IPO株取扱実績・主幹事実績の比較ランキング
IPOの抽選確率を上げるために重要なことは、応募数を増やすことです。例えば、A社とB社で取扱うIPO銘柄に対して、A社にしか口座がない場合は一度しか応募できませんが、A社・B社のそれぞれで口座を開設していれば、二度応募することができます。IPO銘柄を取引するなら、やはり復数の証券会社で口座をもっておくのがよいでしょう。
ただし、証券口座の開設費・維持費はどこの会社でも基本的に無料ですが、口座数が多すぎると手続きや管理が大変であまり効率的ではありません。このページでは、IPOの応募数を増やすために復数の証券口座を開設すると考えたときに、どんな証券会社を優先すべきかを説明します。
IPO取扱実績の多い証券会社を選ぶ
上場する企業は毎年多くありますが、証券会社が全ての銘柄を取扱できるわけではありません。A社は1年で50銘柄の取扱があったのに対して、B社は3銘柄しかなかったというように、証券会社によって差がでます。その他の条件にもよりますが、当選数を増やすにはやはりIPO銘柄に応募できる機会、つまりIPO取扱実績数の多い証券会社を選ぶと良いでしょう。
各社のIPO取扱実績数とその順位は、年次によって大きく変動することはほとんどありません。つまり過去の実績が多ければ多いほど、今年も応募できるIPO銘柄が多いと期待できます。2012年〜2015年の実績を平均すると、SMBC日興証券が72件、SBI証券が63件、マネックス証券が34件、カブドットコム証券が27件となっています。特にSBI証券やSMBC日興証券は、株数の割当が他よりも遥かに多い、主幹事としての実績も多いので魅力的です。
完全平等抽選を採用している証券会社を選ぶ
もし、あなたの運用資金がそれほど多くない場合は、完全平等抽選を採用している証券会社を選ぶとよいでしょう。なぜなら、口座にある資金に関係なく平等に1人1票の権利が与えられるからです。ネット系証券会社のIPO実績上位4社でいうと、カブドットコム証券とマネック証券が完全平等性を採用しています。
逆に、機関投資家のように潤沢な資金がある場合は、「口座の資金によって票が割り振られる」完全抽選を採用している証券会社を選ぶとよいでしょう。SBI証券は、完全抽選を採用しながらも、抽選に外れるごとにポイントが貯まって、次回以降に当たりやすくなるポイント制を一部採用しています。
口座開設数の少ない証券会社を選ぶ
その上で、口座開設数の少ない証券口座があれば、口座を開設しましょう。口座数が少なければ、IPO予定の株数に対して、ライバルの応募が少なく、競争率が下がると期待できるからです。SBI証券は約300万口座、SMBC日興証券は約273万口座ありますが、マネックス証券は約164万口座、カブドットコム証券は約100万口座です。
IPO銘柄当選率の最も高い証券会社を特定することは難しいですが、これら情報を参考にして、まずはSBI証券・SMBC日興証券・カブドットコム証券・マネックス証券の4社から口座開設を検討してみるとよいでしょう。