ネオモバイル証券の手数料は高い?他社と比較すると実は割安!単元未満株の取引におすすめと言える理由
画像引用元:サービス利用料について|かんたんガイド|SBIネオモバイル証券~Tポイントで株取引・資産運用ができる|ネオモバ(2020年11月17日取得)
この記事の内容まとめ
- 株の取引には100株単位で売買する「単元株」と1株単位の「単元未満株」の2種類がある
- 単元未満株は単元株よりも手数料が高い
- ネオモバイル証券は単元未満株を扱っている会社の中でも手数料が安く、毎月Tポイントがもらえるので実質最安と言っても良い
- したがって、単元未満株を売買するならネオモバイル証券がおすすめ
「Tポイントで株を購入できる」「1株から購入できる」という珍しい特徴から人気を集めいているネオモバイル証券。その手数料形態も独特で、1約定ごとではなく、月間の約定金額に応じて月額利用料が決定する方式です。
最安でも200円(税別)かかるので、一見すると割高に感じるかもしれません。しかし、他社と比較してみると実は割安であることがわかります。
ネオモバイル証券に興味がある人に向けて、その手数料形態から他社との比較まで、詳しく解説していきます。
目次
おさらい:ネオモバイル証券の手数料まとめ
まずはネオモバイル証券の手数料をおさらいしていきます。前述の通り、月間の約定金額に応じて翌月のサービス利用料が決定します。
約定金額=売買注文が行われた金額のこと。例えば2,000円の株を購入したら約定金額は2,000円です。その株をその後2,100円で売却した場合、約定金額は2,100円です。この売買を同じ月内で行った場合の月間約定金額は4,100円となります。
月間の国内株式約定代金合計額 | 月額サービス利用料(税込) |
---|---|
0円~50万円 | 220円 |
〜300万円 | 1,100円 |
〜500万円 | 3,300円 |
〜1,000万円 | 5,500円 |
以下、100万円ごとに1,100円が加算 |
月間約定金額が0円の場合でも最低200円(税別)の手数料がかかります。ただし、サービスの利用停止手続きを行うことで、手続き日の翌月からは支払いが停止されます。
このように、月額利用料金を支払う代わりに、1回の約定ごとに取引手数料が発生することはありません。他社の場合は1回の約定ごとに手数料が発生するのが普通なので、ネオモバイル証券の手数料形態は独特です。そして独特ゆえに、他社よりも高いのか安いのかがわかりにくくなっています。
ネオモバイル証券は他社と比較すると手数料が高い?
証券会社の中でも有名なのがSBI証券や楽天証券。まずはこれらの会社と手数料形態を比較します。
SBI証券も楽天証券も、2種類の手数料形態がありどちらかを任意に選ぶことができます。例えばSBI証券の「アクティブプラン」なら1日の約定金額が100万円までは無料で、楽天証券の「いちにち定額コース」なら1日の約定金額が50万円までは無料です。
- ネオモバイル証券:月間約定金額50万円以下は月額220円(税込)
- SBI証券:1日の約定金額が100万円までは手数料無料
- 楽天証券:1日の約定金額が50万円までは手数料無料
こう見ると「ネオモバイル証券の手数料圧倒的に高いやんけ何が割安だよ!」とつっこまれると思います。
このように.株の取引手数料のみを比較するとSBI証券や楽天証券の方がはるかに安いのですが、実はこれらの場合は単元株と言って、1度に100株以上でないと購入することができません。
一方でネオモバイル証券が扱っているのは単元未満株と言って、1株単位で売買することができます。単元未満株はSBI証券でも扱っていますが、手数料形態は上記とはまた異なります。
- 単元株:手数料は単元未満株より安いが100株単位で取引する必要がある
- 単元未満株:1株から取引できるが手数料は単元株より高い
したがって、ネオモバイル証券の手数料が本当に高いか安いかは、単元未満株を売買した時の手数料で比較する必要があるのです。
もちろん、元手資金がたくさんあって、一度に100株以上購入できる人はネオモバイル証券ではなくSBI証券や楽天証券を利用した方がお得です。特にSBI証券は1日の約定金額が100万円までは無料なので、相当ヘビーに取引する人でなければ一切手数料を払うことなく取引できます。
では続いて核心の、「単元未満株を売買した場合」で条件を揃えて手数料形態を比較します。
単元未満株を取引できるFX会社の手数料比較
SBI証券やマネックス証券では単元未満株を売買することが可能です。この場合の取引手数料はどちらも約定金額×0.5%です。ただしSBI証券は最低50円(税別)で、マネックス証券は最低48円です。
例えば500円の株を1株買った場合500×0.5%=2.5円ですが、SBI証券なら50円(税別)でマネックス証券なら48円の手数料がかかります。
上記2社とネオモバイル証券の手数料をパターン別に比較してみたのが以下の表です。
月間約定金額 | ネオモバイル証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
500円の場合 | 200円 | 50円 | 48円 |
1万円の場合 | 200円 | 50円 | 20円 |
4万円の場合 | 200円 | 200円 | 200円 |
5万円の場合 | 200円 | 250円 | 250円 |
50万円の場合 | 200円 | 2,500円 | 2,500円 |
比較した結果、損益分岐点は月間約定金額が4万円を超えるかどうかにあると言えます。
- 月間約定金額が4万円未満ならマネックス証券orSBI証券の方が安い
- 月間約定金額が4万円以上ならネオモバイル証券の方が安い
以上を鑑みると、ネオモバイル証券は1株単位で取引したくて、さらに月間4万円以上は売買する見込みがある人に最もおすすめだと言えるでしょう。
ネオモバイル証券は手数料の支払いでTポイントが貯まるメリットあり
「なーんだ場合によってはネオモバイル証券の方が手数料高いこともあるのか」と思ったそこのあなたに朗報です。
ネオモバイル証券では、手数料を支払う度に200円相当のTポイントがもらえます。このTポイントはネオモバイル証券内でしか使うことができませんが、ポイント付与を考慮すれば実質的な手数料は消費税分の20円だけとも言えます(税込手数料220円ー200ポイント付与=実質負担20円)。
したがってもらえるポイントも考慮すれば、ネオモバイル証券が最も安いとも言えます。
- SBI証券の最低手数料:55円(税込)
- マネックス証券の最低手数料:52円(税込)
- ネオモバイル証券の実質手数料:220円(税込)-200ポイント=実質20円(税込)
個人的にもこの特典を考慮して、単元未満株の売買ではSBI証券でもマネックス証券でもなくネオモバイル証券を活用しています。
また、ネオモバイル証券の手数料は登録したクレジットカードから引き落とされるので、クレジットカードのポイントが貯まるというメリットもあります。
自分の場合プリペイドカードのKyashを楽天カードからチャージして設定しているので、還元率は合計1.5%で毎月3円相当のポイントが貯まっている計算です。
以上、あくまで「実質の手数料が」ですが、ネオモバイル証券の手数料は他社よりも安いと言って良いでしょう。
LINE証券との手数料比較
画像引用元:1周年記念_初株キャンペーン(2020年8月12日取得)
LINE証券もネオモバイル証券と同じように単元未満株に対応していて、スマホから取引できるためどちらを利用しようか悩んでいる人も多いと思います。
LINE証券の場合は手数料がまた独特で、会社によって異なる3つのグループに分類されていて、どのグループの株を売買するかで手数料が異なります。
さらに11:30-12:30、17:00-21:00の取引に関してはどのグループも約定金額×1.0%の手数料が適用されます。まとめると以下の通り。
- グループA:約定金額×0.2%
- グループB:約定金額×0.3%
- グループC:約定金額×0.4%
- 一部時間帯:いずれのグループも約定金額×1%
要するに、複雑なんです。
SBI証券やマネックス証券とは違って最低手数料が設定されていないので、少額の取引ならネオモバイル証券よりもLINE証券の方が安く済むこともあります。
でも取引の度にグループや時間帯を確認するのは面倒です。
さらにLINE証券は出金手数料が有料で、220円かかります。
個人的にはTポイントを使いたい、1株IPOに参加したい、という意識もあり、ネオモバイル証券を優先して使うようにしています。ただLINE証券も株のタイムセールなどキャンペーンを開催することもあるので、口座開設しておくと役立つと思います。
結論:単元未満株を取引するならネオモバイル証券がおすすめ
以上をまとめると、あくまでも「単元未満株を取引する場合は」という条件がつきますが、ネオモバイル証券を使って取引することをおすすめします。
何度も言うように、実質の手数料はSBI証券やマネックス証券よりも安く、また、手数料形態が明瞭、1株IPOに参加できる、出金手数料無料といった面でLINE証券よりも優れているからです。
単元未満株の取引をするなら最もおすすめ。手数料がSBI証券やマネックス証券よりも安く、また、Tポイントを使って購入することもできる。他にも儲かる可能性が高い「IPO」への参加ができる、定期買付が可能などの特徴あり。コツコツ投資に最適な証券会社だろう。