中国語検定準4級の出題内容、対策・勉強方法(リスニング・筆記)
準4級は入門中の入門。簡単です。
したがって、準4級をパスして、その上の4級や3級を受験する方もたくさんいます。
3級を目指す方は、準4級をパスして4級と3級をダブル受験することをおすすめします。
とはいえ、準4級は中国語の基本となる重要なエッセンスがたくさん含まれているため、中国語学習のきっかけ作りとしてはとても良い試験です。
このページでは、これから中国語検定の準4級の勉強をはじめる方に向けて、準4級の出題内容と対策、効率的な勉強方法を紹介します。
目次
準4級のリスニング試験:出題内容
傾向:ピンイン、単語、短文の聞き取り問題が中心
試験問題は、日本中国語検定協会ホームページに公開されています。
第95回中国語検定試験準4級の問題はこちら(PDF)→ 95回問題
しかし、リスニング試験の問題に関しては、肝心の音声が聞けないので、問題用紙だけ見ても何もわかりません…
リスニングの過去問題を解きたい方は過去問題集を購入してください。
準4級リスニング試験の出題内容は、
- 表記されたピンインの聞き取り問題 10問
- 単語・連語の聞き取り問題 10問
- 短文聞き取り問題 5問
計25問が出題されます。50点満点です。
マークシート方式で解答用紙の解答欄にマークします。
出題例:ピンインの聞き取り問題
最初の10問は表記されたピンインの聞き取り問題が出題されます。
出題パターンは大きく2つ、1つめは、問題用紙に書かれた4つの選択肢のうち、音声から流れたピンインと一致するものを選ぶ問題。
出題例
これから読む中国語と一致するものを、それぞれ①~④のピンイン表記の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
- běi
- bèi
- pěi
- pèi
仮にběiという音声が流れれば、①が正解です。
続いては、音声で流れた4つの発音のうち、問題文に書かれたピンインと一致する番号を選択する問題です。
出題例
ピンインの表記と一致するものを、それぞれこれから読む①~④の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(6)Hànyǔ ① ② ③ ④
選択肢①~④のピンインの音声が流れるので、正しくHànyǔと発音している選択肢が正解です。
出題例:単語・連語の聞き取り問題
出題例
日本語を中国語で良い表す場合、最も適当なものをそれぞれこれから読む①~④の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(11)今日 ① ② ③ ④
問題用紙に書かれた日本語を正しく発音している選択肢を当てる問題です。
出題数は計10問、前半5問が単語、後半5問が連語(2つ以上の単語の組み合わせ)について問われます。
後半の連語問題は「午前6時(上午六点)」、「5月6日(五月六日)」など、単語が組み合わされた言葉が出題されます。
基本的な単語を押さえていれば難しくありません。
出題例:短文聞き取り問題
問題用紙に書かれた日本語を中国語でどのように表現するのか、適当な選択肢を答える問題です。
ここでは下記の出題例の通り、直接的な単語ではなく「どこの国の人かを尋ねる場合」、「年齢を尋ねる場合」など、特定のシーンで使われるフレーズが問われます。
良く使うフレーズを覚えておきましょう。
出題例
日本語を中国語でいい表す場合、最も適当なものを、それぞれこれから読む①~④の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(6)どこの国の人がを尋ねる場合
- 你是日本人吗?(あなたは日本人ですか?)
- 你是哪国人?(あなたはどこの国の人ですか?)
- 你去过北京吗?(あなたは北京に行ったことがありますか?)
- 你会说汉语吗?(あなたは中国語が話せますか?)
※①~④の選択肢の内容は問題用紙に書かれておらずリスニングで聞き取ります。
正解
② 你是哪国人?
準4級のリスニング試験:勉強方法
発音とお決まりのフレーズを覚える
準4級は簡単です。「基本的な発音」と「お決まりのフレーズ」を覚えましょう。
お決まりのフレーズは、定番中の定番ばかりが出題されるので傾向をつかみやすいです。
基本的な名詞、動詞の他に挨拶文、時間、数詞、量詞、お金の単位は覚えておきましょう。
具体的には、中国語検定トレーニングブック準4級の模擬試験と中検問題集の過去問の内容がある程度分かれば大丈夫です。
ここで、すでに8割以上の正答率が見込めるならば、準4級はパスしましょう。
また、ピンインと四声の発音をしっかり学習しないと後々苦労します。
「正確に発音できないと正確に聞き取れない」のは中国語の鉄則です。
準4級のリスニング試験:出題内容
筆記試験の出題パターン
試験問題は、日本中国語検定協会ホームページに公開されています。
第95回中国語検定試験準4級の問題はこちら(PDF)⇒95回問題
準4級は、合計20問出題されます。
- ピンイン当て⇒5問 10点
- 穴埋め問題⇒5問 10点
- 中訳当て問題⇒5問 10点
- 記述問題⇒5問 20点
記述問題は、解答用紙の解答欄に中国語で答えます。
この他の問題はすべて、4択マークシート方式で解答用紙のマークを塗りつぶします。
また、試験の回によっては、ピンイン当て問題が10問になったり、穴埋め問題が出題されないなど、多少の変動があります。
傾向と対策:ピンイン当て
出題例
中国語のピンイン表記を、それぞれ①~④の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(1)好 ① hǎo ②hào ③hǒu ④hòu
正解
① hǎo
準4級のピンイン当て問題は、ピンインを知っているか知らないかで決まります。
つまり、出題される単語のピンインを覚えれば確実に解答できます。
近年出題された単語を調べたところ、すべてキクタン中国語準4級に掲載されている単語から出題されていました。掲載率100%です。
出題された単語例は次の通り、
走、热、睡觉、报纸、吃饭、冷、听、纸、词典、公司、好、买、今天、休息、外国、高、热、东西、下班、飞机
キクタン中国語準4級を覚えてしまえば必ず得点できます。最も手っ取り早い方法です。
準4級に出題される単語は頻繁に使われる基本中の基本ばかりで、その後の中国語学習でも頻繁に使用します。しっかり覚えてください。
傾向と対策:穴埋め問題
出題例
日本語の意味になるように空欄を埋める時、最も適当な単語をそれぞれ①~④の中から選び解答欄をマークしなさい。
(6)あなたは中国人ですか。
你是中国人( )?
① 呢 ② 得 ③ 吗 ④ 啊
正解
③ 吗
文法に関する内容がほとんどです。
助詞、助動詞、疑問詞、量詞、数詞について正しい選択肢を選ぶ問題ばかりです。
中国語検定トレーニングブック準4級で基本的な文法をおさえておけば満点を狙えます。文法の論点がわかりやすく、簡潔にまとめてあります。試験対策に限らず初学者には必ず読んでほしい参考書です。
さらに詳しい文法を学習したいならWhy?にこたえるはじめての中国語の文法書を読むのがおすすめです。
傾向と対策:中訳当て問題
出題例
日本語の意味に合う中国語を、それぞれ①~④の中から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(11)私は毎朝7時に朝食を食べます。
- 我每天七点吃早饭
- 我吃每天七点早饭
- 我每天吃七点早饭
- 我吃早饭每天七点
正解
① 我每天七点吃早饭
中国語の語順についての設問です。
出題例のように、それぞれの選択肢で使われている単語は同じですが、語順が並び替えられた選択肢が出題されます。
語順にはすべてルールがあるので、ルールを覚えれば簡単です。
- 時制(每天七点)は主語(我)の後、動詞(吃)の前に置く
- 目的語(早饭)は動詞の後に置く
この2つのルールを知っていれば解ける問題です。
準4級では最低限覚えておくルールがあります。これはすべて中国語検定トレーニングブック準4級に載っているので、こちらを学習すればほとんどの問題を解くことができます。最低限の文法はこちらを読めばすべて覚えられるので便利な参考書です。
傾向と対策:記述問題
出題例
日本語を中国語に訳したとき、下線部の日本語にあたる中国語を漢字(簡体字)で解答欄に書きなさい。(漢字は崩したり略したりせずに書くこと。)
(1)中国語を勉強する。
(2)携帯電話を買う。
正解
(1)汉语 (2)手机
下線部の日本語を中国語に書きなおす問題です。
4級以降の出題では、日本語全文を中国語に書きなおします。しかし、準4級は下線部の日本語のみを書き直す問題です。1~2文字を書き直せば完了します。
内容は当然、日本語と中国語で異なる書き方をする単語が対象です。
単語帳やテキストを眺めて覚えたつもりでもイザ書くとなると中々書けないことがあります、中国語を書く練習をしましょう。書いて覚えれば学習効率が上がるはずです。
キクタン中国語準4級と中国語検定トレーニングブック準4級のUNIT3「書く力をつけよう!」に登場する単語と連語をマスターすれば簡単に解ける問題ばかりです。