携帯料金を安くする方法は?最もおすすめな、格安SIMへの乗り換え方法を解説
携帯料金を節約するためには、携帯会社の乗り換えが効果的です。携帯会社にはドコモ、au、ソフトバンクのいわゆる3大キャリアだけでなく、「格安SIM」と呼ばれる携帯会社が多数存在します。これらの業者はキャリアから回線設備を借りて我々に提供しているので、携帯料金がキャリアよりも安いという特徴があります。そのため「格安」と呼ばれているのです。
ではこの格安SIMに乗り換えるには、どのような手続きが必要なのでしょうか?格安SIM業者は実店舗を持たない場合がほとんどなので、オンライン上で申し込むことになります。それでは乗り換え方法について解説していきます。
- 格安SIMへの乗り換えの流れ
- 契約中の携帯会社からMNP予約番号を発行してもらう
- 乗り換え先と契約する
- SIMカードが届いたらスマホに差し替える
- スマホ上で設定すると完了(APN設定)
目次
格安SIMの乗り換え方法
それではキャリアから格安SIMに乗り換える方法について詳しく解説していきます。
元々の携帯会社からMNP予約番号を発行する
まず最初に、今お使いの携帯会社からMNP予約番号を取得します。やり方は会社によって微妙に違いますが、いずれもネット上、電話、各ショップで申し込むことができます。詳しくはそれぞれの公式サイトをご覧ください。
なお、MNP予約番号を発行した時点では携帯キャリアの解約には至りません。またMNP予約番号には有効期限があり、有効期限を迎えると自動的に予約番号が消滅して、何事もなかったことになります。
MNP予約番号を取得したら、後々格安SIMに申し込む際に必要になるのでメモっておきましょう。また、有効期限についても契約時に入力を求められるケースがあるので、こちらも一緒にメモしておきましょう。
まだ更新月に至っていない人も、違約金を払ってでも乗り換えた方がお得な場合があります。例えば月々7,000円の携帯代を払っている人が、月々3,000円の格安SIMに乗り換える場合、ひと月4,000円得する計算になります。
そして更新月以外で携帯会社を乗り換える場合、9,500円(税別)の違約金がかかります。そのため、3ヶ月以上契約が残っている場合は、違約金を払ってでも乗り換えた方がお得になります。
9,500円 ÷ (「今支払っている金額」 – 「乗り換えた場合の金額」) = 「出た数字」ヶ月以上の契約が残っているなら、違約金を払ってでも乗り換えた方がお得
乗り換え先の格安SIM業者に申し込む
MNP予約番号と予約番号の有効期限をメモったら、次は格安SIM業者に申し込みます。
乗り換える先の格安SIM業者を選んだら、申し込みを進めていきます。なお、まだ乗り換える先の格安SIM業者を決めていない人は以下の関連記事もご確認ください。
申し込みは各公式サイトの案内に従って進めていきます。
いずれの場合でも、申し込みの途中で「MNP予約番号」と、場合によっては「MNP予約番号の有効期限」を入力する欄が出てくるので、そこに取得した情報を入力します。
以上で申し込みは完了です。あとはSIMカードがあなた宛に送られてくるのを待つだけです。
手元にSIMカードが届いたら、スマホに差し替える
SIMカードが手元に届いたら、スマホに新しいSIMカードを挿してスマホ上で設定していきます。これをAPN設定と呼びます。
APN設定では、設定ファイルのダウンロードが必要になります。つまりWi-Fi環境下でないと利用できない場合があります。
もしもWi-Fiをお持ちでない方は、事前にWi-Fiスポットがある場所に訪れて設定することをおすすめします。スターバックやマクドナルドなどでは誰でも簡単にWi-Fiを無料利用することができるので、そのようなお店で落ち着いて作業してみてください。
APN設定を行って完了(元の携帯会社は自動的に解約される)
無事APN設定が完了すると、乗り換えが完了して新しい携帯会社の回線で通信ができるようになります。
また、回線が切り替わった時点で元の携帯会社との契約が解除されます。
ちなみにソフトバンクとドコモから乗り換えた場合、解約後にSIMカードは返却する必要があります。
- ドコモUIMカード/ドコモeSIMカードについて | お客様サポート | NTTドコモ
- ソフトバンクを解約する場合、USIMカードを返却しなければいけませんか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート | ソフトバンク
とはいえこの規約について周知されておらず、また、返却しなくても罰則はないようです。実際私も返却したことはありません。
格安SIMに乗り換える際にかかる費用まとめ
乗り換え手続きについては以上です。続けて費用についても紹介します。月額の携帯使用料以外に、以下の手数料がかかります。
- 乗り換え元から請求される費用
- MNP転出手数料:3,000円
- 契約解除料(縛り途中で解約する場合):最大9,500円
- 乗り換え先から請求される費用
- 新規契約事務手数料:3,000円〜
もしも更新月に乗り換えたとしても、MNP転出手数料と新規契約事務手数料で合計6,000円強の費用がかかります。覚えておきましょう。
格安SIMに乗り換える際の注意点:SIMロックの解除が必要になる場合あり
お持ちのスマホをそのままに格安SIMに乗り換える場合は、SIMロックの解除が必要になる場合があります。
現在日本で流通している携帯回線は、ドコモの回線、auの回線、ソフトバンクの回線の3種類があります。
そして、例えばドコモでスマートフォンを契約すると、「ドコモの回線」しか利用できないよう制限がかかっていることがあります。これをSIMロックと呼びます。
- ドコモで契約したスマホ:ドコモの回線しか使えないようSIMロックがかかっている
- ソフトバンクで契約したスマホ:ソフトバンクの回線しか使えないようSIMロックがかかっている
- auで契約したスマホ:auの回線しか使えないようSIMロックがかかっている
格安SIMの場合、例えばUQモバイルならば「UQモバイルの回線」を使っているのではなく、実はauの回線を借りて使っています。そのため、「ドコモで契約したスマホ」を使ってUQモバイルと契約しても、auの回線なので使えない、ということがあります。
各格安SIM業者がどの携帯会社の回線を使っているかを知ると共に、必要に応じてSIMロックの解除が必要になります。SIMロックの解除さえすれば、どの会社の回線でも使えるようになります。
SIMロックの解除はいずれも公式サイトや電話から申し込むことが可能です。各ショップに持ち込むことも可能ですが、ショップ対応の場合は手数料3,000円(税別)がかかるので、どうしても自分ではやり方がわからない、という人以外にはおすすめしません。
- SIMロック解除の手続き | お客様サポート | NTTドコモ
- ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
- SIMロック解除のお手続き | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
また、スマホを一括契約した場合は購入時にSIMロックが解除されている場合もあるようです。
格安SIMに乗り換えて携帯代を節約しよう!
格安SIMへの乗り換えは、以上に紹介した通り最初に少し手続きだけかかります。しかし乗り換えが済めば誰でも簡単に携帯料金を節約することができるため、めんどくさいかもしれませんがぜひ手続きを進めてみてください。