1株から買える証券会社を比較!少額でコツコツ投資したい人に最適な会社はコレ
近年、株式を1株から買える証券会社が増えてきました。通常国内株を取引する際には100株単位でないと取引することができません。そのため投資するにもたくさんの資金が必要でした。
しかし1株から買える証券会社なら数百円で株取引を始めることもできるため、いきなりたくさんの資金を使うのが怖い人や、少額でコツコツ積み立てたい人におすすめです。
ただし、1株取引には注意点もあります。この記事では1株取引できるおすすめの証券会社や注意点などをまとめています。これから1株で取引したい人は参考にしてください。
単元株と単元未満株とは:
株式は基本的に100株単位で取引されます。この100株単位のことを「単元株」と呼びます。そして1株や10株など、単元株に満たない株単位のことを「単元未満株」と呼びます。
目次
1株から買える証券会社を比較
1株から買える証券会社にもいくつかあり、それぞれ特徴があります。まずは5社の手数料や特徴をサクッとまとめたのでご覧ください。
会社名 | 銘柄数 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
ネオモバイル証券 | 国内上場銘柄ほぼ全て | 200円〜 |
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LINE証券 | 1,015種類 | 約定金額の0.2%〜 |
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日興フロッギー | 約3,700銘柄 | 0.5%〜(100万円以下の買い付け手数料無料) |
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SBI証券 | 東証上場銘柄全て | 約定金額の0.5%(最低税別50円) |
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マネックス証券 | 東証上場銘柄全て | 約定金額の0.5%(最低税別50円) |
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ネオモバイル証券:手数料割安!IPOにも参加可能で最もおすすめ
画像引用元:日本初!Tポイントを使って株が買えちゃう!|SBIネオモバイル証券~Tポイントで株取引・資産運用ができる|ネオモバ(2020年8月10日取得)
1株から買える証券会社の中でも真っ先におすすめしたいのがネオモバイル証券です。その理由は手数料も特典も1株から買える証券会社の中では優れているからです。
ネオモバイル証券は取引手数料が無料の代わりに、毎月サービス利用手数料がかかります。手数料額は月間の約定金額の合計に応じて以下の通り変動します。
月間の国内株式約定代金合計額 | 月額サービス利用料(税込) |
---|---|
0円~50万円 | 220円 |
〜300万円 | 1,100円 |
〜500万円 | 3,300円 |
〜1,000万円 | 5,500円 |
以下、100万円ごとに1,100円が加算 |
取引がない月も200円(税別)の手数料がかかってしまいますが、サービス休止手続きを行うことでその翌月からの手数料の支払いを停止することができます。ご自身の資金状況に合わせて停止と再開を使いこなしましょう。
他社の場合1取引ごとに取引手数料が徴収されるのが普通です。ケース別に他社と比較してみると、月間約定金額が4万円を超えるならネオモバイル証券の方がお得です。
月間約定金額 | ネオモバイル証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
0円の場合 | 200円 | 0円 | 0円 |
500円の場合 | 200円 | 50円 | 48円 |
1万円の場合 | 200円 | 50円 | 20円 |
4万円の場合 | 200円 | 200円 | 200円 |
5万円の場合 | 200円 | 250円 | 250円 |
50万円の場合 | 200円 | 2,500円 | 2,500円 |
また、ネオモバイル証券では手数料を支払う度に200円相当のTポイントが貯まります。これを考慮すると、月々の手数料は消費税分の20円だけであり、月に1度でも取引するならネオモバイル証券の方がお得とも言えます。手数料の比較について詳しくは下記の記事もご覧ください。
上記の通り、ネオモバイル証券ではTポイントを1ポイント=1円として取引に使えるのも魅力です。Tポイントの使い道に困っている人には最適な証券会社でしょう。
さらにネオモバイル証券の大きな魅力なのが、1株からIPOに参加できることです。IPOは抽選なので誰でも参加できるわけではありませんが、当選すれば利益を狙える可能性が高い投資です。
IPOはこれまで単元株でしか参加できませんでしたが、ネオモバイル証券ならば1株から参加できるため、より気軽にIPOを狙っていくことができます。
以上、手数料が安い、Tポイントが使える、ひとかぶIPOに参加できる、という3つのメリットからネオモバイル証券をおすすめします。
これから1株単位で株の取引をしたい人に最もおすすめなのがネオモバイル証券。Tポイントで取引できる、IPOに参加できる、月額200円(税別)で取引し放題など、他社にはない強みが豊富。
LINE証券:タイムセールなど独自特典あり!
画像引用元:1周年記念_初株キャンペーン(2020年8月12日取得)
LINE証券も1株から買うことができます。ネオモバイル証券とは違って手数料形態は1取引ごとに発生します。その仕組みは少々複雑ですが、少額取引であればネオモバイル証券よりも安く取引することができます。
分類 | 9:00-11:30 | 11:30-12:30 | 12:30-14:50 | 17:00-21:00 |
---|---|---|---|---|
グループA | 0.2% | 1.0% | 0.2% | 1.0% |
グループB | 0.3% | 取引不可 | 0.3% | 取引不可 |
グループC | 0.4% | 取引不可 | 0.4% | 取引不可 |
このように、売買する銘柄がどのグループにいるのか、そして何時に取引するのかによって手数料が異なります。また、LINE証券の手数料はスプレッド方式であり、株の売買金額に含まれています。
例えばグループAで9時に1株1,000円の株を購入する際、市場価格は1,000円なのにLINE証券を通じて買うと1,002円で買ったことになります。株価に手数料が上乗せされる形で約定するので取引額が分かりにくく、注意が必要です。
また、LINE証券ならではの特徴が株のタイムセールです。時間限定で銘柄も限られますが、市場価格よりも安く購入することができます。また、タイムセールでの購入時には手数料が無料になるので、ユーザーにとってはメリットしかありません。
タイムセールは月に1度開催されるため、このタイムセールのためだけに口座開設しても良いくらいです。
他にもLINE PayからLINE証券に入金することができるため、LINEポイントを使ってLINE証券に入金することができます。LINEポイントはLINE Pay VISAクレジットカードがあれば、カード決済額の3%相当が貯まるため高レートで貯まりやすいのが特徴です。LINE証券を利用する際には必須のクレジットカードと言えるでしょう。
ただしLINE証券は出金時に手数料が220円かかります。手数料を節約するためには、一旦LINE Pay残高に変えてから銀行振り込みを行うことで176円に節約することができます。
LINE証券は株のタイムセールという独特なキャンペーンを開催しているので、そのタイミングを狙って取引するのがおすすめ。通常の取引でも取引コストが最安0.2%なので非常に安い。ただし、手数料が売買価格に含まれているのでわかりにくいのと、出金手数料が有料であることに要注意。
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PayPay証券:1,000円から購入可能!米国株の取り扱いあり
最後に紹介するPayPay証券は「1株から買える」のではなく「1,000円から買える」なので若干異なりますが、少額取引したいならこちらも覚えておくべき証券会社です。
特に先に紹介した会社とは違って米国株に投資できるのがこの会社の大きな特徴です。元々米国株は1株から購入することが可能です。ただし米国株の場合は1株の価格が高く、例えばAmazonだと3,000ドル前後です。日本円に直すと30万円前後なので、1株買うのもひと苦労でしょう。
しかしPayPay証券ならば1,000円から購入できるため、より低いハードルで米国株取引ができるようになります。米国株も取引したい人におすすめします。
手数料は単元未満株の中では一般的な約定金額の0.5%です。ただしLINE証券と同じくスプレッド制なので手数料が把握しにくいのでご注意ください。
米国株をニューヨーク市場閉場時(23:30-6:00※夏時間は1時間前倒し)に売買する際は0.7%にアップします。さらに米国株の場合は為替手数料として1ドルあたり35銭のスプレッドが発生します。3,000円分購入した場合は大体10円相当の手数料が上乗せされる計算です。
取扱銘柄数こそ多くはありませんが、有名どころは扱っており米国株の中でも人気が高いAmazonやApple、Googleも購入することができます。配当も受け取ることができるので、配当目的でコツコツと投資するのも良いでしょう。
1株取引で覚えておくべきこと
なぜ1株から購入できるのか
まず、通常国内株は100株単位で取引されているのに、1株で買える証券会社があるのでしょうか?
その理由は、単元未満株の場合は取引方式が相対取引になるからです。
通常、単元株の取引は市場取引と呼ばれ、証券取引所を介して取引されます。一方で相対取引は証券取引所を通さず、証券会社と投資家が取引をします。相対取引では取引数量や価格を当事者同士で決めることができるため、1株から買うことができたり、証券会社はスプレッドと呼ばれる手数料を上乗せしたりすることができるのです。
単元株と比較すると手数料が高い
実は1株から買える単元未満株は、単元株と比較すると手数料が高いというデメリットがあります。
- 単元株:市場取引であり手数料が安い
- 単元未満株:相対取引であり手数料が高い
市場取引での証券会社の役割は、トレーダー同士をマッチングさせることです。証券会社が儲けるためにはたくさん取引されて取引手数料をたくさん手に入れることなので、場合によっては手数料を引き下げてトレーダーを呼び込んでいます。
一方で相対取引ではトレーダーと証券会社が取引することになるので、取引結果によっては証券会社が損する可能性もあります。なので手数料を市場取引よりも多く取ることでリスクをカバーしていると考えられます。
購入できる銘柄は単元株より少ない
取り扱っている銘柄数が少ないので、必ずしも欲しい銘柄を1株から購入できるとは限りません。
一方で有名どころで人気が高い株は取り扱っていることが多いので、株初心者の方には大した問題ではないかなと思います。
配当金や優待がもらえる株もある
単元未満株においても配当金を受け取ることができます。また、銘柄によっては単元未満株でも優待が受け取れるものもあります。配当金や優待目当ての投資でも単元未満株に投資する価値は十分あるでしょう。
単元未満株には議決権がないので株主総会には出席できません。が、これはそもそも眼中にない人が多いと思うので問題ないでしょう。
税金は普通に発生!NISA対応口座なら非課税
単元未満株でも、利確した分は課税対象となります。
口座開設時に源泉徴収ありの口座を開設しておけば確定申告する必要がありません。ただし、会社員ならば給料以外の所得が年間20万円以下ならば申告する必要がないので課税されません。
なお、SBI証券やマネックス証券ならNISA口座を使って単元未満株を取引することもできます。
1株から買える証券会社は独自の特典も魅力!
先に何度か紹介したように、1株から買える証券会社にはそれ以外にも様々な魅力があります。特にポイントを購入資金に充てられるという特徴を持つ会社が多いようです。
- ネオモバイル証券:Tポイントで投資できる、ひとかぶIPOに参加できる
- LINE証券:間接的にLINEポイントで投資できる、タイムセールがある
- 日興フロッギー:dポイントで投資できる
このようにポイントで投資できれば、多少手数料が単元株よりも高くても、単元未満株で投資するメリットがあると言えるでしょう。