外国株投資入門5 外国株取引の円貨・外貨決済
外国株取引は国内株取引と違い、円貨(日本円)だけでなく外貨(現地通貨)でも取引できます。外貨決済を利用するには、主に海外委託取引を使います。コストカットや利益拡大のためにも、外国株取引の決済方法を知っておきましょう。
円貨決済・外貨決済とは
円貨決済とは、外国株を円貨で売買する取引をいいます。外国株を購入するためには外貨が必要です。しかし円貨決済なら、購入時には円貨から外貨に、売却時は外貨から円貨に証券会社が自動的に両替してくれます。日本円で手間なく取引したい場合に便利です。
外貨決済とは、外国株を外貨で売買する取引をいいます。円貨・外貨を両替する必要が無いので、為替手数料がかかりません。特に外国株取引の頻度が高い人は、外貨決済を選んだほうが取引コストを減らせるでしょう。手元に日本円しかない場合は、外国株取引口座にて円貨を外貨に交換してから、取引を開始できます。
外国株取引のための事前準備
円貨決済の場合
円貨決済を利用する場合、総合証券口座から外国株取引口座に日本円で入金します。このことを資金振替といいます。円貨決済に対応している場合、購入額に見合うだけの入金があれば、すぐ取引を開始できます。
外貨決済の場合
手持ちの外貨がある場合は、直接、外国株取引口座に外貨を入金します。証券会社によっては、提携している銀行の外貨預金口座から入金できます。手元に日本円しかない場合は、総合証券口座から外国株取引口座に日本円を移してから、外貨に交換します。これを為替振替といいます。証券会社によって外貨決済に対応している通貨が異なります。これから取引する国の通貨に対応しているかどうかを事前に確認しておきましょう。
買い注文の出し方
買い注文の方法は、円貨取引でも外貨取引でも同じです。購入したい銘柄を選択して、成行注文、あるいは指値注文を出します。成行注文は価格を指定しないで株数を指定します。指値注文は、株数と価格を指定します。円貨決済を選択している場合は日本円の買付余力、外貨決済を選択している場合は外貨の買付余力の範囲において取引ができます。買付余力とは、当日買付できる金額の上限のことです。
売り注文の出し方
収益が確定したら、株を売却しましょう。株を売却すると、円貨決済の場合は自動的に両替されて、手元には日本円が残ります。外貨決済の場合は、外貨が手元に残ります。外貨決済では、外貨から日本円に両替するタイミングを自分で決められるので、場合によっては為替差益を狙うこともできます。