亜鉛が多く含まれている天然水
亜鉛の働き(効能・効果)
亜鉛とは、人体の生命維持に欠かせないとされる16種の必須ミネラルの内の1つです。体内に約2~2.5gほどあるとされ、その60%は筋肉、25%は骨、残りは血中や肝臓、前立腺など体の細胞全体に広く存在しているとされています。
亜鉛は様々な働きによって私たちの健康維持に役立ってくれているミネラルです。その主な働きには細胞分裂の促進、たんぱく質やDNAの合成などがあります。特に細胞分裂が活発になる成長期などには必要量が多くなり、逆にそういった時期に不足すると成長障害を引き起こしてしまう原因の1つになるとも言われています。また、舌に存在する味細胞の形成にも関わっていて、味覚機能を正常にする働きも持っています。
他にも、免疫力向上や、老化防止、アルコール分解といった働きに加え、発毛、育毛、白髪、美肌にも効果があるとされています。このことから美肌ミネラル、育毛ミネラルなどと呼ばれたりもするミネラルです。また、亜鉛はテストステロンという男性機能に欠かせないホルモンの生成に必要な成分であることも知られています。このため、亜鉛の摂取は男性機能の衰えを改善する効果も期待できると言われています。
亜鉛の不足と過剰摂取による影響
亜鉛は不足すると、味覚障害や免疫力の低下、貧血、脱毛などの原因になるとされています。亜鉛は汗や尿と一緒に排泄されやすい性質があるため、激しい運動や労働のあとなどは不足しがちになるので、意識して摂取することが望ましいです。インスタントなどの加工食品が多い食生活や、ストレス、アルコールの飲みすぎなども不足の原因となりやすいので、注意が必要です。
普段、バランスの良い食生活をしていれば、基本的には過剰摂取の心配はない、毒性も極めて低いミネラルですが、サプリで摂取する場合は摂取量に注意が必要でしょう。厚生労働省の定める推定必要量と推奨量は、成人男性で1日当たり8~10mg、女性で6~8mg(妊婦さんは+2mg、授乳婦さんは+3mgとなっています)となっていて、1日あたりの上限値として、成人男性は40~45mg、女性は35mgという値が定められています。
上限値があるということは、これ以上摂取すると、健康被害の可能性があるということです。上限値以上の摂取量が続くと、髪の毛や肌の脱色、骨粗しょう症、嘔吐、めまい、倦怠感など、この他にも様々な症状が現れる危険性があると言われています。そのうえ、一度に2,000mg以上摂取すると、急性亜鉛中毒を起こす可能性もあると言われてるので、サプリなどに頼っている方は、摂り過ぎには十分注意しましょう。
亜鉛を摂取できる食品
亜鉛は、体内で生成、貯蔵がされないので、継続的に摂取する必要があります。また、吸収率があまりよくないミネラルなので、亜鉛の吸収率を高めてくれる成分であるビタミンCや動物性たんぱく質などを含んだ食品と一緒に摂るとより効率的に摂取できます。亜鉛はどのような食品に多く含まれているか、ここから見ていきましょう。
まず、亜鉛が豊富に含まれているとして有名なのが牡蠣です。含有量は100g中13.2mgなっていて、他の食品と比較してとても多く含まれています。生牡蠣にビタミンCが豊富なレモンを絞って食べるのが、亜鉛の摂取には理想的だと言えるでしょう。しかし、牡蠣なので、下手をすると当たります。覚悟しておきましょう。
他には、牛肉(特に肩肉5.8mg/100g)や豚レバー(6.9/100mg)などの肉類、煮干し(7.2mg/100g)やほや(5.3mg/100g)などの魚介類、卵黄(4.2mg/100g)などに多く含まれていて、これらは動物性たんぱく質も含まれているので、より効率的に亜鉛を摂取することができます。穀類や豆類にも亜鉛が多く含まれている食品はありますが、亜鉛の吸収を妨げる成分であるフィチン酸も含んでいるため、亜鉛摂取の効率を考えると、肉類や魚介類の方が優れています。 また、亜鉛は水に溶けやすい性質を持っているため、焼く、炒める、揚げるなどの調理方法で食べるのがおすすめです。
亜鉛が多く含まれている天然水
暮らしの達人内で紹介しているウォーターサーバーで扱っている天然水にも亜鉛を含んでいる天然水はあります。しかし、最も含有量が多いフレシャスのフレシャス富士で1L中0.19mgで、2番目に多いコスモウォーターの大分日田の誉で1L中0.16mgとなっていて、摂取したうちに入らないんじゃないかと思うほどの微量です。なので、亜鉛を摂取する目的でウォーターサーバーの天然水を選ぶのは間違っていると思われます。
亜鉛については、一応入っているらしいくらいにしておいて、そのほかの特徴も考慮して選ぶのがよいと思います。例えば、フレシャス富士は亜鉛の他に希少ミネラルのバナジウムも含まれているという特徴があります。大分日田の誉は、同じく希少ミネラルのシリカも含まれています。このような亜鉛以外の含有ミネラルや、価格、利用条件などを総合的に見て、自分に合ったウォーターサーバーを選ぶようにするとよいでしょう。
亜鉛が多く含まれている天然水のランキング(TOP10)
ブランド/水の名称 | カルシウム | マグネシウム | ナトリウム | カリウム | バナジウム | シリカ | 亜鉛 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4.5Lボトル | 5.70mg | 1.90mg | 5.20mg | 0.70mg | 85.0μg | - | 190.0μg |
フレシャス富士 | 5.70mg | 1.90mg | 5.20mg | 0.70mg | 85.0μg | - | 190.0μg |
9.3Lボトル | 5.70mg | 1.90mg | 5.20mg | 0.70mg | 85.0μg | - | 190.0μg |
大分日田の誉 | 16.60mg | 4.80mg | 48.80mg | 8.00mg | - | 72.0mg | 160.0μg |
大分天領の銘水 | 16.60mg | 5.20mg | 48.80mg | 3.60mg | - | 72.0mg | 160.0μg |
日田ほのか | 16.60mg | 4.80mg | 48.80mg | 8.00mg | - | 72.0mg | 160.0μg |
天寿の水 | 16.60mg | 4.80mg | 48.80mg | 8.00mg | - | 72.0mg | 160.0μg |
富士の恵 | 7.1mg | 2.80mg | 4.90mg | 1.20mg | 122.0μg | - | 96.0μg |
富士吉田(12L) | 6.40mg | 2.20mg | 6.80mg | 1.20mg | 91.0μg | - | 10.0μg |
富士吉田(7L) | 11.00mg | 4.40mg | 6.10mg | 1.50mg | 64.0μg | - | 5.0μg |
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