していきます。

前提：うっかりなら問題なし？「1円でも超えたらアウト」は間違い！
130万円を超えてしまった場合にやることと損失額
扶養を外れたのに保険証を使い続けると医療費の返還が必要
130万円の壁を越えそうならまずは相談を

前提：うっかりなら問題なし？「1円でも超えたらアウト」は間違い！

実は1円でも超えたら扶養から外れるわけではありません。例えば「シフトの入りすぎで、うっかり130万円超えてしまいそう！」みたいな状況の場合なら扶養から外れないこともあります。

3　今後1年間の収入を見込む際には、例えば、認定時(前回の確認時)には想定していなかった事情により、一時的に収入が増加し、直近3ヶ月の収入を年収に換算すると130万円以上となる場合であっても、直ちに被扶養者認定を取消すのではなく、過去の課税証明書、給与明細書、雇用契約書等と照らして、総合的に将来収入の見込みを判断すること。

4　確認に当たり、被扶養者認定を受けている方の過去1年間の収入が、昇給又は恒久的な勤務時間の増加を伴わない一時的な事情等により、その1年間のみ上昇し、結果的に130万円以上となった場合においても、原則として、被扶養者認定を遡って取り消さないこと。

引用元：被扶養者の収入の確認における留意点について(◆令和02年04月10日事務連絡)（2022年11月10日取得）

要するに、「昇給などで130万円を超えることが確実な場合」に扶養から外れるのであり、シフトの入り過ぎなど一時的な要因で年収130万円を超えてしまったとしても、即扶養が外れるわけではない、と勧告されています。

一般的には「給料が3ヶ月連続で108,333円を超えた場合には扶養から外れる必要がある」と判断されるよ！

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130万円を超えてしまった場合にやることと損失額

では年収130万円を超えて扶養から外れてしまう場合、どのような手続きが必要で、またどういった費用が発生してしまうの解説していきます。

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会社に被扶養者（異動）届を提出する

まず扶養が外れることがわかったら、速やかに事業主を経由して被扶養者（異動）届を提出します。例えば親の扶養に入っている学生が扶養から外れる場合、親の会社に被扶養者（異動）届を提出します。さらに会社が保険者に書類を提出することで手続きが行われます。

保険者が協会けんぽの場合、この申請を「事実発生から5日以内」に行わなければいけません。

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国民健康保険に加入する

扶養を外れれば無保険の状態なので、万が一病院にかかった場合には全額自己負担となってしまいます。したがって、新たに健康保険に加入する必要があります。その際、アルバイト・パート先で加入するか、国民健康保険に加入することになります。大体の場合は国民健康保険でしょう。

国民健康保険は、健康保険等の資格を喪失した日から14日以内に、各自治体で加入します。申請の際に必要になる書類は主に以下の通りです。

健康保険等資格喪失証明書
マイナンバーがわかる書類
本人確認書類
キャッシュカードまたは通帳と金融機関の届出印

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国民健康保険の保険料（損失額）

国民健康保険の保険料は地域や年収額によって異なりますが、大体月額5,000〜7,000円の範囲内で考えておけば良いと思います。

この国民健康保険の保険料こそが、扶養を外れてしまった場合に発生するコストです。

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扶養を外れたのに保険証を使い続けると医療費の返還が必要

扶養を外れた場合はとにかく手続きを急ぎましょう。万が一資格を喪失したのに古い保険証を使って医療費を払った場合、後から保険者負担分の費用の返還を求められます。

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130万円の壁を越えそうならまずは相談を

先の通り、「うっかり」で130万円を超えてしまった場合、それだけで扶養を外れることはなさそうです。あくまでも保険者が決める話なので、不安ならばまず保険者に問い合わせてみると確実です。その上で、扶養から外れることが決定的になれば速やかに手続きしましょう。

自費で健康保険に加入しなければいけないのである程度負担は増えてしまいますが、とはいえ数十万円も負担しなければいけないわけではないので、落ち着いて手続きしましょう。

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