IPO株入門1 IPO株(新規公開株)とは
「IPO株は儲かる」。株式投資をはじめてから、こんなことを聞いた記憶はありますか。確かにIPO株は基本を理解しておけば、初心者でも利益を出せます。IPO(新規公開)株入門では、IPO株の特徴や魅力、投資の始め方までわかりやすく説明します。
IPO(新規公開)とは?
IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、日本語では新規公開もしくは新規上場とよばれまています。株式を公開する、つまり証券取引所に上場することで、投資家の誰もがその企業の株を売買できるようになります。企業が上場すると、知名度が向上する、市場から資金を調達しやくすくなる、社会的な信用度が上がるなどのメリットがあります。
上場の際に、新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有していた株式が売りに出されます。投資家は証券会社を通じて、これらの株を売買します。
IPO(新規公開)株投資のメリット
株初心者にIPO投資をおすすめする理由は、2つあります。
高い確率で値上がり益を狙える
IPOは、公開前の株を安く手に入れやすいです。なぜなら上場前の株価、つまり公募価格は、主幹事となる証券会社とその企業の間で決めた適正価格から、ディスカウントした価格が設定される場合がほとんどだからです。これには、上場後に株価が堅調に上昇してほしいという思惑が関与しています。
実際に2015年のIPO92件のうち、公開後に公募価格を下回る「公募割れ」をした銘柄はわずか8件です。つまり、90%以上の確率で公開後の株が公募価格を上回ったことになります。公開直後に株を売却する、という至極簡単な作業だけで、値上がり益を確保できます。
ちなみに、買付け時の取引手数料は公募価格に含まれているため、無料にしている証券会社がほとんどです。
経験が浅くても収益を狙える
株式投資で収益を出すためには、マーケット情報や株価の情報を収集・分析し、株価の動きを予測する必要があります。
それに対して、IPO投資は公開直後に売却するだけで、高い確率で値上がり益を狙えます。上場予定の銘柄への入札申込も、証券会社に口座があればインターネットで簡単にできます。銘柄によっては公募割れする恐れもあるので銘柄選びは慎重になる必要があります。とは言え、通常の株取引で収益を狙うよりもはるかに手軽です。