日商簿記3級試験学習用のおすすめテキスト&問題集
本屋やネットショップでは、さまざまな日商簿記3級試験向けの教材が販売されています。
それぞれの教材にはそれぞれの特長があるため、
簿記3級の学習でどの教材を使えば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
このページでは、これから簿記3級を学習する人、簿記3級合格を目指して勉強中の方を対象に、おすすめしたいテキスト&問題集を厳選して紹介します。
TAC出版 よくわかる簿記シリーズ
よくわかる簿記シリーズは、TACが出版している教材で資格の学校TACの簿記講座でもこちらが使用されています。
また、実際に筆者が日商簿記3級の学習に使用したテキスト&問題集ですので自信を持っておすすめしています。
よくわかる簿記シリーズは、4冊のテキストで構成されていてすべて別売りです。
- 合格テキスト
- 合格トレーニング(問題集)
- 過去問題集
- 厳選問題集(予想問題集)
合格テキストは、日商簿記3級の論点の解説と例題、練習問題で構成されています。
合格トレーニングは、1冊丸ごと練習問題のみで構成されています。問題ごとに重要度がマークされていて、すべての問題を解く時間がない人は重要度の高い問題だけをピックアップして解くことで効率よく学習できます。
また、合格テキストと合格トレーニングはトピック(論点)が同じ順番で解説されているため、並行して学習できます。
よくわかる簿記シリーズは、しっかり勉強したい人におすすめの教材です。
巷では「速習」や「3日で合格」といった簡単に合格できることを匂わすキャッチコピーが書かれた教材が出回っていますが、よくわかる簿記シリーズはこれとは対称的ですべての論点について詳しく解説しています。簿記の基本や本質をしっかり理解したい人に向いています。練習問題の掲載量も多く「簿記は習うより慣れろ」を実践できます。
TAC出版 スッキリわかるシリーズ 日商簿記3級
スッキリわかるシリーズは、TACが出版している教材で、TAC出版のスッキリわかるシリーズも人気のある教材です。
よくわかるシリーズと比べて、スッキリわかるシリーズの良い点は2つあります。
1つ目は、イラストが多くて初学者にもとっつきやすい内容になっていることです。数字や文字が多いテキストは疲れてしまう人、勉強を始めづらいという人にとってベストな教材です。
2つ目は、テキストのサイズがコンパクトなので通勤・通学の電車やバスの中でも読みやすいこと。よくわかるシリーズはサイズが大きいので電車内での立ち読みには向いていませんが、こちらは通勤・通学時間を活用した学習がはかどりそうです。
注意点としては、練習問題の掲載が少ないので一般的にこの1冊だけでは合格が難しいところです。「簿記は習うより慣れろ」なので練習問題を通して理解を含め実力を付けることが合格の近道。論点はこの本でおさえて、よくわかるシリーズの合格トレーニングや過去問題集で実践する方法をおすすめします。
LEC東京リーガルマインド 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスター
10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターは、資格の学校でおなじみのLEC:東京リーガルマインドが出版する教材で、イラストがたくさん挿入されていて初学者でもわかりやすい構成です。
テキストのサイズは電車の中でも読みやすいコンパクトサイズ。
内容は「簿記とは何か?」がわかりやすく説明されていると思いました。仕訳、勘定科目、貸借対照表、損益計算書とは何かがスッと頭に入ってくるわかりやすい解説だと感心しました。テキストで論点をおさえたら問題集で演習を解くサイクルを繰り返しましょう。
しかし「10日で合格るぞ!」というキャッチコピーは少々大げさ。経理の実務経験者など知識のある方にとっては、試験対策として論点を抑えたい人には十分10日で受かるような内容ですが、初学者の多くには10日で合格は中々厳しいと思います。内容は悪くありませんが、キャッチコピーを鵜呑みにして過剰に期待するのはやめましょう。