定期預金満期時の継続方法
申込時に「継続」か「解約」選ぶ
定期預金を申し込む際に、満期を迎えた後に継続するかどうかを選択します。すなわち満期になったら「解約」するか「継続」するか予め決めておきます。ほとんどの定期預金では申込時に選択した内容は後日変更できるので安心して決めましょう。
- 継続:元本を(複利の場合は利息も)受け取らずに定期預金を継続する
- 解約:定期預金を解約して元本と利息を受け取る
申込時に決めた内容が満期時に自動的に行使されるため、「自動継続」や「自動解約」と呼ばれることもあります。 ここで「継続」を選択すると、多くの商品は原則当初と同じ期間の定期預金が組まれます。また、金利については自動継続の時点でその時勢に応じた新たな利率が適用されます。
自動解約では、満期を迎えると定期預金を解約され元金と利息が普通預金口座に入金されます。「解約」を選択するならさほど知識は必要ありません。一方「継続」を選択する場合は覚えておいた方が良いことがあるので紹介します。
「継続」は「元金継続」と「元利継続」の2パターン
継続には、「元金継続」と、する「元利継続」の2パターンがあります。読み方はそれぞれ「元金=がんきん」と「元利=がんり」です。
- 元金継続:元金だけ継続する方法。利息は普通口座に入金される。
- 元利継続:これまでの利息分を元金に組み込んで継続する。利息は受け取らない。
元金継続の元金は最初の預入金額と同額です。例えば、100万円の定期預金で1万円の利息を得ても、元金は100万円のままです。一方、元利継続だと1万円の利息を得たら税金分を差し引いた金額が元金に組み込まれるので 、元金は100万7,865円になります。(税金の詳細は定期預金の税金のページで紹介)
商品によってどちらか選べる場合と、元利継続のみ選べる場合、継続ができない場合があります。暮らしの達人で掲載している定期預金は元金・元利方式の両方から好きな方を選べる商品ばかりですが、新生銀行などの一部では継続すらできない商品もあるので申込前に確認しましょう。
複利効果のある「元利継続」がおすすめ
資産を増やすなら「元利自動継続」がおすすめです。元利継続は利息分が元金に組み込まれる複利効果があるため、金利が同じ場合でも元金継続よりも多くの利息を受け取れます。
低金利の現在は都度利息だけ受け取ったとしても大きな金額になりにくい状況です。そこで余剰資金の定期預金なら元利継続にしておけば、次第に元金が増えていくので長い年月をかけて効率よく資産を増やしていくことができます。自動継続なら手間を省けるため複利効果を活用しましょう。