NISAは基本的に確定申告が不要!ただし外国株売却と配当金受取り時に必要になるパターンもあるので覚えておこう
譲渡益も配当も分配金も非課税だから、節税できる!と始めたNISA。ところで、確定申告は必要なのか?と不安になった人もいるのではないでしょうか。心配ご無用です、NISAでどれだけ収益を上げても、基本的に確定申告は必要ありません。しかし、非課税対象にするために注意しておくべきこともあります。本記事ではそれらの点を踏まえて、節税メリットを最大化するために、改めて検討してみて欲しいおすすめ証券会社も紹介しています。
目次
基本的にはNISAは確定申告が不要
2014年1月にスタートしたNISAでは、毎年120万円の非課税投資枠が設定されており、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象になっています。課税の対象外なので、どれだけ儲けようと基本的には確定申告を行う必要はありません。
例外としてNISAで確定申告が必要な場合もありますが、外国株に投資している人のみが対象です。国内株や投資信託のみに投資している場合は関係のない話なので、今後も安心してNISAを運用してください。
確定申告が不要な代わりに、NISAにはデメリットもあります。1年間で損失が出た場合、他の所得の利益と相殺する「損益通算」や、損失を翌年以降に持ち越す「繰越控除」はNISA口座には適用できないので 覚えておきましょう。
【例外】NISAで確定申告が必要な場合
外国株を売却して為替差益を得た場合
為替差益とは、為替相場の変動によって生じた利益・または損失のことを言います。
為替差益は雑所得として扱われるため、非課税対象になりません。そのため、NISA口座にて外国株投資を行い、為替差益が発生した場合は、確定申告を行う必要があります。しかし、年収が2,000万円以下で、その他の為替差益を含めた所得が年間20万円以下の場合は、申告は必要ありません。
NISAの非課税メリットを確実に受けるために
配当金の受取方式は必ず「株式数比例配分方式」に
通常、NISA口座を開設する場合は標準で「株式数比例配分方式」になっているので、ほとんどの人は心配しなくて大丈夫ですが、それ以外に設定している人は注意が必要です。
配当金の受取方法には、郵便局で受け取る「配当金領収証方式」や銀行口座で受け取る「登録配当金受領口座方式」などがあります。これらを選択した場合、現行システム上は証券会社を経由しないので、NISA口座で保有されてる銘柄かどうか、第三者が区別できません。そのため課税対象になり、税金が源泉徴収されてしまいます。
どの受取方式を選択しているかわからない場合は、運用会社のコールセンターに確認してみましょう。受取方式を変更した覚えがある人は、「株式数比例配分方式」に戻しておきましょう。
途中変更もあり!運用先はコスパの断然いいネット証券を選ぼう
NISAを始めた人の中には、「知人にすすめられて」「偶然目にした広告で」なんとなく銀行や証券会社を選んだ人も少なくないのではないでしょうか。コストパフォーマンスを上げて、節税メリットを最大限に活かすNISA運用を考えるなら、運用会社もしっかり選ばないといけません。
NISA口座を開設するなら、やはり金融商品のラインアップが多く、手数料が圧倒的に安いネット証券がおすすめです。既に開設してしまってる場合も心配ありません。NISAは途中で金融機関を変更することができます。詳しくは、本章最後の【参考】も合わせて読んでみてください。
本章ではネット証券の中でも特におすすめの証券会社を紹介します。
【SBI証券】人気No.1!ネット証券以外でNISA運用中の人にまずは検討してほしい
SBI証券は、口座開設数No.1の人気の最大手ネット証券です。NISA口座で取引できる金融商品は他社と比べても豊富で、国内株式(国内ETF、国内REIT、ETN)、投資信託、外国株式(米国、香港、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)の銘柄を売買できます。特に9カ国の外国株は業界最多を誇ります。国内株式と海外ETFは、取引手数料が無料です。
また、投資信託の取り扱いは2,600本以上で、そのうち手数料のかからないノーロードは1,300本以上もあります。どちらも業界最多の数です。
IPO実績数も業界最多で、うれしいことにNISA口座からも参加できます。2019年1月開始の「簡易NISA口座開設」制度に対応し、証券総合口座がない状態からの申込みでも最短2営業日程度で口座開設できます。
取扱商品が圧倒的に多く、手数料も安い。IPOにも参加できて、口座開設スピードも早い。銀行やネット証券以外でNISA口座を開設してしまった人、まずは検討して欲しい証券会社です。
【楽天証券】ポイント活用&金利でコスパが強い!楽天ユーザ以外にもおすすめ
楽天証券のNISAの大きなポイントは、ノーロードを含めた投資信託の銘柄が最も多いこと、楽天カードを使って貯めた楽天ポイントは、1ポイント=1円に交換して投資信託を購入すること、の2点です。最低購入金額は100円なので、それほどポイントが貯まってなくてもすぐ買付できます。もちろん、株式の売買や投資信託の購入でもポイントは貯まります。
楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が0.02%が5倍の0.10%にもなります。銀行口座と証券口座の資金移動も楽になるので、楽天銀行の口座も開設してしまうのがよいでしょう。
楽天証券は、NISA口座で取引できる金融商品もSBI証券に次いで豊富で、国内株式(ETF、REIT含む)、投資信託、外国株(米国、中国、アセアン、海外ETF)の銘柄を売買できます。国内株式は取引手数料が無料で、海外ETFは全額がキャッシュバックされます。
楽天証券は、ポイントを有効活用したり、楽天銀行を利用することで、実質的な負担を減らすことができます。普段から楽天カードをよく使う人にはもちろん、そうでない人で投資信託メインに運用したいと考えている人なら、楽天証券がおすすめです。