株式投資入門1 株式投資の魅力
「株」や「株式投資」には、「初心者には難しい」 「リスクが高く危険」というイメージがあると思います。しかし、株式投資の基本は初心者でも簡単に理解できます。また、基本を理解するだけでリスクを大幅に減らせます。
暮らしの達人の「株式投資入門1〜5」では、株式投資の魅力やリスク、証券会社の選び方・口座開設の方法までを平易な言葉でわかりやすく解説しています。株式投資に興味があるけど未経験、そんな人に読んで欲しい情報が載っています。まずこのページでは、株式投資の5つの魅力について紹介します。
株式投資の5つの魅力を紹介
魅力1.値上がり益(キャピタルゲイン)
株式会社の魅力の1つ目は「値上がり益」です。これは株を買った時よりも高い値段で売ることで得られる利益のことです。「譲渡益」や「キャピタルゲイン」とも呼ばれます。
例えば1,000円の株を200株購入し、この株が1,500円に上がったところで全て売却すれば、1,500円×200 – 1,000円×200 = 10万円の利益が得られます。実際には、購入時と売却時にそれぞれ手数料かかりますが、証券会社によっては数百円程度で済みます。うまく相場の波に乗れば、わずか数年で大きな利益が得られます。
実際に大きな値上がり益が発生した事例を紹介します。ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の株価は、2013年時点で1株500円以下だったのに対して、2014年10月には7,000円を超えました。もしも2013年時点で200株買っていたとすると、わずか1年程度で130万円の値上がり益が発生した計算になります。他にも、数年で株価が数倍~数十倍も高くなった企業は少なくありません。値上がり益はまさに株式投資の醍醐味です。
魅力2.配当金(インカムゲイン)
株式投資の魅力の2つ目は「配当金(インカムゲイン)」です。株主になると、年に1回から複数回、企業の利益の一部を配当金としてもらえます。例えば、1株あたりの株価が1,000円で配当が10円/年の場合、1株持っていれば10円、100株持っていれば10円×100株=1,000円の配当金がもらえます。
「1年間にどれだけの配当金を受け取れるか」を数値化したものを、配当利回りといいます。計算式は、1株当たりの年間配当金÷株価となります。先ほどの例の場合、配当利回りは1.0%になります。安定して配当がもらえる企業の株は人気が高く、投資家の中には値上がり益ではなく配当金を目的として長期的に保有する人もいます。
2016年9月9日時点で配当利回りが高い企業を挙げると、大塚家具/7.86%、インヴァスト証券/5.70%、あおぞら銀行/5.00%などがあります。配当金の利率がいかに高いかは、引き下げが続いて今や1%以下となった定期預金と比較するとよくわかります。
魅力3.株主優待
株式投資の魅力の3つ目は「株主優待」です。株を所有するだけで、食料品や雑貨、割引券など、その企業の商品やサービス優待券がもらえることがあります。例えば、ANAホールディングスの株を1,000株以上を所有していると、国内営業全路線の片道1区間の運賃が50%割引されるチケットや、グループ株主優待割引券などがもらえます。また、カゴメの場合は、1,000株以上で3,000円相当のカゴメ商品の詰め合わせがもらえます。
中には、株主優待でしか手に入らない限定商品もあります。あなたが大好きなあの企業も、素敵なプレゼントと一緒に新しい株主を待っているのかもしれません。株主優待を基準に株を探してみるのもおすすめです。
魅力4.企業活動への参加権
株式投資の4つ目の魅力は、企業活動に参加できることです。株の購入は企業の経済活動を支えることであり、つまり出資です。株主は、株主総会に出席して会社経営に参加できます。そのうえ、発行されている株の過半数を持つ株主は、会社の経営権を握ることも可能です。企業のさらなる成長のために、出資者の1人として意見できます。
魅力5.広がる社会への見識
株式投資の5つ目の魅力は、社会に対する知見を深められることです。財務諸表や経済指標を使って企業活動を評価し、「これから値上がりする株式はどれだろう」と考えながら株を探し始めると、これまで見ていた世界が大きく変わります。1年、2年と株式投資を継続すれば、経済や社会に対する見識が自然と深まります。また、知識の蓄積によって株の良し悪しがわかるようになり、更なる利益を呼び込むでしょう。